JPS6356814A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、支持体上に磁性層を有する磁気記録媒体、例
えば、磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等に関す
る。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

磁気記録媒体は、一般に非磁性の支持体上に、磁性粉末
を分散した塗料を塗布して磁性層を形成させてなるもの
であるが、このものにより情報を記録および再生をおこ
なう場合には、該記録媒体が磁気ヘッド、〃イド部位等
と摺接しつつ大きな相対速度で走行するため、摩擦係数
が小さくかつ耐摩耗性が大で円滑な走行特性のらのであ
ることがきわめて重要とされる９例えば、オーデオやビ
デオの記５．＞　、４たは再生時に磁気テープ表面の摩
擦係数が変化すると、テープは磁気ヘッドやがイド部位
で振動をきたし記録、再生信号の周波数に変化をきたし
原周波数と違った音になり易かったりするなどドロップ
アウトの問題を生じ、また磁気テープが磁気ヘッドで摩
擦されると磁性層表面が損傷され易く、スチル特性が損
なわれたり、いわゆる粉おちが起るなど、記録、再生特
性面、耐久性面において様々な問題を惹起する。

一方、近年、磁気記録媒体は、高密度記録、高Ｓ／Ｎ比
、高感度の指向がめざましく、このため磁性層の表面平
滑性を一層高める方法がとられている。しかしながら磁
気記録媒体の表面平滑性が高まるにともなって、走行時
の摩擦係数が増大するため、磁気記録媒体における前記
の走行性、耐久性の問題はその影響を大きく受けるので
、これの解決が強く希求されている。

しかして、前記磁気記録媒体における）７擦係数を十分
小さくせしめ表面滑性がよくてかつ耐摩耗性が大で円滑
な走行を図り得る潤滑性付与について、従来より種々の
提案がなされている。例えば、種々の脂肪酸、脂肪酸ア
ミド、脂肪酸エステル、シリコーンオイル、二酸化モリ
ブデン、グラ７アイトバウグーなどの各種潤滑剤を、磁
性塗料中に混和する方法がよく知られている。しかしな
がら、これらの潤滑剤では未だ必ずしも十分な潤滑効果
が得られなかったり、また潤滑効果を高めようとして添
加量を多くすると、磁性層の機械的強度が低下してｉ・
ｊ磁性が損なわれたり、走行中に磁性層表面への潤滑剤
の浮き出し、浸み出しといったプルミーング現象が生じ
磁気ヘッドやパッドなどが汚染されたり、潤滑効果を長
時間持続させることが困難だったりし、その改善が望ま
れている。

〔発明の目的〕

本発明は、摩擦係数が十分小さく滑性が良好で、かつ耐
久性が大きく安定な走行を可能にする潤滑性に富んだ磁
気記録媒体を提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明は、本発明者等がかねてより磁気記録媒体：こお
ける表面滑性について種々検討をすすめてきた結果、特
定のグリセリンエーテル化物を磁気記録媒体における潤
滑剤として使用することによって、優れた走行安定性と
高５４久性を磁気記録媒体に付与し得ることの知見を得
、これにもとづいて完成したものであって、すなわち、
本発明は、支持体上に磁性層を有する磁気記録媒体にお
いて、（Ｒは炭素数４〜３０のアルキル基、アルケニル
基もしくは、５リエニル基または炭素数６〜１４のアリ
ール基）で示される化合物を含有することを特徴とする
磁気記録媒体である。

本発明において、使用するグリセリンエーテル化合物と
しては、前記一般式で示されるものであるが、式中Ｒは
、アルキル基としては炭素数が４〜３０、望ましくは７
〜２０の直鎖もしくは分枝した脂肪族炭化水素基であっ
て、例えば、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシ
ル帖、オクタデシル基、エイコブシル基などを挙げるこ
とができる。

またアルケニル基もしくはボリエニル基としては、炭素
数Ｍ４〜２２、望ましくは１２〜２０の不飽和炭化水素
基であって、例えば１−トチ゛セニル基、１−ヘキサテ
゛ニセニル基、１−オクタデニセニル基、リノール基、
リルニル基、オレイル基などを挙げることができる。、
さらにアリール基としては、例えばフェニル基、ビフェ
ニルイル基、ナフチル基などを挙げることができる。な
お、前記のアルキル基、アルケニル基、ボリエニル基、
アリール基は、それらが種々の原子また他の基で置換さ
れていてもよく、例えば、ベンジル基、７エネチル基、
トリル基、キシリル基、クロルフェニル基、フルオロフ
ェニル基などを挙げることができる。前記一般式で示さ
れるグリセリンエーテル化物の具体例としては種々のも
のを挙げることができるが、例えば、（１）Ｃ，□Ｈ２
，ＯＣ８２ＣＨ（ＯＨ）ＣＨ，０Ｈ（２）　　　　Ｃ８
Ｈ２９０ＣＨ２ＣＨ（○　Ｈ）ＣＩ−１、０ｌ−１（３
）Ｃ，、Ｈ，、ＯＣＨ２ＣＨ（ＣＨ）ＣＨ２０Ｈ（４）
Ｃ，、Ｈ，、ＯＣＨ，ＣＨ（ＯＨ）ＣＩ−１，Ｃ）ｌ−
１（５）　　　Ｃ，ＩＩ　Ｈ，、、○　　Ｃ８２Ｃ１−
（（ＯＨ）ＣＨ２０ｌ−１（６）Ｃ，、Ｈ，、ＯＣＨ２
ＣＨ（ＯＨ）ＣＨ，ＯＨなお、前記一般式で示されるグ
リセリンエーテル化物は、それらが単独であっても、も
しくはそれらの混合物であってもよく、また本発明にお
いて、グリセリンエーテル化物による性能を損なわない
範囲で池の潤滑剤とＯｆ用することができる。

前記グリセリンエーテル化物の磁気記録媒体への添加量
は、使用する磁性粉、結合剤樹脂などの種類によって、
−概に言えないが、通常磁性層中の結合剤４Ｍ脂１００
重量部に対して０．００１〜１０重量部、望ましくは０
．１〜５瓜量部である。添加量が前記範囲より少なきに
すぎると所望の効果がもたらされず、また前記範囲より
多さにすぎると経済的に有利でないとともに磁性層表面
にブリードアウトしたりして好ましくない。

前記グリセリンエーテル化物の磁気記録媒体への適用処
理は、種々の方法によっておこなうことができるが、例
えばグリセリンエーテル化物を、予め磁性粉表面に吸着
処理させたり、磁性塗料の調製時に添加処理したり、適
当な溶剤に溶解させたものを磁気記録媒体の表面に塗布
もしくは噴霧したり、あるいは浸漬処理することによっ
ておこなうことができる。なお、必要に応じバックコー
ト層やトップコート層にも添加したりすることもできる
。

本発明において、磁気記録媒体を構成する磁性層は、通
常、磁性粉末を結合剤、添加剤、溶剤等に混線分散した
磁性塗料を塗工、配向、乾燥することによって形成され
るものである。前記磁性粉末としては、種々のものを使
用し得るが、例えばＦｅ、Ｏイ、χ−Ｆｅ２０＝　、χ
−Ｆｅ２０−を部分還元して得られるベルトライド化合
物またはそれらをコバルト化合物などで変成した如き磁
性酸化鉄粉末、金属鉄を主体とするような金属磁性粉末
、バリウムフェライトのような六方晶磁性粉末、Ｃｒ２
０＝のような磁性酸化クロム粉末などを挙げることがで
きる。また結合剤としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
や反応型（ｊ（脂など種々のタイプのもの、あるいはそ
れらの混合物などを使用し得るが、例えば塩化ビニール
−酢酸ビニール共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、ニト
ロセルローズ樹脂、７エ７−ル樹脂、エポキシ樹脂など
が挙げられる。また添加剤としては、例えば溶融アルミ
ナ、酸化クロム、酸化チタン、ヘマタイトなどのような
種々の研摩剤、さらに例えばカーボンブラック、グラフ
ァイトやアンモニウム塩等の種々の帯電防止剤、あるい
は種々の分散剤などを使用することができる。

〔実施例の説明〕

以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。

なお成分比の部は、いずれも重量部を示す。

実施例１ （磁性塗料の調製） 下記の割合の配合組成物をディシルバーで予備混練し次
いでサンドミルで１２０分間分散した後、コロネー）Ｌ
（日本ポリウレタン製、インシアネート系硬化剤）４部
を添加し、しかる後該混線物をフィルター（平均孔径５
μ）で濾過し、磁性塗料を調製した。

（１）Ｃｏ含含有−Ｆｅ２０−磁性粉末　　　　　１０
０部（比表面積３５ｍ”／ｇ、保磁力６３００ｅ）（２
）ポリウレタン樹脂　　　　　　　　　　　１６部（３
）ニトロセルローズ樹脂　　　　　　　　　１０部（４
）グリセリンステアリルモノ エーテル（潤滑剤）　　　　　　　　　　０．５部（Ｃ
，、Ｈ，、ＯＣＨ，ＣＨＯＨＣＨ，０Ｈ）（５）　カー
ボンブラック　　　　　　　　　　　　３部（６）アル
ミナ粉末　　　　　　　　　　　　　３部（７）　リン
酸エステル（分散剤）　　　　　　　　　４部（８）　
メチルエチルケトン　　　　　　　　　１００部（９）
　トルエン　　　　　　　　　　　　　　１００部（１
０）シクロヘキサノン　　　　　　　　　　５０部（磁
気テープ作成） 前記のようにして得られた磁性塗料を、厚さ１４μのポ
リエチレンテレフタｌ、−４フィルム上に塗布し、配向
処理後乾燥しく乾燥膜厚５μ）、次いでスーパカレング
ー処理により磁性表面を鏡面仕上げ後、所定幅に裁断し
て磁気テープを作成した。

実施例２ 実施例１において、グリセリンステアリルモノエーテル
に代えて、グリセリンセチルモノエーテル（Ｃ，６Ｈ１
゜０ＣＨ２ＣＨ（○Ｈ）Ｃ１−１２０８）を使用したこ
とのほかは、同例の場合と同様にして磁気テープを作成
した。

実施例３ 実施例１において、磁性塗料調製時に潤滑剤の添加をお
こなわず、磁気テープの磁性層表面に対してグリセリン
ステ７リルモノエーテル塗布液を塗布したことのほかは
、同例の場合と同様に処理した。

実施例４ 実施例１において、ニトロセルローズ樹脂に代えて、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂６部を使用したこと
およびポリウレタン樹脂配合量を２２部としたことのほ
かは同側の場合と同様にして磁気テープを作成しｔこ。

実施例５ 実施例１に磁性粉末として、比表面積４５　ｎ＋２７　
ｇで保磁力６３５０ｅのＣｏ含含有−ＦｅｚＯ，磁性粉
末を使用したことのほかは、同側の場合と同様にして磁
気テープを作成した。

比較例１ 実施例１において、グリセリンステアリルモノエーテル
を使用しないことのほかは同側の場合と同様にして磁気
テープを作成した。

比較例２ 実施例１において、グリセリンステアリルモノエーテル
に代えて、久テアリン酸モノグリセライドを１部使用し
たことのほかは同側の場合と同様にして磁気テープを作
成した。

比較例３ 実施例１において、グリセリンステアリルモノエーテル
に代えて、インブチルミリステートを１．５部使用した
二とのｌ工かは同側の場合と同様にして磁気テープを作
成した。

１１ｊ記各実施例および各比較例で得られた磁気テープ
について常法によって保磁力Ｈｃ　（Ｏｅ　）、残留磁
束密度Ｂｒ（Ｇａｕｓｓ）、角形比（Ｂｒ／ＢＩ１１）
、配向性ＯＲの各磁気特性と下記方法により摩擦係数を
測定した。これらの結果を表１に示す。

表１ 実施例１　６００　１２１５　０．８１０　１．８８　
　０．１：Ｉｔ　　滑らかに走行ｔｔ　２６Ｂ２１２２
４０．８１２１．９２０．１２＃　３６５Ｂ　１２０５
０．８０５１，８７０，１１３　　　／。

ｎ　４６６５１２６００．８２４２．０６０．１１／、
　５６５７１１６４０．７６６１．６６０．２４比較例
１　６５８　１１９０　０．８０５　１．８８　　測定
不能　□１”４擦恢ユ六− 表１において、摩擦係数は、直径１２５闘の合金ドラム
にテープ表面がその半周にわたって接触するようにして
、ドラムに対して入側張力を２０ｇ、）’ラム回伝速度
周速度を約１０ｃｍ／秒に設定した時の出倶１張力Ｘｇ
を４１１１１定し、次式から摩擦係数（μ）を求めた。

（４０’Ｃ）表１の結果から明らかなよう１こ、本発明
の磁気記録媒体は、比較例の磁気記録媒体に比し、いづ
れち摩擦係数が小さく走行安定性がきわめて良好なもの
であることが判る。

〔発明の結果〕

本発明によれば、摩擦係数が小さく表面滑性が良好でか
つ耐久性が大きく安定な走行性を可能にする潤滑性に富
んだ磁気記録媒体が得られ、高密度磁気記録を高出力で
安定性よく実現する上で甚だ有用なものである。

特許出願人　　石原産業株式会社 手続袖正書（自発） 昭和６１年　９月３０口 １、事件の表示　　昭和６１年特許願第２００８９９号
２６発明の名称　磁気記録媒体 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 「ビフェニル基」と訂正する。

（２）同、第１０頁第１４〜第１５行の「グリセリンス
テアリルモノエーテル塗布液」を［グリセリンステアリ
ルモノエーテル溶液」と訂正する。

（３）同、第１３頁第６行の１μ−勾・菱　　をπ　　
　２５」 １μ−上２ｎＸ　　と訂正する。

π　　　２０」 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 支持体上に磁性層を有する磁気記録媒体において、一般
   式▲数式、化学式、表等があります▼ （Ｒは炭素数４〜３０のアルキル基、アルケニル基もし
   くはポリエニル基、または炭素数６〜１４のアリール基
   ）で示される化合物を含有することを特徴とする磁気記
   録媒体。