JPS6352358B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射性物質を過するための過装置
に関するものである。特に過終点において、
過装置内の残水と過器の上部に位置する給水管
排水管或いは水抜管などの継手部の残水を完全に
除き、以後の取扱いに於ける過器の漏水を防止
しうるようにした過装置に関するものである。

放射性廃液の過は、滓が過器に濃縮する
ので、こゝは極めて高い放射能を帯びる。従つて
作業員の被曝防止からも遠隔自動操作は必要であ
る。特に配管の脱着や以後の廃棄物の保管に備え
て、放射性汚染の拡大を招きやすい過器の残水
は、こゝで確実に除く必要がある。

本発明はこの要求に応えるべく発明されたもの
で、以下実施例について説明する。

１は気水処理用ポンプ例えばダイヤフラムポン
プで、貯槽内の放射性廃水２を給水管３、カプラ
４を経て過器５内の過エレメント６に送り
過作用が行われる。過水７は排水管８及びカプ
ラ４、弁１０を経て過水槽１１に排出される。
なお一部の過水は過器５の底部に開口する水
抜管９を通じカプラ４を経て同様に過水槽１１
に排出される。

過作業中は過エレメント６に損傷を生ずる
恐れのある吃水面を生成させないため、排水管８
を過５内の上部で開口させ水抜管９の出口端と
合流する弁１０と外部で連絡しておく。過作業
終了後はダイヤフラムポンプ１を水面に引上げて
空気を吸い込ませるか、放射性廃液がなくなつて
ダイヤフラムポンプ１が空気を吸入しはじめた状
態になつた時、排水管８内の残水が押し出される
のに要する若干の時間をおいたのち弁１０を閉
め、ダイヤフラムポンプ１による通気を続ける
と、過器５、排水管８、水抜管９及び各カプラ
４内部の残水が過水槽１１に排出され、水抜が
確実に行われる。

このようにして以後に予定されているカプラ自
動脱着機１２の操作時の漏水が防がれる。さらに
貯蔵庫での過器５の貯蔵管理も安全に保たれ
る。

以上本発明によれば、過通水用のダイヤフラ
ムポンプが水抜時の送気用として使えるので、新
たな送気用配管、付属弁類を必要としない利点が
ある。

又放射性廃液の管路構成は極めて単純化され、
弁・接手などの部分での漏水を防ぐ要求も本発明
によればこれを十分に満足しうるので、後の保守
の上で非常に有利である。

【図面の簡単な説明】

図は放射性物質過器の水抜装置を示す。 図において；１……ダイヤフラムポンプ、２…
…放射性廃水、３……給水管、４……カプラ、５
……過器、６……過エレメント、７……過
水、８……排水管、９……水抜管、１０……弁、
１１……過水槽、１２……カプラ自動脱着機。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 放射性廃水内に設けた気水処理用ポンプ１
   と、気水処理用ポンプ１から過エレメント６に
   カツプリング４を介して通ずる給水管３と、過
   エレメント６を内蔵する過器５の頂部で開口し
   カツプリング４を介し接続された排水管８と、
   過器の頂部を貫通し、過器の底部内で開口する
   水抜管９とを備えた過器において、排水管８の
   出口端を弁１０を介して水抜管９の出口端と結
   び、前記気水処理用ポンプを過通水と、過終
   了後の残水排除のための送気用として使用しうる
   ようにしたことを特徴とする放射性物質用過装
   置。 ２ 気水処理用ポンプ１をダイヤフラムポンプと
   したことを特徴とする特許請求の範囲１記載の放
   射性物質用過装置。