JPS6349343Y2 - - Google Patents

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JPS6349343Y2
JPS6349343Y2 JP1447085U JP1447085U JPS6349343Y2 JP S6349343 Y2 JPS6349343 Y2 JP S6349343Y2 JP 1447085 U JP1447085 U JP 1447085U JP 1447085 U JP1447085 U JP 1447085U JP S6349343 Y2 JPS6349343 Y2 JP S6349343Y2
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spiral
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spiral blade
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、米等の穀粒を揚穀しつつ、未熟粒や
砕粒等を選別除去する穀類選別機において、穀粒
を掻上げると共に、上昇搬送する揚穀螺旋体に関
する。 〔従来の技術〕 従来、この種の穀類選別機に関しては、特公昭
59−14269号公報、特開昭57−177381号公報、特
開昭58−146475号公報、特開昭58−153562号公報
および特開昭58−156377号公報等において既に開
示されている。 これらの穀類選別機は、第6図に示すように、
円筒状の選別網体2と、選別網体2の内部に収嵌
された揚穀螺旋体3とが、互いに同心かつ回転可
能に外殼体4内に立設されて成り、揚穀螺旋体3
により揚穀された穀粒が選別網体2の上部に穿設
された放出口23aから上部仕切板15上に落下
し、該仕切板15上の穀粒は、選別網体2に固着
された掻出羽根16によつて外殼体4の上部外周
の一部に形成された取出口45に移送され、該取
出口45からホツパ8内に導かれるようにしたも
のである。 これらの穀類選別機にて使用されている選別網
体2は、下部筒21、中間の網筒22および上部
筒23とで構成された円筒状を成し、網筒22の
全域には網目22aが回転方向に向けて整然と多
数穿孔されている。この選別網体2は、駆動軸6
に接手部20の箇所で連結されている。この駆動
軸6は、揚穀螺旋体3内に延在し、下端部6aが
ギヤボツクスGを介してモータMに連結され、か
つ、上端部6bが天板7に軸支されている。 また、選別網体2の下部筒21は、受粒筒5の
上端面51に配設されたガイドローラ10によつ
て回転可能に支持されている。 一方、上記揚穀螺旋体3は、螺旋軸31の外周
に螺旋羽根32を設けてなり、螺旋羽根32は選
別網体2の下部筒21に対向するところを供給域
33に、網筒22に対向するところを選別域34
に、上部筒23に対向するところを取出域35
に、さらに、上記供給域33の下部である最下端
部を掻上域36にして、作用域別に分けて構成さ
れている。揚穀螺旋体3の底板30は、ギヤボツ
クスGを介してモータMに連結された回転盤11
に連結されており、回転盤11の回転により揚穀
螺旋体3が駆動軸6を中心に回転する。 上記穀類選別機により選別され、ホツパ8に貯
粒された穀類、例えば、米は、一定量を計量され
て、袋詰される。 〔考案が解決しようとする問題点〕 ところで、最近、上述した袋詰作業は、自動化
され、高能率で行なわれるようになつてきた。そ
のため、穀類選別機の穀類供給能力の向上と共
に、穀類選別機で1回の選別により所定の精選率
を確保することが必要となつている。 この穀類選別機の穀類供給能力は、揚穀螺旋体
3の単位時間当りの揚穀量(以下揚穀能という。)
により決定される。揚穀能を向上させるには、螺
旋羽根のピツチを小さくし、一方、螺旋羽根の高
さ、即ち、螺旋羽根外周と螺旋軸外周の半径差を
大きくすればよい。 しかし、穀類選別機は、単に、穀類を搬送する
のではなく、同時に選別を行なう必要がある。そ
のため、螺旋羽根のピツチが小さく、かつ、螺旋
羽根が高い揚穀螺旋体を使用すると、選別精度が
低下して、砕粒等を十分に除去しきれないという
問題が起る。 一方、選別精度を向上させるため、主螺旋羽根
の上面に、ゴム等の摺動摩擦抵抗の大きい抵抗体
を取付たものが提案されている。例えば、特開昭
59−32985号公報に、その一例が開示されている。 このような抵抗体を設けたものは、その作用機
構は明らかではないが、抵抗体を取付ないものと
比較して、選別精度が若干向上する。 しかし、ゴム等の抵抗体を取付ると、穀粒との
摩擦が大きいため、例えば、玄米の場合、その糠
層が剥離したり、また、抵抗体自体が摩耗して、
その粉末が穀類に付着して、汚染されるという問
題がある。 もつとも、このような摩耗粉が穀粒に付着した
場合、その穀粒自体は、精白して利用するので、
それほど問題にならないが、糠などにゴム等の粉
末が混入するため、利用できなくなるという問題
を生ずる。 このように、従来の揚穀螺旋体では、選別精度
を悪化することなく揚穀能を向上することが実現
できず、また、穀粒の最外層の剥離、汚染等を起
すことなく選別精度を向上することができなかつ
た。 本考案は、このような問題点に着目してなされ
たもので、揚穀能と選別精度とを大幅に向上で
き、しかも、穀粒の最外層の剥離、汚染等を起す
ことのない、穀類選別機の揚穀螺旋体を提供する
ことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、螺旋軸の外周に主螺旋羽根を有して
成り、円筒状の選別網体の内部に、同心かつ回転
自在に収嵌されて穀類選別機の主要部を構成し、
螺旋軸の回転により、主螺旋羽根にて最下端にあ
る掻上域から選別域を経て取出域まで穀粒を上昇
搬送する揚穀螺旋体に適用され、その問題点解決
手段として、次の構成要件を備えることを特徴と
する。第1に、上記主螺旋羽根の最下端部におけ
る螺旋ピツチを、他の領域におけるピツチより大
きく設定する。 第2に、該ピツチ拡大部に、上記主螺旋羽根の
始端とは異なる角度位置を始端とする補助螺旋羽
根を設けて、局部的に多重螺旋構造とする。 第3に、上記補助螺旋羽根と掻上域及び供給域
の一部に存在する主螺旋羽根の上面に羽根の先端
より螺旋軸に至る突起を設ける。 第4に、上記主螺旋羽根の少なくとも選別域に
存在する部分の上面に、凸部を設ける。 第5に、螺旋羽根の外径と受粒筒の内径のギヤ
ツプdを米粒の短径とほぼ同一かわずかに大きく
する。 次に、上記構成要件について、さらに詳細に設
明する。 上記第1の構成要件において、ピツチを大きく
設定する範囲は、標準的には、主螺旋羽根が最下
端の始端から螺旋軸をほぼ一周する位置まで、即
ち1ピツチ程度である。勿論、1ピツチに満たな
い範囲、または、1ピツチ以上にわたる範囲であ
つてもよい。 また、ピツチの拡大率は、後述する補助螺旋羽
根の枚数、即ち、多重度と関係し、補助螺旋羽根
の枚数が多いほど、大きくする。例えば、二重螺
旋構造の場合、標準的には、他の領域のピツチの
1.5〜2.5倍程度である。この拡大率は、実験的に
設定され、この範囲に限定されないことはいうま
でもない。 上記第2の構成要件において、補助螺旋羽根
は、ピツチ拡大範囲における主螺旋羽根の谷に設
けられ、その設置長さは、ピツチ拡大範囲を越え
ないようにする。例えば、主螺旋羽根が螺旋軸を
一周する範囲でピツチが拡大されている場合に
は、補助螺旋羽根は、最長で螺旋軸を一周する長
さに設けられる。通常、半周程度とする。 また、上記第2の構成要件において、補助螺旋
羽根の終端の螺旋軸外周上の角度位置は、隣接す
る主螺旋羽根または補助螺旋羽根の始端の螺旋軸
外周上の角度位置を越えた位置に設定される。こ
れにより、局部的な多重螺旋構造を構成する。 この多重螺旋構造は、同一領域で螺旋羽根が二
重またはそれ以上重複して設けられる状態であ
る。従つて、補助螺旋羽根の設置枚数は、1枚以
上何枚でもよいが、1〜2枚が適当である。この
場合、その始端の取付位置は、主螺旋羽根の始端
も含めて、等間隔に配置することが標準的であ
る。 上記第3の構成要件において、補助螺旋羽根に
設けられる突条は、放射状に設けられ、本実施例
においては補助螺旋羽根の円周の略々中間位置に
1個配設している。さらに、主螺旋羽根において
は、1枚目〜2.5枚目にかけて、1枚当りに4個、
すなわち、90度間隔に1個放射状に配設される。
これら突条は、前記個数に限定されるものではな
いが、あまり密に配置すると掻上げ作用が強くな
り、穀粒を砕いてしまうことが多くなるとともに
揚穀量があまりにも多くなるので選別作用を受け
ない粒子が多くなり選別精度の低下をまねく、ま
た一方、間隔があき過ぎると、突条の作用が弱く
なる。 この突条の大きさは、例えば、幅が穀粒の短径
の1〜3倍程度で、突出高さは、穀粒の短径の2
倍以内程度が適当である。もつとも、大きさは、
この範囲に限定されるものではない。 上記第4の構成要件において、上記主螺旋羽根
の上面に設けられる凸部は、例えば、半球状或い
は突条とすることができる。これらは、主螺旋羽
根を形成する際、プレス等により容易に形成され
る。形成される位置は、主螺旋羽根の選別域であ
るが、他の領域にまで拡張して設けてもよい。 半球の場合、離散的にまたは規則的に分布する
ように配設される。一方、突条の場合は、通常、
放射状または同心円状に配設される。 上記凸部の配置間隔は、例えば実施例において
は、1枚当り6個、すなわち、60度に1個配置し
ている。勿論この範囲に限定されるものではない
が、あまりに密に配置すると、選別作用が強くな
り過ぎ、整粒を屑粒としてしまうことが多くな
る。一方、間隔があき過ぎると、凸部の作用が弱
くなる。 この凸部の大きさは、例えば、半球の場合、そ
の半径が、穀粒の短径の2〜6倍程度が適当であ
る。また、突出高さは、穀粒の短径の2倍以内程
度が適当である。もつとも、大きさは、この範囲
に限定されるものではない。 なお、凸部は、その外周側端部を、上記螺旋羽
根の外周と一致させず、外周から若干の間隔を持
つて内側に入つた位置に設けることが望ましい。 上記第5の構成要件において、螺旋羽根の外径
と受粒筒の内径のギヤツプdは、穀粒、特に米粒
の場合は、米粒の短径を1.75mm平均とすると、
1.0〜1.3倍に設定すると最もよい揚穀量を得るこ
とができた。なお従来は1.8倍程度とされていた。 〔作用〕 本考案者は、揚穀螺旋体の揚穀能が、該螺旋体
の掻上域における揚穀能およびギヤツプdにより
主として決定されること、また、主螺旋羽根に凸
部を設けると、穀粒が選別網体に押付られ易くな
ること等の作用を実験的に見いだした。本考案
は、かかる知見に基づいてなされたものである。
その作用は、次の通りである。 上記構成のように、最下端にある掻上域に補助
螺旋羽根を設け、局部的にn重の多重螺旋構造と
することにより、穀粒掻上域部分がみかけ上n箇
所あるようになる。そのため、一本の螺旋羽根よ
りn倍効率良く穀粒を掻き上げる。 また、この部分の主螺旋羽根のピツチが、主螺
旋羽根の他の領域のピツチより長くなつている。
そのため、補助螺旋により多重に分割されても、
これらのピツチは、それほど狭くならず、穀粒の
掻上げの抵抗とならない。 しかも、この多重螺旋構造は、掻上域のみの局
部的なものであるため、選別域における螺旋羽根
のピツチは小さくならず、選別精度を悪化するこ
とはない。 また、補助螺旋羽根は、その終端を隣接する主
螺旋羽根または補助螺旋羽根の始端の角度位置を
越えて設けてある。これにより、補助螺旋羽根に
よつて掻上げた穀粒を、直接または隣接する補助
螺旋羽根を介して、主螺旋羽根に受渡すことがで
きる。即ち、補助螺旋羽根により掻き上げられた
穀粒は、補助螺旋羽根の終端から飛出して落下す
るが、必ず隣接する主螺旋羽根または補助螺旋羽
根の上に空間収容され、最終的には、主螺旋羽根
に受渡され、確実に搬送される。 この場合、この部分での主螺旋羽根のピツチが
拡大されているので、補助螺旋羽根の終端から飛
出して落下する穀粒を、収容すべき空間が十分確
保される。従つて、異なる掻上爪で掻上げられた
穀粒の合流に際し、穀粒相互および穀粒と螺旋羽
根との摩擦が大きくなることはない。 さらに、下部に位置する主螺旋羽根と補助螺旋
羽根に設けた突条の作用および螺旋羽根の外径と
受粒筒の内径間のギヤツプdを米粒の短径の1.0
〜1.3倍としたことにより、掻上げ作用が増し揚
穀量が増加する。 さらに、主螺旋羽根の少なくとも選別域に存在
する部分の上面に設けてある凸部により、穀類の
選別精度が向上する。その作用機構は必ずしも明
らかではないが、この領域にある穀粒が十分に撹
拌されること、また、選別網に押付られる割合が
高くなること、選別網内周近傍に滞留している穀
粒の入れ代えが起こること等によるものと考えら
れる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例について、図面を参照
して説明する。なお、従来例と同様の部位には同
一符号を付する。 <実施例の構成> 第1A〜5図に示す本発明揚穀螺旋体は、円筒
状の螺旋軸31の外周に、主螺旋羽根32aと補
助螺旋羽根32bとを設けて構成される。 主螺旋羽根32aは、螺旋軸31上部から、取
出域35、選別域34、供給域33および掻上域
36の各作用域が、1枚の螺旋羽根により連続し
て設けてあり、基本的構成は、上記従来の揚穀螺
旋体の螺旋羽根と同一である。従来のものと相違
する点は、掻上域36および選別域34である。 主螺旋羽根32aは、上記掻上域36では、最
下端部において、主螺旋羽根のピツチL1が、他
の領域におけるピツチL3の2倍となつている。
このピツチ拡大部に、補助螺旋羽根32bが設け
てある。 この補助螺旋羽根32bは、本実施例の場合、
掻上域36において、上記主螺旋羽根32aの谷
の中間部に、約半周分設けられている。その結
果、この部分では螺旋羽根が二重螺旋構造とな
り、螺旋ピツチL2が、この部分における主螺旋
羽根32aのピツチL1の1/2となる。 このように、二重螺旋構造とすることにより、
螺旋羽根の始端が2箇所となるため、穀類の掻上
げを2箇所で行なえることになる。 補助螺旋羽根32bの始端は、第5図において
展開して示すように、主螺旋羽根32aの始端に
対して位相が180度ずれるように角度位置を設定
してある。即ち、主螺旋羽根32aの始端を180
度の位置とすると、補助螺旋羽根32bの始端が
0度の位置となるように設定してある。 また、同図に示すように、主螺旋羽根32a
は、そのピツチが途中で変つている。 一方、補助螺旋羽根32bの終端38は、主螺
旋羽根32aの始端の角度位置を越えるよう設定
して設けてある。即ち、主螺旋羽根32aの始端
が上述したように180度の位置にあると、補助螺
旋羽根32bの終端は、この角度位置を越えて、
例えば、190〜200度の位置に来るように設定され
る。 上記主螺旋羽根32aと補助螺旋羽根32bと
は、同一の外周径としてある。 また、主螺旋羽根32aの掻上域36と補助螺
旋羽根32bとは、共に同一の取付角度にて螺旋
軸31に取付けてある。本実施例の場合、螺旋軸
31の半径方向と平行、即ち、0度に設定してあ
る。 なお、主螺旋羽根32aと補助螺旋羽根32b
の始端には、掻上爪37a,37bが各々設けて
ある。 本実施例の場合、主螺旋羽根32aは、選別域
34において、内周側に、螺旋軸31の半径方向
に対し、勾配を持たせた傾斜部321を設け、外
周側に、螺旋軸31の半径方向に対し、平行な水
平部322を設けてある。もつとも、主螺旋羽根
32aは、選別域34を、この形態に限らず、取
付角0度の水平部のみ、または、取付角0度でな
い傾斜部のみとしてもよい。 上記主螺旋羽根32aは、第4D,4E図に示
すように、その選別域34における水平部322
の上面に、凸部320aが設けてある。本実施例
では、この凸部320aは、第4F図に示すよう
に、主螺旋羽根32aを形成する金属板を下面側
から押圧して、上面側に半球状に突出させて形成
される。この半球半径Rは、約3mmである。 凸部320aは、本実施例では、主螺旋羽根3
2aの1周をほぼ六等分するように、1周毎に6
個を配置してある。配置位置は、水平部322の
外周近傍である。本実施例の場合、外周から若干
内側に入つたところに設けてある。この幅S1お
よび突出高さS2は、実験により適宜設定するが、
本実施例の場合、共に3mmである。 次に掻上域36から供給域33にかけて存在す
る主螺旋羽根32aには傾斜部321がなく水平
部322のみで構成され、その水平部には第4A
図,第4B図,第4C図に示すように突条の凸部
320bが一周をほぼ4等分するように4個配置
してある。この幅S1および突出高さS2は、実験
により適宜設定するが、本実施例の場合、共に約
3mmである。 さらに、補助螺旋羽根32bも前記同様傾斜部
321がなく水平部322のみで構成され、その
水平部には第3A図,第3B図に示すように突条
の凸部320bが半周のほぼ中間に1個配置して
ある。そしてこの幅S1,突出高さS2は、共に約
3mmである。なお、前記両突条の凸部320b
は、半径方向に対して若干の角度を持つように配
置してある。この角度は、螺旋軸31の回転方向
とは逆方向に設けられ、後退角と称する。本実施
例では、この後退角αは、約25度としてある。 さらに、主螺旋羽根32aの外径D1(主螺旋羽
根32aの外径と補助螺旋羽根32bの外径は同
一である。)と受粒筒5の内径D1のギヤツプ(間
隙)dは、本実施例においては、次のとおりであ
る。 第1実施例 D1=266mm D2=270.5mm よつてD2−D1=ギヤツプd= 4.5mm÷2=2.25mm 第2実施例 D1=266mm D2=269.5mm よつてD2−D1=ギヤツプd= 3.5mm÷2=1.75mm 当社および他社の従来例 D1=266mm D2=272.5mm よつてD2−D1=ギヤツプd= 6.5mm÷2=3.25mm <実施例の作用> 次に、上記実施例の作用について説明する。 上記実施例の揚穀螺旋体は、上述した第7図に
示す穀類選別機に適用することができ、その装着
方法は、従来の揚穀螺旋体と全く同一である。 第7図に示す穀類選別機に装着された上記実施
例の揚穀螺旋体により穀類を揚穀するには、ま
ず、選別すべき穀類を、供給口41から受粒筒5
内に供給し、一方、モータMを回転させて、ギヤ
ボツクスGを介して駆動軸6および回転盤11を
回転させる。この回転盤11の回転によつて、揚
穀螺旋体3が、駆動軸6を中心に回転すると共
に、駆動軸6の回転によつて、選別網体2が回転
する。 揚穀螺旋体3の回転により、掻上域36では、
主螺旋羽根32aの掻上爪37aと、補助螺旋羽
根32bの掻上爪37bとにより、受粒筒5内に
供給された穀類を掻上げる。しかも、この部分
は、螺旋ピツチが、主螺旋羽根32aの他の領域
と同じであるので、主螺旋羽根32aと補助螺旋
羽根32bとは、各々通常の1枚羽根の場合と同
様に、穀類を掻上げることができるとともに、突
条の凸部320bにより確実に上送される。その
ため、主螺旋羽根32aと補助螺旋羽根32bと
で、通常の2倍の量の穀類を掻上げることにな
る。 上記補助螺旋羽根32bの終端38では、該終
端38が、主螺旋羽根32aの始端の角度位置を
越えて設けてあるので、補助螺旋羽根32bによ
り掻上げられた穀粒は、補助螺旋羽根32bの終
端38で落下するが、必ず主螺旋羽根32aの上
に落ちる。そのため、穀粒が受粒筒5の底部に落
下することによる揚穀量の減少を防止できるとと
もにギヤツプdが小さいので両螺旋羽根32a,
32bの先端から落下することによる揚穀量の減
少を防止でき、確実に搬送できる。従つて、供給
域33に対して大量の穀類を受渡すことができ
る。 供給域33は、掻上げられた穀類を、さらに上
昇搬送して、選別域34に送る。 選別域34では、穀粒は、遠心力の作用により
網筒22に当り、網目22aより小さい細粒は、
網筒22の外側に篩い出されて水平仕切板12上
に落下し、掻羽根13によつて排出口42に移送
され、外部に排出される。 この時、主螺旋羽根32aに設けてある凸部3
20により、穀類が撹拌されると共に、網筒22
の内側近傍で滞留している穀粒が、該網体2に押
付られたり、また、その姿勢を変えられたりす
る。その結果、細粒が網目22aを通過し易くな
ると共に、網目22aを通過しない整粒は、他の
穀粒と入れ代る。従つて、網目22aにおける選
別効率が向上することになる。 このようにして、網筒22の網目22aより大
きい穀粒が残つて、選別域34で上昇せしめら
れ、取出域35に供給搬送される。 取出域35の最上部まで揚穀された穀粒は、放
出口23aからホツパ8の貯蔵部内に放出され、
貯蔵される。 上述したように、本考案の揚穀螺旋体とギヤツ
プdを有する穀類選別機は、高い揚穀能と選別精
度を持つ。これを、揚穀螺旋体とギヤツプdを除
き、全く同一形式の穀類選別機に、本考案の揚穀
螺旋体と従来の揚穀螺旋体ギヤツプdを各々装着
して、比較してみると、本考案の揚穀螺旋体およ
びギヤツプdを装着した穀類選別機は、従来の揚
穀螺旋体およびギヤツプdを装着したものより、
揚穀量が1.3〜1.5罵となつている。また、選別精
度が向上している。 そこで、以下にその具体的な実験例を示す。 <実験例> 先ず、実験条件を示す。 但し、従来品…従来の揚穀螺旋体使用の選別機。 発明品…本発明揚穀螺旋体使用の選別機。 (a) 実験に使用した穀類選別機 揚穀螺旋体の部分を除き、全く同一形式。 (b) 揚穀螺旋体の構造
【表】 個数
(c) 供試玄米 水稲うるち玄米 含水率………15.6% 上記条件にて数回に渡つて実験を繰返した結果
を示すと次の通り。 イ 揚穀量(毎時効程) 従来品…平均2334Kg/H 発明品…平均3321Kg/H ロ 選別精度 精選率
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、螺旋軸の回転に
より、主螺旋羽根にて最下端にある掻上域から選
別域を経て取出域まで穀類を上昇搬送する揚穀螺
旋体において、上記主螺旋羽根の最下端部におけ
る螺旋ピツチを、他の領域のピツチより大きく拡
大設定し、かつ、該ピツチ拡大部に、上記主螺旋
羽根の始端とは異なる角度位置を始端とする補助
螺旋羽根を設けて、局部的に多重螺旋構造とする
構成および補助螺旋羽根と掻上域および供給域に
存在する主螺旋羽根に突条凸部を設ける構成なら
びに、螺旋羽根の外径と受粒筒の内径間のギヤツ
プdを適正なる大きさとした構造により、揚穀能
を大幅に向上することができる効果がある。 また、本考案は、選別域にある主螺旋羽根の上
面に凸部を設ける構成により、穀類の最外層の剥
離、汚染等を起こすことなく、選別精度を向上で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1A図〜第5図は本考案揚穀螺旋体の一実施
例を示し、第1A図はその正面図、第1B図はそ
の左側面図、第2A図はその平面図、第2B図は
その底面図、第3A図は上記実施例に使用される
補助螺旋体の部分拡大断面図、第3B図はその突
条凸部部分拡大正面図、第4A図および第4B図
は上記実施例において主螺旋羽根に設けられた突
条凸部を示す部分拡大図、第4図Cは主螺旋羽根
に設けられた凸部を示す部分拡大断面図、第4D
図はその正面図、第4E図は凸部部分拡大正面
図、第5図は上記実施例の揚穀螺旋体の掻上域を
示す拡大展開図、第6図は螺旋体と受粒筒の関係
を示す説明図、第7図は従来の揚穀螺旋体を備え
た穀類選別機を示す断面図である。 2……選別網体、3……揚穀螺旋体、31……
螺旋軸、32a……主螺旋羽根、32b……補助
螺旋羽根、320a……凸部、320b……突条
凸部、33……供給域、34……選別域、35…
…取出域、36……掻上域、37a,37b……
掻上爪、38……終端、4……外殻体、5……受
粒筒。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 螺旋軸の外周に主螺旋羽根を有して成り、円筒
    状の選別網体の内部に、同心かつ回転自在に収嵌
    されて穀類選別機の主要部を構成し、螺旋軸の回
    転により、主螺旋羽根にて最下端にある掻上域か
    ら選別域を経て取出域まで穀粒を上昇搬送する揚
    穀螺旋体において、 上記主螺旋羽根の最下端部における螺旋ピツチ
    を、他の領域におけるピツチより大きく設定し、 かつ、該ピツチ拡大部に、上記主螺旋羽根の始
    端とは異なる角度位置を始端とする補助螺旋羽根
    を設けて、局部的に多重螺旋構造として成り、 さらに、上記補助螺旋羽根と下部主螺旋羽根に
    羽根の先端より螺旋軸に至る突起を設けるととも
    に、上記主螺旋羽根の少なくとも選別域に存在す
    る部分の上面に、凸部を設けて成りさらに、螺旋
    羽根の外径D1と受粒筒の内径D2間の間隔dを米
    粒の短径とほぼ同一かわずかに大きくしたことを
    特徴とする穀類選別機の揚穀螺旋体。
JP1447085U 1985-02-04 1985-02-04 Expired JPS6349343Y2 (ja)

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ID=30499424

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