JPS6348525Y2

JPS6348525Y2 -

Info

Publication number: JPS6348525Y2
Application number: JP18624784U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-10
Filing date: 1984-12-10
Publication date: 1988-12-14
Also published as: JPS61100221U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は主としてゴルフ用手袋等の輸送、展
示、販売陳列、保存等に用いられる手袋収納ケー
スに関する。

（従来の技術）ゴルフ用をはじめ、スキーその他のスポーツ
用、あるいは一般的に用いられる防寒用の手袋の
うち比較的高価なものにあつては輸送、展示、販
売陳列、保存等の手段として各個別の収納ケース
が用いられる。

そしてこれまで一般に用いられてきたものは単
に手袋を収納することの可能な大きさの有底、有
蓋の箱状のものがほとんどであつた。

（考案の解決すべき問題点）ところが上記した従来構造のものにあつては、
単に手袋をケース内に載置するだけであるために
保型性に劣り、輸送時に手袋が片寄つて指先が変
形し、また使用後の型くずれした手袋を収納した
場合においても回復性に劣る。また展示や販売陳
列に際してもケース内に入れたままの状態にあつ
てはあまり顧客の注目をひくことがない等の問題
があつた。

（問題点を解決するための手段）本考案は上記した従来の問題点を解決し、保存
性と陳列性を著しく向上させたものであり、具体
的には手袋収納可能な有蓋有底の箱本体と、該箱
本体の長手方向一側に一端が連設され、他端を箱
本体の内面側対向方向に折り曲げ自在の蝶番片
と、該蝶番片より箱本体の長手方向他端方向に向
けて延設された複数の指片とからなる手袋収納ケ
ースに関するものである。

（実施例）以下において本考案の具体的な内容を図示の一
実施例にもとにして説明すると、１は手袋１２を
収納することができる程度の大きさの有底の箱本
体、１０は該箱本体１の長手方向一側に一端を連
設させた蝶番片、１１ａ〜１１ｄは該蝶番片１０
より箱本体１の長手方向他端方向に向けて延設し
た複数の指片を示す。

箱本体１はその周囲に前壁２、側壁３、および
後壁４の各立ち上り壁を有するとともに、後壁４
には折り線５を介して蓋体６が連設され、さらに
該蓋体６の端末には差し込み片７が連設されてい
る。

蝶番片１０は、一端を箱本体１の長手方向一側
寄りの内底面上に貼着させるとともに、Ｕ字状に
折り返して他端を箱本体１の内側対向方向に折り
曲げ自在に構成されている。尚この場合において
蝶番片１０は箱本体１の一側の側壁３を上方に延
設して内方に折り曲げ自在に構成してもよい。

指片１１ａ〜１１ｄは手袋１２の各指部内に挿
通可能な幅および長さの硬質プラスチツクを用い
た板状材からなり、各々その一部を他の指片上に
重合させ、あるいは相互に一定の間隔をあけて一
端を上記蝶番片１０に一体的に保持させている。

さらに図中において８は支承台を示し、箱本体
１の内底面上に、しかも箱本体１の長さ方向と交
叉する方向に中央を長手方向に沿つて帯状に一定
の高さ隆起させた状態にて貼着させている。

（作用）上記した実施例の構成において、各指片１１ａ
〜１１ｄから蝶番片１０にかけて図の鎖線位置に
示したように、手袋を嵌め込んだ後、蝶番片１０
の付け根部分から箱本体１の内方へ折り曲げてそ
の中間部あるいはそれよりも先端寄りの部分を支
承台８上に支承させる。次いで折り線５に沿つて
蓋体６を箱本体１の開口部上に折り曲げ、同時に
先端の差し込み片７を箱本体１の内面側に折り曲
げて蝶番片１０の端縁と前壁２との間に差み込む
ことにより手袋の保存状態を形成することがで
き、手袋を理想的な状態に保型させたまま輸送、
あるいは保存することができる。また手袋を展
示、あるいは販売のために陳列する場合には、蓋
体６を起立させ、さらに各指片１１ａ〜１１ｄも
蝶番部１０と共に斜め上方に起立させるととも
に、その一側端部を上記蓋体６の一部に係合させ
るなどして手袋を斜め方向に保持させることによ
り手袋の高級感をひき出すことができる。

（考案の効果）本考案は上記したように箱本体内に蝶番片によ
り折り曲げ自在の複数の指片を形成したために、
手袋の輸送に際し、箱本体内にて荷くずれを生じ
て型くずれをおこすようなことがなく、また蓋体
を起上させるだけでそのままの状態にて展示、あ
るいは販売のための陳列に供することができるば
かりか、商品価値を向上させることができ、さら
に使用後のある程度型くずれした手袋も、強制的
に元の状態に復型させた状態にて保型保存するこ
とができ、しかも支承台により箱体底面との間に
一定の間隙を維持させることによつて通気性が良
好となり、高品質性を維持することができる等
種々の有益な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である手袋収納ケー
スの蓋体を起立させた状態をあらわす斜視図、第
２図は、さらに第１図の状態から各指片を斜め上
方に起立させた状態をあらわす斜視図を示す。１……箱本体、６……蓋台、８……支承台、１
０……蝶番片、１１ａ〜１１ｄ……指片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

手袋収納可能な有蓋・有底の箱本体と、該箱本
体の長手方向一側に一端が連設され、他端を箱本
体の内面側に折り曲げ自在の蝶番片と、該蝶番片
より箱本体の長手方向他端方向に向けて延設され
た複数の指片とからなる手袋収納ケース。