JPS5933371Y2

JPS5933371Y2 - 生理用タンポン

Info

Publication number: JPS5933371Y2
Application number: JP17909680U
Authority: JP
Inventors: 登喜雄永田; 英昭北岡
Original assignee: ユニ・チヤ−ム株式会社
Priority date: 1980-12-14
Filing date: 1980-12-14
Publication date: 1984-09-18
Also published as: JPS57103723U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、膣腔内に案内挿入するためのきわめて安全性
の高いアプリケーターを備える生理用タンポンに関する
。

従来一般に使用に供されているこの種のいわゆるアプリ
ケーターの基本的型態は、タンポンを収容する外筒と、
これにタンポンを押出すために挿入した押圧杆とから構
成されている。

さらに、このような型態には、外筒先端が輪切状に開口
したものと、外筒先端を半球状に閉じてタンポンを押出
すときに該先端が花弁状に開口するようにこれにスリッ
トを設けたものとがある。

前者の型態のものにおいては、外筒を膣腔内に挿入する
とき、外筒の輪切状開口縁により、また後者の型態のも
のにおいては、外筒を膣腔内に挿入するとき、外筒先端
を形成している三角状（花弁状）分割片の尖端や側縁に
より、膣壁裂傷を生ずるという危険性がある。

もとより、これら型態のものにおいては、そのような危
険性を少なくするため、外筒の素材として比較的柔軟性
を有するものを使用するとか、あるいは外筒の開口縁、
三角状分割片の尖端や側縁にいわゆるアール状の縁取り
を施すなどの手段が採られてはいる。

しかし、外筒の素材として比較的柔軟性を有するものを
使用してあっても、それは外筒としての所要の強度を有
するものであるので、外筒の素材の柔軟性には限度があ
り、また前記縁取りを施してはあっても、製造上の不良
品があったり、正しい使用法を誤まったりすることは、
かりにそれが比較的稀であるとしても、避けられない。

したがって、前記危険性が依然として生ずる可能性があ
るので、前記手段は、その危険性を未然に防止するうえ
で決して充分なものとはいえない。

本考案の目的とするところは、前述のような事情にかん
がみ、きわめて安全性の高いアプリケーターを備えるタ
ンポンを提供することにあり、かつその目的を達成する
ための、本考案の特徴とするところは、外筒とこれに摺
動可能に挿入した押圧杆とから構成されているアプリケ
ーターを備え、前記外筒内には前記押圧杆によって前記
外筒先端から押出されるタンポンを収容しである生理用
タンポンにおいて、前記外筒外周面には先端が閉じかつ
表面が平滑な筒状カバーを備え、該カバーは柔軟性薄膜
状物により形成しであるとともに、該カバー先端には前
記タンポンの押圧力によって容易に引裂かれる案内線を
設けであることを特徴とする前記タンポンにあるもので
ある。

本考案の実施態様を図示領について説明すると、以下の
とおりである。

第１図に示すように、筒状カバー１は、表面が平滑であ
って、先端２が閉じ、後端３が開口している。

先端２は、半球状に形成してあって、第２図Ａ。Ｂ、Ｃ
に示すように、後記タンポンの押圧力によって容易に引
裂かれるようにしたミシン目状の細孔によって形成した
引裂案内線４を、先端面の中心を通る一本線、十字形に
直交する二本線、放射状線などに設けである。

この案内線４は、前記細孔にかえて細条溝であってもよ
い。

またカバー１は、膣壁組織刺激性がなく所要の引裂強度
を有することはもちろん、柔軟性を有する薄膜状物によ
り形成してあり、しかも膣腔内に挿入すべき後記アプリ
ケーターの外筒の当該部分よりも長い寸法、すなわち、
少なくとも４．５ｃｍ以上の長さに形成しである。

カバー１の素材としては、ポリエチレンなどのプラスチ
ック、避妊用サックなどに使用される良質のゴム、耐水
性処理を施した紙のいずれかを使用しである。

このようなカバー１は、第３図ないし第６図に示すよう
に、アプリケーター５の外筒６の外周面に密着するよう
に先端２から被嵌しである。

このようにカバー１を被嵌した外筒６を膣腔内に挿入後
、膣腔内から抜去するとき、カバー１が外筒６から抜脱
して膣腔内に残ることがないように外筒６の外周面に強
く密着させるか、あるいは外筒６を膣腔内に挿入すると
きの指による後端把持部７にまでカバー１の後端を延長
してあれば、必ずしもカバー１を外筒６の外周面に接着
剤によって一体に接着しであることを要しないが、なる
べくはそのように一体に接着しであることが好ましい。

アプリケーター５は、外筒６と、これに摺動可能に挿入
した筒状押圧杆８とから構成されている。

第３図、第４図に示す実施態様の外筒６は、先端９が輪
切状に開口し、第５図、第６図に示す実施態様の外筒６
は、先端１０が半球状に膨出するとともに花弁状に開口
させることができるように放射状などにスリット１１を
設けである。

アプリケーター５は、プラスチックまたは紙により形成
しである。

図示例に、おいては、外筒６の後端摘持部７は、小径に
形成しであるが、必ずしもそのように形成しであること
を要せず、外筒６と同径に形成してあってもよい。

タンポン１２は、コツトン、レーヨンなど吸水性繊維、
その他の吸水性素材により形成しであるとともに、その
後端から引出し川縁１３を延出させであるが、その構成
はとくに問わない。

本考案においては、上述のように外筒５の先端２を包む
外周面に柔軟性薄膜状物によって形成したカバー１を備
えているから、外筒６を膣腔内に挿入するとき、その先
端９，１０、とくに第５図、第６図に示す実施態様の外
筒６のようにスリットによつて形成されている三角状分
割片１０Ａの尖端や側縁が膣腔に摺接することが全くな
いため、膣壁裂傷を生じさせる危険性がない。

しかも押圧杆８を介してタンポン１２を押圧するときの
その力によってカバー１の先端２を引裂案内線４から容
易に引裂き開口させて外筒６の先端９，１０からタンポ
ン１２を膣腔内に挿入することができる。

したがって、使用者は安心して使用することができる一
方、製造者も外筒６の先端９，１０の形成についてさほ
ど神径質になることがなく安心して使用に供することが
できる。

なお外筒６を紙により形成する場合、従来のようにその
外周面に必ずしも耐水または防水処理を施さなくてもよ
いという利点もある。

このように本考案タンポンによれば、構成がきわめて簡
単であるにもかかわらず、従来のアプリケーター付きタ
ンポンによっては得られない特長があり、きわめて有益
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案タンポンの実施態様を示すものである。第１図は、筒状カバーの斜視図。第２図Ａ、Ｂ、Ｃは、筒状カバーの先端に設けた引裂案
内線の型態を示す平面図。第３図は、輪切状先端を有する外筒にタンポンを収容し
たアプリケーターと該外筒に筒状カバーを被嵌した状態
を示す縦断面図。第４図は、第３図に示す外筒先端の型態を示す破断斜視
図。第５図は、半球状先端を有する外筒にタンポンを収容し
たアプリケーターと該外筒に筒状カバーを被嵌した状態
を示す縦断面図。第６図は、第５図に示す外筒先端の型態を示す破断斜視
図。１・・・・・・筒状カバー、２・・・・・・筒状カバー
先端、４・・・・・・引裂案内線、５・・・・・・アプ
リケーター、６・・・・・・外筒、８・・・・・・押圧
杆、９，１０・・・・・・外筒先端、１１・・・・・・
スリット、１２・・・・・・タンポン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）外筒とこれに摺動可能に挿入した押圧杆とから構
成されているアプリケーターを備え、前記外筒内には前
記押圧杆によって前記外筒先端から押出されるタンポン
を収容しである生理用タンポンにおいて、前記外筒外周
面には先端が閉じかつ表面が平滑な筒状カバーを備え、
該カバーは柔軟性薄膜状物により形成しであるとともに
、該カバー先端には前記タンポンの押圧力によって容易
に引裂かれる案内線を設けであることを特徴とする前記
タンポン。
（２）筒状カバーは、プラスチックにより形成しである
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
生理用タンポン。
（３）筒状カバーは、ゴムにより形威しであることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理用タ
ンポン。
（４）筒状カバーは、耐水性紙により形成しであること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理
用タンポン。
（５）筒状カバーは、外筒外周面に一体的に接着しであ
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
の生理用タンポン。
（６）筒状カバー先端の引裂案内線は、ミシン目状の細
孔によって形成しであることを特徴とする実用新案登録
請求の範囲第１項記載の生理用タンポン。
（７）筒状カバー先端の引裂案内線は、細条溝によって
形成しであることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第１項記載の生理用タンポン。
（８）筒状カバー先端は、半球状に膨出させであること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理
用タンポン。
（９）外筒先端は、輪切状に開口させであることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理用タン
ポン。
（１０）外筒先端は、半球状に形成した面によって閉じ
ているとともに、押圧杆によりタンポンを該外筒先端か
ら押出すときの押圧力によって花弁状に開口するように
スリットを設けであることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第１項記載の生理用タンポン。
（１１）外管は、プラスチックにより形成しであること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理
用タンポン。
（１２）外筒は、紙により形成しであることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第１項記載の生理用タンポン
。