JPS6357370B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はガラス管棒、特に螢光灯用ガラス管
の切断装置に関するものである。

従来の技術 従来のガラス管棒の切断装置は、予め絞り成形
された両端絞り部に当接させたガイドプレートに
よつて、ガラス管棒を位置決めし、カツター機構
で両端を同時に切断している（例：特公昭54−
43005号公報御参照）。

発明が解決しようとする問題点 上記従来の切断装置は、切断時、ガラス管棒を
管軸方向に押してガイドプレートとの当接位置の
ずれを修正させることができないため、ガラス管
棒の管径や重量のバラツキ或いはローラーチエー
ンの回転速度によつてガイドプレートの接点がず
れ、切断長のバラツキを生じる欠点があつた。

問題点を解決するための手段 この発明は、ガイドプレートとガラス管棒の絞
り部との当接位置をずれを修正させることによ
り、ガラス管棒を精度よく切断させようとするも
ので、そのために、切断側とは反対側のガラス管
棒の他端を、位相を進ませて搬送するように構成
し、これによつて、ガラス管棒にガイドプレート
側への移動分力を生じさせてガイドプレートの接
点のずれを防止し、正確な長さに切断させるよう
にしたものである。

即ち、この発明は、ガラス管棒を片方ずつ切断
する構成とし、一対のローラーチエーンとは別
に、ヘツドローラを使用するものである。このヘ
ツドローラは、ガラス管棒の非切断端側をローラ
ーチエーンから浮き上げて下方から支持すると共
に、位相を進ませて搬送させるようにしている。

実施例 第１図はこの発明のガラス管棒の切断装置の平
面レイアウト図であつて、１，１はガラス管棒ａ
を回転させながら搬送する同一平面上で平行かつ
等間隔に設けた同一方向に回転する一対のローラ
ーチエーン、２はガイドプレート、３はカツトバ
ーナ、４はカツター、５はヘツドローラーであ
る。

上記ローラーチエーン１，１は、ローラ群１ａ
が２列に千鳥状に配列され、隣接するローラー１
ａ，１ａの周縁は互いに重なる大きさとされ、第
２図に示す様に、１つのガラス管棒ａを２個のロ
ーラー１ａ，１ａで支持した状態でエンドレスチ
エーン（図示せず）により第１図の矢印方向に移
動せしめられると共に、各ローラー１ａは、別の
チエーン（図示せず）によつて同一方向に回転せ
しめられ、これによつて、２個のローラー１ａ，
１ａ間で支持して搬送しているガラス管棒ａに回
転を与える構成であり、この構成は公知に属す
る。

ガイドプレート２は第３図に示す様に、ガラス
管棒ａの一端（切断端）側で、絞り部a′の斜面を
支持して切断の基準点を定めるためのものであ
る。

カツトバーナ３は、ガラス管棒ａの切断位置、
即ち、絞り部a′を加熱するものであり、カツター
４は、該加熱部をチルカツトするものである。

ヘツドローラー５は、ガラス管棒ａの非切断端
側を、ローラーチエーン１から僅かに浮き上げて
下方から支持すると共に、ローラーチエーン１の
搬送位相より進めた位相に保持しながらローラー
チエーン１と同期回転せしめられる。

上記ヘツドローラー５は、第１図に示す様に、
ガイドプレート２とカツター４の設置された領域
にのみ設けられ、基本構造と駆動形式は、前述し
たローラーチエーン１と同一であつて、ローラー
チエーン１の駆動機構から同期駆動される。

従つて、ガラス管棒ａが一対のローラーチエー
ン１，１によつて回転を与えられつつ平行に搬送
されてきてヘツドローラー５の位置に達すると、
ガラス管棒ａの非切断端側のみが、一方のローラ
ーチエーン１からヘツドローラー５に乗り移り、
このヘツドローラー５の送り位相が、他方（切断
端側）のローラーチエーン１に送り位相より進め
られていることによつて、第４図に示す様に、ガ
ラス管棒ａが管軸方向の一方へ移動するような分
力が発生する。この分力を利用してガラス管棒ａ
の絞り部a′の斜面を第２図に示す様にガイドプレ
ート２に押圧させてカツター４によるガラス管棒
ａの切断位置を一定に保持させるものである。

上記分力によるガラス管棒ａの管軸方向への移
動量は、ヘツドローラ５の位相変化量を調節する
ことによつて適正に調節し得るもので、例えば、
ガラス管棒ａの品種によつて全長が長いものは、
位相の進みを大きくし、ガラス管棒ａの管軸方向
への移動分力を大きくしてずれを修正させること
ができる。

ヘツドローラー５の位相の調節手段は、例え
ば、第５図に示す様に、駆動チエーンホイール６
と従動チエーンホイール７との間に無端状に掛け
渡したチエーン８に２個のテンシヨンホイール
９，１０を圧接し、この圧接具合を調節すること
によつて、従動チエーンホイール７に掛け渡され
たヘツドローラー５のローラーチエーンの引き寄
せ具合を調節し、一対のローラーチエーン１，１
に対するヘツドローラー５の位相を適正に調節す
る。

上記の如く、ガラス管棒ａの一端の切断が終了
すると、当該ガラス管棒ａの非切断端側はヘツド
ローラー５からローラーチエーン１へ乗り移り、
一対のローラーチエーン１，１によつて同一位相
に戻されて他端の切断領域へ搬送される。この他
端の切断領域にも第１図に示す様に、ガイドプレ
ート２、カツトバーナ３、カツター４が設けられ
ると共に、ヘツドローラー５が設置されており、
前記と同様にしてガラス管棒ａの他端の切断が行
われるものである。

発明の効果 この発明は、ガラス管棒の絞り部を切断する装
置において、前記管棒を回転させながら搬送する
同一平面上で平行かつ等間隔に設けた同一方向に
回転する一対のローラーチエーンと、管棒の一端
側で、絞り部の斜面を支持して切断の基準点を定
めるガイドプレートと、ガイドプレートで支持す
る間に該絞り部に接触して管棒を切断するカツタ
ー機構と、管棒の他端側を下から支持してガイド
プレートと対向する位置のローラーチエーンから
浮き上げるヘツドローラーと、該ヘツドローラー
を、進んだ位相を保持しながらローラーチエーン
と同期回転させる駆動機構とを具備させたから、
ヘツドローラーの位相の進みによつてガラス管棒
を管軸方向の一方へ移動させる分力を生じさせ、
これによつてガイドプレートとガラス管棒の絞り
部との当接位置のずれを修正させることができ、
ガラス管棒を連続移行させたままで正確な長さに
切断させることができる。また、構造が簡単であ
るから安価である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の平面レイアウト図、第２
図は、ローラーチエーンによるガラス管棒の回転
搬送状態の説明図、第３図はガイドプレートによ
るガラス管棒の位置決め状態説明図、第４図はロ
ーラーチエーンとヘツドローラーとによるガラス
管棒の管軸方向への移動作用の説明図、第５図は
ヘツドローラーの位相調整手段の一例を示す説明
図である。 ａ……ガラス管棒、a′……絞り部、１……ロー
ラーチエーン、２…ガイドプレート、３……カツ
トバーナ、４……カツター、５……ヘツドローラ
ー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガラス管棒の絞り部を切断する装置におい
   て、前記管棒を回転させながら搬送する同一平面
   上で平行かつ等間隔に設けた同一方向に回転する
   一対のローラーチエーンと、管棒の一端側で、絞
   り部の斜面を支持して切断の基準点を定めるガイ
   ドプレートと、ガイドプレートで支持する間に該
   絞り部に接触して管棒を切断するカツター機構
   と、管棒の他端側を下方から支持してガイドプレ
   ートと対向する位置のローラーチエーンから浮き
   上げるヘツドローラと、該ヘツドローラを、進ん
   だ位相を保持しながらローラーチエーンと同期回
   転させる駆動機構とを具備させたことを特徴とす
   るガラス管棒の切断装置。