JPS635072Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、キーボードなどの入力装置を、デイ
スプレー等とともに載置し、机上で回転して使用
できるようにしたオフイスコンピユータ用回転載
置台に関する。

オフイスコンピユータのキーボードは、機種に
よつて、その寸法が異なり、デイスプレーととも
に机上で回転させて使用する回転載置台で、各機
種すべてに共用しうるものはなかつた。

また、従来の回転載置台は、台自体に相当の厚
みがあつて、机上に載置して、普通の机上モニタ
用デイスプレーを使用する場合、画面が、目録か
ら必要以上に高くなり、作業者の疲労が高まると
いう欠点があつた。

本考案は、上記の点に鑑みなされたもので、キ
ーボードの寸法に合わせて、基台前縁部からひき
だした支持杆上にキーボードを載置し、デイスプ
レーとともに回転させることができ、かつ断面厚
さを薄くして、デイスプレーの高さに影響を及ぼ
さないようにしたオフイスコンピユータ用回転載
置台を提供することを目的としている。

以下、本考案の一実施例を、図面にもとづいて
明する。

第１図に示すように、テーブルＡをはさんで両
側の椅子Ｂ，Ｃに座つて事務作業等に従事する者
にとつて、テーブルＡ上に置かれたオフイスコン
ピユータのデイスプレー１、キーボード１ａを共
通に使用するには、それらが180゜回転する必要が
ある。

本考案装置は、回転自在に構成した矩形の基台
２と、その前縁から前方に所要の長さだけ、かつ
必要な左右の幅をもつて引き出される支持杆３，
３、横管３ａとから構成されている。

基台２は、第５図および第６図に示すように、
底面の中央部に取付けられた２枚の円盤４，５の
摺接面間にベアリング６が介在され、下側円盤５
に止着された弾性体の脚部７により、テーブルＡ
上で支えられる。

基台２の各周縁部は、表面板２ａが下方内向き
Ｌ字形の折曲部２ｂをなしており、また、側面形
が上向きコ字形をなす補強板２ｃ，２ｄ，２ｅ
が、表面板２ａの裏側で折曲部２ｂとほぼ同一の
厚さをなすように固着されている。

上側円盤４の周縁部には、下向きの折曲部４ａ
が形成されていて、この折曲部４ａの下端と下側
円盤５を、補強板２ｃ，２ｄ，２ｅにそれぞれ螺
着された４つの保持金具８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ
が、それぞれ90゜の間隔をもつて保持することに
より、取付けられている。

したがつて、テーブルＡ上に基台２を載置した
とき、固定した下側円盤５の上面で、基台２が、
ベアリング６により上側円盤４とともに回動する
ものである。

このように構成されている矩形の基台２の、長
辺をなす前縁から前方に引き出し可能な支持杆３
は、基台２の底面左右に固着された１対の支承金
具９，９に取り付けられている。

支承金具９は、基台２底面の前縁側の補強板２
ｃ上に固着された、側面形が概ね下向コ字形をな
すものであり、第４図に明示されるように、コ字
形の支承金具９の前面の起立片９ａには、たとえ
ば等間隔をなす６個の縦方向長孔１０が穿設さ
れ、後面の起立片９ｂには上記長孔１０と対応す
る位置に、それぞれ正円形の小孔（図示せず）が
穿設されている。

これら支承金具９の正円形の小孔に対応する径
の円形断面をなす支持杆３は、第２図に明示する
ように、その前端部が上方に折曲された上、互い
に内向きに折曲され、これら左右の支持杆３，３
を連結するべく、支持杆３が挿入可能な円管状の
横管３ａの両端に嵌合されている。

支持杆３は、その上に載置されるキーボード１
ａのゴム脚１ｂ，１ｂの位置に応じて、キーボー
ド１ａが最も安定する幅にして、左右の支承金具
９の所要の長孔１０を選んで挿入されるものであ
り、さらに、上記支承金具９の後面起立片９ｂの
小孔が正円であるのに対して、前面起立片９ａに
は、縦方向長孔１０が穿設されているため、支持
杆３は、テーブルＡ面上に前端部が当接するよう
になつている。

なお、３ｂは、テーブルＡ面を傷つけないた
め、並びに滑り止め用の支持杆３の前端部にかぶ
せられたビニール管である。

本考案は、上述のような構成としてあるので、
各種のキーボードの幅寸法にあわせて、基台前縁
部から引きだされる支持杆上に安定してキーボー
ドを載置でき、それをデイスプレーとともに回転
させることができ、複数人で、１セツトのデイス
プレー、キーボードを共用する上で、極めて好都
合である。

また、本考案の装置では、基台を回転させるた
めに、２枚の円盤を用いて構成されているため、
その厚さは、従来になく薄いものであり、テーブ
ル上に載置して回転させるデイスプレーの高さ
を、ほとんど変えないですむという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の使用例を説明す
るための平面図、第２図は、本考案装置の使用状
態を示す斜視図、第３図は、同じく平面図、第４
図は、第３図の−線に沿う拡大縦断面図、第
５図は、第３図の底面図、第６図は、第５図の
−線に沿う拡大縦断面図である。 Ａ……テーブル、Ｂ，Ｃ……椅子、１……デイ
スプレー、１ａ……キーボード、１ｃ……ゴム
脚、２……基台、２ａ……表面板、２ｂ……折曲
部、２ｃ，２ｄ，２ｅ……補強板、３……支持
杆、３ａ……横杆、３ｂ……ビニール管、４……
上側円盤、４ａ……折曲部、５……下側円盤、６
……ベアリング、７……脚部、８ａ，８ｂ，８
ｃ，８ｄ……保持金具、９……支承金具、９ａ，
９ｂ……起立片、１０……縦方向長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 摺接面間にベアリングを介在してなる回動可能
   な２枚の円盤を、基台中央部の底面に取付け、該
   基台前縁部の底面に、側面形が概ね下向コ字形を
   なすとともに、その前面の起立片に、複数個の縦
   方向長孔が穿設され、かつ後面の起立片における
   前記長孔と対応する位置に、正円形小孔を穿設し
   てなる支承金具のコ字形底片部を固着し、該支承
   金具の所要の小孔および対応する長孔に、前記基
   台の前方を向いて概ね水平をなす互いに平行な左
   右２本の支持杆を、所定間隔をもつて嵌挿し、こ
   れら支持杆の前端部を、それぞれ上方に折曲した
   後、互いに対向する向きに折曲し、この折曲端部
   同士を、左右方向を向く横管に挿入することによ
   り、左右に伸縮自在に連結してなるオフイスコン
   ピユータ用回転載置台。