JPS63501646A - 真空室内でコ−テイングをア−ク蒸着する為の装置及び方法 - Google Patents

真空室内でコ−テイングをア−ク蒸着する為の装置及び方法

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JPS63501646A JP61505104A JP50510486A JPS63501646A JP S63501646 A JPS63501646 A JP S63501646A JP 61505104 A JP61505104 A JP 61505104A JP 50510486 A JP50510486 A JP 50510486A JP S63501646 A JPS63501646 A JP S63501646A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 真空室内でコーティングをアーク 蒸着する為の装置及び方法 本出願は、1985年9月30日付けで出願された出願番号第781,460号 の部分継続出願である。
−茜alpと匁!一 本発明は、反応性及び/或いは不活性気体を低圧で供給する真空室内で基材をコ ーティングする為の物理的蒸着アーク方法及び装置に関係する。
発明の背景 真空室内で源物質の蒸発を通して基材上にコーティングを付着する為プラズマを 形成するべく高電流密度電気アークを使用する方法は、斯界では、「物理的蒸着 アーク方法」として知られている。源物質は、基材がら離間して真空室内に配置 された固体陰極から供給されうる。
電気アークは、室外に位置づけられた電源と回路接続される前記陰極と陽極との 間に形成される。高電流密度アークは、アーク放電の陰極領域においてプラズマ を形成し、プラズマは、「陰極蒸発表面」の原子、分子、イオン化原子及びイオ ン化分子を含む。「陰極蒸発表面」とは、電気アークが付着(点弧)する陰極表 面である。コーティング化合物は、プラズマ中の金属蒸気と反応するするに適合 した反応性気体を室内に導入することにょシ基板上に付着(堆積)及び/或いは 形成されうる。
物理的蒸着アーク方法は、従来から知られまた実施されておシ、米国特許第へ6 2へ848:478へ231;ム836,451:及びへ794179号に記載 されている0従来からの実施態様に従えばまた上記特許に教示されるように、反 応性気体がコーティング化合物を形成するべく源物質との反応の為真空室内に導 入されるが、その他の点では本発明に対して関連性を持たないと考えられる。
更に、アーク室内への気体導入方法及びアーク室内での配置どシは、当業者には 重要視されていない。
本発明に従えば、物理的蒸着アーク方法における源物質の付着は、後に詳述する ように、真空室内に反応性或いは不活性気体を所定の態様で導入することにょル コントロールされうろことが見出された。更に、反応性或いは不活性気体はコー ティングの性状及び特性について調節自在のコントロールを与える態様で真空室 内に導入されうろことも見出された。事実、本発明方法は、付着される多結晶コ ーティング化合物の結晶配向をコントロールするのに使用されうる。・源物質と して窒素−反応性気体と併せて、固体チタン陰極全使用しての輩化チタン(TI N)コーティング或いは固体ジルコニウム陰極を使用しての窒化ジルコニウム( ZrN)コーティングの結晶配向及び残留応力についてのコントロールが、19 85年9月30日付は米国出願番号第781,459号及びその部分継続出願で あシ、本願と同時に出願されそして「窒化チタン及び窒化ジルコニウムコーティ ング組成物」の名称の、出願番号不詳号の基*’を形成する。これら出願は、言 及することによシ本明細書の一部とする。コーティングの特性について提供され るコントロールに加えて、本発明方法及び装置は、「陰極蒸発表面」へのアーク の囲い込みを最大限にしそして操作中のアークの消弧の危険性を最小限にするこ とによシ物絢的蒸着アーク方法の作動を改善する。更に、本発明の方法及び装置 は、先行技術ヲ使用しての作動期間の3乃至4倍もの長い延長された期間にわた って陰極からのコーティング付着の為の装置の連続した安定した作動を許容する 。
発明の概要 本発明は、高電流密度アークを使用して真空室内で陰極から訴導された源物質か ら成るコーティングを対象物上に付着する為の方法及び装置全提供し、そして陰 極が長時間連続的に且つ安定して蒸発されることを可能ならしめる条件下で真空 室において固体陰極からの源物質から成るコーティングを対象物上に蒸着する為 の改善された方法及び装置を提供する。
本発明の改善された物理的蒸着アーク方法において、対象物は、真空室内で@極 から離間された蒸発可能な端面を有する固体陰極からの源物質で被覆され、本方 法は次の段階を包含する: 陰極の蒸発可能な端面と陽極との間に電気アークを発生せしめてプラズマを形成 する段階; 陰極の蒸発可能な端面を越えて、零よ)大きな所定の最小距離“X°伸延する開 放端を有する伸長部材を陰極を取囲んで陰極室を形成する段階; 陰極室を通して真空室内に気体の流れを、該気体が真空室に入る前に少くとも距 離“Xoにわたって電気アークを包みこむように差向ける段階;及び真空室から 気体を抜出して真空室内に所定の圧力を維持する段階。
本発明の物理的蒸着アーク装置は、 真空室と、 真空室内に陰極物質が付層されるべき対象物から離間して配置されそして陽極か ら且つ対象物から離間される蒸発可能な端面を有する陰極と、 陰極の蒸発可能な端面と陽極との間に電気アークを発生する為の手段と、 陰極を取凹み且つ陰極室を形成するよう陰極の蒸発可能な端面を越えて零よシ大 きな所定の最小距離°x。
突出する開放端を具備する手段と、 前記陰極室を通して真空室内に気体流れt該気体が真空室に入る前に少くとも距 k ” x ’にわたって電気アークを包みこむようにして差向ける手段と、真 空室内に所定の圧力を維持する為真空室から気体を抜き出す為の手段と を包含する。
図面の簡単な説明 本発明は添付図面を参照しての以下の記載よル最も良く理解される。これらの図 面において:第1図は、本発明の装置の、一部断面で示しそして一部概略的に示 した側面図である。
第2図は、長時間操作後の第2図の陰極組立物の拡大図であシ、陰極端が部分的 に蒸発された状態で示され、且つ蒸発物質の累積が伸長部材の内撫表面に示され ている。
第2AN2B及び20図は陰極及び伸長部材に対する幾つかの外面形態のそれぞ れの端面図である。
第3A図は、先行技術の物理的蒸着アーク方法及び装置を使用することにょ多形 成されたTINコーティングのミクロ組織の断面を示す顕微鏡写真である。
第3B図は、本発明の物理的蒸着アーク方法に従ってアーク蒸発にょ多形成され た改善されたTINコーティングのミクロ組織の断面を示す顕微鏡写真である。
第4図は、本発明の方法及び装置にょ)形成された改善されたTINコーティン グに比較しての先行技術による性を比較するグラフである。
第1図を参照すると、ここには本発明の電気アーク物理的蒸着装置が示され、こ れは真空室11を有する容器10から成る。真空室11は、開放人口13を介し て真空室11と連通ずる通常の真空ポンプ系統12によシ通常j O−1〜5X 10−’ torr1好ましくは5x10−2〜5x10−3torrの所望の 操作圧力に排気される。
真空室11は本発明の実施に従って1つ以上の固体陰極15を蒸発させることに よシ与えられる源物質で被覆される1つ以上の対象物14を好適に収容しうるよ うに任意の所望形状及び任意の所砧の大きさであってよい。
説明の目的のために、容器10は全体的に直方体を有するものとして示されてお シ、それは断面において上部壁16、下部壁17及びそれぞれ側壁18及び19 を有する。この容器10は側壁18から任意の距離で突出する一延長部分20を 含むことができる。!壁18は陰極15が真空室11と連通ずる開口部21乏有 する。
陰極15は陰極支持組立物22に付設されている。陰極支持組立物22は絶縁体 27を介してフランジ25上に取付けられている。取付けフランジ25は容器1 0の延長部分20に連結されている。支持ブロック22は入口通路29及び出口 通路30に連結された比較的小さい空洞28を有する。水のような冷却材が源( 図示せず)から空洞28を通して透間される。この冷却材は源から入口路29全 通して空洞28中に流れ、出口路30を通して源に戻る。DC磁石33が支持ブ ロック20内に配置され、電気アーク34の付着点を陰極15のアーク蒸発表面 35上全体に誘導拡散する役目を為す。
中空の伸長部材36が陰極12から離されてこれを包囲し、比較的狭い空間40 を形成する・この伸長部材36は絶縁体27を介して取付けフランジ25に付設 されている。部材36及び開放端41の形状は好ましくはそれぞれ第2A%2B 及び2C図に示されるように陰極15の形状及び寸法に実質的に対応するのが好 ましい。
この伸長部材36はその長さに亘って断面寸法において実質的に一様であるべき である。これは、開放端41がプラズマ流が部材36を出る際にプラズマ流を絞 らないことを確実にする。従って、円筒状或いは円盤状チタン或いはジルコニウ ム陰極が用いられる場合には、部材36は好ましくはチューブ状であシ、狭い空 間40は断面が環状であるのが好ましい。155C11直径の陰極に対しては、 この環状空間40の厚みは約α08o+〜約CL24備の範囲である。支持ブロ ック22内の入口開口部38はこの狭い空間40及び導入窒素ガス供給ライン3 9と直接に連通ずる。気体は、気体源(図示せず)から気体供給ライン39を介 して狭い空間40中に供給され、そこから気体は陰極室37を介して真空室11 に向けられる。パルプVが使用されて供給ライン39内の気体の流れをフントロ ールする。
伸長部材36は陰極の蒸発可能な端面35を所定距離°x°だけ越えて突出して 陰極室37を形成する。部材36の開放端41と蒸発可能な端面35との間の延 長距離゛X”はOを越え且つ成る最大値まで例えば6351の陰極15に対して は約130の長さまででなければならない。距離°x°は第2図に示されている ように陰極の蒸発可能な端面35から伸長部材36の開放端41まで測られる。
好ましい最小距離“Ioは少なくとも約1備であ)、好ましい°x1の範囲はt sscs直径の陰極に対しては2〜6傭である。ここにx/d (但し°d°は 陰極の蒸発可能な端面35の主たる寸法である)で規定される“x hの同様な アスペクト比が、それぞれ第2λ図、2B図、及び2C図に示されるような陰極 形状すべてに対して維持されなければならない。アスはクト比は0よシ大で約2 .0の最大値まででなければならない。好ましい最小アスはクト比は少なくとも 約α07であシ、好ましいアスペクト比の範囲はα3〜10である。陰極15管 部材56内に凹入させて陰極室37を形成することの絶対的な必要性及び重要性 は後に明細書中においてよシ十分に説明する。伸長部材36は磁石53がアーク 蒸発表面55上全体に電気アーク34の付着点を誘導拡散する機能を妨害しない 任意の材料で構成されるのが好ましく、高温真空用に適した任意の非磁性材料例 えば非磁性ステンレス鋼製とすることが出来る。
対象物14は真空室11内に配置され、陰極15の蒸発可能な端面35から離し て置かれる支持板42上に取付けられる。真空室11内に対象物14を支持或い は懸下するために用いられる本造の種類は対象物の大きさ、形態及び重量に応じ て異る。簡明化のために、対象物14は陰極蒸発端面35に対面した平坦表面を 有する直方体形状含有するものとして示されている。対象物14は任意の寸法形 態を有してよく、任意の方式で支持されてよいことが理解されるべきである。対 象物14は又室11内に存在する高温、真空条件に耐えることの出来る任意の適 当な組成物であってよく、耐火金属及び合金、超合金、ステンレス鋼、セラミッ ク複合体及びチタン合金などの材料で作られることが出来る。しかしながら、支 持板42は導′¥i性材料で構成されるべきであシ、そして容器10の下部壁1 7の絶縁された高電圧フィードスルーポート43を貫通する金属棒42に接続さ れている。
金属棒42は容器10の外部に位置するバイアス電源44の(−)端子に接続さ れ、このバイアス電源44の(−)1端子は電気リード31t−介してgljl ilaに接続されている。
真空室11は更に、陰極の蒸発可能な端面35に対向して対象物14及び支持板 42をその間に配置して置かれた電気的に絶縁された表面70を含むことが出来 る。
この電気的に絶縁された表面70はそれ自体絶縁体材料で構成してもよいし或い は図示されるように絶縁体71によシ室10から絶縁された導電性材料で構成す ることもできる。この電気的に絶縁された表面70は、プラズマを表面70と陰 極の蒸発可能端面35との間の対象物14が配置された室容積部72に表面70 がプラズマからイオン或いは電子を吸引することなしに実質的に閉込める役割を 果たし、更に複数の蒸発体が室11内に配備された場合にプラズマ間の相互作用 を防止する役IDt果たす〇 アーク電流は容器10の外部に設置された主電源46から供給される。主電源4 6はその(−)端子を陰極支持ブロック20に!&既し、そしてその(ト)端子 を側壁18に接続している。電気アーク34は陰極15と容器10の側壁18の 間に形成される。側壁18は陽極を表わし、電気リード49を介して接地ポテン シャル45に接続することができる。或いは又、陽極は側壁に隣接して取付けら れているが、しかし電気的には分離されているもう一つの導を件部材(図示せず )から形成されてよい。その様な陽極の寸法形状は重要ではない。後者の場合に おいて、アーク導通体は容器10から電気的に分離することができる。又、側壁 18は23において示されるような絶縁セパレータを用いることによシ容器10 のその他の壁から電気的に絶縁することができることも明らかである。又、陽極 側壁18は45における接地を取除いて自由状態にし、容器壁16.17及び1 8を接地することができることも明らかである。
陰極端面35をワイヤ電極50と物理的に接触させることを含む任意の通常のア ーク点弧操作が用いられてよい。ワイヤ電極50は陽極側壁18或いは別の陽極 (図示せず)に高抵抗Rt介して電気的に接続されている。
加えて、ワイヤ電極50は取付けフランジ25内の絶縁スリーブ51を介してプ ランジャー組立物53に接続されている。プランジャー組立物55はワイヤ電極 を陰極末端表面55と物理的に接触するよう移動させ次いでそれを後退させる。
この操作を行う従来型式のプランジャー組立物は米国特許4.448.799号 明細書に教示され説明されている。しかしながら、始動用ワイヤ電極50を陰極 15と接触状態に移動させ、それを引とめることのできる任意の機構を用いて本 発明を実施してよい。或いは又、アークは、移行式アーク始動方式及びスパーク プラグを用いるスパーク始動方式を含もその他の従来からの方法によシ始動され てよい。
接触活動において、一度始動ワイヤ電極50と陰極15の間に接触がなされると 、電流が主電源46から陰極15及びワイヤ電極50を介して陽極側壁18に流 れる。ワイヤ電極50の後退は陰極15との接触を破シ、電気アークを形成する 。高抵抗Rはアークをワイヤ電極50への抵抗路よシ小さい抵抗路である陽極側 壁18に移行させる。
対象物14上に形成されるべきコーティングに依存して、伸長部材36の狭い空 間40を通して陰極室57に更に真空室11に任意の気体が供給されうる。アル ゴンのような不活性気体が1.陰極物質、例えばSi 、 Cu sムl s  W% Mos Crs Tas Nbs VN Hls Zrs T1、N1、 Co5F*並びに合金元素Mn5S I、P% Zn5B及びcl含むそれらの 合金に対応する元素或いは合金原物質のコーティングを付着するのに好ましい。
この場合の不活性気体はプラズマ中で金属蒸気と反応することを意図しない。使 用されうる他の不活性気体としては、ネオン、クリプトン、キ七ノン及びヘリウ ムが挙げられる。反応性気体としては、窒素、酸素、CH4やC2)Itのよう な炭化水素、二酸化炭素、−酸化炭素、ジボラン(B2 Ha )、空気、シラ ン(85山)及びその組合せが挙げられる。窒素が、TIN Zrs Hk V sN b s T *、Cr、 MO% WSS I及びAlヲ含む金R陰極か らの金属蒸気と共に好ましい反応性気体として用いられて、高融点窒化物コーテ ィングTiN5 Tl2NSZrNs HfN5 VN%V3 NSN bz  NSN b Ns T a NST B2 Ns Cr Ns Cr2NSM  ONs M O2N5M03N% WNS%N% 813N4 、AJN及びそ れらの化合物を形成する。TlN−Ni及びZ r N −N !のような窒化 物−金属複合体並びに(TI、 Zr)N、 (TI、AJ、V)N及び(TI 、V)Hのような複窒化物が複数の或いは複合陰極乏使用することによシ生成さ れうる。従って、炭化物、酸化物及びホウ化物化合物コーティングは、炭素、酸 素及びホウ素を含む反応性気体が使用される時生成されうる。(例えばTI C 5Tie、 TlO2及びTiB2) 加えて、侵入型窒化物−1炭化物−、ホ ウ化物−及び醇化物−化合物コーティングもまた、例えばTiCN5TION及 びTl0CN のような一種以上の反応性気体種を使用することによシ作成しう る。
すべての場合、気体は、@極至37内にそして後真空室11内に、10−1〜5 x10−’ torr の所望の操作圧力を維持するべく真空排気系統の抜出し 流量に対応する流量で送入されねばならない。
高を流密度アークによシ生成されたプラズマは陰極蒸発表面35の原子、分子、 イオン化原子及びイオン化分子及び気体のイオン化種を含む。陽極18或いは陽 極18及び陰極15に対して対象物14に負バイアスの適用の仕方が、コーティ ングの平滑性、均−性及び表面形態に影響を及ばず。このバイアス電源はコーテ ィング操作を最適化するバイアス電位に調整されるべきである。
TiN或いはZrNコーティングに対して、電源44に対して50〜400ボル トのバイアス電位が許容可能であシ、TINに対しては100〜200ボルトの バイアス電位が好ましく、zrNに対しては50〜250ボルトのバイアス電位 が好ましい。
気体は空間40を通って陰極蒸発表面35と伸長部材36の開放端41の間の空 間容積を表わす陰極室57に供給される。気体は陰極室37中の高電流密度アー クを距離” x ”に亘って包囲し、その結果プラズマ圧力及び温度の増大を生 ずる。プラズマは、陰極室37内の比較的高圧力領域を介して陰極蒸発端面35 から延在し、伸長部材36の開放端41を通り負にバイアスされた基板が設置さ れている真空室11内の比較的低い圧力領域即ち室容積部72に向って出る。気 体を狭い空間40全通して陰極室37に供給することの追加的利益は、空間40 内の気体が絶縁体として働き、陰極15からの部材36へのアーク発生を防止す ることである。
操作時に、幾らかの蒸発陰極材料が部材36の内部表面に堆積して堆積物60を 形成する。これを第2図に図解して示す。狭い空間40から噴出された気体は堆 積物60が蓄積して陰極15まで橋かけすることを防止する。
それに代シ、操作が進むにつれて、堆積物60と陰極15の外縁61の間に先細 のノズル62が形成される。
外縁61は蒸発可能な端面55が消費されるにつれてよシ顕著になる。気体は、 陰極150表面35を横切ってこの先細ノズル62を通って流れ、陰極室37に 含まれるプラズマ中に流れる。長時間の操作後、蒸発可能な端面35及び外縁6 1は後退し、距離“X″を拡大する。
距離°X“の拡大は通常の操作の際には約135α未満であシ、従って本発明の 方法には重要事でない。堆積物60は外縁61が後退するにつれて蓄積し耽け、 その位置を侵食された外縁61に相応して移動することによシ先細ノズル62の 寸法“yoは実質的に一定に維持される。寸法“yoは操作パラメータの範囲に 亘って0よシ大きく且つ約14cm未満において実質的に一定に保たれる。寸法 “y”に対するコントロールは気体を陰極室37に導入する方法によル生ずるも のである。従って、先細ノズル620作用は、気体がそれが狭い空1’El]4 0から陰極室37に流れ込むにつれて陰S15の表面35i横切って向けられ続 けることを保証する自己修正現象である。本発明に従えば気体は常に先ずそれが 真空室11即ち真空容積72に入る前に陰極室37に入らなければならない。
コーティングのミクロ組織は、本発明のプロセスによシ、特には他の工程変数を 一定に保持して距離’ x ”の調整によシ変更される。第3人及び3B図は、 先行技術の実施に従って形成されたTiNコーティング及び本発明方法に従うそ れのミクロ組織間の比較を示す。第3A図と第3B図の対比から明らかなように 、本発明の方法及び装置によシ生成されたコーティングは、健全で、高密度の組 織であシ、平滑な表面を持つ。更に、距離°x。
の調整は、侵食特性のようなコーティングの物理的性質をも変えるととが詔めら れた。第4図のグラフは、先行技術の物理的蒸着法によシアーク蒸発されたTi Nコーティングと本発明に任って形成されたTiNコーティングの侵食特性を比 較する。侵食の程度は、伴食用のアルミナ材料を差向ける衝撃角度に対して測定 された。°x°に対して5.7国の凹入距離及び6.55crnの直径の陰極を 使用して本発明に従って形成されたTiNコーティングは60〜90度の衝撃角 度においてさえ比較的平担な低侵食特性をもたらした。これに対し、先行技術の TiNコーティングは特に高衝翠角において比較約2しい侵食特性しか有しなか った。
実施例、1及び2 実施例1及び2は本発明を更に例示し、下記表■に示される材料及び方法パラメ ータを用いて第1図に示される装置内で下記実施例1及び2の各々に与えられる I(111)/I(200) 強1f−比、面間間隔d111 及U 90o容 量侵食速度50pmアルミナ)を有するTIN及びZrN被覆基板を製造した。
90°容積侵食速度試験は、ASTM G76−83ガイドラインに基く試験装 置を使用して角ばった50μmのアルミナ粒子を衝突せしめることによシ実施さ れた。試験は、248KPaの圧縮空気を使用して5謔径ノズルを通して450 ν分の公称流量で角ばった50 pmアルミナ粒を少くとも20010投射置で 噴霧した。公称速度は60m/秒、ノズル−試料間隔は10QIそして試料表面 への衝撃角度は90°である。
表 I 実施例1 実施例2 被覆組成物 TIN ZrN I(111)/I(200) 175 55’(111) 2.455オンゲス トo−ム L656オングストローム90°容積侵食速度8.5X10−’R8 3%J’ 5.7x10−3ss577基板 410SS lN718 陰極組成 TI Zr 陰極(円筒)直径 &3江 &3江 寸法” X ” A82 2.M 間隔 390 3o口 室圧力 α018torr α042torrN2ガス流ffi340secm  215accmアーク電流 125 Adc 159 Adc基板バイアス  150 Vdc 250 Vdc堆積(付着)速度 α065 烏匈CLO92 prry分基板原基板温度 480 ”C670”CTIN及びZrN被覆は数 多くの基板材料に好適に適用され、例えばTI−h Zrs VN TISMO 及びWなどを含む耐火金属、インコネ/I/718、インコネル738、Was +paloy及びA−286などを含む超合金、17−4PH,Al5I304 、Al5I516、Al5I403、人l5I422、Al5I410及びλM 355などを含むステンレス鋼、TI−,6AI!−4V及びTITl−6Al −28n−4Zr−2及びTI−8ATl−8Aj−Iなどを含むTi合金、6 061及び7075などを含むアルRニウム合金、WC−Co C・rm*を及 びAl2osセラミツクスなどが挙げられる。上記基板はPlttway Co rporationの子会社であるP@nton/IPC(1111Chegt @r Ay@、 C1eva7and 5ohjo 44114.1981年) によシ出版されたMaterials Engin@erlnriムterim 1mSelector’ 82 、及びA11oy Dlgtat % Inc 、 (Po5t 0ffIe@Box 8255Upp@r Montclal r )New Jersey s 1980年)によシ出版されたA11oy  Digestに詳細に説明されている◎国際調査報告 ANNEX To THE INTERNATIONAL 5EARCFi R EPORT ON

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.真空室内で陽極から離間された蒸発可能な端面を有する固体陰極からの源物 質で対象物をコーティングする方法であって、 陰極の蒸発可能な端面と陽極との間に電気アークを発生せしめて、該蒸発可能端 面の原子、イオン化原子、分子及びイオン化分子の一種以上を含むプラズマを形 成する段階と、 前記陰極の蒸発可能な端面を越えて零より大きな所定の最小距離“x”伸延する 開放端を有する伸長部材で陰極を取囲んで前記プラズマを収約する陰極室を形成 し、該伸長部材を陰極と陽極との間で且つそれらから離間して位置決めする段階 と、 陰極室内のプラズマを通してそして真空室内に気体の流れを該気体が真空室に入 る前に少くとも距離“x”にわたつて電気アークを包囲するように差向け、それ により気体の原子、イオン化原子、分子、及びイオン化分子の1種以上を陰極室 案内のプラズマに寄与せしめる段階と、 真空室から気体を抜出して真空室内に所定の圧力を維持する段階と を包含するコーティング方法。
  2. 2.伸長部材が陰極を取囲んで間に狭い空間を形成する特許請求の範囲第1項記 載の方法。
  3. 3.気体が狭い空間内に導入される特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 4.気体が不活性でありそしてアルゴン、ネオン、クリプトン、キセノン、ヘリ ウム及びその組合せから成る群から選択される特許請求の範囲第3項記載の方法 。
  5. 5.気体が反応性でありそして窒素、酸素、炭化水素、二酸化炭素、一酸化炭素 、ジボラン、空気、シラン及びその組合せから選択される特許請求の範囲第3項 記載の方法。
  6. 6.気体が陰極と伸長部材との間の絶縁体として働く特許請求の範囲第3項記載 の方法。
  7. 7.伸長部材が陰極の寸法形状に実質相応する寸法形状を有する特許請求の範囲 第3項記載の方法。
  8. 8.対象物が陽極に対して負にバイアスされる特許請求の範囲第7項記載の方法 。
  9. 9.対象物が陽極及び陰極両方に対して負にバイアスされる特許請求の範囲第8 項記載の方法。
  10. 10.伸長部材が陰極の蒸発可能な端面から突出して0.07〜2の範囲のアス ペクト比x/d(dは陰極の蒸発可能な端面の主たる直径)を確立する特許請求 の範囲第7項記載の方法。
  11. 11.陰極と伸長部材とが筒状でありそして狭い空間が断面において環状である 特許請求の範囲第10項記載の方法。
  12. 12.真空室が10−1〜5×10−4torrの操作圧力まで排気される特許 請求の範囲第11項記載の方法。
  13. 13.陰極物質が陰極室内で伸長部材上に付着して零を越え0.4cm未満のノ ズル開口寸法“y”を有する先細ノズルを形成する特許請求の範囲第12項記載 の方法。
  14. 14.対象物が、耐火金属、超合金、ステンレス鋼、セラミツク複合体及びチタ ン合金から成る群から選択される材料製である特許請求の範囲第13項記載の方 法。
  15. 15.対象物が固体陰極の蒸発可能な端面と電気的に絶縁された表面との間に位 置づけられる特許請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 16.真空室内で陽極及び対象物から離間された蒸発可能な端面を有する陰極か ら対象物上に源物質を付着する為の装置であつて、 陰極の蒸発可能な端面と陽極との間に電気アークを発生する為の手段と、 陰極室を形成するよう陰極の蒸発可能な端面を越えて零より大きな所定の最小距 離“x”突出する開放端を具備し、陰極及び陽極から離間される陰極取囲み手段 と、 陰極室を通してそして真空室内へと気体の流れを該気体が真空室に入る前に陰極 室内の電気アークを包囲するよう差向ける手段と、 真空室内に所定の圧力を維持するよう真空室内に導入された気体を抜出す手段と を包含する装置。
  17. 17.電気アーク発生手段が真空室の外部に位置づけられた電源手段を含む特許 請求の範囲第16項記載の装置。
  18. 18.陰極を取囲んで最小距離“x”突出する手段が非磁性材料から成る中空の 伸長部材である特許請求の範囲第17項記載の装置。
  19. 19.中空伸長部材が陰極の寸法形状に実質対応する寸法形状を有する特許請求 の範囲第18項記載の装置。
  20. 20.伸長部材が陰極の対応する断面寸法より断面寸法において大きく、間に狭 い空間を形成する特許請求の範囲第19項記載の装置。
  21. 21.伸長部材及び陰極が筒状でありそして狭い間隔が断面において環状である 特許請求の範囲第20項記載の装置。
  22. 22.伸長部材が陰極の蒸発可能な端面から突出して、0.07〜2の範囲のア スペクト比x/d(dは陰極の主たる直径である)を確立する特許請求の範囲第 20項記載の装置。
  23. 23.対象物が陽極に対して負にバイアスされている特許請求の範囲第22項記 載の装置。
  24. 24.対象物が陽極及び陰極両方に対して負にバイアスされている特許請求の範 囲第23項記載の装置。
  25. 25.負バイアス電位が50〜400Vである特許請求の範囲第24項記載の装 置。
  26. 26.陽極が真空室の一休部分である特許請求の範囲第24項記載り装置。
  27. 27.陽極が接地ポテンシャルに接続される特許請求の範囲第26項記載の装置 。
  28. 28.陽極が真空室から電気的に隔離される特許請求の範囲第23項記載の装置 。
  29. 29.電気的に絶縁された部材の表面が陰極の蒸発可能な端面に対向して配置さ れる特許請求の範囲第27項記載の装置。
  30. 30.対象物が電気的に絶縁された部材の表面と陰極の蒸発可能な端面との間に 置かれる特許請求の範囲第29項記載の装置。
  31. 31.真空室が10−1〜5×10−4torrの範囲の操作圧力にある特許請 求の範囲第27、28、29或いは30項記載の装置。
  32. 32.陰極が、Si、Cu、Al、W、Mo、Cr、Ta、Nb、V、Hf、Z r、Ti、Ni、Co、Fe及びその合金から成る群から選択される特許請求の 範囲第31項記載の装置。
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