JPS6349030A

JPS6349030A - 植物栽培用培地

Info

Publication number: JPS6349030A
Application number: JP61193078A
Authority: JP
Inventors: 滝　瑛一路
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1986-08-18
Filing date: 1986-08-18
Publication date: 1988-03-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、荷菜、花きなどあらゆる植物の育苗用、栽培
用に適した人工の植物栽培用培地に関する。

（従来の技術）従来、植物栽培用培地としては一般に自然土壌が用いら
れてきた。しかし、土壌の掘り出し、ふるいわけ、消毒
、施肥、酸度調整等のいわゆる上杵りに人手を要しかつ
労働が厳しく、最近の労劾事情では問題があった。また
最近はこれら土壌の手入不足による連作障害や病気の発
生で植物栽培に支障を来たす例も出るようになった。こ
のような事情から最近は自然土壌を使わずにロックウー
ルなど人工培地を用いた栽培が試みられるようになった
。しかし、ロックウールは保水性がありすぎて根腐れす
るとか、されるとチクチクとしたり、粉末を吸い込むと
健康によくないなど取扱い上に問題があったり、また、
物理的保形性で密度、硬度が場所によって不均一になる
などの他、ロックウールの成分が可溶性で活性であるた
め強いアルカリ性を示すとかカルシウム、マグネシウム
などが溶出するなど、植物栽培には使い難いものであっ
た。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、成分溶出などの問題がなく、肥料成分が乱れ
ずにコントロールができ植物栽培に必要な肥料成分を任
意に設定でき肥料の種類と量を適切に定めて施肥でき、
また、ｐＨ調整の必要がなくまた渇水時適度の水を保持
でき、気相約１０％〜４０％という多量の利用できる夜
気を含む空隙の多い植物栽培用培地を提供せんとするも
のである。

（間加点を解決するための手段）本発明は単ｔＢ　ｔ（ｉデニールが０．５〜５０デニー
ルの主として合成繊維からなる積、Ｉｎ維集合体におい
て、該積層繊維集合体の一部の繊維が霜柱状に挿入され
た状態でブロック状に保形されており、保形密度が０．
００５〜０．１５Ｐ　／ｉ、厚みが０．５〜１５０であ
る植物栽培用培地である。

本発明の植物栽培用培地を構成する積層繊維集合体は、
成分が全く溶出せず、理化学的に極めて安定した性質で
あり、繊維の剛性がロックファイバー等の無機ｍ維にく
らべ低く触ってもチクチクと皮廖を刺激することもなく
万−呼吸器等の人体に入ることがあっても害を与えない
など極めて取扱い性が容易であるなどにより、少なくと
も合成繊維で構成されていることが必要である。この場
合、合成繊維が少なくとも５０％以上含有することが好
ましい。他のｗ４維は天然繊維などいずれでもよい。こ
こで言う合成繊維とは、ポリエステル系、ヒリアミド系
、ポリオレフィン系、ポリアクリロニトリル系、ホ゛り
酢酸ビニルアルコール系、塩化ビニル、塩化ビニリデン
系繊維などが例示される。

これらの繊維は単一で用いられてもよいし、混合されて
用いられてもよい。また必要に応じこれらの繊維に親水
性、吸水性加工が施されてあってもよい。

上記の繊維は、単繊維デニールが０．５〜５０デニール
でなければならない。

単ｔａ維テニールが０．５テニ一ル未満ではブロック保
形時嵩が出すブロックの繊維密度が大きくなりすぎロッ
クウールのように保水性がよすぎて透水性がなく根腐れ
等の問題を起し易い。また５０デニールを越えると逆に
粗なブロックとなり毛管現象が起きにくくなり保水性及
びブロック内への水の拡散が不充分となるのでよくない
し、また、ブロック内に張った根の伸長が妨げられ、発
膏が悪くなる。繊維太さは上記範囲内であれば一定の数
値でなくともよく、異種の太さが混合されていてもよい
。

これらの′ｍ維の集合体は繊維を方間性なくランダムに
積Ｊがしたものでもよいし、いったんカードを通して得
たカードウェッブを積層したものであってもよい。該積
層繊維集合体は、その一部の繊維が霜柱状に挿入された
状態でブロック状に保形されていることが必要である。

部ち、上記積層された繊維集合体は例えば繊維集合体内
にパンチング針を打ち込むことによりパンチング針にひ
っか一ドルパンチ法によって保形して得られる。この場
合、パンチング針は、１００本／ｉｎ２〜１０００本／
ｉｎ２打込まれるのが好ましく、面積当りの打込み回数
が多い程硬く締まる。そしてほぼ打込まれた回数だけ、
繊維が針にひっかけられ、該繊維が積層された繊維集合
体に霜柱状に挿入される。この保形方法は、バインダー
を使わず、加熱もされないため熱に弱い高吸水性繊維や
低融点繊維等も容易に保形できるのである。また、積層
繊維集合体の一部の繊維が霜柱状に挿入されているので
、植物栽培用培地として植物栽培用に用いた場合軟らか
な集合体にかかわらず、植物等の重量を支えかっ、相当
水を含んでもつぶれてしまうことがない。

また、繊維集合体の保形密度は、０．００５　ｆ／ｃｆ
Ｌｉ〜０．１５　ｙ／−が必要である。密度が０．００
５　ｔ　ｌｅ耐未満の場合、粗となりすぎて、保水性及
び水の拡散性に劣るし、ｏ、ｉ　５ｔ／ｃｎｉを越える
と密になりすぎ透水性が急くなることはもとより、植物
の根の成長に問題が起きるのでよくない。また、短繊維
ブロック体の厚みは０．５　ｃｍ〜１５αが必要である
。厚みが０．５　ｃｍ未満の不織布状シートでは根がブ
ロック内に伸長し他物体を支持することができない。

また、厚みが１５ｃｒ１Ｋを越えると、現在の技術では
保形しにくく商品化しにくい。また、太い厚みが必要す
らブロック体を重ねて１個のブロック体トして使用すれ
ばよい。

（実施例）実施例ホ゛リエステル１テニール３８ｍ＋カット綿７ｏ％親水
性ポリエステル１３デニール６４鱈カツ）８３０％を混
合しカードに掛はカードウェッブを得た。これを積層し
プレパンチをし、さらにこれをＮ　Ｒ’ｔ　ｌ、パンチ
ング密２ｓ　ｏ　ｏ本／平方インチでニードルパンチ工
程を通し、浮さ４　ｃｍ　ｓ嵩比重ｏ、ｏ　ｓ　ｙ／洲
のプロ、り状に保形して、第１図に示す如き積層ｙ４Ｒ
集合体１を得た。図中、２は霜柱状繊維、３は＝−ｒｖ
ンダ跡踏部示している。これをたて７６ｎ×よこ７０（
ブロック体Ａという）およびたて３０α×よこ９０ａｎ
（ブロック体Ｂという）にカットした。この素材は、素
材のままで高いｐＨを示すロックウールと異なり硫酸液
でのｐＨ調整などの作付は前処理は全く不必要でこのま
まかん水でき、かん水抜の気相率は２０％ときわめて気
相の多い理想的な培地特性を示した。

まず、ブロック体Ａを用いトマト苗を育苗し・約３ケ月
後にブロック体Ｂ上部に該育苗ブロックを４０ｏｎ間隔
で並べ定植した。

トマト栽培中は作物及び栽培システムが蒸散する流Ｈに
相当する量のかん水及び培養液の点滴を行ないながら生
成状況の調査を行なった。ロックウール培地では成分溶
出などのため培養液濃度、ｐＨのコントロールが難しか
ったが、本発明の培地ではきわめて安定し、取扱い容易
で管理し易く定植後３ケ月で見た草丈、筒数、最大条長
、茎径などの成長結果及びトマトの収電累計に於ても天
然出麹栽培のそれと大差なかった。

（発刷の効果）本発明の植物栽培用培地は合成繊維短繊維により構成さ
れるので、構成成分が溶出したり、簡単に分解腐敗した
すせず、理化学的に安定であり、繊維太さおよび保形密
度を任意に選択することにより、植物の種類に合せて保
水性およびろ水性を任意に設計することができるので、
養液管理がし易い。しかも、ブロック内の密度や硬度が
均一に構成されるので、取扱い性が容易であり、工業生
産が可能である。また、ロックウールの如く、手で触っ
ても汚れず、チクチクと皮膚の刺激もなく、取扱いが容
易である。

また、柔軟な繊維で保形されたフロックでありながら圧
縮強さがあり、多大の水を含んでもつぶれず、またトマ
ト、・キューり等の果菜類でも千のり士で変形すること
もなく、ロックウールのように安定している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図である。１：棺／ｉ；テ繊維集合体２；ｎ柱状繊維３：ニードリング踏部特許出願人　　東洋紡績株式会社ｊＰ　１　図１：穐Ａ瓜躇Ｘな休２：セ壮珠玖躇３；　ニービリジ７゛ヱ本部

Claims

【特許請求の範囲】

単繊維デニールが０．５〜５０デニールの主として合成
線維からなる積層繊維集合体において、該積層繊維集合
体の一部の繊維が霜柱状に挿入された状態でブロック状
に保形されており、保形密度が０．００５ｇ／ｃｍ＾３
〜０．１５ｇ／ｃｍ＾３、厚みが０．５ｃｍ〜１５ｃｍ
であることを特徴とする植物栽培用培地。