JPS6348261Y2

JPS6348261Y2 -

Info

Publication number: JPS6348261Y2
Application number: JP1983095877U
Authority: JP
Priority date: 1983-06-22
Filing date: 1983-06-22
Publication date: 1988-12-13
Also published as: JPS606518U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、生理用タンポンのアプリケーターに
関する。

生理処理用品としては従来、ナプキンが主流を
占めていたが、近年タンポンの普及も著しい。タ
ンポンは、フインガータイプ、ステイツクタイ
プ、アプリケータータイプに大別されるが、特に
アプリケータータイプのタンポンの使用者が増加
している。その理由としては、吸収体がアプリケ
ーターに収容されている為に衛生的であること、
またアプリケーターを利用することによつて吸収
体の挿入がスムーズに行なえること等が挙げられ
る。

しかしながら、前述のようなアプリケータータ
イプのタンポンも未だ不十分な点がある。それは
第１に、アプリケーター外筒を膣内のどこまで挿
入したらよいか明確でない、第２に、タンポン交
換時に手指が汚れてしまうという点である。第１
の欠点は、タンポンの使用に慣れていない人にと
つて重大である。また、アプリケーターを膣のど
こまで挿入すべきか解らない為にタンポンの使用
をためらつている人が多いことを考え合わせる
と、この点を改善することは、タンポン使用者の
更なる増加を期待できる。第２の欠点は、タンポ
ンを使い慣れている人にとつてさえ重大である。
タンポン交換の度に、手指を経血で汚してしまう
ということは衛生上好ましいことではない。

本考案者らは、かかる従来のアプリケータータ
イプのタンポンの欠点を改良すべく鋭意研究の結
果、本考案に到達した。

即ち、本考案は外筒と該外筒内部に挿入される
内筒よりなるタンポンのアプリケーターにおい
て、該外筒の先端開口部から40〜70mmの位置に長
さが２mm以上のツバ状突起物が設けられ、その外
方後端にグリツプ部が設けられていることを特徴
とするタンポンのアプリケーターに関するもので
ある。

以下本考案を図面により詳細に説明する。

第１図は、本考案のタンポンのアプリケーター
の一実施例を示す縦断面略図である。本実施例に
おいては先端開口部６よりｌの長さだけ離れた位
置に、吸収体３を収容してなる外筒１の外径より
ｍの長さだけ大きなツバ状の突起物４が設けられ
ている。かかるタンポンの使用に際しては、グリ
ツプ５を指で持つて、ツバ状の突起物４の位置ま
で膣内に挿入し、然る後にアプリケーター内筒２
を先端開口部６の方向へ摺動させ、吸収体３を膣
内におさめる。先端開口部６から突起物４までの
長さｌは、吸収体３がおさめられる膣内の位置を
決定づけるので、本考案に於いて非常に重要とな
るが、具体的には40〜70mmが好ましい。一般的に
いえば、ツバ状突起物４の位置は、外筒１の後部
約1/4の部位が望ましい。というのは、従来のア
プリケーターに於いても、外筒の後部はグリツプ
として利用されるのが通常であり、該グリツプ
は、外筒全体の長さの約1/4程度であるためであ
る。また、前記ｍの長さは、２mm以上10mm以下が
好ましい。２mm未満であれば、外筒外径との差が
小さくなり、ツバ状突起物が、アプリケーターの
挿入すべき部分の「目安」とならないばかりか、
経血によつて手指が汚れる恐れが大きい。10mmを
越えれば、前述の様な短所は免れるが、全体とし
て大きくなり、かさばつてしまう。またツバ状突
起物の厚さは、特に限定されないが、少しぐらい
の力で折れたり湾曲したりしないようでなければ
ならない。

第２図〜第４図は、本考案のタンポンのアプリ
ケーターを、先端開口部より見た場合のツバ状突
起物の形状の実施例を示している。第２図は円盤
状、第３図、第４図は、花柄をあしらつた例であ
るが、この他にも種々多様なものが考えられる。
形状によつては、前述のｍの長さが、ツバ状突起
物の部位により異なるが、この場合には、外筒外
径との差が最大となる部位をｍとして考える。

第５図は、本考案の別の実施例であり、ここで
はアプリケーター外筒のみの縦断面図を示した。
本実施例においてはツバ状の突起物を形成し得る
ような板状物７が、適当な方法、例えばヒンジ等
により外筒１の外側に備えられている。板状物７
を矢印８の方向におこし、第１図のような形態に
して後、使用に供する。この場合の板状物７の形
状は、一般的には第４図に示される如きものであ
り、突起物とした後の形状に関しては、第１図の
説明と同様である。

本考案は上記の如く、構成されているのでアプ
リケーターの膣内に挿入すべき部分を示すよい目
安となり、タンポンを初めて使う人でも安心して
使用できるものである。更に突起物がバリヤーと
なつて経血が手指につくのを防ぐことができるの
で衛生的である。

本考案のタンポンのアプリケーターに使用され
る材質としては低密度ポリエチレン等の他、紙等
が例示できるが、特に限定は受けない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のタンポンのアプリケーターの
一実施例を示す縦断面略図、第２図〜第４図は、
ツバ状突起物の形状の例を示す図、第５図は、本
考案の別の実施例を示す外筒部分の縦断面略図で
ある。１……外筒、２……内筒、３……吸収体、４…
…ツバ状突起物、５……グリツプ、６……先端開
口部、７……板状物。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

外筒と該外筒内部に挿入される内筒よりなるタ
ンポンのアプリケーターにおいて、該外筒の先端
開口部から40〜70mmの位置に長さが２mm以上のツ
バ状突起物が設けられ、その外方後端にグリツプ
部が設けられていることを特徴とするタンポンの
アプリケーター。