JPS6350348Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は人間が一人入る大きさのカプセルベツ
ドを上下２段に配列した立体カプセルベツドに関
する。

〈従来の技術〉 最近かゝる立体カプセルベツドが流行している
が、従来のものは第２図示のように上カプセル１
ａと下カプセル２ａの大ききい側面の入口６ａ，
７ａを開口させて通路５ａに臨ませている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしかゝる従来のものは通路５ａの騒音が大
きい入口６ａ，７ａよりカプセル室内に入り、落
ちつかないと共に上カプセル１ａを利用する人は
下カプセル２ａに設けた足かけ１０ａ、はしご等
を昇つて側面中央の入口６ａ，７ａに回り込まな
ければその室内に出入できず、不便であると共に
危険があつた。特に上カプセル１ａより出るとき
には後向きになつて足かけ１０ａ或ははしご等を
降りなければならず、不便であつた。

〈考案の目的〉 本考案はかゝる欠点を除去するものでカプセル
室内が静かであると共に前向きに上カプセル内に
出入できる立体カプセルベツドを提供するもので
ある。

〈問題点を解決するための手段〉 上カプセル１と下カプセル２を上下２段に配列
し、これら上カプセル１と下カプセル２の足側の
小さい面３，４を通路に臨ませ、上カプセル１の
足側の面３の片側半分と下カプセル２の足側の面
４の上記と反対側の片側半分にはそれぞれ入口
６，７を設け、上カプセル１と下カプセル２の足
側の面３，４の残りの片側半分には夫々ロツカー
８，９を設けると共に下カプセル２のロツカー９
はその外側の階段１０の内部空間内に設けられ、
その階段１０の両側には上下方向に延びる手摺１
１を配置したものである。

〈作用〉 下カプセル２を利用する人は入口７の扉１５を
開いて内に入り、一方上カプセル１を利用する人
は手摺１１，１１を両手で保持しつつ階段１０を
昇り、入口６の扉１４を開いて内に入ることがで
きる。而して上カプセル１と下カプセル２内の人
は貴重品を夫々ロツカー８，９内に収納すること
ができる。

〈実施例〉 以下第１図につき本考案の一実施例を詳細に説
明する。

上カプセル１と下カプセル２を上下２段に配列
し、これら上カプセル１と下カプセル２の長手側
側面は隣接せしめる。なお第１図ではその隣接壁
面は省略して示す。これら上カプセル１と下カプ
セル２の足側の小さい面３，４を通路５に臨ませ
ると共にそれらの面３，４の片側半分の互いにず
れた側、例えば右側と左側にそれぞれ入口６，７
を設け、面３，４の残りの片側半分には夫々ロツ
カー８，９を設けると共にこれらロツカー８，９
の出入口は夫々室内側に設ける。下側のロツカー
９の外側には階段１０を設け、その階段１０の両
側には上下方向に延びる手摺１１，１１を配置す
る。なお、図中１２，１３は室番を示すナンバー
プレート、１４，１５は入口６，７に設けた扉で
ある。１６，１７は上カプセル１と下カプセル２
の頭側に設けたデジタル表示時計、１８，１９は
その上に設けた照明スタンドで、各上カプセル１
と下カプセル２の床面には温水暖房装置を設け
る。なお下カプセル２の床を通路５の床より低く
すれば上カプセル１の高さは低くなり、その出入
は一層安全である。

この装置はかゝる構成によりなるものであるか
ら、下カプセル２を利用する人は入口７の扉１５
を開いて内に入り、一方上カプセル１を利用する
人は手摺１１，１１を両手で保持しつつ階段１０
を昇り、入口６の扉１４を開いて内に入ることが
できる。而して上カプセル１と下カプセル２内の
人は貴重品を夫々ロツカー８，９内に収納するこ
とができる。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によれば入口を夫々上カプ
セルと下カプセルの片側半分に設けているので、
入口が小さく、落ちついて安眠できると共に貴重
品をロツカー内に収納できるので、盗難の心配が
ないばかりでなく、下カプセルのロツカーは階段
の内部空間内に設けているので効果的であり、ま
たカプセルの小さい面しか通路に面せず更にロツ
カーの厚さが通路側からの騒音を遮断するので、
カプセル室内は静かに保持でき、更に上カプセル
を利用する人は手摺をもつて階段を上ることによ
りそのまゝその入口に入ることができるので、従
来のように回り込む必要がなく、また前向きで階
段を降りることができるので安全で緊急脱出も容
易である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概要を示す斜視
図、第２図は従来の装置の斜視図である。 １……上カプセル、２……下カプセル、３，４
……面、５……通路、６……入口、８，９……ロ
ツカー、１０……階段、１１……手摺、７……入
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上カプセルと下カプセルを上下２段に配列し、
   これら上カプセルと下カプセルの足側の小さい面
   を通路に臨ませ、上カプセルの足側の面の片側半
   分と下カプセルの足側の面の上記と反対側の片側
   半分にはそれぞれ入口を設け、上カプセルと下カ
   プセルの足側の面の残りの片側半分には夫々ロツ
   カーを設けると共に下カプセルのロツカーはその
   外側の階段の内部空間内に設けられ、その階段の
   両側には上下方向に延びる手摺を配置してなる立
   体カプセルベツド。