JPS6357374B2 - - Google Patents
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- JPS6357374B2 JPS6357374B2 JP1790784A JP1790784A JPS6357374B2 JP S6357374 B2 JPS6357374 B2 JP S6357374B2 JP 1790784 A JP1790784 A JP 1790784A JP 1790784 A JP1790784 A JP 1790784A JP S6357374 B2 JPS6357374 B2 JP S6357374B2
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- glass
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- soda
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/102—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing lead
- C03C3/105—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing lead containing aluminium
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は環形螢光ランプ用ガラスに係り、特に
熱加工性の優れたガラス組成物に関する。 〔発明の技術的背景〕 一般に環形螢光ランプの製造は直管ガラスから
なる気密容器の内壁に螢光体を被着させ、その両
端部に電極を保持するステムを封止し、これを電
気炉等で700〜800℃に加熱軟化させて成形ドラム
に捲回して環形に成形するものであるが、このガ
ラス製気密容器を形成するガラスは従来上記環形
成形時の熱加工の容易さから鉛酸化物PbOを4〜
28重量%含有する鉛ガラスが使われていた。 また最近は軽量化とコストダウンの目的から直
管形螢光ランプのガラスバルブや一般照明電球バ
ルブに用いられるソーダ石灰ガラスの使用も試み
られ、既に一部は市販されているが未だ問題点が
残されていた。 〔背景技術の問題点〕 一般にPbOを多量に含有するガラス(以下鉛ガ
ラスという)は鉛原料の飛散およびガラス溶解時
ないし成形・加工時の鉛成分の揮散による環境汚
染等を防止するため、多大の環境整備費用を要す
るうえに原料費も嵩み、また製品自体の重量が重
くなるなどの欠点があつた。 そのため安価で比重の小さいソーダ石灰ガラス
への転換が行なわれているが、ソーダ石灰ガラス
は上記鉛ガラスに比べて熱加工温度が100℃高く
なるため、加工時の歩留は勿論、螢光体や結着剤
とガラス管との間に物理的および化学的反応を生
じ、螢光体が変質し、環形螢光ランプの初期光束
および光束維持率を劣化させる問題が生じた。従
つて環形螢光ランプ用ガラスとしては曲げ加工が
容易にできるような粘性特性を有することが必須
条件であり、それには軟化温度は出来るだけ低
く、かつ作業温度付近の粘性曲線は緩やかで作業
温度域の広いものが望まれている。 また膨張係数は鉛ガラスを用いるステムガラス
との封着性の関係から0〜300℃の温度範囲で91
〜103×10-7/℃の範囲に規制される。化学的耐
久性は貯蔵時のウエザリングによるアルカリ分、
析出等の問題が発生するおそれがあり、大阪工業
試験所法による試験で8ml/N/100HCl以下を
必要とする。 以上の特性をすべて満足するガラス組成物は未
だ開発されていない。 〔発明の目的〕 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、環形螢光ランプ用
ガラスとしてランプ特性を向上させるため、熱加
工性のよいソーダ石灰系ガラスを提供することで
ある。 〔発明の概要〕 本発明は上記目的を達成するために、従来のソ
ーダ石灰系ガラスに0.1〜2%のPbOを導入し、
BaOおよびSrOと共存させることによつて従来の
鉛ガラス系、またはB2O3、BaOおよびSrOを主
体に導入したソーダ石灰系ガラスに比べて著るし
く熱加工性の優れたガラス組成を開発したもので
ある。 即ちランプ特性としての初期光束および光束維
持率は、ランプの働程特性として最も重要な特性
であるが、本発明者らはその中でも特にガラス材
質と結着剤および螢光体との高温時における物理
的および化学的反応が、最も大きな影響を及ぼし
ていることを見い出した。 そのためには環形成形時の曲げ加工温度を出来
るだけ低くし、螢光体および結着剤の変質を防止
すると共に、ガラスバルブの管壁への喰い込みを
防止する必要がある。一般的にはソーダ石灰ガラ
スのアルカリ酸化物合量を増加すれば、軟化温度
は低下して熱加工性はよくなるが、その反面化学
的耐久性が劣化してウエザリングが発生し、また
膨張係数も大きくしてステムガラスとの封着性の
問題があつて無闇に増加することはできない。本
発明者らは種々実験の結果、ソーダ石灰ガラス中
にPbOを少量添加することで著るしく熱加工性が
改良されること、およびBaOとSrOとPbOとを共
存させることでより一層その効果が顕著となるこ
とを見い出した。 即ち本発明の要旨は重量百分率でSiO260〜75
%、Al2O30.5〜4%、Na2O12〜17%、K2O0〜3
%(但しOは含まず)Li2O0〜1%(但しOは含
まず、かつNa2OとK2OとLi2Oとの和が13〜18.5
%)CaO1〜8%、MgO0.5〜3%、BaO0〜2%
(但しOを含まず)、SrO0〜2%(但しOを含ま
ず)、PbO0.1〜2%、(但しBaOとSrOとPbOと
の和が0.2〜2.5%)、B2O30〜3%(但しOを含ま
ず)、As2O30〜0.6%(但しOを含まず)、Sb2O30
〜0.5%(但しOを含まず、かつAs2O3とSb2O3と
の和が0.02〜0.8%)の組成を有する環形螢光ラ
ンプ用ガラスである。 次に上記組成範囲の数値限定理由について詳述
する。 SiO2はガラス形成の必須成分の一つであるが、
60%未満では膨張係数が高くなり化学的耐久性が
劣化するので好ましくない。また75%を越えると
膨張係数が低くなり過ぎ、軟化温度も高くなり環
形成形が困難となる。望ましくは65〜73%であ
る。Al2O3は0.5%未満では化学的耐久性が劣化
し、4%を越えるとガラスが不均質となり脈理不
良が増加する。望ましくは1〜3%である。 Na2O12%未満かつNa2OとK2OとLi2Oとの和
が13%未満であると軟化温度が高くなり環形成形
が難かしくなるうえ、膨張係数も低くなり過ぎ
る。またNa2Oが17%、およびK2Oが3%、かつ
Na2OとK2OとLi2Oとの和が18.5%を越えると膨
張係数が大きくなり過ぎ、化学的耐久性と電気絶
縁性が低下する。Li2Oは少量の添加でも溶融促
進に大きな効果を有するが、高価であるため1%
以内とした。 CaOおよびMgOのアルカリ土類金属酸化物は
電気絶縁性および化学的耐久性を向上させるが、
CaO1%未満およびMgO0.5%未満ではその効果
が期待できず、CaO8%およびMgO3%を越える
とガラスを失透させる傾向が強くなり好ましくな
い。またCaOおよびMgOは高温粘性は低下させ
る効果があるが、作業温度域以下では粘性を上げ
る効果があるため軟化温度を低下させる目的には
好ましくない。 本発明は環形成形時の作業性を改良するために
ソーダ石灰ガラスへ必須成分の一つとしてPbOを
0.1〜2%添加し、併せてBaO0〜2%および
SrO0〜2%を添加し、かつPbOとBaOとSrOと
の合量が0.2〜2.5%となるようにした点に特徴が
ある。即ちPbO0.1%未満、かつPbOとBaOと
SrOとの合量が0.2%以下では作業温度付近の粘
性を低下させることができず、またPbOが2%を
越え、かつPbOとBaOとSrOとの合量が2.5%を
越えると失透性傾向が増加し好ましくない。 B2O3は溶融性を向上させ、かつ化学的耐久性
も向上させるが3%を越えると軟化温度を上昇さ
せるうえ、溶融にスカムを発生し易くするので好
ましくない。As2O3およびSb2O3は共に清澄剤と
して使用され、また溶融ガラスを酸化雰囲気状態
に維持しFe2+によるガラスの着色を防止する効
果も有するが、その合量が0.02%未満では効果が
期待できず、またAs2O30.6%、およびSb2O30.5%
かつAs2O3とSb2O3との合量が0.8%を越えると熱
加工時に再発泡して泡不良を作るので好ましくな
い。 〔発明の実施例〕 以下に本発明の実施例を説明する。第1表は本
発明に係る環形螢光ランプ用ガラスの実施例と従
来品の比較例を示す。
熱加工性の優れたガラス組成物に関する。 〔発明の技術的背景〕 一般に環形螢光ランプの製造は直管ガラスから
なる気密容器の内壁に螢光体を被着させ、その両
端部に電極を保持するステムを封止し、これを電
気炉等で700〜800℃に加熱軟化させて成形ドラム
に捲回して環形に成形するものであるが、このガ
ラス製気密容器を形成するガラスは従来上記環形
成形時の熱加工の容易さから鉛酸化物PbOを4〜
28重量%含有する鉛ガラスが使われていた。 また最近は軽量化とコストダウンの目的から直
管形螢光ランプのガラスバルブや一般照明電球バ
ルブに用いられるソーダ石灰ガラスの使用も試み
られ、既に一部は市販されているが未だ問題点が
残されていた。 〔背景技術の問題点〕 一般にPbOを多量に含有するガラス(以下鉛ガ
ラスという)は鉛原料の飛散およびガラス溶解時
ないし成形・加工時の鉛成分の揮散による環境汚
染等を防止するため、多大の環境整備費用を要す
るうえに原料費も嵩み、また製品自体の重量が重
くなるなどの欠点があつた。 そのため安価で比重の小さいソーダ石灰ガラス
への転換が行なわれているが、ソーダ石灰ガラス
は上記鉛ガラスに比べて熱加工温度が100℃高く
なるため、加工時の歩留は勿論、螢光体や結着剤
とガラス管との間に物理的および化学的反応を生
じ、螢光体が変質し、環形螢光ランプの初期光束
および光束維持率を劣化させる問題が生じた。従
つて環形螢光ランプ用ガラスとしては曲げ加工が
容易にできるような粘性特性を有することが必須
条件であり、それには軟化温度は出来るだけ低
く、かつ作業温度付近の粘性曲線は緩やかで作業
温度域の広いものが望まれている。 また膨張係数は鉛ガラスを用いるステムガラス
との封着性の関係から0〜300℃の温度範囲で91
〜103×10-7/℃の範囲に規制される。化学的耐
久性は貯蔵時のウエザリングによるアルカリ分、
析出等の問題が発生するおそれがあり、大阪工業
試験所法による試験で8ml/N/100HCl以下を
必要とする。 以上の特性をすべて満足するガラス組成物は未
だ開発されていない。 〔発明の目的〕 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、環形螢光ランプ用
ガラスとしてランプ特性を向上させるため、熱加
工性のよいソーダ石灰系ガラスを提供することで
ある。 〔発明の概要〕 本発明は上記目的を達成するために、従来のソ
ーダ石灰系ガラスに0.1〜2%のPbOを導入し、
BaOおよびSrOと共存させることによつて従来の
鉛ガラス系、またはB2O3、BaOおよびSrOを主
体に導入したソーダ石灰系ガラスに比べて著るし
く熱加工性の優れたガラス組成を開発したもので
ある。 即ちランプ特性としての初期光束および光束維
持率は、ランプの働程特性として最も重要な特性
であるが、本発明者らはその中でも特にガラス材
質と結着剤および螢光体との高温時における物理
的および化学的反応が、最も大きな影響を及ぼし
ていることを見い出した。 そのためには環形成形時の曲げ加工温度を出来
るだけ低くし、螢光体および結着剤の変質を防止
すると共に、ガラスバルブの管壁への喰い込みを
防止する必要がある。一般的にはソーダ石灰ガラ
スのアルカリ酸化物合量を増加すれば、軟化温度
は低下して熱加工性はよくなるが、その反面化学
的耐久性が劣化してウエザリングが発生し、また
膨張係数も大きくしてステムガラスとの封着性の
問題があつて無闇に増加することはできない。本
発明者らは種々実験の結果、ソーダ石灰ガラス中
にPbOを少量添加することで著るしく熱加工性が
改良されること、およびBaOとSrOとPbOとを共
存させることでより一層その効果が顕著となるこ
とを見い出した。 即ち本発明の要旨は重量百分率でSiO260〜75
%、Al2O30.5〜4%、Na2O12〜17%、K2O0〜3
%(但しOは含まず)Li2O0〜1%(但しOは含
まず、かつNa2OとK2OとLi2Oとの和が13〜18.5
%)CaO1〜8%、MgO0.5〜3%、BaO0〜2%
(但しOを含まず)、SrO0〜2%(但しOを含ま
ず)、PbO0.1〜2%、(但しBaOとSrOとPbOと
の和が0.2〜2.5%)、B2O30〜3%(但しOを含ま
ず)、As2O30〜0.6%(但しOを含まず)、Sb2O30
〜0.5%(但しOを含まず、かつAs2O3とSb2O3と
の和が0.02〜0.8%)の組成を有する環形螢光ラ
ンプ用ガラスである。 次に上記組成範囲の数値限定理由について詳述
する。 SiO2はガラス形成の必須成分の一つであるが、
60%未満では膨張係数が高くなり化学的耐久性が
劣化するので好ましくない。また75%を越えると
膨張係数が低くなり過ぎ、軟化温度も高くなり環
形成形が困難となる。望ましくは65〜73%であ
る。Al2O3は0.5%未満では化学的耐久性が劣化
し、4%を越えるとガラスが不均質となり脈理不
良が増加する。望ましくは1〜3%である。 Na2O12%未満かつNa2OとK2OとLi2Oとの和
が13%未満であると軟化温度が高くなり環形成形
が難かしくなるうえ、膨張係数も低くなり過ぎ
る。またNa2Oが17%、およびK2Oが3%、かつ
Na2OとK2OとLi2Oとの和が18.5%を越えると膨
張係数が大きくなり過ぎ、化学的耐久性と電気絶
縁性が低下する。Li2Oは少量の添加でも溶融促
進に大きな効果を有するが、高価であるため1%
以内とした。 CaOおよびMgOのアルカリ土類金属酸化物は
電気絶縁性および化学的耐久性を向上させるが、
CaO1%未満およびMgO0.5%未満ではその効果
が期待できず、CaO8%およびMgO3%を越える
とガラスを失透させる傾向が強くなり好ましくな
い。またCaOおよびMgOは高温粘性は低下させ
る効果があるが、作業温度域以下では粘性を上げ
る効果があるため軟化温度を低下させる目的には
好ましくない。 本発明は環形成形時の作業性を改良するために
ソーダ石灰ガラスへ必須成分の一つとしてPbOを
0.1〜2%添加し、併せてBaO0〜2%および
SrO0〜2%を添加し、かつPbOとBaOとSrOと
の合量が0.2〜2.5%となるようにした点に特徴が
ある。即ちPbO0.1%未満、かつPbOとBaOと
SrOとの合量が0.2%以下では作業温度付近の粘
性を低下させることができず、またPbOが2%を
越え、かつPbOとBaOとSrOとの合量が2.5%を
越えると失透性傾向が増加し好ましくない。 B2O3は溶融性を向上させ、かつ化学的耐久性
も向上させるが3%を越えると軟化温度を上昇さ
せるうえ、溶融にスカムを発生し易くするので好
ましくない。As2O3およびSb2O3は共に清澄剤と
して使用され、また溶融ガラスを酸化雰囲気状態
に維持しFe2+によるガラスの着色を防止する効
果も有するが、その合量が0.02%未満では効果が
期待できず、またAs2O30.6%、およびSb2O30.5%
かつAs2O3とSb2O3との合量が0.8%を越えると熱
加工時に再発泡して泡不良を作るので好ましくな
い。 〔発明の実施例〕 以下に本発明の実施例を説明する。第1表は本
発明に係る環形螢光ランプ用ガラスの実施例と従
来品の比較例を示す。
【表】
比較例1は鉛ガラスの従来例であり、比較例2
は改良前のソーダ石灰ガラスの従来例である。実
施例1〜6は本発明による実施例である。 膨張係数は0〜300℃間の平均熱膨張係数であ
り、軟化温度は粘性107.65ポイズに相当する温度
であり、それぞれJIS R 3102「ガラスの線膨張
係数の測定方法」およびJIS R 3104「ガラスの
軟化温度測定方法」に準拠して測定した値を示し
た。作業温度は粘性104ポイズに相当する温度を
高温粘性測定曲線より読み取り、その値を表示し
た。 本発明の実施例によれば環形成形時の加工温度
は比較例2に示した従来のソーダ石灰ガラスより
低く、比較例1にほぼ近い作業温度を示し、熱加
工が容易になつたことが理解される。 更に上記実施例のうち代表例として実施例No.
1、No.3およびNo.5のガラスバルブを使用して
30W環形螢光ランプを試作しランプ特性を評価し
た。実施例No.1、No.2およびNo.5で製作したラン
プと従来品の比較例No.1およびNo.2とのランプ特
性の比較を第2表に示す。
は改良前のソーダ石灰ガラスの従来例である。実
施例1〜6は本発明による実施例である。 膨張係数は0〜300℃間の平均熱膨張係数であ
り、軟化温度は粘性107.65ポイズに相当する温度
であり、それぞれJIS R 3102「ガラスの線膨張
係数の測定方法」およびJIS R 3104「ガラスの
軟化温度測定方法」に準拠して測定した値を示し
た。作業温度は粘性104ポイズに相当する温度を
高温粘性測定曲線より読み取り、その値を表示し
た。 本発明の実施例によれば環形成形時の加工温度
は比較例2に示した従来のソーダ石灰ガラスより
低く、比較例1にほぼ近い作業温度を示し、熱加
工が容易になつたことが理解される。 更に上記実施例のうち代表例として実施例No.
1、No.3およびNo.5のガラスバルブを使用して
30W環形螢光ランプを試作しランプ特性を評価し
た。実施例No.1、No.2およびNo.5で製作したラン
プと従来品の比較例No.1およびNo.2とのランプ特
性の比較を第2表に示す。
以上説明したように本発明による環形螢光ラン
プ用ガラスは熱加工性がよく、ランプ特性もよく
かつ化学的耐久性および耐失透性に優れ、直管形
および環形のいずれの管球ガラスとしても使用で
きる。
プ用ガラスは熱加工性がよく、ランプ特性もよく
かつ化学的耐久性および耐失透性に優れ、直管形
および環形のいずれの管球ガラスとしても使用で
きる。
Claims (1)
- 1 重量百分率でSiO260〜75%、Al2O30.5〜4
%、Na2O12〜17%、K2O0〜3%(但しOを含
まず)、Li2O0〜1%(但しOを含まず、かつ
Na2OとK2OとLi2Oとの和が13〜18.5%)、CaO1
〜8%、MgO0.5〜3%、BaO0〜2%(但しO
を含まず)、SrO0〜2%(但しOを含まず)、
PbO0.1〜2%(但しBaOとSrOとPbOとの和が
0.1〜2.5%)、B2O30〜3%(但しOを含まず)、
As2O30〜0.6%(但しOを含まず)、Sb2O30〜0.5
%(但しOを含まず、かつAs2O3とSb2O3との和
が0.02〜0.8%)の組成を有することを特徴とす
る環形螢光ランプ用ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1790784A JPS60161352A (ja) | 1984-02-01 | 1984-02-01 | 環形螢光ランプ用ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1790784A JPS60161352A (ja) | 1984-02-01 | 1984-02-01 | 環形螢光ランプ用ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60161352A JPS60161352A (ja) | 1985-08-23 |
JPS6357374B2 true JPS6357374B2 (ja) | 1988-11-11 |
Family
ID=11956813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1790784A Granted JPS60161352A (ja) | 1984-02-01 | 1984-02-01 | 環形螢光ランプ用ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60161352A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7772144B2 (en) * | 2005-08-04 | 2010-08-10 | Guardian Industries Corp. | Glass composition for improved refining and method |
-
1984
- 1984-02-01 JP JP1790784A patent/JPS60161352A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60161352A (ja) | 1985-08-23 |
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