JPS634928A - プロピレン重合体押出成形品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明性の優れたプロピレン重合体押出成形品
の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

プロピレン重合体はその優れた成形性、機械的特性、耐
溶剤性、安全性などの特徴を生かし広く応用されている
。しかしながら、結晶性であるために、透明性が不良と
なって商品価値を損ねる場合がある。

この欠点を改善するために、従来より種々の核剤を添加
する方法が試みられている。核剤としては、例えば芳香
族カルボン酸のアルミニウム塩、芳香族カルＭ７酸、芳
香族リン酸金属塩、多価アルコールとアルデヒドとの縮
合物などが知られている。

特に、　１．３．２．４−ジベンジリデンソルビトール
は比較的効果が大きいが、未だ最近の高度な要求を満足
するレベルには到達していない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

また、１，３．２．４−ジベンジリデンソルビトールよ
りも透明性の改良効果が大きい核剤としてジ−置換ペン
シリデンソルビトールがあるが、このものは高価である
上、多く用いるとブリードの問題を生じてくるので、極
力少量の添加で透明性の改良を果たす技術の確立は是非
必要な課題である。

そこで種々のジ−置換ベンジリデンソルビトールについ
て検討したが、射出成形では、ジ−置換ペンシリデンソ
ルビトールの中では最も良く知られている１、３，２．
４−ジ（ｐ−メチルベンジリデン）ソルビトールよシ劣
るものしか得られなかった。

例えば、１，３，２．４−ジ（ｐ−メチルベンジリデン
）ソルビトールでは配合濃度０．１５重量％で２龍厚の
ときへイズが２７％であるが、これと同じ条件で本発明
で用いる後述のソルビトール化合物ではヘイズ３５％で
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

しかしながら、特定のソルビトール化合物を用いたとき
に、その配合組成物を溶融押出し直後に空気に触れさせ
る成形方法を採用すると、意外にも著しい効果が奏され
ることを見い出し、かかる知見に基づいて本発明を達成
するに至った。

すなわち本発明は、メルトフローレートが０．１〜５［
１／１０分の結晶性ゾロピレン重合体１００重量部に、
下記式（Ｉ）で示されるジ−置換ベンジリデンソルビト
ール０．０３〜１重量部を配合した組成物を溶融押出し
、直後に空気に触れさせることを特徴とする厚さが０．
１〜５　ｍｌのプロピレン重合体押出成形品の製造方法
である。

（ここで、Ｒ１とＲ２は、炭素数１〜３のアルキル基、
同アルコキシ基およびハロダン原子から選ばれた、互に
異なる基管たは原子。） この本発明の方法により、厚みのある成形品において透
明性が良好であり、高価かつブリードの問題のあるソル
ビトール化合物の使用量を減少させることができるよう
になった。

本発明で用いるプロピレン重合体は、メルトフローレー
ト（ＭＦＲ）が０，１〜５１’／１０分の結晶性のもの
において、本発明の効果が顕著に発揮される。具体的に
は、たとえば、プロピレンの単独重合体のほか、過半数
（好ましくは７０重量％以上）のゾロピレンと他のα−
オレフィン（例、ｔｉＪｌ’エチレン、ブテン−１，４
−メチルペンテン−１、ヘキセン−１等）とのランダム
又はブロック共重合体が好適である。ＭＦＲが上記以外
のものは押出成形に適さない。

また５本発明で用いられる前記式（Ｉ）で示されるジ−
置換ベンジリデンソルビトールの例としては、１．３−
　ｐ−メチルベンジリデン−２，４−ｐ−メチルベンジ
リデン−ソルビトール、１．３−ｐ−メチルベンジリデ
ン−２，４−ｐ−メチルベンジリデン−ソルビトール、
１．３−　ｐ−メチルベンジリデン−２，４−ｐ−クロ
ルベンジリデンソルビトール、Ｒ３−ｐ−クロルベンジ
リデン−２，４−ｐ−メチルベンジリデンソルビトール
、１．３−　Ｐ−エチルベンジリデン−２，４−ｐ−ク
ロルベンシリデンソルビトール、　１．３−　ｐ−クロ
ルベンジリデン−２，４−ｐ−エチルペンシリデンソル
ビトール等である。

かかるジ−置換ベンジリデンソルビトールの配合蓋は、
プロピレン重合体１００重量部に対して０．０３〜１重
量部、好ましくは０．０５〜０．５重量部、特に好まし
くは０．０８〜０．３重量部である。

この下限未満では効果がなく、上限超過ではブリードや
白濁の問題が生じる。

本発明では、他の成分として、通常用いられる酸化防止
剤、腐食防止剤（脂肪酸金属塩等）、紫外線吸収剤、滑
剤、帯電防止剤、分散剤、顔料、グル化剤１分子量調節
剤等を本発明の効果を実用上損わない範囲で添加するこ
とができる。

本発明の組成物は、通常の混線方法で製造することがで
きる。

例えばプロピレン重合体に前記式（Ｉ１の化合物、更に
必要に応じて酸化防止剤等信の添加剤を配合し、ミキサ
ー等で混合後、押出機にて熔融混練してペレットとする
ことが好ましい。このペレットを用いて押出法による成
形に供し、目的とする成形品を得る。具体的には、０，
１〜５酊、好ましくは０．２　ｍｍ以上の厚みのシート
成形品、ブロー成形品、パイプ成形品等の押出成形品が
好例である。

〔作用〕

この成形において、溶融押出し直後に空気圧接触させる
ことによシ、除冷状態となって射出成形される場合から
は予想もされない程の著しい効果が得られる。

成形品の厚みが上記以外のものは効果が大きくない。

〔実施例〕

次に実施例によって本発明を更に具体的に説明する。

実施例１８比較例Ｉ ＭＦＲ２，０１１／　１０分でエチレン含量３．０重量
％のプロピレン−エチレンランダム共重合体粉末１００
重量部に対し、第１表に示す各種の配合剤を添加してス
ーパーミキサーにて混合し、２６０℃の押出機で溶融混
練しペレット化した。これらペレットについて、スクリ
ュー径が３５ｍ、Ｌ／Ｄが２８の押出機で幅３０（Ｉ＋
ｍのコートハンガーダイを持つシート成形機により樹脂
温度２５０℃で室温の空気中に押出した。さらに押出さ
れた溶融樹脂を７０℃の温水が内部で循環している２本
のキャスティングドラム（硬質クロームメツキ加工を施
しである）にてはさみ冷却固化して厚さ０．７　ｍｍの
シートを製造し次。

これら各シートについてＪＩ８−に６７１４でヘイズを
測定した。表に示す内部へイズとは、成形品の両面を日
本光学社製のイマージ冒ンオイルでおおい、表面の影Ｉ
Ｉ＃をなくしてから測定した。

結果を第１表に示す。

なお、表中の配合剤（ａ）〜（ｒ）の化合物は次のとお
り。

ｔａ＋　’；＃ルヒドロキシトルエン （ｂ）テトラキス（２，６−ジ−ターシャリ−ブチル−
４−ヒドロキシシンナメート）メタン （ｅｌ　ステアリン酸カルシウム （ｄｌ　　ｌ、３−１）−クロルベンジリデン−２，４
−ｐ−メチルベンジリデンソルビトール （ｅｌ　　１．３，２．４−ジ（ｐ−メチルベンジリデ
ン）ソルビトール（ｆ）　　１，３，２．４−ジベンジ
リデンソルビトール（以下余白） 実施例２．比較例２ ＶＦＲ０，８Ｎ／１０分でエチレン含量３．０重量−の
プロピレン−エチレンランダム共重合体粉末１００重量
部に対し、Ｍ２表に示す各種の配合剤を添加してスーｔ
！−ｉキサ−にて混合し、２６０℃の押出機で溶融混練
しペレット化した。これらペレットについて、スクリ為
−径が５５１１１１　、　Ｌ／Ｄが２＆５の中空成形機
Ｋかけ、樹脂温度２３０℃で押出した０次に直ちに内部
で４０℃の冷却水が循環している金型を閉じ、パリソン
内部に４　ｋｔｔ／ｅｘ”の圧縮空気を吹込んで１リツ
トルの円筒ビン（目付６５１１）を成形し喪。

これらビンの中央部から試験片を切り取シ、実施例１と
同様にしてヘイズ及び内部へイズを測定した。結果を第
２表に示す。

ｔｌｌ） 〔発明の効果〕 前にも述べたが、本発明の方法によって、厚みのある成
形品においても透明性が良好となり、高価でかつブリー
ドの問題があるソルビトール化合物の使用量が少なくて
済むようになった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 メルトフローレートが０．１〜５０ｇ／１０分の結晶性
   プロピレン重合体１００重量部に、下記式（ I ）で示
   されるジ−置換ベンジリデンソルビトール０．０３〜１
   重量部を配合した組成物を溶融押出し、直後に空気に触
   れさせることを特徴とする厚さが０．１〜５ｍｍのプロ
   ピレン重合体押出成形品の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） （ここで、Ｒ＿１とＲ＿２は、炭素数１〜３のアルキル
   基、同アルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれた、
   互に異なる基または原子。）