JPS6357404B2 - - Google Patents

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JPS6357404B2
JPS6357404B2 JP54094724A JP9472479A JPS6357404B2 JP S6357404 B2 JPS6357404 B2 JP S6357404B2 JP 54094724 A JP54094724 A JP 54094724A JP 9472479 A JP9472479 A JP 9472479A JP S6357404 B2 JPS6357404 B2 JP S6357404B2
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JP
Japan
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hydrochloride
plasmin
thrombolytic agent
blood
compound
Prior art date
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Expired
Application number
JP54094724A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5618919A (en
Inventor
Katsuaki Nakajima
Susumu Yamamoto
Masami Tsukamoto
Noryuki Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP9472479A priority Critical patent/JPS5618919A/ja
Publication of JPS5618919A publication Critical patent/JPS5618919A/ja
Publication of JPS6357404B2 publication Critical patent/JPS6357404B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な血栓溶解剤、更に詳細には次の
一般式() (式中、Rは水素原子、低級アルキル基または
低級アシル基を示し、R1は水素原子、低級アル
キル基を示すかまたは2個のR1が結合して低級
アルキレン基を示し、Aは直鎖または分岐アルキ
レン基を示し、nは2または3の数を示す) で表わされる化合物を有効成分として含有する血
栓溶解剤に関する。 血栓は第5図に示す反応機構に従つてフイブリ
ン塊を生ずることにより惹起する。 また、体内には、斯くして生成するフイブリン
を溶解する機構があり、これは第6図に示す反応
機構によつて、組織アクチベーター及び血液アク
チベーターがプラスミノーゲンに作用してプラス
ミンを生成し、これが上記フイブリンを分解して
血栓の生成を防止している。 従来、フイブリンの分解(線溶)を亢進し、脳
血栓、心筋梗塞等の血栓性疾患を治療する薬剤と
しては、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ等の
血栓溶解剤が知られている。これらは上記の組織
アクチベーター及び血液アクチベーターと同様に
プラスミノーゲンをプラスミンに変化させること
によつてその作用を発現するものである〔The
Journal of Medical Enzymology,voll,No.3,
122〜143(1974)〕。 しかし、ウロキナーゼは人尿からの抽出又は腎
組織培養物より分離される分子量3〜5万の酵素
であり、製造原料の入手並びに分離精製が極めて
困難であるため高価であると共に、活性が低下し
易い不安定なものである欠点を有し、またストレ
プトキナーゼは細菌由来の酵素であるため、抗原
性を有し、その使用にあたつては厳しい監視が必
要とされる欠点がある。 また近年、血栓溶解剤として、血液中に存在す
るプラスミンインヒビターを阻害する薬剤及び血
管壁から組織アクチベーターを遊離させる薬剤も
使用できることが報告された(「医学のあゆみ」
105巻,8号,749〜750頁、昭和53年)。 斯る実状において、本発明者は、低分子量で安
定な血栓溶解剤を開発すべく種々研究を行つた結
果、上記一般式()で表わされる化合物が優れ
た線溶亢進作用を有すること、並びに当該作用は
組織アクチベーターの遊離亢進によるプラスミノ
ーゲンの活性化及びプラスミンインヒビター阻害
作用によるものであることを見出し、本発明を完
成した。 すなわち、本発明は、一般式()で表わされ
る化合物を有効成分として含有する血栓溶解剤を
提供するものである。 本発明における一般式()の化合物は既に公
知の化合物であり、例えば特公昭40−6217号及び
同44−23334号に記載の方法によつて容易に製造
することができる。 一般式()の化合物は低分子量かつ安定な化
合物であり、しかも経口投与におけるラツトの急
性毒性(LD50)は2000〜4000mg/Kgと低く、副
作用も少ない安全な化合物である。 一般式()の化合物を含有する本発明の血栓
溶解剤は種々の剤型として投与することが可能で
あり、例えば錠剤、顆粒、カプセル等の経口剤、
坐剤、注射用液剤とすることができる。 投与量は、対象とする疾病の種類、程度等によ
つて異なるが、通常1日0.1〜1000mgを1〜4回
に分けて投与するのが好ましい。 なお、一般式()の化合物はそれ単独の投与
によつても充分に血栓溶解剤としての効果を示す
が、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ヘパリ
ン、ヘパリノイド等の公知の薬剤と併用し、その
効果を増強させる目的においても使用できる。 次に()式の化合物の線溶亢進作用を測定し
た結果を示す。 試験例 1 (1) 測定用血液試料弐調製 体重380±40gの雄性モルモツト(1群5匹)
に、試験化合物を経口または皮下投与した。一
定時間経過後、ネンブタール(50mg/Kg・ip)
にて麻酔し、腹部静脈より採血(3.8%クエン
酸ナトリウム液1/10容を含む)し、遠心分離に
より血漿を得、この血漿について線溶活性を測
定した。 試験化合物としては、次の化合物を使用し
た。 試験化合物:テトラヒドロ−1H−1,4−
ジアゼピン−1,4(5H)−ジプロパノー
ルビス(3,4,5−トリメトキシベンゾ
エート)・2塩酸塩・一水和物;(以下「塩
酸ジラゼブ」という) 試験化合物:3,3′−〔エチレンビス−(メチ
ルアミノ)〕−ジ−1−プロパノール3,
4,5−トリメトキシベンゾエート・2塩
酸塩;(以下「塩酸ヘキソベンジン」とい
う) (2) 測定項目1 プラスミノ−ゲンアクチベータ
ー活性化作用: 安部らの方法(「臨床血液」16巻、10号、946
〜952頁,1975参照)に従つて、フイブリン寒
天平板に血漿より分離したユーグロブリンを注
入し、37℃、20時間後の溶解窓の直径を測定
し、プラスミン活性(カゼイン単位)に換算し
て求めた。なお、試験薬剤の投与量、投与経路
および彩血時間は第1表の通りであり、その結
果は第1図の通りである。
【表】 (3) 測定項目2 プラスミンインヒビター抑制効
果: 安部らの方法に準じた方法(「医学のあゆみ」
105巻、8号、749〜750頁、昭和53年参照)に
従つて、血漿とプラスミン液(6cu/mlおよび
10cu/ml)の等量混合物をフイブリン寒天平
板に注入し、37℃、2.5時間後に生ずる溶解窓
の直径を測定した。薬剤非投与群の場合には、
血漿中のプラスミンインヒビターによりプラス
ミンが阻害されて、溶解窓はプラスミン単独よ
りも縮少したが、試験薬剤投与群の血漿の場合
には、プラスミンインヒビターが抑制されるの
で、溶解窓は薬剤非投与の場合よりも拡大し
た。なお、試験薬剤の投与量、投与経路および
採血時間は測定項目1と同一であり、その結果
は第2図の通りである。なお、第2図中、点線
はプラスミン液6cu/mlのみ注入した時の溶解
窓の直径を、一点鎖線はプラスミン液10cu/
mlのみ注入した時の溶解窓の直径で各々の基準
値である。白色柱はプラスミン液6cu/ml使用
時の、斜線柱はプラスミン10cu/ml使用時の
各々の溶解窓の直径値を示す。 試験例 2 (1) 測定用血液試料の調製 体重約10Kgの雄性雑犬をペントバルビタール
(30mg/Kg・iv)、ウレタン(1g/Kg・sc)に
て麻酔し、3時間後に塩酸ジラゼプ1mg/Kgを
静脈内投与した。大腿部静脈に挿入したカテー
テルより採血(3.8%クエン酸ナトリウム液1/1
0容を含む)し、試験例1と同様に血漿を分離
し線溶活性を測定した。なお、採血は、試験化
合物投与直前、投与後15分、30分、60分に行な
つた。 (2) 測定項目1 プラスミノーゲンアクチベータ
ー活性化作用: 試験例1(2)と同一な方法にて測定した。その
結果は第3図の通りである。 (3) 測定項目2 プラスミンインヒビター抑制作
用: プラスミン液4cu/mlを使用する以外は試験
例1(3)と同一な方法により測定した。その結果
は第4図の通りである。 以上の試験結果より明らかな如く、一般式
()で表わされる化合物は、著明なプラスミノ
−ゲンアクチベーターの活性化作用およびプラス
ミンインヒビター活性の抑制作用を有するもので
あり、従つて、優れた線溶亢進作用を有し、血栓
溶解剤として有用な化合物である。 次に本発明の製剤例を挙げ説明する。 製剤例1 錠剤 塩酸ジラゼプ 25.0mg 賦形剤 乳糖 20.0mg デンプン 50.0mg セルロース 5.0mg 結合剤 適宜 滑沢剤 適宜 以上の組成を混合し、打錠して錠剤を製造し
た。 製剤例2 錠剤 塩酸ジラゼプを塩酸ヘキソベンジンに代える以
外は、製剤例1と同様にして錠剤を製造した。 製剤例3 糖衣錠
【表】 塩酸ジラゼプからステアリン酸マグネシウムま
でを用い、常法に従つて素錠を製造した。次い
で、糖衣を施し製品とした。 製剤例4 糖衣錠 塩酸ジラゼプ25mgおよび50mgをそれぞれ塩酸ヘ
キソベンジン25mgおよび50mgに代える以外は製剤
例3と同様にして糖衣錠を得た。 製剤例5 細粒剤 塩酸ジラゼプ 50mg 乳糖 447mg トウモロコシデンプン 119mg 硬化ヒマシ油 80mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 40mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 119mg ヒドロキシプロピルセルロース 45mg 2−メチル−5−ビニルピリジンメチルアクリ
レート・メタアクリル酸コポリマー 52mg PEG6000 8mg ステアリン酸ポリオキシル40 2mg タルク 8mg白糖 30mg 計 1000mg 塩酸ジラゼプからヒドロキシプロピルセルロー
スまでを用い、常法に従つて細粒を製造した。次
いで、残りのものを用いてコーテイングし、製品
とした。 製剤例6 細粒剤 塩酸ジラゼプを塩酸ヘキソベンジンに代える以
外は製剤例5と同様にして細粒剤を得た。 製剤例7 注射剤 塩酸ジラゼプ 0.5mg 塩化ナトリウム 8.9mg 注射用蒸留水にて全量を1.0mlとする。 以上の組成を完全に溶解したのち、無菌過
し、アンプルに充填して注射剤を製造した。 製剤例8 注射剤 塩酸ジラゼプを塩酸ヘキソベンジンに代える以
外は製剤例7と同様にして注射剤を得た。 製剤例9 坐剤 (i) 油脂性 塩酸ジラゼプ 50mg ウイテツプゾルE−85 100mg ウイテツプゾルW−35 778mg ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
10mg ソルビタンモノラウレート 10mg 硬化ヒマシ油 2mg 無水ケイ酸 10mg 計(1個当り) 960mg ウイテツプゾルE−85、W−35、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、ソルビタンモ
ノラウレートおよび硬化ヒマシ油を加温溶解し、
これに塩酸ジラゼプおよび無水ケイ酸を加え、充
分撹拌分散させたのち、コンテナーに注入し冷却
成形した。 (ii) 水溶性 塩酸ジラゼプ 50mg PEG4000 1257.9mg PEG400 80mg BHT(2,6−ジ−ターシヤルブチル−p−ク
レゾール) 2mg チオ硫酸ナトリウム 0.1mg 計 1300mg PEG4000および400を加熱溶解し、これに塩酸
ジラゼプ、BHTおよびチオ硫酸ナトリウムを加
え、充分撹拌分散させた後コンテナーに注入し、
冷却成形した。 (iii) レクタルカプセル 塩酸ジラゼプ 50mg 綿実油 663mg 硬化ヒマシ油 15mg ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
2mg ソルビタンモノラウレート 20mg 計 750mg 上記組成物をよく撹拌分散させたのち、レクタ
ルカプセルに充填した。
【図面の簡単な説明】
第1図は塩酸ジラゼプおよび塩酸ヘキソベンジ
ンを経口および皮下投与した時のプラスミノーゲ
ンアクチベーター活性を、第2図は同物質を経口
および皮下投与した時のプラスミンインヒビター
活性を、第3図は塩酸ジラゼプを静脈内投与した
時のプラスミノーゲンアクチベーター活性の経時
変化を、第4図は同物質を静脈内投与した時のプ
ラスミンインヒビター活性の経時変化を示す図で
あり、第5図はフイブリン塊の生成機構を、第6
図はフイブリンの溶解機構を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、Rは水素原子、低級アルキル基または
    低級アシル基を示し、R1は水素原子、低級アル
    キル基を示すかまたは2個のR1が結合して低級
    アルキレン基を示し、Aは直鎖または分岐アルキ
    レン基を示し、nは2または3の数を示す) で表わされる化合物を有効成分として含有する血
    栓溶解剤。 2 有効成分がテトラヒドロ−1H−1,4−ジ
    アゼピン−1,4(5H)ジプロパノールビス
    (3,4,5−トリメトキシベンゾエート)・2塩
    酸塩・一水和物である特許請求の範囲第1項記載
    の血栓溶解剤。 3 有効成分が3,3′−〔エチレンビス−(メチル
    アミノ)〕ジ−1−プロパノール3,4,5−ト
    リメトキシベンゾエート・2塩酸塩である特許請
    求の範囲第1項記載の血栓溶解剤。
JP9472479A 1979-07-25 1979-07-25 Thrombolytic agent Granted JPS5618919A (en)

Priority Applications (1)

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JP9472479A JPS5618919A (en) 1979-07-25 1979-07-25 Thrombolytic agent

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9472479A JPS5618919A (en) 1979-07-25 1979-07-25 Thrombolytic agent

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Publication Number Publication Date
JPS5618919A JPS5618919A (en) 1981-02-23
JPS6357404B2 true JPS6357404B2 (ja) 1988-11-11

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ID=14118059

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JP9472479A Granted JPS5618919A (en) 1979-07-25 1979-07-25 Thrombolytic agent

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JP (1) JPS5618919A (ja)

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CHEMICAL ABSTRACTS=1975 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5618919A (en) 1981-02-23

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