JPS635572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は商品陳列ケース等の物品収納用筐体
の脚の高さを調整するためのもので、筐体脚杆の
内側へ車輪取付用の螺杆を上下調整可能に螺着す
るようにしたものである。

本考案の一実施例を図面により説明すれば、第
１図は本調整装置を備えた陳列ケースの斜視図で
あり、第２図以降に本調整装置の要部構造を示し
ているものであつて、この陳列ケースはアングル
製の上枠１と下枠２とを同じアングル製の４脚杆
３…の上下部へ連結して筐体枠を形成し、各脚杆
の下方部へ車輪４を備えたものであり、枠体周面
には透明ガラス板等を張設し内部へ適宜に棚を設
けて商品を収めるものである。

そして前記車輪の取付け部において、車輪高さ
を上下に調整して各脚杆の高さを調整するように
したもので、アングル製脚杆３の一側部へ調整条
孔５を設け、脚杆外側から前記条孔を経て内側へ
挿通した螺子６を、脚杆内側部へ配した側面Ｌ形
の固定具７の垂直片８の螺孔９へ螺挿して該固定
具７を螺着する。尚１０は前記螺子６へ挿着する
ワツシヤである。また車輪４の基板１１上に植立
した螺杆１２に調整ナツト１３を螺装し、ナツト
１３上にワツシヤ１４を挿着し之を脚杆下端の水
平板１５に設けた透孔１６から脚杆内側に沿つて
前記Ｌ形固定具７の水平片１７の透孔１８へ挿通
し、その上端へワツシヤ１９、ナツト２０を挿入
して螺着固定するものであり、尚前記螺杆１２の
上端部は下方部より細く段設し該段部水平面によ
り固定具水平片１７を支承するようにしている。
そして本脚高調整装置は、調整ナツト１３を螺杆
１２において上下に移動すると共に、脚杆の調整
条孔５により固定具７の締付け高さを上下に移動
して螺杆１２の下部突出長さを加減することによ
り車輪４の取付け高さを調整し、それにより脚の
高さが調整されるよう構成している。

本考案は上述の構成であつて、その作用効果を
説明すると、前述の如く螺杆上において調整ナツ
トを上下すると共に脚杆の調整条孔により螺杆上
端の固定具の締付け高さを上下調節することによ
り脚の高さが適宜に調整されるものであり、螺杆
下端部の調整ナツト上で脚杆下端水平板を支承
し、螺杆上端部を固定具により脚杆内側中間部へ
固定したので、上下２支点間に距離があるから挺
子桿の理によりその支持力が強力で螺杆が脚杆に
沿つて確実に固定され、従つて車輪取付部が強固
で横振れに対して強く、車輪取付軸が弛んだり破
損したりすることを防止し、車輪回転に支障が起
らなく、且つ車輪がぐらつかないから筐体を安定
よく支持できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置を備えた筐体を示す斜視図、第
２図は本装置取付要部を分解して示した斜視図、
第３図は本装置中の車輪の他例を示した斜視図、
第４図と第５図とは本装置の車輪取付状態を高低
２様にして示したもので、第４図は取付状態を低
くして示した説明図、第５図は取付状態を高くし
て示した説明図である。 １……上枠、２……下枠、３……脚杆、４……
車輪、５……調整条孔、６……螺子、７……固定
具、８……垂直片、９……螺孔、１０……ワツシ
ヤ、１１……車輪基板、１２……螺杆、１３……
調整ナツト、１４……ワツシヤ、１５……水平
板、１６……透孔、１７……水平片、１８……透
孔、１９……ワツシヤ、２０……ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アングル製の脚杆３の側部へ設けた調整条孔５
   を経て脚杆外側から内側へ挿通した螺子６により
   脚杆内側部へ固定具７を螺着し、車輪基板１１上
   に植立した螺杆１２に調整ナツト１３を螺装して
   之を脚杆下端水平板１５の透孔１６より脚杆内側
   に沿つて挿通し、該螺杆の先端部を前記固定具７
   の水平片１７へ挿通してナツト２０で螺着し、前
   記調整条孔５と調整ナツト１３とにより螺杆１２
   の下部突出長さを加減することにより脚の高さを
   調整するようにした脚の高さ調整装置。