JPS6349175A - ゴルフクラブセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴルフクラブセット内の各番数のクラブによる
打球の飛距離と方向の正確さ、それにスイング時のフィ
ーリングを調整したセットシステムに関する。

〔従来の技術］ アマチュアゴルファ−にとって解決すべき大きな課題の
一つとしてクラブヘッドのロフト即ちクラブ番数による
打球の飛距離と方向のどちらを優先し調整するかの問題
がある。

かかる課題の解決の手段の一つとしてクラブシャフト自
体の特性を調整することによって行なうことが試みられ
、近年種々の合金元素を添加したアルミニウム、セラミ
ック・アモルファス、特殊鋼、カーボン、ボロン、ケブ
ラー、ウィスカ繊維等からなる種々の材質が開発されて
いる。

シャフトの特性についてはかなりのデータが揃っている
にもかかわらず、シャフトそのもののセット組みに対し
て科学的に対処されておらず、それぞれがバラバラなセ
ット組みになっており、アマチュアにとって大変対応し
づらいのが現状である。たとえば、トルク角８°のシャ
フトのウッドセントを使用している人のほとんどは、ト
ルク角３°のシャフトを有するアイアンセントを使用し
ている例が大変多い、また、反対にトルク角３″のウッ
ドセットにトルク角８°のアイアンセントを揃えている
人もやや見受けられる。また、クラブシャフトの特性の
他の一つである振動減衰率についても同様である。

つまり、シャフト面から見たクラブセントの現状は、ウ
ッドとアイアンのセント毎に共通した特性を有するシャ
フトを使用したクラブをセント化したに過ぎず、クラブ
セントの調整に際して、シャフトによる打球の特性を各
クラブ毎のロフトに合わせて調整したクラブセントは未
だない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、ゴルフクラブの打球の性質にクラブシャフト
の特性が大きく影響する点に着目してクラブセントの調
整を行ない、体力的にも経済的にも無理のない健全な楽
しいゴルフを育てるために、大衆にわかり易いシステム
化したクラブセントを得るものである。

プレーヤの中には特に新製品や高価な品物を揃えればゴ
ルフプレーが上達するであろうという希望的セント組み
が多く、個人毎のスイングデータ、主としてヘッドスピ
ードに基づき、クラブの番数毎にシャフトの特性を科学
的に調整したクラブセットはない０例えばトルク角２＠
のシャフトをつけているクラブセットは大変なパワーを
必要とする。この種のクラブセントは、プロでもパワー
のある人達には良いかもしれないが、まだヘッドスピー
ドのあまりない一般アマチュアにとってトルク角２°の
クラブで飛距離を求めるならばまず体をこわすであろう
し、また、大変高価なものであり経済的にも相当の負担
となる。

現在、シャフト材として優れた材質のものが開発されて
はいても、理論的にはともかく、現実の問題としては、
打球の飛距離と方向性は使用する人の体力、特にインパ
クト時のヘッドスピードと技量による要因が大きい、し
かしながら、アマチュアにとってのゴルフクラブの選択
の基本は、ロングクラブはドライバーによって代表され
るように、打球方向の正確さというよりは打球の飛距離
が要求され、また、ショートクラブの場合はピッチング
用アイアンクラブのように打球の飛距離よりは方向性の
正確さが要求されることにある。

本発明の目的は、ゴルフをプレーする際の各番数のクラ
ブに要求される基本的な課題を、シャフトの特性面から
解決したゴルフクラブセットを得ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

これらの要求はシャフトの特性とプレーヤーによるスイ
ングの際のヘッドスピードがマツチした時に初めて達成
される。ここで重要なことは、自分にとって最も適した
シャフトのトルク角や振動減衰率等のクラブシャフトの
特性をクラブ毎に調整することである。

本発明は、同一クラブの場合、シャフトの特性がヘッド
スピードに対して打球の飛距離と正確度に影響する点に
着目して、セット内のクラブのシャフトをクラブ番数に
応じて調整したものをセット化することによって上記目
的を達成したものである。

本発明においてセット化の際に適用できるシャフトの特
性として、第１にシャフトのトルク特性を用いることが
できる。

このトルク特性を特定するための手段として、特定の捩
り力をシャフトに与えてシャフトが涙れる角度を以て表
現する方法がある。本発明におけるシャフトのトルク特
性は、クラブのグリップ側の先端から３５ＩＮＩＩ＋の
個所を固定し、シャフトの細い側の先端から３５ｍｍの
個所に１４ｋｇ−ｃｍのトルク荷重を加えたとき、シャ
フトの涙れが進み、それが静止した時の模り角を以てト
ルク角として表わし１こものを使用する。

勿論、トルク荷重のかけ方によって上記トルク角は大幅
に変動するが、現在のゴルフボールの重さの４５．９３
ｇ程度と、ヘッドスピードが６０ｍ／ｓｅｅ程度までの
トルク角の測定は、上記１４ｋｇ−ｃｍで一定の値が得
られる。

同測定方法によって得られたシャフトの材質毎のトルク
角の例を第１表に示す。

第１表 そして、トルク角と飛距離との間には第２表に示す関係
がある。同表はロフト角が３０°の鍛造クラブヘッドと
硬さがスティッフのシャフトを使用したクラブを用いて
、ヘッドスピード３９ｍ／ｓｅｅでスイングしてスポル
ディング社製トップフライトを打ったときの飛距離を示
す。

第　　２　　表 このように、シャフトのトルク角が大きい場合の方が打
球の飛距離は大きい。しかしながら、打球方向の正確さ
は逆の傾向を示す。

第１図は、本発明にいうシャフトの特性としてトルク角
を採用した場合のセント化の例を示し、ロングクラブに
は飛距離を大きく得ることができるトルク角の大きいシ
ャフトを用い、漸次ミドルクラブからショートクラブに
至るにつれて、トルク角の小さいクラブシャフトを用い
たゴルフクラブセットを構成するものである。

同図において、横軸はクラブヘッドのロフト角を示し、
縦軸はシャフトのトルク角を示し、図中のｘ、ｙ、ｚの
それぞれの線は初心者、中級者１上級者への適用線を示
す。

Ｘ線で示す初心者の場合には一段的にはヘッドスピード
も小さいので、打球の正確さそのものもさることながら
全クラブに亘って飛距離が要求される。従って初心者用
Ｘとしては、トルク角が上級者用Ｚあるいは中級者用の
Ｙ線に対して、その絶対値を変えて選択する。たとえば
、ロフト角がｌＯ″のロングクラブには、カーボンｎの
シャフト材のトルク角が８°程度の大きいものを使用し
、順次クラブのロフト角が大になる毎にトルク角を小す
（シ、ロフト角が５５″のショートクラブの場合には、
トルク角が５〜６＠程度のカーボンスチール又はカーボ
ンを使用する。

また、Ｙ線で示す上級者のようにロングクラブでも正確
さが要求される際には、たとえばスチールのようにトル
ク角が３〜４″程度のシャフトを使用し、ロフト角が５
５″のショートクラブには、多層ハイカーボン質のよう
にトルク角が１．７〜１．５°程度の小さいシャフトを
使用する。

更に、Ｙに示す中級者の場合には上記の初心者Ｘと上級
者Ｙとの中間にすることができる。

また、本発明におけるシャフトの特性としてトルク角の
他に振動減衰率をセットの調整に用いることができる。

具体的にシャフトの振動減衰率を測定するためには、完
成りラブのグリップ端から５０ｍｍを固定し、ヘッド端
部を５０Ｉｎ１１１押し下げた後、自由にした時の振動
の減衰率をオシロスコープによって振動波形を求め、こ
れをシャフトの特性として使用することができる。この
際の振動減衰率は、ロフト毎のフィーリング感を得るの
に大変重要である。

特に、上級者以上の人に対しては、ボールをヒツトした
時自分の手元に伝わるフィーリングを重視する人が多く
見うけられる。こういう人達に対しては自分に伝わる振
動の微妙なフィーリングの違いがショットに大きな影響
を与える。またフィーリングという悪性の問題を科学的
に調整するためには、振動減衰率に変化をつけて調整す
る方法が１番良い。

前述のトルクの問題よりもこの振動減衰率の問題の方が
上級者以上の人達にとって重要な意味をなす。たとえば
、ロングクラブはやや振動が伝わりショートクラブにな
ればはっきり振動が伝わるような調整をしたゴルフクラ
ブセットが良く、ミドルクラブはその中間で良い。

ショートクラブになればなるほどコントロール方向性が
重視されるのであり、上級者以上の人達にとって大きな
安心感を与えることができ、次のショットに良い影響を
与える。

第２図は、本発明に係るクラブセット化のための選択要
因として、シャフトの特性を選択する際振動減衰率を採
用した例を示す。トルク角をシャフトの特性とした第１
図の場合と同様に、初心者をＸ、中級者をＹ、上級者を
Ｚとして示したものである。

初心者用Ｘの場合、クラブヘッドのロフト角の小さいロ
ングクラブ用としては相対的に振動減衰率の大なるシャ
フト、言い換えれば振動減衰時間の小さいシャフトを採
用し、また、クラブヘッドのロフト角の大きいショート
クラブ用としては相対的に振動減衰率の中程度のシャフ
ト、言い換えれば振動減衰時間も中程度のシャフトを採
用する。

しかし、上級者用Ｚの場合には初心者用Ｘよりもその絶
対値において減衰率の小さいシャフトを採用し、中級者
Ｙの場合にはンヨートクラブは上級者用、ロングクラブ
は初心者用を選択、採用する。

更には、上記シャフトの特性を示すものとしては、フレ
ックス振動硬さと称するものがある。硬さフレックスは
あくまで振動数Ｈｚであって、振動摩擦における減衰率
とは全く異なる。

また、シャフトの特性の一つとして、シャフト自体の重
量がある。ショートクラブ用シャフトの場合特に重要な
要素となる。ンヨートクラブ用シャフトの場合には、軽
いシャフトは打球のコントロールが困難で良くない。従
って、シャフトｆｆ１ｆｉｔはロング、ミドル、ショー
トと各自の体力に合わせて徐々に重くなるようにセント
化する。

本発明におけるシャフト特性の選択は、具体的な要素、
例えば前述のトルク角と振動減衰率との組み合わせ、さ
らにはこれに重量等を組み合わせてセント化のためのシ
ステムとすることが最高である。

トルク角または振動減衰率等、シャフトの特性に変化を
つけるためには、任意の材質を選択できるが、より木目
細かい調整のためには、カーボン又はスチールをヘース
にしたものに基づいて行なうのが大変便利である。特に
、軽量強化の高伸度カーボン（軽さと比強度−重さ当た
りの強さ）と高弾性炭素繊維（反発性が高くトルクに強
い）との並行、斜交の多層の組合せによりトルクと軽￥
化を変化させることができる。また、さらにボロン・セ
ラミック（アルミナ繊維）等を混成させることにより量
や層の組合せで振動減衰時間の長短をも変化させること
が可能である。

〔発明の効果〕

本発明によって、各番数クラブの要求特性をより満足す
ることができ、しかも、初級者は初級者なりに、また上
級者は上級者なりに、クラブの特性に応じた打球を得る
ことができるシステムを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明のシャフトの特性選択の態様
を示し、第１図はトルク角による場合をまた、第２図は
振動減衰率による場合を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、セット内のクラブ番数毎に、それぞれのクラブの要
   求特性に応じた特性を有するクラブシャフトを選択して
   セット化したことを特徴とするゴルフクラブセット。 ２、クラブシャフトの特性の絶対値をプレーヤーのレベ
   ルに応じて変化せしめてなることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載のゴルフクラブセット。 ３、クラブシャフトの特性をトルク角によって特定化し
   、クラブヘッドのロフトの大きさの順にシャフトのトル
   ク角が小さくなるように選択してセット化したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項または第２項に記載のゴ
   ルフクラブセット。 ４、クラブシャフトの特性を振動減衰率によって特定化
   し、クラブヘッドのロフトの大きさの順に振動減衰率が
   小さくなるように選択してセット化したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項または第２項に記載のゴルフク
   ラブセット。 ５、クラブシャフトの特性をトルク角と振動減衰率とを
   組み合わせて特定化したことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項または第２項に記載のゴルフクラブセット。