JPS63500446A - 帆走ボ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 帆走ポート 本発明は、任意特定の種類に限定されずレジャー用乗物、並びにレース用ボート として使用しうる帆走ボートに関するものである。

従来の帆走ポートは、ポーｉ〜の帆に作用する風の影響が水中にヘキールを突入 させる際にポートのキールによって生ずる力およびモーメントにより均衡される と言う原理したがって操作する。水の抵抗とキールの重量とを用いて、この力と モーメントとを発生させる。

従来の帆走ポートの速度は種々の異なる因子によって決定される。最も重要な因 子は帆の面積およびキールと船体との形状である。大型帆面積の使用を可能にす るため、従来技術は帆に対する風の負荷を均衡させる力とモーメントとを発生さ せるべく各種のキール形状を提案している。この原理で設計された帆走ポートの １例は、アメリカン・カップで勝利を収めたオーストリヤニ世号である。しかし ながら、大型キールは、ポートに牽引作用を生じてこれをイ氏速にさせ、したが って成る程度帆面積の増大によって得られる速度の増大を減殺すると言う欠点を 有する。

本発明の目的は、大型帆面積を使用するが慣用種類の大型キールにてポートを股 δ１する必要なしに帆走用として設計された帆走ポートを提案するにある。本発 明による帆走ポー１〜の他の利点は、以下の説明から明らかとなるであろう。本 発明の目的は、帆走ポートに少なくとも１本の枢着されたマストを設け、これに 調整装置を装着してマストを垂直中立位置に維持すると共に所定の偏位力にかけ るよう設計し、前記調整装置をポートの運動中心に均衡力を発生させるべく配置 して帆に対する風の負荷により発生したモーメントに拮抗させ、さらにこの均衡 モーメントを移動用に配置された１個もしくは数個の均衡部材の変位によって生 ぜしめることにより達成される。

本発明の他の特徴は、請求の範囲の実施態様項から明らかとなるであろう。

以下、添付図面を参照して本発明を一層詳細に説明する。

第１図および第２図は異なる操作位置にて示した本発明による帆走ポートの骨格 図であり、 第３〜６図は従来の帆走ポートと本発明による帆走ポートとの帆走特性を示しか つ比較する目的で本発明の原理を示した骨格図であり、 第７図および第８図は本発明による帆走ホー１〜の代案の原理を示す図面である 。

第１図および第２図は、本発明による帆走ポート１０の操作方法を図示している 。このポートはマスト１２を備え、これをシャフト１４に枢着して帆走ポート１ ０に対し４Ａ方向に傾斜しうるようにする。第１図に示した初期もしくは中立位 置において、マス１〜は２本もしくは数本の張り細もしくはケーブル１６によっ て垂直位置に維持され、これら張り絽を液圧作動式ピストンシリンダ装置１８の ビスｌ〜ンロツド２０に固定し、ピストンシリンダ装置はボー１〜の各側に１個 設ける。好ましくは、ピストンシリンダ装置１８は単動式であって、所定の偏位 力を張り綱１６にかけるよう配置される。

ピストンシリンダ装置１８は液圧装置の１部であって、これも復動式液圧作動ピ ストンシリンダ装置２２を備え、これをライン２４および２個の膨張タンク２６ を介してピストンシリンダ装置１８に連通させる。

一組の分銅３０を帆走ポート１０の船体２８に対し横方向に移動しうるよう配置 する。分銅３０は任意の実際上適当な方法で配置され、たとえばポートの船体内 に設けたチャンネル内部で変位しうるように配置される。これら分銅３０は均衡 部材として作用すると共に、帆走ポート１０を安定させる。

本発明による帆走ポートは次のように機能する。風が帆に作用すると、マスト１ ２が第２図に示したように傾斜する。張り綱１６の一方（第２図においては左側 の張り綱）が繰り出されかつ液圧流体が次いで関連する液圧ピストンシリンダ装 置１８から復動式液圧ピストンシリンダ装置２２まで流動し、そのピストンロッ ド３２がその中心位置または平衡位置から変位する結果、帆に対する風の負荷に 相当する力が生ずる。液汁流体は反対側のピストンシリンダ装置１８中へ流入し 、この側における張り綱１６が引き込まれる結果、張り綱１６は常に所定の状態 に保たれる。一方の張り綱を引き込む量は、使方の張り綱の繰出量よりも僅かに 大きい。

ピストンロッド３２の運動を利用して、分銅３０をこれら分銅が帆に対する風の 負荷に均衡するのに充分かつ帆走ポート１０の船体２８を水平に保つのに充分な ポートの移動中心に対しモーメントを発生させる位置まで変位させる。負荷はビ ス］・ンロツド３２から分銅まで機械系および／または液圧系（図示せず）によ って移動する。たとえば、この系は、ピストンロッド３２が歯車に噛合するギヤ ラックの形態となるよう設計することができる。この歯車を第２歯車または数個 のギヤなどに接続して、一連の分銅３０に接続される無端チェーンを駆動させる 。歯車とギヤとの間の動力伝達は機械式もしくは液圧式とすることができ、かつ ギヤ比は適当の大きざとすべきである。液圧式動力伝達を歯車とギヤとの間に使 用する場合、設計者は船体２８における液圧ピストンシリンダ装置２２と膨張タ ンク２６との位置に関し比較的大きい選択自由度を有する。これらの部材はたと えばポート１０の船尾部分に「外して」位置せしめるのが有利である。

一対のバネ３４を設けて、望ましくない突然の分銅３０の移動を緩衝する。バネ ３４を分銅３０に対し分銅の均衡位置に係架し、分銅３０が移動する際に延びる よう設計する。膨張タンク２６は液圧装置における突然の移動を緩衝し、この移 動はたとえば突然の風移動または突風の結果として生じ、張り綱に緩みが生じた 場合これを吸収する。

船体２８に対する横方向への分銅３０の移動により、帆走ポート１０の液圧装置 はモーメントを発生して、これをポート１０の帆に作用する風によって発生ずる モーメントを均衡させる。

船体２８は、帆に対する風の負荷力の大きざとは無関係に、水中に水平位置する 。慣用型の大型キールを伴わない船体２８の形状の結果、従来の帆走ポットより も深絞りの少ない帆走ボート１０が得られ、その結果一層急速となる。その操縦 性か向上して、防波堤などに沿って停泊する際の座礁の危険を減少させる。

本発明による帆走ホード１０は従来の帆走ポートよりもずっと安定である。何故 なら、船体は常に水中で水平位置に維持され、かつ風の力が分銅３０の変位によ って均衡されるからでおる。ボートの重量に対する分銅の重量を選択することに より、帆の面積を従来の帆走ボートと比較して著しく増大させることができる。

対応するキールの重量に等しい分銅３０並びに均等な変位により、帆の面積を３ ５％以上増大さぜうることを試験は示している。この可能性はさらに、従来の帆 走ボートに比較して本発明による帆走ボート１０の速度の増大に貢献する。

船体２８は常に水中にて水平位置を保つ傾向を示し、船体における全ての移動お よび変位を容易化させる。この帆走ボート１０は、船体２８がキールを転覆させ る傾向を持たないため乗ξ■０の安全性を増大させぬ。その結末、Ｉ’ｌｌＪ上 での快感か増大する。

船の方向舵（図示せず）は常に垂直位置を保ら、したかってその機能は常に最適 である。従来の帆走ボー１〜における操縦舵は、帆走の際に角度位置をとる結果 その操縦機能の障害のマスト４２は水平位置でありかつそのキール４４は水面よ り上ンクなとの部材の幾つかを分銅と共に変位し・うるよう配置することが可能 である。このような場合、分銅３０の重量を減少させることができ、したがって ボート１０の変位を減少させ或いは帆の面積を増大させることができる。

船体２８は主としてボートの速度をも考慮して設計することができ、この速度は 帆走の際に無視されない。比較的扁平な船体並びにその結果得られる小さい深絞 りも、モータによるボートの推進を容易化させる。ボートの平面状船体は、比較 的大きいキールを有する従来の帆走ボートよりも高速度を得るのに一層適してい る。船体２８は、水中へ突入する傾向を全く持たない。

たとえば、分銅３００重量、張りｗ４１６に対する変位力などの大きさは、ボー トに所望される品質を考慮して選択される。

たとえばマスト１２の剛性は、風およびドリフト条件に適するよう選択すること ができる。バネ３８はピストンシリンダ装置２２に対し、液圧装置および装置惟 力の作用を制御するよう作用させるために設けることができる。

第３図は従来の帆走ボート４０と本発明による帆走ボートとの間の比較的強い風 の作用に露出された際の性能の差を示している。本発明によるボート１０のマス ト１２は、帆走ホード４０のマスト４２と同じ角度を示す。帆走ボー１〜１０は 、他の匹敵する従来の帆走ホード４０にあけるよりも３５％大きい帆面積を有す る。帆走ボー１〜４０の船体（よ茗しく傾斜するのに対し、帆走ボート１０の船 体２８は水平である。

第４図は、転覆した帆走ボート４０を示している。ポート４０方に出現している 。第５図は本発明による帆走ボート１０を示しており、この場合そのマスト１２ は水平位置にある。ホード１０は転覆しておらずかつ分銅３０はボート１０の船 体２８を水平位置に戻す位置に存在する。かくして、本発明による帆走ボート１ ０は転覆防止性となる。分銅３０によりかけられるモーメントは、ボート１０の 船体を第６図に示した水平位置に復帰させる。従来の帆走ボートの場合と異なり 、帆を最初に縮める必要はない。

第７図および第８図は、本発明による帆走ボートの他の可能な実施例を作成する 原理を図示している。この帆走ボートには外部の移動自在なキールを設け、これ は分銅３０に相当する均衡手段として作用する。キールは耐水チャンネル３９内 で移動自在であり、その位置は分銅３０を制御する装置と同じ液圧装置により制 御される。液圧装置は、船体内における耐水装着部を貫通するシャフト４０によ ってキール３６の位置を調整する手段と接続される。

以上説明した本発明の具体例は単に実施例と解釈すべきであり、この説明に記載 した通り幾つかの他の実施例も本発明の範囲内において可能であり、所望に応じ て一層小さいキールまたはセンターボードを股（プることもてきる。センターホ ードは、現存する状態に最適に適合するよう垂直に調節することができる。

補正書の写しく翻Ｍ心υ提出書（特許法第１８４条の７第巨ω昭和６２年　３月 　６日

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．少なくとも１個の枢着したマスト（１２）を備え、これにマスト（１２）を 垂直中立位置に維持すると共に所定偏位力にかけるよう配置した調整装置（１８ 、２０、２２、２４、２６、３０）を装着し、前記調整装置をボートの帆に対す る風の負荷によって発生するモーメントに拮抗させる目的でボートの運動中心に 対し均衡モーメントを発生させるよう配置し、さらにこの均衡モーメントを移動 用に配置された１個もしくは数個の均衡部材（３０、３６）の変位の結果として 発生させることを特徴とする帆走ボート。
2. ２．調整装置が複数のピストンシリンダ装置（１８）を備え、これらをマスト（ １２）を垂直位置に維持すると共に所定偏位力に露出させるよう配置し、前記ピ ストンシリンダ装置を均衡部材（３０、３６）の位置を制御するよう配置された 手段（２２）に接続したことを特徴とする請求の範囲第１項記載の帆走ボート。
3. ３．複軸式ピストンシリンダ装置（２２）を設けて、均衡部材（３０、３６）の 位置を制御することを特徴とする請求の範囲第２項記載の帆走ボート。
4. ４．ピストンシリンダ装置（１８、２２）が液圧作動手段であることを特徴とす る請求の範囲第３項記載の帆走ボート。
5. ５．均衡部材が少なくとも一組の分銅（３０）であり、これらを帆走ボート（１ ０）の船体（２８）に対し横方向に変位自在としたことを特徴とする請求の範囲 第１項乃至第４項のいずれかに記載の帆走ボート。
6. ６．均衡部材が変位自在なキール（３６）であることを特徴とする請求の範囲第 １項乃至第４項のいずれかに記載の帆走ボート。