JPS6352193B2 - - Google Patents

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JPS6352193B2
JPS6352193B2 JP56003410A JP341081A JPS6352193B2 JP S6352193 B2 JPS6352193 B2 JP S6352193B2 JP 56003410 A JP56003410 A JP 56003410A JP 341081 A JP341081 A JP 341081A JP S6352193 B2 JPS6352193 B2 JP S6352193B2
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JP
Japan
Prior art keywords
bottom plate
open caisson
plate block
water
tank
Prior art date
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Application number
JP56003410A
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English (en)
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JPS57116873A (en
Inventor
Etsuro Suzuki
Yoshisuke Nawata
Hiroshi Matsudate
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Publication of JPS57116873A publication Critical patent/JPS57116873A/ja
Publication of JPS6352193B2 publication Critical patent/JPS6352193B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主としてナフサ、石油、LNGな
ど可燃性液体を貯蔵する大型の地下タンク構築方
法で、特にケーソン工法を応用した地下タンクの
構築方法に関するものである。
〔従来の技術〕
地下水位が高く、かつ透水性の地質条件からな
る地盤に、地下タンクを構築する方法としてオー
プンケーソン工法を利用して構築するという方法
は公知である。
例えば、特開昭55―26323号公報に開示されて
いる構築方法はその一つである。ところでこの開
示公報に記載された構築技術は、タンク胴体部分
をあらかじめ円筒状のケーソンとして地上で製作
し、これを構築すべき地盤に順次掘り下げて沈設
し、沈設したのち次にタンク胴体部と同様、あら
かじめ地上で製作しておいた底板を、その沈設し
たケーソン上方より重機等を用いて吊り下して胴
体部に接合させるという方法によるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、先に説明したように構築すべき
基礎地盤の地下水位が高く、かつ透性水土質から
なる地盤においては(一般に原油とかLPGなど
の可燃性液体を貯蔵するための地下タンクを構築
するためのヤードは、臨海地の造成地等が多く、
地質的には地下水のきわめて多い場所に設定され
る傾向にある)その構築時における地下水に対す
る対応がきわめて重要な問題である。
また前記開示技術に示されたように、タンク胴
体部をオープンケーソン工法を利用して沈設する
までは比較的技術的困難さはないが、この沈設し
たケーソンにタンクの底板部を取り付け結合させ
ることはかなりの技術的困難さをともなうもので
ある。
すなわち底板を地上で製作し、沈設したケーソ
ン上方より重機を用いて吊下させ取り付けるとい
うことは、その底板直径が数10メートルに達する
大型地下タンクとなれば、その吊下作業がきわめ
て大掛りとなるばかりでなく、確実、安全に所定
位置に吊下することは相応の技術が要求されるも
のである。
さらに地下水位が高く、ケーソンの掘削沈設時
に湧水が生じる場合、この地下水をどのように排
除するかは建設工事自体の工期はもちろん作業の
効率、安全性、また建設コスト等に大きく影響を
もたらすものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、このような地下水の発生しやすい
地質条件からなる地盤に、大型の地下タンクを構
築する場合、その発生した地下水をオープンケー
ソン内に一時的に溜めておき、このオープンケー
ソン内の地下水面上でフローテイング工法を利用
して底板ブロツクを製作し、この製作した底板ブ
ロツクをニユーマチツクケーソン工法を応用した
手法を用いて沈設して、先に沈設したタンク胴体
部となるオープンケーソンの下端内周壁に、その
底板ブロツクの外周を結合させ、しかるのちオー
プンケーソン内の排水を行うというものである。
すなわち、 (イ) タンク胴体部となる円筒状のオープンケーソ
ンを水中掘削を行いながら沈設する工程。
(ロ) オープンケーソン内の水面上に、フローテイ
ング型枠を浮かべて、バラストタンク室と作業
室を備えたタンク底板に相当する底板ブロツク
を成型する工程。
(ハ) 底板ブロツクの上下外周縁に、前記オープン
ケーソンの内周壁に圧接摺動する止水ゴムリン
グを取り付けるとともに、バラストタンク室に
注水して底板ブロツクを沈める工程。
(ニ) 沈めた底板ブロツクの上下外周縁の止水ゴム
リングとオープンケーソン内周壁との間に形成
される空間に、圧縮空気を送り込んで排水し、
その状態すなわち圧気の状態で地下水の浸入を
排除しながら、作業室を介して底板ブロツクの
外周部とオープンケーソンの内周壁とを結合さ
せるとともに、コンクリートを充填打設する工
程。
(ホ) オープンケーソンと底板ブロツクの結合が終
了したのち、底板ブロツク内のバラストタンク
室および作業室内の水を排出するとともに、そ
れぞれコンクリートを充填打設する工程。
からなることを特徴とするものである。
なお、あらかじめオープンケーソンの内周壁下
端と底板ブロツクの外周に、双方を結合させるた
めのジヨイント配筋を組み込んでおき、このジヨ
イント配筋を利用して底板ブロツクの外周部とオ
ープンケーソンの下部内周壁とを結合させるよう
にしたことにある。
〔作用〕
この発明による地下タンクの構築方法は、以上
説明したように、タンク胴体部をオープンケーソ
ン工法を用いて沈設し、タンク底板部をオープン
ケーソン内に溜つた地下水面上で製作し、しかも
このタンク底板部をいわゆるニユーマチツクケー
ソン工法を応用する手法で、オープンケーソン内
に沈設させて双方を一体的に結合させるものであ
るため、従来の単純なオープンケーソン工法を利
用した構築方法に比較し、その施工上における能
率性、安全性、経済性においてきわめて優れてい
る。
〔実施例〕
この発明方法を実施例に示す図面に基づいて具
体的に説明する。
まず、第1図に示すように、オープンケーソン
1を水中掘削しながら沈設する。オープンケーソ
ン1は地下タンク胴体構造壁となるもので、その
ケーソン側壁内部はクラムシエル3により、また
中央部では浚渫船4等にて掘削し、オープンケー
ソン1が不等沈下や変形によつて真円度を狂わす
ことがないように慎重に掘削する。もちろん掘削
底面の不陸やケーソン側壁周辺、フリクシヨン、
応力その他を計測しながら掘削沈設させることは
当然である。
なお、オープンケーソン1の下端部内周壁には
あらかじめ後述する底板ブロツク6を結合させる
ための鉄筋ジヨイント部15,15′が設けてあ
る。
オープンケーソン1の所定深さの沈設が終了す
ると、次にオープンケーソン1内の水面上でケー
ソン底部となる底板ブロツクを構築する。これは
第2図に示すように、所定通り沈設固定したオー
プンケーソン1内に溜つた地下水の水面W・L上
に、鋼板からなる盆形のフローテイング型枠5を
浮かべ、この型枠5上に適宜配筋するとともに、
コンクリート打設をして成型する。
なお、その成型する底板ブロツク6は、第5図
で示すようにあらかじめその中央内部にバラスト
タンク室7と、そのまわりに作業室9を構成し、
さらに底板ブロツク6の外周の上部と下部に、前
記オープンケーソン1の下端部内周壁に設けた鉄
筋ジヨイント部15,15′に対応する同じく鉄
筋ジヨイント部10,10′が設けてある。
またこの底板ブロツク6には、第5図で左側外
周に位置決めジヤツキ16が設けてあり、このジ
ヤツキ16を底板ブロツク6とオープンケーソン
1の内周壁との間に突張らせることにより位置を
調整できるようにしている。
さらにこの実施例では、完成後の地下タンクを
LNGの貯蔵用とすることを配慮して底板ブロツ
ク6の内部に、凍結破損防止用のヒーテイングパ
イプ17を組み込むとともに底板ブロツク6と基
礎に敷設したサンドベツトSとの接合部を埋める
グラウチング充填用のグラウチングパイプ19が
組み込んである。
以上の構造に成型した底板ブロツク6を、次に
オープンケーソン1内に沈設する。その際、まず
底板ブロツク6の外周上部と下部との2個所に、
第4図および第5図に示すようにオープンケーソ
ン1の内周壁面に接して摺動する止水ゴムリング
11,11′を取り付ける。
さらに第3図以下第5図に示すように、作業室
9に連通する作業者が出入り可能なシヤフト8を
設ける。なお第3図および第4図で示す20は、
シヤフト8への作業者の通路となるブリツジであ
る。シヤフト8およびブリツジ20等の仮設が完
了すると、底板ブロツク6の中央部内に設けたバ
ラストタンク室7に注水して底板ブロツク6をオ
ープンケーソン1内に沈設する。
沈設作業が終了すると、底板ブロツク6の外周
上部と下部に設けた止水ゴムリング11,11′
と底板ブロツク6とオープンケーソン1の内周壁
との間に形成される空間部(便宜上以下配筋室1
4と呼ぶ)に、外部より圧縮空気を送り込んで沈
設時に、止水ゴムリング11,11′等の摺動部
から浸入した地下水を、排水するとともに圧気状
態に保持する。
すなわち配筋室14内への水の進入を排除し、
前記シヤフト8を介して作業者を作業室9内に送
り込み、位置決めジヤツキ16を操作させて底板
ブロツク6の位置調整を行う。
なお配筋室14と作業室9との間に設けた13
は、配筋室14内の水を抜くための水抜きパイプ
であり、12はハツチ部を示す。
底板ブロツク6の位置調整が終了すると、さら
に前記配筋室14内に入り、オープンケーソン1
の下部鉄筋ジヨイント部15と底板ブロツク6の
下部鉄筋ジヨイント部10にジヨイント配筋をか
けわたして双方を結合させる。このジヨイント配
筋によるオープンケーソン1と底板ブロツク6と
の結合が終了すると、次に配筋室14内にコンク
リートを充填打設する。
配筋室14内のコンクリート打設が終了する
と、次にバラストタンク室7の排水を行い、コン
クリートを充填打設する。
そして最後に底板ブロツク6上のオープンケー
ソン1内に溜つている水を排出し、底板ブロツク
6の上部の鉄筋ジヨイント部10′とオープンケ
ーソン1の内周壁の鉄筋ジヨイント部15′との
間に、ジヨイント配筋を行い、しかるのちこの配
筋部にコンクリートを打設して双方を一体的に結
合させる。
なお、底板ブロツク6とサンドベツトS間に隙
間が生じることがないように、バラストタンク室
7へのコンクリート打設前に、グラウチングパイ
プ19から砂およびグラウトを注入する。
〔発明の効果〕
この発明は以上実施例で説明したように、タン
クの胴体部をオープンケーソン工法により、特に
地下水の排除処理を行うことなく掘削沈設し、底
板に相当する底板ブロツクをオープンケーソン内
に溜つた地下水面上で、いわゆるフローテイング
工法を用いて成型し、成型した底板ブロツクをい
わゆるニユーマチツクケーソン工法を応用した手
法をもつて沈設するとともに、オープンケーソン
の下端内周壁に結合させる工法であるため、従来
工法に比較して次のような効果がある。
(1) 地下タンクを構築すべき基礎地盤の地質条件
が、きわめて地下水を湧き出すような地質であ
つても、安全に効率的に地下タンクを構築する
ことができる。
従来のように地下水位を低下させるとか、地
盤改良を行うとか、連続地中壁等を構築するな
どの必要もない。したがつて建設コストの軽減
を可能とする。
(2) タンク底板部に相当する底板ブロツクを、オ
ープンケーソン内に溜まつた地下水面上で成型
するとともに、バラスト水を注入して沈設する
ものであるため、従来のように重機を用いて吊
込みする方法に比較し、格段に安全であり、か
つ能率的である。
(3) タンク胴体と底板との結合、すなわちオープ
ンケーソンの下端部内周壁部に対する底板ブロ
ツクの外周部との結合を、ニユーマチツクケー
ソン工法を応用した圧気状態において行うよう
にしたため、両者の結合が強固であり、かつ気
密性が高く、したがつてこの構築方法によると
地下タンク構造物として、きわめて高い品質を
保証することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本発明に係る構築方法を地
下タンクの中央縦断面にて示す工程概略図、第4
図は斜視断面図、第5図は拡大中央縦断面図であ
る。 1…オープンケーソン、2…地穴、5…フロー
テイング型枠、6…底板ブロツク、7…バラスト
タンク室、8…シヤフト、9…作業室、10,1
0′,15,15′…鉄筋ジヨイント部、11,1
1′…止水ゴムリング、12…ハツチ、13…水
抜きパイプ、14…配筋室、16…位置決めジヤ
ツキ、18…突起、19…グラウチングパイプ、
S…サンドベツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の工程からなる地下タンクの構築方法。 (イ) タンク胴体部となる円筒状のオープンケーソ
    ンを水中掘削を行いながら沈設する工程。 (ロ) オープンケーソン内の水面上に、フローテイ
    ング型枠を浮かべて、バラストタンク室と作業
    室を備えたタンク底板に相当する底板ブロツク
    を成型する工程。 (ハ) 底板ブロツクの上下外周縁に、前記オープン
    ケーソンの内周壁に圧接摺動する止水ゴムリン
    グを取り付けるとともに、バラストタンク室に
    注水して底板ブロツクを沈める工程。 (ニ) 沈めた底板ブロツクの上下外周縁の止水リン
    グとオープンケーソン内周壁との間に形成され
    る空間に、圧縮空気を送り込んで排水し、その
    状態で作業室を介して底板ブロツクの外周部と
    オープンケーソンの内周壁とを結合させるとと
    もに、コンクリートを充填打設する工程。 (ホ) オープンケーソンと底板ブロツクの結合が終
    了したのち、底板ブロツク内のバラストタンク
    室および作業室内の水を排出するとともに、そ
    れぞれコンクリートを充填打設する工程。 2 オープンケーソンの内周壁下部と底板ブロツ
    クの外周に、双方を結合させるためのジヨイント
    配筋をあらかじめ組み付けておくことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の地下タンクの構築
    方法。
JP56003410A 1981-01-13 1981-01-13 Erection of underground tank Granted JPS57116873A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56003410A JPS57116873A (en) 1981-01-13 1981-01-13 Erection of underground tank

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JP56003410A JPS57116873A (en) 1981-01-13 1981-01-13 Erection of underground tank

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Publication Number Publication Date
JPS57116873A JPS57116873A (en) 1982-07-21
JPS6352193B2 true JPS6352193B2 (ja) 1988-10-18

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ID=11556605

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JP56003410A Granted JPS57116873A (en) 1981-01-13 1981-01-13 Erection of underground tank

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60107261U (ja) * 1983-12-26 1985-07-22 不二サッシ株式会社 出窓
JP2809105B2 (ja) * 1994-06-22 1998-10-08 鹿島建設株式会社 地下タンクの構築方法
JP6453165B2 (ja) * 2015-06-16 2019-01-16 大成建設株式会社 底版構築方法および底版構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526323A (en) * 1978-08-10 1980-02-25 Fuji Heavy Ind Ltd Method of constructing underground storage tank

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5526323A (en) * 1978-08-10 1980-02-25 Fuji Heavy Ind Ltd Method of constructing underground storage tank

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JPS57116873A (en) 1982-07-21

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