JPS6355060B2 - - Google Patents

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JPS6355060B2
JPS6355060B2 JP58003290A JP329083A JPS6355060B2 JP S6355060 B2 JPS6355060 B2 JP S6355060B2 JP 58003290 A JP58003290 A JP 58003290A JP 329083 A JP329083 A JP 329083A JP S6355060 B2 JPS6355060 B2 JP S6355060B2
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JP
Japan
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toner
carrier
weight
polymer
developer
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JP58003290A
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English (en)
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JPS59128557A (ja
Inventor
Seiji Okada
Isao Watanabe
Norio Saruwatari
Kazumasa Saito
Toshiaki Narisawa
Hirofumi Okuyama
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to AU19123/83A priority patent/AU541263B2/en
Priority to US06/534,462 priority patent/US4555466A/en
Priority to DE8383305649T priority patent/DE3368471D1/de
Priority to EP83305649A priority patent/EP0104900B1/en
Priority to KR1019830004487A priority patent/KR860000155B1/ko
Publication of JPS59128557A publication Critical patent/JPS59128557A/ja
Publication of JPS6355060B2 publication Critical patent/JPS6355060B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(1) 技術分野 本発明は電子写真法を採用したレーザープリン
タ用磁気ブラシ現像剤に関する。 (2) 発明の背景 従来から磁気ブラシ現像剤は複写機、フアクシ
ミリ、電子プリンタ等に適用されてきた。特に本
方式の特長としては、(1)ドライシステムであるこ
と、(2)原則的には紙質を選ばないこと、(3)高速印
字が可能なこと等が挙げられる。これらの特長
は、レーザープリンタにおいて、さらに重要度を
増加してきた。 コンピユータからの出力情報が多様化するに伴
い、プリンタにおいてもこれらの多様化に応え得
るものでなければならず、特に従来のアルフアベ
ツト−ニユーメリツクの他に漢字による出力が望
まれてきた。このニーズに対応して、レーザープ
リンタが出現してきたが、レーザープリンタはレ
ーザー光によつて印字を行なう方式で、レーザー
光のスポツト径が100〜150μm程度であることか
らして、漢字等の解像性を有する印字には最適と
言える。 (3) 従来技術と問題点 このようにレーザープリンタには数多くの優れ
た機能を有しているが、これらの機能を十分に発
揮させるためには、現像剤の性能が高くなければ
ならない。すなわち、現像剤の性能いかんによつ
ては、レーザープリンタの持ち得る特質を十二分
に発揮させることができない。 レーザープリンタに用いられる現像剤としては
どのような性能が要求されるか。すなわち、長い
時間にわたつて安定した印字性能を発揮すること
である。磁気ブラシ現像剤とは鉄粉もしくは他の
強磁性体粒子と着色樹脂粉末の混合物である。す
なわち、混合の際の接触摩擦帯電により、トナー
はキヤリアの表面に静電的に付着する。現像剤は
磁気ブラシの形成によつて、潜像部分に運ばれ、
トナーのみが潜像に付着することによつて現像が
行なわれる(第1図)。 第1図に示すように、現像剤は現像機中で撹拌
されており、これに基因する機械的衝撃が現像剤
に加えられている。このため、樹脂を基材とする
トナーはキヤリア表面に融着するようになる。融
着トナー(以後スペントトナーと呼ぶ)の発生は
キヤリア表面をトナーと同質にしてしまい、接触
摩擦帯電は大いに阻害されることになる。スペン
トトナーの発生は現像剤の機能を停止させるもの
で、現実の現像剤においては、キヤリア、トナー
とも相互に粘り付きにくくすることが必要であ
る。現像機による現像プロセスでは、常に帯電を
うけたトナーが潜像に移動しており、これに相当
する量の未帯電トナーを現像剤に補給しなくては
ならない(第1図)。この結果、キヤリアには常
にトナーのカウンターチヤージが溜つてゆくこと
になり、チヤージが飽和値に近づくにつれて、ト
ナーに対する電荷付与能すなわち帯電性は低下す
る。しかし、チヤージアツプによる帯電性の低下
を防止するためにはキヤリア、さらには現像剤の
低抵抗化を図らねばらない。しかし、現像剤の帯
電性とキヤリアの抵抗率との間には第2図に示す
関係があり、必要以上に低抵抗化することは帯電
性の低下をまねく原因になり好ましくない。 一方、印字における現像剤の抵抗率の役割は非
常に大きい。潜像にトナーが付着する際、電気力
線の密度の低い潜像中央部にはトナーが付きにく
くなる現象がある。この結果、ある面積を有する
面画等の印字では、周辺部のみトナーが付着し、
中心部は白く抜けてしまう印字欠陥を生ずる。こ
のような不都合を排除するための方法として、バ
イアス電界の印加による印字制御の方法がある。
バイアス電界とは磁気ブラシと潜像との間に印加
する静電界のことであり、この電界によつてトナ
ーをキヤリアから引き離し、電束密度の低い部分
にもトナーを搬送し、付着させることができる。
従つて、バイアス電界を適宜設定することによつ
て印字濃度の制御、印字の太り.細り、さらに面
画印字の制御が可能になる。しかし、現像剤、と
りわけ、キヤリアの電気抵抗率が高いと、磁気ブ
ラシ部分での電圧降下が大きく、磁気ブラシ先端
と潜像面間に有効な電界が作用しない(第3図)。
従つて、キヤリアの抵抗率はある程度低くなくて
はならない。しかし、キヤリアの抵抗が低すぎる
場合には、キヤリアが導通し、潜像の電荷が消失
してトナーが付着するばかりでなく、第3図に示
すようにバイアス電界による放電が生じ、潜像媒
体の損傷を起す。またバイアス電界を印加しない
場合にはトナーが潜像へ移動する際生じる現像電
流による自己バイアスのためカブリが激しくなる
等の不都合が生じることにもなり、現像剤の帯電
性と相俟つて、キヤリアの抵抗率には最適な領域
があると考えられる。 キヤリアとトナーとから成る現像剤では、印字
特性を左右する因子として、トナーの単位重量当
りの帯電量(以後tpと呼ぶ)がある。tpは低すぎ
ても高すぎても好ましくなく、10〜20μC/gが
妥当である。現像剤におけるtp値を左右にする因
子としてはいくつかのものがあるが、キヤリアの
表面状態は特に重要なものと考えられる。コーテ
イング層におけるポリブタジエンの硬化の度合は
tp値に大きく影響を与える。そこで、硬化剤の量
が少ない場合、すなわち、硬化の度合が低い時に
はtpは安定せず、印字の進行とともに低下する。
また多くなるに従い、コーテイング層が急激に硬
化収縮するためクラツクの発生を生じ、強固なコ
ーテイング層が形成されない。硬化剤としては最
適な混入量が存在する。 キヤリアの表面非粘着化はその表面にテフロン
膜を形成することによつて実現されている。しか
し、テフロン膜は電気抵抗率が高く、またコーテ
イング層が脆く、焼き入れ温度が高い(300℃以
上)等の不都合がある。 一般に、コーテイング層の低抵抗化に際しては
カーボンを分散させることが考えられるが、カー
ボンはコーテイング樹脂中に一様分散させること
が困難であり、現像剤を撹拌する間にカーボン粒
子がコーテイング層から外れてしまう。 トナーは着色樹脂粉末を主成分とし、キヤリア
との接触によつて摩擦帯電を受け、さらに、キヤ
リアによつて潜像部分に運ばれ、現像に供された
後、紙に転写され、定着されてプリント工程は終
了する。ここで定着とは、紙に転写された像が粉
像であり、これを紙に密着させる工程のことであ
る。定着には、(1)オーブン定着、(2)圧力定着、(3)
熱圧定着、(4)フラツシ定着、(5)溶剤定着等がある
が、(1)〜(4)が主なものと言える。これらは熱また
は圧力等によつて、トナーを紙に融着させてい
る。したがつて、より少いエネルギーによつて定
着を行なおうとすれば融点の低い樹脂を基材に用
いることになり、以下に述べる問題を生じるよう
になる。一方、この問題を回避するためには樹脂
の融点を上げる傾向があり、定着不良の原因を生
ずる。上述の問題とは次のようなものである。(1)
キヤリアへのトナー融着、(2)フオトコンドラムへ
のトナーの融着で、いずれも印字機能を著しく低
下させ、時には印字機能を喪失させるものであ
る。 現像剤は現像機中で撹拌されるため、トナーと
キヤリア間には機械的な衝撃力が作用している。
このため、樹脂を基材とするトナーはこの衝撃に
よつて軟化し、キヤリア表面に融着する。この結
果、キヤリア表面にトナーをコーテイングしたと
同様の効果を呈し、トナーを十分に帯電させるこ
とができなくなる。このため、前述のように、キ
ヤリア表面をトナーに対し非粘着性の樹脂によつ
てコーテイングすることが施されるが、粘着防止
をさらに推し進めるため、トナー自身を粘着しに
くくすることが必要である。 紙への転写が終了した後にもフオトコンドラム
上にはトナー相当量残留する。この残留トナーは
次の印字工程に障害を生ずるため、フアーブラシ
(Far brush)によつて除去される。このさいト
ナー粒子はブラシを形成する繊維によつてフオト
コン表面にたたきつけられ、フオトコン表面に融
着する。フオトコン表面へのトナーの融着はフオ
トコンの光感度の低下の他、プリントに残像を生
ずるようになる。このような不都合に対してもト
ナー粒子を非粘着化しておく必要があり、特にフ
オトコン表面のように、表面自身を非粘着化する
ことが困難な場合には特に効果を発揮するもので
ある。従つて、キヤリアおよびフオトコンへの融
着防止に対しては融点の上昇なしにトナーの粘着
防止を図らねばならない。 (4) 発明の目的 本発明の目的は、機械的強度に優れ、かつ熱処
理温度も低く、トナーに対する非粘着性に優れ、
かつ電気抵抗率の比較的低いコーテイング層を有
するキヤリアと、キヤリアおよびフオトコンドラ
ムに対する非粘着性に優れたトナーとからなるレ
ーザープリンタ用磁気ブラシ現像剤を提供するこ
とである。 (5) 発明の構成 側鎖二重結合を有する1,2−ポリブタジエン
単位を重合鎖に50%以上含む数平均分子量が
10000〜200000である重合体、または1,4−シ
スポリブタジエン環化物、または1,4−シスポ
リブタジエンを50%以上含むスチレンもしくはア
クリルニトリルの共重合体環化物にアルキルパー
オキサイドを添加した重合体で、キヤリア基材の
鉄粉をコーテイングし、熱処理して重合体を硬化
させたキヤリアの抵抗率が105〜107Ωcmのキヤリ
ア粒子に、キヤリア重量に対してトナー粒子を1
〜6重量%混合させたレーザープリンタ用磁気ブ
ラシ現像剤であつて、前記トナーはエポキシ樹脂
を主成分とし、スチレン−n−ブチルアクリレー
ト樹脂を含有し、前記トナーの主成分であるエポ
キシ樹脂は融点が60℃〜160℃、重量平均分子量
が1000〜10000、および重合度が0のビスフエノ
ールAグリシジルエーテルが4重量%以下である
ビスフエノールA/エピクロルヒドリン型エポキ
シ樹脂であり、 トナーに含まれるスチレン−n−ブチルアクリ
レート樹脂は、軟化点が100〜150℃、重量平均分
子量が10000〜100000、および揮発分が0.5重量%
以下であることを特徴とするレーザープリンタ用
磁気ブラシ現像剤によつて達成することができ
る。 Fe3O4粉はコーテイング樹脂ワニス中に容易に
分散するとともに、導体に近い導電率を示し、さ
らに帯電制御剤である。従つてFe3O4粉をコーテ
イング樹脂中に分散させコーテイングすることに
よつて、キヤリアにおける低抵抗化が実現でき
る。また、キヤリアの低抵抗化を図るためには基
材鉄粉の抵抗率も関わつており、基材自身が高抵
抗のものは、コーテイング処理によつて大幅な低
抵抗化は望めない。第4図には、抵抗率を異にす
る各種の鉄粉を基材とし、同一のコーテイング
(コーテイング厚1.0μmブタジエン重合体/
Fe3O4の体積比=1:1)を施した場合のキヤリ
アの抵抗率を示す。つぎに、103Ωcm以下の抵抗
率を示す鉄粉についてコーテイングを施した場合
について、ブタジエン重合体/Fe3O4の体積比を
Rvとし、これに対する抵抗率の変化の様子を第
5A図に示す。この結果 Rv≦2では抵抗率はほぼ一定しているが、 Rv>2で急激に増加している。このことから Rv≦2が製造の安定性すなわち抵抗率の変動が
少ない点で好ましい。キヤリアのトナーに対する
電荷付与能Kは、第5B図に示すように、Rv
2では10〜20μC/gでほぼ安定しているが、Rv
>2では急激に増加している。これらの体積比と
の関係は鉄粉の粒径が80μmの場合(a)でも、140μ
mの場合(b)でも同様な傾向を示す。 ブタジエン重合体/Fe3O4の体積比Rvは、1/8
〜2/1、さらに1/4〜1/1が好ましい。この比が1/8
より小さいときは、Fe3O4に対する結着樹脂の量
が少なくなり、コーテイング層が脆く、Fe3O4
子が印字中にコーテイング層から外れてしまう。
これに対し2/1より大きいときは、上記のように、
キヤリアの電気抵抗率が増加してしまい、所期の
目的を達することができない。 キヤリア鉄粉をコーテイングするブタジエン重
合体は、側鎖二重結合を有する1,2−ポリブタ
ジエン単位を重合鎖に50重量%以上含む、数平均
分子量が10000〜200000である重合体、または1,
4−シスポリブタジエン環化物、または1,4−
シスポリブタジエンを50重量%以上含むスチレン
もしくはアクリルニトリルの共重合体環化物が好
ましい。この重合体に有機過酸化物を添加してコ
ーテイングし、熱処理して重合体を硬化させた樹
脂とする。 側鎖二重結合を有する1,2−ポリブタジエン
単位が50重量%より少ないと、1,2−ポリブタ
ジエンが有する非粘着性が失われてしまう。 ポリブタジエンの数平均分子量が10000より小
さいと、硬化前の樹脂が半固体状もしくは液状の
ため、コーテイング層を形成する際、キヤリア同
志が邂逅しやすくなる。200000より大きいと、溶
媒に溶解しにくくなり、所望のコーテイングを行
なうための樹脂溶液濃度が得られない。 1,4−シスポリブタジエンを含むスチレン若
しくはアクリルニトリルの共重合体環化物が1,
4−シスポリブタジエンを50重量%より少なく含
むと、1,4−シスポリブタジエンが本来有する
非粘着性が失われてしまう。 キヤリア鉄粉の平均粒径は50〜500μmが好ま
しい。粒径が50μmより小さいと、キヤリアがト
ナーとともに潜像に付着するようになり、印字品
位が低下することになり、さらに500μmより大
きいと、微細なパターン、すなわち解像性を要す
る漢字等において、十分な印字が不可能となる。 キヤリアコーテイング層の樹脂に分散させる
Fe3O4粉の平均粒径は0.1〜1.0μm、さらに0.1〜
0.5μmが好ましい。平均粒径が0.1μmより小さい
と粒子の凝集性が強くなり、コーテイング層中へ
の均一分散が困難になる。また1.0μmより大きい
と、Fe3O4粒子がコーテイング層から頭を出すこ
とになり、キヤリア粒子同志の衝突によりFe3O4
粒子がはがれる可能性がある。 キヤリアコーテイング層の厚みは0.1〜10μm、
さらに0.5〜1.5μmが好ましい。0.1μmより小さい
と、Fe3O4粒子の均一分散が困難になるととも
に、非粘着効果がうすれてくる。10μmより大き
いと被覆層の電気抵抗が増大し、所期の目的を達
することができない。 キヤリアコーテイング重合体に添加する過酸化
物は、重合体100重量部に対して0.5〜5.0重量部、
さらに1〜5重量部が好ましい。0.5重量部より
少ないとコーテイング層の硬化が不十分であり、
十分な帯電付与性を発揮できない。5重量%より
大きいとトナーに対する電荷付与能が過剰とな
り、高いトナー濃度での印字が必要となり、印字
品位の低下を来たす。 トナー粒子のキヤリアに対する混合比が1重量
%より少ないと十分な印字濃度が得られず、逆に
6重量%より多いとキヤリアの表面に接すること
のできないトナー粒子が生じ、未帯電トナーの発
生に伴う印字品位の低下をきたす。 トナーの主成分であるエポキシ樹脂は融点が60
〜160℃、重量平均分子量が約1000〜10000および
重合度0のビスフエノールAグリシジルエーテル
含量が4重量%以下あるビスフエノールA/エピ
クロルヒドリン型エポキシ樹脂とする。このエポ
キシ樹脂の融点が60℃より低いとトナーとしたと
き粒子同志が接着し合うブロツキングを起しやす
く、160℃より高いと紙に対する定着不良を生ず
る。重量平均分子量が1000より小さいと融点は60
℃より低くなり、10000より大きいと160℃より高
くなり、上述の場合と同様の不都合を生じる。 エポキシ樹脂と共用するスチレン−n−ブチル
アクリレートは主にトナーの溶融粘度を上昇さ
せ、溶融トナーの凝集を防止して定着トナー像の
ボイド発生を防止する機能を有し、同時にスチレ
ン−n−ブチルアクリレートのもつ非粘着性によ
つてドラムに対する耐フイルミング性をも向上さ
せる機能を有する。スチレン−n−アクリレート
樹脂は、軟化点が100℃より低く、分子量が10000
より小さいと、ボイドの発生を防止するに足り
ず、軟化点が150℃より高く、分子量が100000よ
り大きいと、定着性を逆に劣化させる。このスチ
レン−n−アクリレートを含有するトナーは、熱
定着法、熱圧定着、およびフラツシユ定着法等に
広く適用できる利点を有する。トナーのエポキシ
樹脂含量はカーボン、染料、さらにスチレン−n
−ブチルアクリレートの量をトナー重量から減じ
たものである。トナーのカーボン含量は8重量%
以内が妥当である。カーボンは着色剤として用い
るが、必ずしも含まなくともよいが、8重量%を
越えるとトナーの軟化点および融点が上昇し、定
着性が低下する。また染料は帯電制御剤として必
要で、5重量%以下が妥当である。すなわち、5
重量%を越えるとトナーの導電性が向上し、帯電
性が低下してくる。 トナーの平均粒径は5〜30μm、さらに5〜
25μmが好ましい。5μmより小さいと、微粉トナ
ー粒子は比電荷(単位重量当りの帯電量)が高い
ため、優先的にキヤリア表面に付着し、必要なト
ナー粒子の帯電をさまたげる。25μmより大きい
と、逆に比電荷が小さくなるため、帯電量が不足
し十分な印字品位が得られない。 (6) 実施例および比較例 実施例 1 基材鉄粉に異形球状のTS−200R(日本鉄粉、
平均粒径80μm)、コーテイング樹脂に1,2−
ポリブタジエンRB−810(日本合成ゴム)、Fe3O4
粉としてEPT−500(戸田工業、粒径0.1〜0.3μm)
を用いた。ポリブタジエン25g、Fe3O4粉100g、
トリクレン1、さらに有機過酸化物としてジク
ミルパーオキサイド(日本油脂、パークシルD)
0.25g、15mmφスチールボール50個をポリエチレ
ン製広口びんに入れ、ボールミル架台上で約1時
間回転(150rpm)し、ポリブタジエンワニスを
調製するとともに、ワニス中にFe3O4粒子の分散
を図つた。つぎに、撹拌終了後広口びん中に基材
鉄粉5Kgを追加し、回転撹拌(100rpm)しつつ、
ポンプによつて容器内部に発生するトリクレン蒸
気を排除した。 この工程を約5時間続け、所定のトリクレンは
ほぼ除去でき、鉄粉の状態はさらさらになり、粒
子表面に約1μmの一様なコーテイング層が形成
された。つぎに回転炉中にコーテイングの終了し
たキヤリアを入れ、180℃で2時間熱処理を行な
い、熱処理終了後#100篩で分級し、篩を通過し
たものを良品として採取した。 つぎにエポキシ当量1130、重量平均分子量
2000、および融点が110℃であり、さらに重合度
0のビスフエノールAグリシジルエーテルを約3
重量%含むビスフエノールA/エピクロルヒドリ
ン型エポキシ樹脂(エピクロンEXA−1191、大
日本インキ化学工業)と軟化点140℃、重量平均
分子量60000のスチレン−n−ブチルアクリレー
ト樹脂(ハイマーSBM−600、三洋化成)、着色
剤としてカーボン(ブラツクパールズL、キヤボ
ツト社)、染料(ニグロシンベースEX、オリエン
ト化学)を第1表に示す組成比で加熱した加圧型
ニーダで1時間混練し、次いでジエツトパルビラ
イザによつて粉砕し、風力分級機によつて分級し
て4種類のトナーを作成した。
【表】 上記トナーとキヤリアとからなる現像剤(トナ
ー濃度3重量%)を調製し、F−6715Dレーザー
プリンタ(富士通)を用いて印字試験を行なつ
た。この結果、の各トナーに対してはボイ
ドの発生が減少し、定着像は密な溶融トナーとな
つていることが顕微鏡写真から判つた。またこれ
らのトナーについてはフオトコンドラムへの融着
性も大幅に減少しているが、定着性が逆に低くな
る。 つぎに上記キヤリアとトナーから現像剤(ト
ナー濃度2.5重量%)を調製し、F−6700Dプリ
ンタ(富士通)による印字試験を行なつた。なお
F−6700Dプリンタの性能は第2表に示す。
【表】 この結果、12line/mmの高解像性画像が得られ
ると同時に110万シートまで初期の光学濃度、帯
電量、印字品位、および面画印字特性を保持する
とともに、キヤリアへのトナーの融着も0.6重量
%以下と安定していた(第6図)。さらに200万シ
ートまでの印字が可能であり、200万シート後の
融着トナー量は約1.0重量%であつたが、面画印
字特性が少し低下した以外、ほぼ初期値を保持し
ていた。本現像剤による印字ではバイアス電界印
加による画像コントロールは容易であり、面画印
字も十分に行なうことができた。一方、トナーの
フオトコンドラムへの融着は20万シートまでほと
んど見られず、所期の目的が達せられた。 比較例 1 トナーは実施例1と同じとした。キヤリアは実
施例1に準ずるが、コーテイング層中へのFe3O4
粉の分散は行なわず、1,2−ポリブタジエンの
みとした。この場合、トナー濃度を4重量%とし
てF−6700Dによる同様の実験を実施したとこ
ろ、2万シートを越えるあたりからトナーの帯電
量の低下が始まり、20万シートではトナーがキヤ
リア表面から飛散し、印字品位が著しく低下し
た。なおこのキヤリアは1011Ωcm以上の抵抗率を
有し、バイアスによる印字が不可能であつた(キ
ヤリアのFe3O4不添加の影響)。 比較例 2 キヤリアは実施例1に記載のもの、トナーは実
施例1にてトナーとしたもので、トナー濃度4
重量%の現像剤を調製し、F−6700Dによる印字
試験を行なつた結果、4000シートを越えるころか
らドラムへのフイルミングが発生し、10000シー
トではドラム上へ融着したトナーが紙に転写され
るオフセツト現象が発生した(トナーのスチレン
−アクリル樹脂不添加の影響)。 比較例 3 トナーおよびキヤリアとも実施例1に同じであ
るが、キヤリア樹脂の硬化剤としてジクミルパー
オキサイドを0.5重量%より少なくすると、50000
シート程度から帯電能が低下し始めた。また5重
量%を越えると、トナーの帯電量が高くなりすぎ
十分な印字濃度が得られなかつた。トナーの帯電
量を適正化するためには、トナー濃度を5〜6重
量%にする必要がある。また硬化度が高くなりす
ぎ現像剤の抵抗率が上昇してバイアスによる印字
制御が困難になつた(キヤリアの過酸化物添加量
の影響)。 実施例 2 コーテイング樹脂として環化率60%の環化1,
4−シスポリブタジエン(CLBR、日本合成ゴ
ム)を使用したほかは組成比ともすべて実施例1
に同じとした。トナーは実施例1に記すトナー
を用い、上記組成からなるキヤリアでトナー濃度
3重量%の現像剤を調製し、F−6700Dによる印
字試験を行なつたところ、印字品位、印字の安定
性、およびトナーの帯電量の安定性は実施例1に
示す場合とほぼ同じであつた。しかし、キヤリア
へのトナーの融着は実施例1の場合よりやや多
く、100万シート印字後で0.65重量%であつた
(環化1,4−シスポリブタジエンの効果)。 実施例 3 トナーは実施例1に記したを用いた。キヤリ
アは樹脂組成を実施例1に示すものと同一とした
が、基材鉄粉を球状のST−200R(関東電化、平
均粒径140μm)とし、使用量を10Kgとした他は
実施例1と同じにした。 これらのトナーおよびキヤリアからなる現像剤
により印字試験を行なつたところ印字品位、帯電
特性、さらにドラムへのトナーの融着では実施例
1と同等の特性を得た。しかし、キヤリアへのト
ナーの融着が50万シート印字後0.3重量%と低い
反面、キヤリアの抵抗率が108Ω・cm(TS−200R
を用いた場合は106Ω・cm)と高く、実施例1に
示したほど効果的なバイアスによる印字制御性お
よび面画印字特性を得られなかつた(鉄粉形状の
影響)。 (7) 発明の効果 本発明によれば、トナーのキヤリアフイルミン
グおよびフオトコンドラムへの融着を低減し、ト
ナー定着に際してボイドの発生を防止することが
でき、またキヤリアの抵抗率を低下させることに
よつて面画印字特性を向上させ、長期にわたつて
帯電特性を安定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はレーザープリンタの動作を示す説明図
であり、第2図はキヤリアのトナーへの電荷付与
能と抵抗率との関係を示すグラフであり、第3図
はバイアス電界を印加した現像ブラシの説明図で
あり、第4図はキヤリアの抵抗率とキヤリア基材
鉄粉の抵抗率との関係を示すグラフであり、第5
A図はブタジエン重合体/Fe3O4粉の体積比とキ
ヤリアの抵抗率との関係を示すグラフであり、第
5B図はブタジエン重合体/Fe3O4粉の体積比と
キヤリアのトナーへの電荷付与能との関係を示す
グラフであり、第6図は印字プリント数とキヤリ
アへの融着トナー量との関係を示すグラフであ
る。 1……現像剤、2……キヤリア、3……トナ
ー、4……フオトコンドラム、5……帯電器、6
……レーザー光、7……潜像部分、8……現像部
分、9……現像機、10……紙、11……フアー
ブラシ、12……定着器、a……キヤリア(平均
粒径80μm)、b……キヤリア(平均粒径140μ
m)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Fe3O4粉を分散させた側鎖二重結合を有する
    1,2−ポリブタジエン単位を重合鎖に50%以上
    含む数平均分子量が10000〜200000である重合体、
    または1,4−シスポリブタジエン環化物、また
    は1,4−シスポリブタジエンを50%以上含むス
    チレンもしくはアクリルニトリルの共重合体環化
    物にアルキルパーオキサイドを添加した重合体
    で、キヤリア基材の鉄粉をコーテイングし、熱処
    理して重合体を硬化させたキヤリアの抵抗率が
    105〜107Ωcmのキヤリア粒子に、キヤリア重量に
    対してトナー粒子を1〜6重量%混合させたレー
    ザープリンタ用磁気ブラシ現像剤であつて、前記
    トナーはエポキシ樹脂を主成分とし、スチレン−
    n−ブチルアクリレート樹脂を含有し、前記トナ
    ーの主成分であるエポキシ樹脂は融点が60℃〜
    160℃、重量平均分子量が1000〜10000、および重
    合度が0のビスフエノールAグリシジルエーテル
    が4重量%以下であるビスフエノールA/エピク
    ロルヒドリン型エポキシ樹脂であり、 トナーに含まれるスチレン−n−ブチルアクリ
    レート樹脂は、軟化点が100〜150℃、重量平均分
    子量が10000〜100000、および揮発分が0.5重量%
    以下であることを特徴とするレーザープリンタ用
    磁気ブラシ現像剤。 2 キヤリア粒子の平均粒径が50〜500μmであ
    る、特許請求の範囲第1項記載の現像剤。 3 キヤリアコーテイング重合体に分散させる
    Fe3O4粉の平均粒径が0.1〜1.0μmである、特許請
    求の範囲第1〜第2項のいずれかに記載の現像
    剤。 4 キヤリアコーテイング層中における重合体と
    Fe3O4との体積比が1:8〜2:1である、特許
    請求の範囲第1〜第3項のいずれかに記載の現像
    剤。 5 キヤリアコーテイング層の厚みが0.1〜10μm
    である、特許請求の範囲第1〜第4項のいずれか
    に記載の現像剤。 6 キヤリアコーテイング重合体に添加するアル
    キルパーオキサイドは、重合体100重量部に対し
    て0.5〜5.0重量部である、特許請求の範囲第1項
    記載の現像剤。 7 トナーは、平均粒径が5〜30μmである、特
    許請求の範囲第1項記載の現像剤。
JP58003290A 1982-09-27 1983-01-14 レ−ザ−プリンタ用粉体現像剤 Granted JPS59128557A (ja)

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