JPS6356273A - 食品における高温菌増殖抑制配合剤 - Google Patents

食品における高温菌増殖抑制配合剤

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JPS6356273A
JPS6356273A JP61198443A JP19844386A JPS6356273A JP S6356273 A JPS6356273 A JP S6356273A JP 61198443 A JP61198443 A JP 61198443A JP 19844386 A JP19844386 A JP 19844386A JP S6356273 A JPS6356273 A JP S6356273A
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Hiroko Kusano
草野 博子
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井戸田 正
Kazuo Imon
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 定栗上皇肌■分豆 本発明は、種々の食品、特に鉄を含有するか又は配合し
た食品における高温菌の増殖を抑制するための食品配合
剤に関する。
技術的背景 従来、液状食品を殺菌処理する場合、一般的には100
〜130°Cの温度で加熱処理を行っているが、この程
度の温度では高温菌は耐熱性胞子を形成するため完全に
は死滅することがない。
また、上記耐熱性胞子は、上記温度で殺菌処理後乾燥し
て粉末化しても死滅しないので、このわ)未化したもの
を温水等に還元して水分を20重呈%以、ト含有する状
態になし、かつ35℃以」二の温度下に2時間以上保持
すると、該耐熱性胞子が発芽して増殖するに至るという
問題がある。
なお、上記高温菌の耐熱性胞子を滅菌する方法として殺
菌温度の上昇もしくは殺菌時間の延長等が考慮されるが
、これらの方法により耐熱性胞子を完全に滅菌すること
は対象食品の加熱による成分上の変性や食品の増粘化等
の品質−トの問題もあるため実用的な方法とはいえない
鉄は、鉄欠乏性貧血症等の予防という健康上の関心から
、最近、鉄含有食品の重要性が認識されてき′ζいる。
一方、ラクトフェリンは、乳汁のような外分泌液中に存
在する鉄結合性蛋白質であって、■生体内で生じる過酸
化物の生成を阻害する;■生体内に侵入した病原菌(例
えば黄色ブドウ状菌)の増殖を阻害する;■ヒトのリン
パ球を成長させるための必須因子である;及び0人体内
で鉄が吸収され易い形体である等の有効な作用を呈する
ことから、近年注目されてきている。
また、一方、鉄を含有する食品においてその鉄含有量が
過剰である場合には、該食〜品における細菌の増殖抑制
が著しく阻害されることも報告されている。〔ビオケミ
力 エト ビオフイジ力 アクタ(Biochim、 
Biophys、Acta) 170 s 196B、
p351〜365;インフエクションエンドイムニイテ
イ(Infection and Inuaunity
) Oct、 197(i、r+91)〜918:ネー
チャー(NATURE)vol、216 、Oct、2
8.1967、p328〜330)。
発明が解決しようとする課題 本発明は、食品、特に鉄を含有する食品における高温菌
の増殖抑制上の叙上の問題点に鑑みなされたものであっ
て、100〜130℃の通常の殺菌温度下での殺菌処理
を行なった上記食品における高温菌の増殖を有効に抑制
し得る増殖抑制配合剤を提供することを課題とする。
以下本発明の詳細な説明する。
世1区 本発明の対象は、ラクトフェリンを有効成分とする、鉄
を含有するか、もしくは鉄を配合した食品を対象とした
高温菌増殖抑制配合剤にある。
すなわち、本発明に係る高温菌増殖抑制配合剤は、鉄分
と共に各種食品に添加することにより、該食品における
高温菌の増殖を抑制するものである。gtを”ンするた
めの・− 本発明に係る高温菌増殖抑制配合剤の有効成分であるラ
クトフェリンは、人乳、牛乳、馬乳、山羊孔等の乳汁か
ら分離、精製して得られるものであって、例えば牛乳か
ら分離する方法としては、モノクローナル抗ウシラクト
フェリン抗体を不溶性の担体に固定してなるアフイニテ
イ力ラムを用い、牛乳を該カラムでの処理に付すること
によりラクトフェリンを分離、精製する方法(特開昭6
1=145200号)が挙げられる。
すなわち、本発明では、上記方法により調製されたラク
トフェリンもしくは市販のラクトフェリンを用いること
ができる。
一方、本発明に係る高温菌増殖抑制効果剤の適用対象で
ある食品における鉄は、食品中に本来存在しているもの
(例えば、抹茶は17.0mg/ 100g、ココアは
14.0mg/ 100g、コーヒー粉末は4.2mg
/100g、黒砂$+、’j4.7mg/ 10h及び
マツシュポテトは3.1mg/ 100gの鉄を含有し
ている)。また、食品に配合する鉄としては、グルコン
酸第−鉄、塩化第2鉄、クエン酸鉄アンモニウム、クエ
ン酸第2鉄、コハク酸クエン酸鉄ナトリウム、乳酸第1
鉄、硫酸第1鉄等の食品添加物として認められているも
のを用いることができる。
すなわち、本発明に係る」二記増殖抑制配合剤は、上述
したごとき鉄を含有している食品並びに1掲の各鉄剤を
配合した食品を対象として用いるものであって、そのX
I用に際しては、食品中の鉄含有量に対してラクトフェ
リンを約1〜1350倍量になるように添加する。
ラクトフェリンの食品への添加量がその鉄含有量の1倍
量より低いと該食品における高温菌増殖抑制効果がなく
なり、一方、1350倍量を超えて添加しても効果が実
質的に向上しないので経済的でない。
また、上記対象食品としては、−10食品のほかに、乳
製品、各種飲料及び健康食品等広範囲に互り、また、そ
の形態も粉末状、固形状、ゲル状、ペースト状及び液状
であってもよい。しかし、実際の使用に際しては、食品
中に20重■%以上の水分を含有させ、かつ35℃以上
の温度下に少くとも2時間保持する状態で本増殖抑制配
合剤を用いることが好ましい。特に、粉末状、固形状食
品では通常水分が5重量%以下であるので、本発明によ
る高温菌の増殖抑制効果を発揮させるにはこれら食品を
温水等に溶解して上述した状態にするとよい。例えば、
粉乳(全脂粉乳、脱脂粉乳、育児用粉乳、フォローアツ
プミルク等)を対象とするときは、粉乳100gに対し
て鉄を3〜30a+g配合し、ラクト8ニリンを30〜
4000mgの範囲で添加したものを固形率13重景%
で40℃程度の温水に溶解してその温度に少くとも2時
間保持することにより、粉乳における高温菌の増殖を抑
制するとよい。
なお、粉乳を上記固形率で温水に溶解したものは、妊産
婦、授乳婦で1日当り200ts l、乳児で800+
w 1)1)取することにより、妊産婦及び授乳婦の1
日当りの必要な鉄損取量である14〜25mgの約1/
2〜1/3(鉄含有量が30mg/100gの場合)、
また、乳児の同じく鉄損取量である5〜7mgの約1/
2〜必要量(鉄含有量が3〜7 mg/100gの場合
)を摂取できる。
次に、本発明の高温菌増殖抑制効果を下記試験結果に基
づいて示す。
試験方法: 全脂粉乳、脱脂粉乳、妊産及び授乳婦用粉乳及びヱ「1
製粉乳から分画、固定されたバチルス・ステアロサモフ
イラス(Bacillus stearothermo
philus)、バチルス・コアグランス(Bacil
lus coagulans)、バチルス・サークラン
ス(Bacillus circulans)等の主要
な高温菌の増殖抑制を下記(イ)及び(ロ)の手1頓に
より調べた。
(イ)市販の全脂粉乳に100g当り鉄として3mgの
グルコン酸第−鉄と、ラクトフェリンを301)1g、
 50mg。
100+mg 、、10100O!及び4000mgを
それぞれ配合したものを、固形率が13%になるように
40℃の温水に完全に溶解し、100℃で間欠滅菌を行
った。得られた各’ta液に、上記高温菌をそれぞれ初
菌数が102〜10’/a+1になるように植菌し、恒
温器に入れ55℃の温度に保持し、一定時間毎に害菌の
増殖を測定した。また、対照として、ラクトフェリンを
配合しないことを除いては上記と同様に処理したものに
ついて害菌の増殖を測定した。
結果は、添付の第1図〜第3図に示すとおりであって、
ラクトフェリンを配合したことによる高温菌の増殖抑制
効果が明らかに認められる。
(ロ)市販の全脂粉乳、脱脂粉乳、妊産婦・授乳婦用調
製粉乳及び調製粉乳に、それぞれの各100g当り鉄と
して30mgの硫酸第1鉄を配合し、一方、ラクトフェ
リンを調製粉乳にその100g当り50mg、妊産婦・
授乳婦用調製粉乳にその100g当り100mg、脱脂
粉乳にその100g当りlooomg及び全脂粉乳にそ
の100g当り4000a+gをそれぞれ配合したもの
を、50℃の滅菌温水で固形率13%になるように溶解
して恒温器中で55℃の温度に保持して一定時間毎に菌
の増殖を測定した。また、対照として、ラクトフェリン
を配合しないことを除いては上記と同様に処理したもの
については菌の増殖を測定した。
結果は第4図〜第7図に示すとおりであって、ラクトフ
ェリン配合したことによる高温菌の増殖抑制効果が認め
られる。なお、第4図は調製粉乳、第5図は妊産婦・授
乳婦用粉乳、第6図は脱脂粉乳及び第7図は全脂粉乳に
ついてそれぞれ示したものである。
以下に実施例を示して本発明及びその効果を具体的に説
明する。
実施例1 牛乳280kg、脱脂乳660kg及び植物油10kg
−1i−混合して均質化後、125℃で殺菌し、濃縮乾
燥して粉乳100kgを得た。
この粉乳に硫酸第一鉄14.7g及びラクトフェリン3
hを配合して均一に混合したあと、その10gを50℃
の滅菌した温水67gに溶解し、恒温器に入れ55℃の
温度に保持して一定時間毎に高温菌の増殖を測定した。
また、対照として、ラクトフェリンを配合しないことを
除いては実施例1と同様にして処理したものについて同
様に高温菌の増殖を測定した。
結果は第8図に示すとおりであって、ラクトフェリンを
配合した実施例1による高温菌の増殖抑制効果は明らか
に認められる。
実施例2 脱脂乳10kg(固形率8.8%)に塩化第2鉄0.1
31を配合して125℃で殺菌後、これにラクトフェリ
ン35.7gを配合溶解した。
このようにして:IJEaした脱脂乳を恒温器に入れて
55℃の温度に保持して一定時間毎に高温菌の増殖を測
定した。また、対照としてラクトフェリンを配合しない
ことを除いては実施例2と同様に処理したものについて
同様に高温菌の増殖を測定した。
結果は第9図に示すとおりであって、実施例2によりラ
クトフェリンを配合したものの高温菌の増殖抑制効果は
明らかにL8められる。
実施例1及び実施例2に示したとおり、本発明に槌って
ラクトフェリンを配合したものは、鉄を含有した食品で
あっても殆ど高温菌の増殖はみられず、むしろ僅かでは
あるものの菌数が減少していることがわかる。これに対
して、ラクトフェリンを配合しない対照は、2〜6時間
経過後に高温菌が増殖しはじめ、その増殖率は、時間の
経過と共に対数的に増殖することがわかる。
したがって、本発明によると、食品の高温下での殺菌処
理による品質変化を伴うことなく、高温菌の増殖を有効
に抑制し得るので、食品の保存上有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は、本発明によるラクトフェリンを有
効成分とする高温菌増殖抑制率の食品における菌の増殖
抑制効果を示したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラクトフェリンを有効成分とする、鉄含有もしく
    は鉄配合食品における高温菌増殖抑制配合剤。
  2. (2)水分を20重量%以上含有する食品を対象とする
    特許請求の範囲第(1)項記載の高温菌増殖抑制配合剤
  3. (3)食品中の鉄含有量の1乃至1350倍量を食品に
    対して使用するものである特許請求の範囲第(1)項記
    載の高温菌増殖抑制配合剤。
JP19844386A 1986-08-25 1986-08-25 高温菌の増殖を抑制できる食品 Expired - Lifetime JPH0725B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0592994A (ja) * 1990-09-07 1993-04-16 Morinaga Milk Ind Co Ltd 抗菌性ペプチドおよび抗菌剤
JPH05148295A (ja) * 1991-04-24 1993-06-15 Morinaga Milk Ind Co Ltd 抗菌性ペプチドおよび抗菌剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0592994A (ja) * 1990-09-07 1993-04-16 Morinaga Milk Ind Co Ltd 抗菌性ペプチドおよび抗菌剤
JPH05148295A (ja) * 1991-04-24 1993-06-15 Morinaga Milk Ind Co Ltd 抗菌性ペプチドおよび抗菌剤

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