JPS6355316A - アルコ−ルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ガソリンの代用として８０〜１００％の？
Ｘ　Ｑ度のアルコールを燃料として用いるアルコールエ
ンジンの潤滑装置に関する。

（従来技術） 近年、アルコールを燃料とするアルコールエンジンが開
発されている。アルコールエンジンは、メタノール（Ｃ
Ｈ３０Ｈ１沸点６４．５１℃）、エタール（ＣＨ３ＣＨ
２０Ｈ，沸点７８．３２℃）ＴＥＡ　（ターシャリ−ブ
チルアルコール、沸点８２．８℃）、ＭＴＢＥ（メチル
・テトラ・ブチル・エーテル、沸点５５．３℃）等のア
ルコールを燃料として用いるエンジンであるが、次のよ
うな問題点を有しでいる。

ずなわら、ブローパイ（ｂｌｏｗ−ｂｙ　）等と共に水
を含んだアルコールがオイルパン内に入るが、上述の各
種アルコールはエンジンオイルに溶解することなく、油
中水滴型エマルジョン（ｗａｔｅｒ　ｉｎ　。

ｉｔ　ｔｙｐｅ　ｅｍｕｌｓｉｏｎ、乳濁液のこと）を
形成し、このエマルジョンがエンジンオイル中の各種添
加剤を抽出したり、あるいはエンジン・インターナルで
の摩耗、腐食等の要因となり、エンジン寿命が低下する
問題点があった。

このような問題点を解決するために、従来、例えば、特
開昭５９−３４４１１号公報に記載の如き、アルコール
エンジンの潤滑油劣化防止装置が既に発明されている。

この装置は、シリンダライナ下端のブローパイ部に回収
リングを設け、この回収リングで回収したエンジンオイ
ルをシリンダブロック内の導管を介してシリンダブロッ
ク外の分離器に導く一方、排気管からの熱をヒートポン
プを介して分離器に導びいて、この排熱を利用して上述
の分離器のエンジンオイルを加熱し、アルコール分離す
るように構成した装置である。

しかし、この従来装置においては、次のような問題点が
あった。

すなわち、アルコールはブローバイガスと混入するため
、上述の回収リングから回収される通と比較して、オイ
ルパン内に直接入る蚤が多くなり、回収率が悪いばかり
でなく、エマルジョンとなるため上述の導管内で詰り、
さらには構造的にも複雑となる問題点があった。

加えて、前述の排気管からの熱をヒートポンプを介して
分離器に導く構造であるから、排熱導管などの取付けが
難しく、また加熱効果も悪い問題点を有していた。

（発明の目的） この発明は、エンジンオイル貯め部に特異な高分子膜を
配設することで、エンジンオイル中のエマルジョン生成
物としての水、アルコールを選択吸収し、エマルジョン
によるエンジンの摩耗、腐食を確実に防止することがで
きるアルコールエンジンの潤滑装置の提供を目的とする
。

（発明の構成） この発明は、エンジンオイルを貯溜するエンジンオイル
貯め部と、上記エンジンオイル貯め部内に配設し、水、
アルコールを透過し、エンジンオイルを透過しない高分
子膜とを備えたアルコールエンジンの潤滑装置であるこ
とを特徴とする。

（発明の効果） この発明によれば、上述のエンジンオイル貯め部内に、
例えば、限外濾過膜や逆浸透膜などの水、アルコールを
透過し、エンジンオイルを透過しない高分子膜を設けて
いるので、エンジンオイル中もしくはエマルジョンの中
から水およびアルコールのみを上述の高分子膜で透過し
て、エマルジョン生成物を除去することができるので、
エマルジョンによるエンジンの摩耗、腐食を確実に防止
することができる効果がある。

（実施例） この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面はアルコールエンジンの潤滑装置を示し、第１図に
おいて、シリンダブロック１のシリンダ２内にはピスト
ン３を配設して、このピストン３のピストンピン４とク
ランクシャフト５とをフンロッド６で連結して、４行程
の繰返しによるピストン３の往復動が上述のコンロッド
６を介してクランクシャフト５に伝達されることで、こ
のクランクシャフト５をバランスウェイト７と共に回転
すべく構成している。

上述のシリンダブロック１の上部にはシリンダヘッド（
図示せず）を取付ける一方、シリンダブロック１の下部
にはガスケット８を介してオイルパン９を取付けている
。

このオイルパン９は潤滑油としてのエンジンオイル１０
を貯溜する油容器で、上述のオイルパン９の外部近傍に
は連通路１１を介してオイルパン９内と連通ずる外部オ
イルパン１２を配設している。

この外部オイルパン１２の下域部分には、同オイルパン
１２内を上室１３と下室１４とに区分する特殊な高分子
膜１５を水平に、換言すれば、エンジンオイル１０の流
動方向に対しで直交するように張架している。

そして、この高分子１１１５の直上部に下端開口を臨ま
せたオイル吸引管１６をオイルポンプ（図示せず）に連
結する一方、上述の下室１４底部にはドレンプラグ１７
を、また下室１４ｆｌｌｌ壁には水、アルコールセンサ
１８をそれぞれ取付けている。

ここで、上述の高分子膜１５としては、水、アルコール
を透過し、エンジンオイルを透過しない限外濾過膜（ｕ
ｌｔｒａ　ｆｉｌｔｒａｔｉｏｎ　ｆｉｌｍ　）や逆浸
透膜を用いる。

上述の限外濾過膜は低分子物質、水、アルコールを透過
し、エンジンオイルなどの高分子物質を透過しない半透
膜で、フッ素ポリマ、ポリスルホン、セルローズ系、塩
ビ系、ポリカーボネートなどの材質により形成される。

一方、前述の逆浸透膜は、水、アルコールおよび一部の
低分子、イオンのみを透過する選択的透過性を右する半
透膜で、ポリアミド、酢酸セルロース、ポリベンズイミ
ダゾールなどの材質により形成される。

囚に、エンジンオイル１０の分子の大きさは５００〆〜
１０μ、限外濾過膜の透過分子の大きさは１０Ａ０〜数
μ、逆浸透膜の透過分子の大きさはＩＡ’〜１０Ａ０程
度であるので、前述の高分子膜１５として限外濾過膜を
用いる際にはエンジンオイル１０を透過しない所定範囲
のものを用いる。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

いま、上述のアルコールエンジンを駆動すると、燃料と
して用いる高濃度メタノール等のアルコールがブローパ
イ等と共に水を含んだ状態でオイルパン９内に入り、エ
マルジョンが発生する。

このエマルジョンは連通路１１を介し外部オイルパン１
２内に流動した後に、高分子膜１５に至る。このエマル
ジョン中およびエンジンオイル１０中の水、アルコール
の分子はその大きざが数オングストロームであるため、
上述の高分子膜１５を透過し、この高分子膜１５を透過
しないエンジンオイル１０と分離される。

上述の高分子Ｉｔ！Ｊ１５を透過した水およびアルコー
ルは下室１４内に貯溜され、一方、上室１３内における
アルコール、水、エマルジョンを含まないエンジンオイ
ル１０のみがオイル吸引管１６から吸引され、１Ｉｆｌ
滑油としてエンジン・インターナルに供給されるので、
エンジンの摩耗、腐食を防止することができる効果があ
るうえ、構造的にも従来例のものと比較して簡素となる
効果がある。

第２図は他の実施例を示し、上述の外部オイルパン１２
内の上域部分には、エマルジョンを回収する多孔質体１
９を張架すると共に、上述の高分子膜１５を「へ」の字
形状に配設し、多孔質体１９によりエマルジョンを小さ
く分解した後に上ｊホの高分子膜１５でエマルジョンか
ら水、アルコールを効率よく選択吸収するように構成し
ている。

このよう構成しても、その他の点については先の実施例
とほぼ同様の作用・効果を奏するので、第２図において
第１図と同一の部分には同ごの番号を付して、その詳し
い説明を省略する。

第３図はさらに他の実施例を示し、外部オイルパン１２
の略中央部分にＬ字状の水、アルコール排出用のドレン
バイブ２０を臨設し、このドレンバイブ２０の上端開口
部に上述の高分子Ｉｔ！１１５を張架すると共に、高分
子膜１５下流側には水、アルコールセンサ１８を、また
外部オイルパン１２外のドレンバイブ２０には電磁弁２
１をそれぞれ配設している。

また、エンジンオイル１０を、上述の高分子膜１５配設
部位に集合流動させるように、逆円錐形状の遮蔽ガイド
板２２．２３を配設し、エマルジョン中の水、アルコー
ルを集中的に回収すると共に、上述の高分子膜１５を透
過した水、アルコールを水、アルコールセンサ１８で検
出して、この検出信号に基づいて、前述の電磁弁２１を
開弁操作し、水、アルコールを外部オイルパン１２の外
部に除去すべく構成したものである。

このように構成しても、上記以外の点については先の実
施例とほぼ同様の作用・効果を奏するので、第３図にお
いて第１図、第２図と同一の部分には同一番号を付して
、その詳しい説明を省略する。

この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明のエンジンオイル貯め部は、実施例の外部オイ
ルパン１２に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図はアルコールエンジンの潤滑装置を示ず断面図、 第２図は潤滑装置の他の実施例を示す断面図、第３図は
潤滑装置のざらに伯の実施例を示づ断面図である。 １０・・・エンジンオイル　１２・・・外部オイルバン
１５・・・高分子膜 第１図 η・・・エンジンオイノν 第２図　　　　　　　　　１２．、、外郭オイルパン１
５−・１１か子凌 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エンジンオイルを貯溜するエンジンオイル貯め部と
   、 上記エンジンオイル貯め部内に配設し、水、アルコール
   を透過し、エンジンオイルを透 過しない高分子膜とを備えた アルコールエンジンの潤滑装置。