JPS5852215B2 - 写真材料の現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、１個もしくはそれ以上の処理タンクと、循環
回路を設けた少なくとも１個の潅水容器とを備え、循環
回路を通して底部または容器の最深部の水をポンプによ
り導管を介して吸引しかつ容器中の上方に再び導入する
よう構成した、写真材料の現像装置に関するものである
。

実質的に自動操作する現像装置、たとえばレントゲン現
像装置においては、フィルムを現像浴および固定浴の後
に潅水浴中に供給する。

そこでは、その前の化学的処理において吸収された塩お
よびフィルム乳剤からのイオンが洗い流される。

この洗浄は、既に材料の記録性の理由から必要である。

周知のように、ｒ過水を満たした潅水タンクにはフィル
ムに悪影響を与えうる浮遊物質が形成される。

この’ｆｈＴｊ物質は主としてフィルム乳剤から溶出し
たゼラチン残渣または藻類であり、これは微生物のよう
に給水により槽中に達し、そこでゼラチン残渣中に微生
物生長および増殖用の理想的培地が生ずる。

積層材料に対するこの浮遊物質の感作用は主として二つ
の点で認められる。

一つには、この浮遊物質はフィルム上に斑点として沈着
し、それにより画像が悪化される。

レントゲン撮影において、このような悪化した画像は、
最も不都合な場合、重大な誤診をひき起こすことがある
。

他方では、浮遊物質は搬送ロール上にも沈着し、それに
よりロールの表面粗さが変化される。

これは、材料の搬送困難をもたらす。

潅水槽におけるこのような浮遊物質の形成を避けるため
、既に種々の手段が施こされている。

たとえば、藻類防止剤を毎日添加して藻類の成長を著し
く抑制することができる。

しかしながら、この場合、既に発生した藻類はこの薬剤
により分解されず、したがってこの薬剤添加を一度でも
忘れると、既に回復不能の結果をもたらすことが判った
。

しかしながら、極めて頻繁な添加は著しくコスト高につ
く。

さらに、ゼラチン残渣は、藻類防止剤の添加とは無関係
である。

浮遊物質形成を避けるための別の手段は、潅水槽中にお
いて絶えず水交換して行なわれるが、これによれば水の
経費は許容しえない程高くなる。

最後に、現像装置を停止させた後に、水槽中の排液弁を
開放することが知られている。

装置を始動させる際この排液弁を再び閉鎖し、供給弁を
介して空の水槽に新鮮水を注水する。

槽の注水は電極によって監視され、それにより槽中で所
定の水レベルに達すると供給が停止される。

しかしながら、実際上、電磁弁は極めて虚弱であるかま
たは高価につくと思われる。

両路の手頃な電磁弁は比較的小さな直径の流通開口部を
有する。

その結果、この弁は排出される浮遊物質により容易に閉
塞されてしまう。

しかしながら、大きい流通開口部を有する電磁弁は極め
て高価である。

したがって、本発明の目的は、冒頭に挙げた種類の装置
において、虚弱または高価な排液弁を潅水容器中に使用
しないで済むように装置を構成することである。

この目的は、特許請求の範囲第１項の特徴部分に記載し
た発明により達成される。

本発明によれば、排液部品の横断面を、閉塞が生じない
よう充分大きく選択することができる。

この装置は安価に製作され、排液系は専らプラスチック
部品から作成できるので、たとえば固定浴または現像浴
のような薬品浴についても使用することができる。

摩耗に曝されるような如何なる機械的可動部品または電
子部品も使用しない。

さらに、排液時間は、排液弁により可能な時間と比べ約
半分に短縮される。

最後に、この排液系により回転ポンプの弱点を指示する
ことができる。

何故なら、排液系内の減圧低下および定常的排水によっ
て生ずる槽レベルの定常的小降と、監視電極の指示によ
って起こる同時的注水とを電子的に把握して作業員にデ
ィジタル式に指示することができるからである。

さらに、本発明の詳細および利点は、添付図面を参照し
て詳述する実施例の記載と併せ、特許請求の範囲の実施
態様項から判るであろう。

図面において、参照符号１によって潅水槽を示し、その
上部に２本の長さの異なる電極２および３を槽中に突出
させ、それにより槽内の水４のレベルを検知することが
できる。

給水源に接続された水道管５を水濾過機６中に開口させ
、ここでたとえば石灰などの粗大な汚染粒子を１去する
。

濾過機６の後、水道管５は導管５ａおよび５ｂに分枝さ
れる。

導管５ａには第一電磁弁７を、そして導管５ｂには第二
電磁弁８を設ける。

第一電磁弁７から導管５ｃを導出しかつ電磁弁８から導
管５ｄを導出して、水槽１中に上方から自由に供給する
。

第二電磁弁８を装置制御部と接続し力つ槽に注水するた
め装置蛇動の際水供給部を開放する一方、第一電磁弁７
と電極２および３の電子装置９との間に電気接続１０を
設け、それにより運転中に水再生のための僅かな水量の
みを供給する。

サラに、槽１内にはレベル１２を一定に保つ作用をする
溢出管１１を配置する。

溢出管１１は槽１の底部を貫通して排液集合槽１３に開
口し、この集合槽は図示されていない廃水路と接続され
る。

水槽１の底部には開口部１ａを設け、これを導管１４を
介してポンプ１５と接続する。

回転ポンプ１５の吐出側から導管１６を槽１の上部に導
出してレベル１２より上方に終端させ、かくして運転の
際槽底部において吸引された水は開口部１ａと導管１４
とポンプ１５と導管１６とを介して再び自由供給として
槽１内に供給される。

ポンプ１５を停止して槽１を完全かつ自動的に排液する
ため、本発明によれば次の装置が設けられる。

導管１４中に水流ポンプ１７を挿入し、その吸引側を導
管系１８，１９および２０と結合する。

この導管系は、ポンプ１７から垂直に上方へ案内される
導管部１８と、水平に伸びる導管部１９と、排液集合槽
１３に結合する導管部２０とから実質的に構成される。

水平導管部１９は槽レベル１２の下方に位置し、導管片
２１を介して通気弁２２と接続される。

その配置において、水流ポンプ１７および回転ポンプ１
５もレベル決定される。

水流ポンプ１７は槽底部より下方に位置し、これに対し
回転ポンプ１５は槽底部と水槽１０レベル１２との間の
高さに配置される。

最後に、排液集合槽１３は導管１４より下方に配置され
る。

さらに、顧客奉仕の目的で導管１４を、流れ方向で見て
、水流ポンプの後に導管２３を介し排液集合槽１３と接
続することができる。

導管２３には手動操作するコック２４を設ける。

導管２３と導管部分２０とをＴ一部材２５で合体させ、
その第三の側を導管２６を介して排液集合槽１３と接続
するのが合理的である。

以下、図面を参照して記載した装置の作用効果を説明す
る。

正常運転において、水４はポンプ１５の作動により導管
１４を介して容器１の底部において吸引され、供給管１
６を介して再び容器中へ上方から供給される。

レベル１２はその最高については溢出管により、また最
低に関しては電極２および３により維持され、電極はレ
ベルが僅かに下降した場合その電子装置９を介して第一
電磁弁７を開放し、それにより新鮮水が給水源から導管
５ｃを介して容器１中に導入される。

正常運転の間、水は導管部１８において潅水槽１におけ
るレベル１２より下方に位置するレベル２７まで達する
。

導管部１８におけるこのレベル２７は、一方では容器１
内の水圧が導管系１Ｂ、１９，２０内の水を押圧するこ
とにより、また他方ではこの導管系から水を吸引する水
流ポンプ１７によってもたらされる減圧により形成され
る。

水流ポンプ１７０寸法と導管系１８，１９，２００配置
とにより、潅水槽１に対比して、はぼ図示したようなレ
ベル２７が導管部１８中で設定される。

さらに、コック２４は運転中および運転停止中で閉鎖さ
れており、清浄または修理の目的でのみ開放される。

次いで、装置を停止すると、回転ポンプ１５も停止され
て導管系１８，１９，２０内の減圧が解除される。

連通管の原理に基づいて、潅水槽１内のレベル１２と導
管系１８，１９，２０内のレベル２７とが均衡して共通
のレベル２８となる。

これにより、水の経路は水平の頂片すなわち横部材１９
を介して自由となり、水は導管部２０とＴ一部材２５と
導管２６とを介して排液集合槽１３に達する。

この場合サイフオン力の物理的原理が生じ、それにより
槽１内の全水量は導管１４と水流ポンプ１７と導管系１
Ｂ、１９，２０とを介して流出される。

液流が途切れて水流ポンプ１７中に空気が入ると初めて
、水の排出が停止する。

しかしながら、この時点において、水槽１のみならず回
転ポンプも空転する。

水槽の排水は、約２０１の槽容積および約９ｍｍの導管
系１８，１９，２０の内径の場合、約６〜８分間の時間
が必要である。

装置を再び始動させると、一方では回転ポンプ１５が作
動されかつ他方では電磁弁７および８が開放され、かく
して水は導管５ｃおよび５ｄを介して槽中に自由供給さ
れる。

水の供給と共に、この水は回転ポンプを介して循環され
る。

水面が電極２および３に或いはレベル１２に達すると直
ちに、弁７および８が閉鎖されて装置は潅水に関しフィ
ルム収容の状態となる。

潅水槽１内の水面が上昇するにつれて、導管部１８内の
水面もその運転レベル２７まで上昇する。

電磁弁２１は常閉され、導管系１８，１９゜２０を必要
に応じ通気するときのみ作用させる。

このような通気は、たとえば装置がまだ排液相にあって
これを再び運転状態にせねばならない時に必要となる。

この場合、液流はまだサイフオン原理に従っており、水
流ポンプの減圧はこの流れを途切れさせるのに充分でな
い。

これは、新たに供給した水が排液集合槽に達することを
意味する。

しかしながら、横部材１９０通気によりこの流れは中断
される。

したがって、弁２１は、排液系の機能性を確実にするた
め、排水相の際に装置の付勢を期待するときのみ必要と
なる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による装置の略説明図である。 １・・・・・・潅水槽、２，３・・・・・・電極、４・
・・・・・水、５・パ・・°水道管、６・・−・・−１
過機、７，８・−・−電磁弁、９・・・・・・電子装置
、１０・・・・・・電気接続、１１・・・・・・浴出管
、１２・・・・・・レベル、１３・・・・・・排液集合
槽、１４・・・・・−導管、１５・・−・・・回転ポン
プ、１６・・・・・・導管、１７・・・・・・水流ポン
プ、１８，１９，２０−・°・・。 導管系、２１・・・・−・導管部材、２２・・・・・−
通気弁、２３・・・・・・導管、２４・・・・・・コッ
ク、２５・＝・・・・Ｔ一部材、２６・・−・・・導管
、２７，２８・・・・・・レベル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １１個もしくはそれ以上の処理タンクと、循環回路を設
   けた少なくとも１個の潅水容器とを備え、循環回路を通
   して底部のまたは容器の最深部の水を導管を介してポン
   プにより吸引しかつ容器中の上方に再び導入するよう構
   成した写真材料の現像装置において、循環回路１４，１
   ５，１６中に挿入された水流ポンプ１７とほぼｎ−型に
   曲げた導管系１８，１９，２０とを設け、導管系はその
   一端部１８を水流ポンプ１７の吸引側に接続すると共に
   他端部２０を排液部１３に接続し、導管系の頂片１９を
   潅水容器１中の液体レベル１２より下方の高さに設置す
   ることを特徴とする写真材料の現像装置。 ２ 導管系には実質的に垂直に伸びた導管片１８を設け
   、これを潅水容器１の底部より下方の高さに配置された
   水流ポンプ１７の吸引側と接続することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 水流ポンプ１７０寸法を、潅水容器が満たされた際
   垂直導管部１８中において液体が頂片１９より下方のレ
   ベル２７まで達するように選択することを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載の装置。 ４ ポンプ１５を停止させた場合、液体レベル１２と頂
   片１９の高さ位置２８との間の領域から出る液量が循環
   回路１４の一部と水流ポンプ１７と垂直導管部１８とを
   介して頂片１９を満たすのに充分となるような程度に、
   頂片１９を潅水容器１の液体レベル１２より下方に配置
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項
   のいずれかに記載の装置。 ５ 頂片１９を通気弁２２と接続することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の装
   置。 ６ ポンプ１５を液体レベル１２と潅水容器１の底部と
   の間の高さに配置することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項乃至第５項のいずれかに記載の装置。