JPS6348108B2 - - Google Patents
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- JPS6348108B2 JPS6348108B2 JP11192079A JP11192079A JPS6348108B2 JP S6348108 B2 JPS6348108 B2 JP S6348108B2 JP 11192079 A JP11192079 A JP 11192079A JP 11192079 A JP11192079 A JP 11192079A JP S6348108 B2 JPS6348108 B2 JP S6348108B2
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- Dc Digital Transmission (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、(1、0)のデジタルデータ信号を
信号反転間隔が所定間隔となるように変調するこ
と〔例えばMFM(Modified FM)変調と称され
るもの〕により得られる矩形パルス列にて構成さ
れたセルフクロツキング情報(以下SCIと称す)
信号から、元のデジタルデータ信号を復調する回
路に関する。 コンピユータやデータ処理装置に於いては、記
憶素子に蓄えられた情報が磁気テープ等の記憶媒
体に記憶される場合、先づ、タイミングクロツク
(又は読出しクロツク)によつてゲートされて記
憶素子から情報が抜き出される。このようにして
抜き出された情報列は、“1”又は“0”のデジ
タルデータ信号であり、通常タイミングクロツク
とこのデジタルデータ信号が夫々別の磁気テープ
トラツクに記録され、再生される。この方法では
デジタルデータ用トラツクとタイミングクロツク
用トラツクの2トラツクを必要とする為、磁気テ
ープ等の有効データ容量を増す意味から、タイミ
ングクロツクとデジタルデータ信号を合せて各種
の変調方式により変調してSCI信号を作り、この
SCI信号を磁気テープに対して記録再生し、この
再生SCI信号から元のデジタルデータ信号を復調
する方法が従来採られていた。 第1図は各種変調方式によるSCI信号の記録時
の電流波形図である。図に於いて、Tは各データ
ビツトが記録される磁気テープの区域に対応する
時間区域である。第1図aに示すFM方式ではデ
ータビツトが“1”の場合の中央部及びデータビ
ツトの境界で信号が反転する。第1図bに示す
MFM方式では、データビツトが“1”の場合の
中央部分及び“0”が続くデータビツトの境界で
信号が反転する。第1図cに示すNRZI方式では
データビツトが“1”の場合の中央部でのみ信号
が反転する。信号反転間隔はFM方式では1/2T
とTの二通りであり、MFM方式ではT、1.5T、
2Tの三通りであるが、NRZI方式では、データ系
列によりT、2T、3T、4T、………となり不定と
なる。本発明はFM方式及びMFM方式の如く、
信号反転間隔が所定の間隔となる変調方式にて作
成されたSCI信号の復調回路に関するものであ
る。 さて、従来のSCI信号の復調方法としては、例
えば、SCI信号を位相同期ループ(P.L.L)に与
えてクロツクを再生し、この再生されたクロツク
とSCI信号からデジタルデータ信号を復調する方
法があつた。 然し乍ら、斯かる従来の復調回路にあつては、
磁気テープからの再生時に於ける信号のピークシ
フト、ドロツプアウト等に起因する再生SCI信号
の乱れに対するP.L.Lのロツクタイム或いは安定
性等に問題があり、更にP.L.Lに含まれる時定数
要素の温度特性、経時変化等にも問題があり、必
ずしも良好なクロツク再生を為すことが出来なか
つた。また、再生されたクロツクを利用してSCI
信号から元のデジタルデータ信号を復調する際に
は、遅延手段が必要となり、更に不安定な要素が
加わるという欠点があつた。 上述した従来の欠点を第2図、第3図を参照し
て更に説明する。第2図はFM復調されたSCI復
調とこのSCI信号から再生される再生クロツクの
タイムチヤート図であり、第3図はMFM変調さ
れたSCI信号とこのSCI信号から再生される再生
クロツクのタイムチヤート図である。図に於いて
aはデジタルデータであり、データビツトの繰返
し周期をTとし、その半分を(To)としている。
bはデジタルデータaをFM変調若しくはMFM
変調することにより得られるSCI信号、cはこの
SCI信号より従来のPLLを利用した復調方法によ
り再生された再生クロツク、dはこのクロツクを
立下りにて2分周したものである。 従来方法にてデジタルデータ信号を復調するに
は、クロツクdの立上り近傍でSCI信号bの反転
があれば“1”、反転がなければ“0”である事
を利用して、SCI信号bの反転時より一定時間
“1”を出力するゲート信号をデータとし、クロ
ツクdを一定時間遅延させたものをその立ち上り
で作動するクロツクとすれば良い。斯かる従来方
法によれば信号の遅延手段を必要とするものであ
るから、それだけ不安定な要素が付加されること
になり好ましくなかつた。また磁気テープ等から
再生されたSCI信号は磁気テープ走行系の不安
定、ピークシフト等により変動分を含んでおりそ
の場合P.L.Lの応答速度に基因して再生SCI信号
bと再生クロツクc,dの位置関係がづれる事態
が生じ、この期間、誤つたデジタルデータ信号を
復調するという欠点があつた。 そこで本発明に於いてはSCI信号の信号反転間
隔を測定し、この測定結果を量子化し、この量子
化された信号反転間隔に基いてデータとクロツク
を作成し、以つてこのデータとクロツクから元の
デジタルデータ信号を復調する構成としたもので
ある。 本発明の実施例の説明に先立つて第2図、第3
図を参照して本発明の概念を説明する。 第2図に於いてSCI信号bの信号反転間隔を
Tsigとして Tsig=mTo ……(1)式 とする。磁気テープ等から再生されたSCI信号は
既述の如くピークシフト等の影響を受けるので、
図示する如く正確な長さ(信号反転間隔)となる
ことは期待出来ないが、FM変調方式の場合には
略m=1又はm=2に近い値で(1)式が成立する。
そこで、信号反転間隔(Tsig)を測定すること
によりmを1又は2に量子化し、この量子化され
たmが“1”であるならば、これに続く信号反転
間隔の期間に於いて第2図fに示す如く1個のパ
ルスを発生させると同時に第2図hで示す如くデ
ータ判定内容を“1”としてラツチする。一方量
子化されたmが“2”であるならば、これに続く
信号反転間隔の期間に於いて第2図fに示す如く
2個のパルスを発生させると同時に第2図hで示
す如く、データ信号の判定内容を“0”としてラ
ツチする。第2図eはSCI信号bを論理反転した
ものであり、第2図gは第2図fに示すパルスを
立下りにて2分周したものであつてクロツクとな
る。 第3図に示すMFM変調方式の場合には、前記
(1)式に於いてmは2、3又は4に量子化され、こ
の量子化された数に等しいパルスが次の信号反転
間隔の期間に於いて発生される(第3図f参照)。 第3図eはSCI信号を論理反転したものであ
り、第3図gは第3図fに示すパルスを立上りに
て2分周したものであつてクロツクとなる。第3
図hは第3図bのSCI信号の信号反転時点で
“1”にセツトされ、第3図fにて示すパルスの
立下りでリセツトされる信号であつてデータとな
る。 さて第2図及び第3図に於いて従来方法により
再生された再生クロツクc及びdとSCI信号bと
の関係と、本発明により発生される量子化パルス
f及びこれを2分周することにより得られるクロ
ツクgとSCI信号bの論理反転出力eとの関係と
を比較すると両者は時間軸が変化しているものの
その関係は一致していることが分る。即ち、本発
明により従来方法と同様に元のデジタルデータ信
号を復調することが可能である。即ち、第2,3
図図示hをデータとし、gをクロツク(その立上
りで作動するクロツク)とすることにより元のデ
ジタルデータ信号を復調することが出来る。 以下、MFM変調方式のSCI信号から元のデジ
タルデータ信号を復調する回路を例にとつて本発
明について詳述する。第4図はMFM方式にて変
調されたSCI信号の復調回路のブロツクダイヤグ
ラム、第5図、第6図、第7図は第4図図示の復
調回路の動作を説明する為のタイムチヤートであ
る。第5図は全体のタイムチヤート、第6図は
SCI信号の一つの信号反転間隔の測定区間の処理
を示すタイムチヤート、第7図は第5図図示のタ
イムチヤートの一部の詳細なタイムチヤートであ
る。 第4図に於いて、入力端子1にはMFM変調さ
れたSCI信号(第5図参照)が入力される。この
SCI信号は直接排他的論理和回路2の一方の入力
になると共に、3個のナンドゲート3にて遅延・
反転せしめられた後、前記回路2の他方の入力と
なる。以つて排他的論理和回路2よりSCI信号の
信号反転時に応答して“0”となるパルスM1(第
5図参照)が出力される。このパルスM1により
シフトレジスタ4の出力X1,X2,X3,X4は全て
“0”にクリアされる。X1,X2,X3が全て“0”
になると、ノアゲート5の出力に接続されたシフ
トレジスタ4の直列入力端子A,Bは“1”とな
る。X4も“0”であるので、インバータ6の出
力4は“1”となるから、クロツク発生回路7
(例えば水晶発振器にて構成する)より発生され
るクロツクC1はナンドゲート8にて反転された
後、シフトレジスタ4のクロツク入力端子CKに
入力される。従つて、シフトレジスタ4の出力
X1はクロツクC1の立下り時点で第7図に示す如
く“1”となる。以下、シフトレジスタ4の出力
X2,X3,X4がクロツクC1に同期して順次“1”
となる。(第7図参照)。X4が“1”となると、
ナンドゲート8の出力は継続的に“1”となるの
で最早シフトレジスタ4にクロツクC1が入力さ
れることはなく再びパルスM1が入力されるまで
X4は“1”のままである。 カウンタ11,12は8ビツトのバイナリーカ
ウンタを構成しており、X4=1の期間に於いて
アンドゲート13を介して入力されるクロツク
C1を、次のパルスM1が発生されるまで計数する。
即ち、カウンタ11,12はSCI信号の信号反転
間隔(Tsig)の測定回路10を構成しており、
カウンタ11,12の出力C4,C5,C6,C7,C8,
C9は第6図に示す通りである。何等かの原因例
えばドロツプアウトにより、次のパルスM1が所
定の期間内に生じない場合に於いてもカウンタ1
2の出力C7,C8,C9が全て“1”になつたとき
ナンドゲート14の出力が“0”となり以つてア
ンドゲート13が非導通となつて計数は停止され
る。尚、カウンタ11,12はX3にてリセツト
される。 第6図に於いて、今ある時点H1に於いてパル
スM1が発生したとし、SCI信号がピークシフト
等の影響を受けずに正確に再生されたとすると、
SCI信号の信号反転間隔(Tsig)がTsig=2Toの
場合にはH2、Tsig=3Toの場合には、H3、Tsig
=4Toの場合にはH4に於いて次のパルスM1が発
生する。尚、フレーム同期信号(後程、詳細に説
明する)の信号反転間隔(Tsig)は8Toであり、
この場合にはH5に於いて次のパルスM1が発生す
る。さて、現実にはピークシフト等の影響により
パルスM1の発生時点は若干づれるのである。そ
こで、パルスM1が(J1)から(J2)の区域に於
いて発生した場合には(Tsig)を2Toに、(J2)
から(J3)の区域に於いて発生した場合には
(Tsig)を3Toに、(J3)から(J4)の区域に於い
て発生した場合には(Tsig)を4Toに、(J5)か
ら(J6)の区域に於いて発生した場合には
(Tsig)を8Toに夫々量子化する。即ち、前記カ
ウンタ11,12の出力C5,C6,C7,C8,C9に
基いて、第4図図示の量子化回路20を利用して
信号反転間隔(Tsig)を量子化し、以つて量子
化出力P2,P3,P4,PFLを得る(第6照参照)。 尚、(J2′)から(J2)の区域に於いては量子化
出力P2,P3が共に“1”となつているが、これ
は量子化出力に対応したパルスを発生する為
のパルス発生回路50の構成を簡単化する為であ
り、この(J2′)から(J2)の区域に於いてパル
スM1が発生した場合にもTsigは2Toと量子化さ
れ、この量子化に応答して、2個のパルスが
発生される。この事は後の説明で明らかにされ
る。 量子化回路20はインバータ21,22,23
とナンドゲート24とアンドゲート25,26,
27,28と排他的論理和回路29,30とから
構成されている。アンドゲート25の出力は、
C7が“1”、C8,C9が共に“0”であり、且つ少
なくともC5,C6の何れか一方が“0”のときの
み“1”となり、それ以外では“0”となる。即
ち、アンドゲート25の出力は量子化出力P2と
なる(第6図参照)。アンドゲート26の出力は
C6,C7が一致しており、C7,C8が一致しておら
ず、且つC9が“0”のときのみ“1”となり、
それ以外では“0”となる。即ちアンドゲート2
6の出力は量子化出力P3となる(第6図参照)。 アンドゲート27の出力は、C8が“1”、C9が
“0”であり、且つC6,C7が不一致のときのみ
“1”となり、それ以外では“0”となる。即ち、
アンドゲート27の出力は量子化出力P4となる。
アンドゲート28の出力は、C9の出力が“1”
であり、C7,C8の出力が不一致のときのみ“1”
となり、それ以外では“0”となる。即ち、アン
ドゲート28の出力は量子化出力PFLとなる(第
6図参照)。斯様にして、一つのパルスM1が発生
してから、次のパルスM1が発生する迄の時間即
ち信号反転間隔(Tsig)はP2,P3,P4,PFLとし
て量子化される。 この量子化出力P2,P3,P4,PFLは、次のパル
スM1の発生に対応してシフトレジスタ4の出力
X1が“1”になつたとき、ラツチ回路40にて
ラツチされる。ラツチされた量子化出力を夫々
L2,L3,L4,LFLとする。信号LFLはそのまま端
子41より取出され、フレーム同期信号RFLと
して利用される。ノアゲート42には信号L2,
L3,L4,LFLが入力され、これ等の信号が全て
“0”であるとき、換言すれば信号反転が区域
(J1〜J4)及び区域(J5〜J6)に於いて生じなか
つたとき、ノアゲート42の出力は“1”とな
る。 即ち、SCI信号が磁気テープ等に記録され再生
される場合、磁気テープ等に付着したゴミ、ホコ
リ、傷等により所謂ドロツプアウトが生じたとす
ると、前記所定区域内に於いて信号反転を生じる
ことがなく、ノアゲート42の出力が“1”とな
るから、結局、端子43よりエラー検出信号
RERを得ることが出来る。勿論、何等かの原因
でSCI信号の信号反転間隔が短くなつた場合に於
いても、エラー検出信号RERが得られる。 さて、ラツチされた量子化出力は、パルス発生
回路50に入力され、以つて量子化された信号反
転間隔に対応した数のパルスがこのパルス発
生回路50から出力される。本実施例に於けるパ
ルス発生回路50はナンドゲート51,52,5
3及びノアゲート54より構成されている。 4が“1”の期間はノアゲート54の出力は
“0”となるから、ナンドゲート53の出力は
“1”のままで、何等変化しない。また、C7が最
初に“1”となつた後は、C7,C8,C9の何れか
が“1”となるのでノアゲート54の出力は
“0”となるから、ナンドゲート53の出力は
“1”のままである(第6図参照)。従つて4が
“0”に反転してからC7が最初に“1”となるま
での期間即ち、ノアゲート54の出力が“1”の
期間について、ナンドゲート53の出力の変化状
態を考察すれば良い。 (a) L2=1、L3=L4=0のとき L3=0であるから、ナンドゲート51の出
力は“1”のままである。従つて、ナンドゲー
ト52,53の出力は第8図図示の如く変化
し、以つて、2個のパルスが得られる。 (b) L2=L3=1、L4=0のとき この場合、ナンドゲート51,52,53の
出力は第9図図示の如く変化するので、前述(a)
項の場合と同様に2個のパルスが得られ
る。 (c) L3=1、L2=L4=0のとき L2=0であるからナンドゲート52の出力
は、“1”のままである。従つてナンドゲート
51,53の出力は第10図図示の如く変化
し、以つて3個のパルスが得られる。 (d) L4=1、L2=L3=0のとき L2=L3=0であるからナンドゲート51,
52の出力は共に“1”のままである。従つ
て、ナンドゲート53の出力はC4の変化に応
答して第11図図示の如く変化し、以つて4個
のパルスが得られる。 尚、ラツチされた量子化出力LFLが“1”の場
合には、(d)項の場合と同様にして4個のパルス
NCが得られるが、この際には前述した如く端子
41よりフレーム同期信号RFLが得られるので、
斯かる4個のパルスがデジタルデータの復調
に利用されることはない。 斯様にして量子化された信号反転間隔(2To、
3To、4To)に、対応して2個、3個、若しくは
4個のパルスがパルス発生回路50より出力
される。 さて、パルス発生回路50より出力されるパル
スはデータとクロツクを作成する為の回路6
0に入力される。この回路60は3個のフリツ
プ・フロツプ回路61,62,63及びナンドゲ
ート64より構成されている。JK・フリツプ・
フロツプ回路61のJK端子はハイレベルに保持
されており、パルスがクロツクとして入力さ
れているので、回路61のQ、出力はパルス
NCの立下りに応答して夫々反転する。即ち、パ
ルスが2分周されることになる。JK・フリツ
プ・フロツプ回路61の出力を端子65より取
出し、これをクロツクRCLとする。JK・フリツ
プ・フロツプ回路61はナンドゲート64の出力
M3にてリセツトされ、以つてクロツクRCLの極
性の初期値化が為される。 即ち、ナンドゲート64にはパルスX3及びラ
ツチ出力L4が入力されており、ラツチ出力L4が
“1”となるのはデジタルデータ信号のパターン
が(1、0、1)となつたときのみであるから、
この特定パターンを利用してパルスM3を作成し、
以つてこのパルスM3にてJK・フリツプ・フロツ
プ回路61をリセツトしてクロツクRCLの極性
を初期値化し、クロツクとデータの同期をとるの
である。一方、D・フリツプ・フロツプ回路62
はパルスM1にてセツトされてそのQ出力が“1”
となる。D・フリツプ・フロツプ回路62のデー
タ入力は接地されているから、Q出力はクロツク
として入力されるパルスの立上りに応答して
“0”にリセツトされる。従つてD・フリツプ・
フロツプ回路62のQ出力M2は、第5図に示す
通りとなる。D・フリツプ・フロツプ回路63に
はD・フリツプ・フロツプ回路62のQ出力M2
がデータ入力として、またJK・フリツプ・フロ
ツプ回路61のQ出力がクロツク入力として夫々
印加される。従つてパルスM2はクロツクの立上
りにラツチされることになり、このラツチ出力即
ちD・フリツプ・フロツプ回路63のQ出力が端
子66より導出され、これがデータRDAとなる
(第5図参照)。依つて第5図により明らかな通
り、D・フリツプ・フロツプ回路63のQ出力を
データRDAとし、クロツクRCLをその立上りで
作動するクロツクとすれば、元のデジタルデータ
信号を復調することが出来る。このデジタルデー
タ信号は時間軸は変動しているが、データRDA
とクロツクRCLとの関係に於いて元のデジタル
データ信号が正しく復調されることが分る。 尚、D・フリツプ・フロツプ回路62のQ出力
M2をデータRDAとし、クロツクRCLをその立下
りで作動するクロツクとするかまたはJK・フリ
ツプ・フロツプ回路61のQ出力をその立上りで
作動するクロツクとしても元のデジタルデータ信
号を正しく復調することが出来る。 ここでフレーム同期信号について説明する。最
近に於いて音声信号をサンプリングし、このサン
プリング信号をパルスコード変調RCMして磁気
テープに記録(MFM変調記録或いはFM変調記
録)し、再生する装置が出現しているが、マルチ
トラツク・固定磁気ヘツド方式のPCM記録再生
装置にあつては、第12図に示す如く所定の個数
のデジタルデータD(サンプリングされた信号を
PCM変調したもの)に必要とあればエラー検
出・訂正符号Pを付加したものをフレーム信号と
し、このフレーム信号を複数のトラツクに記録し
ている。従つてフレーム信号間の同期をとる為に
フレーム同期信号FLを付加する必要がある。と
ころで斯かるフレーム同期信号FLは音声信号を
サンプリングして得られるデータとは性質が相違
するので何等かの形で両者を区別する必要があ
る。 例えば、このフレーム同期信号を特定の固定パ
ターンとすることが考えられるが、この場合には
フレーム同期信号のパターンとデータのパターン
とが偶然一致する可能性があるから、このような
事態の発生確率を小さく抑える為にフレーム同期
信号のビツト数を多くする必要がある。従つて、
情報がそれだけ冗長となりまた斯かる特定のパタ
ーンを検出する為の復調回路を必要とする等の欠
点がある。そこで、本発明に於いては、フレーム
同期信号に基く信号反転間隔をデータに基く信号
反転間隔とは相違させたものであり、実施例に於
いては、8Toとなつている。 さて、以上の説明はMFM変調されたSCI信号
の復調回路であつたが、次にFM変調されたSCI
信号の復調回路について説明する。この場合の信
号反転間隔は(To)か(2To)の何れかであり、
(To)に量子化された場合にはラツチ信号出力L1
に基いて1個、(2To)に量子化された場合には
ラツチ信号出力L2に基いて2個のパルスが発
生される。第13図はFM変調の場合に於けるク
ロツク作成回路90であつて、第4図図示の回路
60に替わるものであり、第14図はタイムチヤ
ートである。FM復調の場合には、パルスX3とラ
ツチ信号出力L2が入力されるナンドゲート91
の出力を利用してJKフリツプ・フロツプ回路9
2がリセツトされ、このJK・フリツプフロツプ
回路92にてパルスが2分周されてQ出力が
クロツクRCL′となる。 そしてラツチ信号出力L1をデータとし、クロ
ツクRCL′をその立上りで作動するクロツクとす
れば、元のデジタルデータ信号が復調されること
は第14図から明らかである。 ところで、以上の説明は例えばMFM変調され
たSCI信号の信号反転間隔を量子化するに当つ
て、区域(J1〜J2)に於いては2Toに、区域(J2
〜J3)に於いては3Toに、区域(J3〜J4)に於い
ては4Toに、区域(J5〜J6)に於いては8Toに
夫々量子化する場合につての説明であつた。即
ち、量子化区域は予め決定されており、変更出来
ない場合であつた。SCI信号はピークシフト等の
影響を受けてその信号反転間隔が正確に2To、
3To、等にならず変動が生じる為既述した如く量
子化したのであるが、この変動巾はSCI信号の記
録媒体及び記録再生回路の特性に起因し、SCI信
号の信号反転間隔の時系列的組合せにより変化す
る。斯かる点を考慮すれば、量子化区域を変更出
来る構成とした方が好ましい。そこで、本発明に
於いては量子化区域指定回路100を設けること
により量子化区域を変更出来るように構成したも
のである。 第15図は量子化区域指定回路100を有する
SCI信号の復調回路を示すブロツクダイヤグラム
であり、第16図はそのタイムチヤートである。
第15図図示の復調回路は、第4図図示の復調回
路に比較して、量子化区域指定回路100が付加
された点、量子化回路110が変更された点、及
びデータとクロツクを作成する回路60が一部変
更された点を除いて同じである。 量子化区域指定回路100はスイツチS1〜S6及
び比較回路101,102より構成されている。
スイツチS1〜S3は2Toの量子化区域と3Toの量子
化区域の境界を指定するスイツチであり、スイツ
チS4〜S6は3Toの量子化区域と4Toの量子化区域
の境界を指定するスイツチである。比較回路10
1のA側入力端子A1〜A3はスイツチS1〜S3に接
続されており、B側入力端子B1〜B3は測定回路
10のカウント出力C3〜C5に接続されている。
今、端子A1〜A3に対して入力されるスイツチS1
〜S3の操作に基く論理レベルの組合せで構成され
る2進数を A=(A3、A2、A1)(A1が最下位ビツト) 端子B1〜B3に対して入力されるカウント出力
C3〜C5の論理レベルの組合せで構成される2進
数を B=(B3、B2、B1)(B1が最下位ビツト) として表わせば、 A>Bのとき即ち A>C〔C=(C5、C4、C3)〕のとき 比較回路101の出力は“1”となる。この比
較回路101の出力により2Toの量子化区域と
3Toの量子化区域の境界が決定される。比較回路
102についても同様であるが、端子B3はカウ
ント出力5に接続されているので、 A>C〔C=(5、C4、C3)〕のとき 比較回路102の出力は“1”となり、この出
力により3Toの量子化区域と4Toの量子化区域の
境界が決定される。 次に量子化回路110について説明する。この
量子化回路110は、インバータ111〜115
ナンドゲート116,117、オアゲート11
8,119、排他的論理和ゲート120、アンド
ゲート121〜126より構成されている。 (イ) 量子化出力P2が得られる場合 C7が“1”、C8,C9が“0”であり、且つC6
が“0”若しくは比較回路101の出力が
“1”のときアンドゲート121の出力は“1”
となり、量子化出力P2が得られる。アンドゲ
ート121の出力は、区域J1〜J2に於いては必
ず“1”となり、スイツチS1〜S3の操作状態に
対応して区域J2′〜J2に於いて立下る(第16
図参照)。即ち、区域(J2′〜J2)は両端を含め
て8等分されており、スイツチS1〜S3の操作状
態に対応して決定されるAの値によりその立下
り位置が決定される。例えばA=(0、0、0)
とすれば(J2′)に於いて、A=(1、1、1)
とすれば(J2)に於いて立下る。 (ロ) 量子化出力P3が得られる場合 (1) C7が“1”、C8,C9が“0”のとき、アン
ドゲート122の出力が“1”となる。 (2) C5,C6,C7,C9が“0”、C8が“1”のと
きアンドゲート123の出力が“1”とな
る。 (3) 少なくともC5,C6の何れかが“0”、C7,
C9が“0”、C8が“1”であり、且つ比較回
路102の出力が“1”のときアンドゲート
124の出力が“1”となる。 従つて上述(1)、(2)、(3)の何れかの状態になつ
た場合オアゲート119出力は“1”となり、
量子化出力P3が得られる。オアゲート119
の出力は区域(J1〜J3′)に於いては必ず“1”
となり、スイツチS4〜S6の操作状態に対応して
区域(J3′〜J3)に於いて立下る(第16図参
照)。即ち区域(J′3〜J3)は両端を含めて8等
分されており、スイツチS4〜S6の操作状態に対
応して決定されるAの値によりその立下り位置
が決定される。 (ハ) 量子化出力P4が得られる場合 C8が“1”、C9が“0”であり、且つ少なく
ともC6,C7の一方が“0”のときアンドゲー
ト125の出力は“1”となり、量子化出力
P4が得られる。即ち、区域(J2″〜J4)に於い
て量子化出力P4が得られる(第16図P4参
照)。 (ニ) 量子化出力PFLが得られる場合 C9が“1”であり、且つC7,C8の何れか一
方が“1”のとき、アンドゲート126の出力
は“1”となり、量子化出力PFLが得られる。
即ち、区域J5〜J6に於いて量子化出力PFLが得
られる(第16図PFL参照)。 ところで、量子化出力P2が“1”となり、こ
のラツチ出力L2が“1”であれば、たとえこの
時点に於いて量子化出力P3が“1”でこのラツ
チ出力L3が“1”であつても、パルス発生回路
50から2個のパルスが得られ、2Toと量子
化されることは先に述べた通りである。従つて、
2Toの量子化区域と3Toの量子化区域の境界は、
区域(J′2〜J2)の範囲内に於いて量子化出力P2
が立下る点であり、これはスイツチS1〜S3により
指定されることが分る。 また、パルス発生回路50はラツチ出力L4の
状態に無関係に、量子化出力P3のラツチ出力L3
が“1”でラツチ出力L2が“0”のとき3個の
パルスを発生し、3Toと量子化されることは
先に述べた通りである。従つて3Toの量子化区域
と4Toの量子化区域の境界は区域(J3′〜J3)の範
囲内において量子化出力P3が立下る点であり、
これはスイツチS4〜S6により指定されることが分
る。 更に量子化出力P2,P3が“0”であり、量子
化出力P4のラツチ出力L4が“1”のときパルス
発生回路50は4個のパルスを発生し、4To
と量子化されること及び量子化出力PFLのラツチ
出力LFLが“1”のときパルス発生回路50は4
個のパルスを発生するが、これがデジタルデ
ータの復調に利用されることはなく、量子化出力
PFLがフレーム同期信号として利用されることは
先に述べた場合と同様である。 量子化出力P2,P3が共に“1”となるような
区域を敢えて設けたのは、一つには先に述べた通
りパルス発生回路50の構成を簡単化する為であ
るが、今一つの重要な理由は量子化区域を変更出
来る構成とした場合、量子化出力P2が区域
(J2′〜J2)に於いて立下つたとき、この時点に於
いて量子化出力P3が“1”となつていないと次
の如き不都合が生じるからである。即ち、量子化
出力P2が立下つてから量子化出力P3が立上る迄
の区域に於いてもし信号が反転しパルスM1が生
じたとすると、この場合には量子化出力P2,P3
の何れも得られず2Toとも3Toとも量子化されな
い事態が生じるからである。従つてスイツチS1〜
S3の操作状態に拘らず量子化出力P2が“1”で
ある区域(J1〜J2′)に於いて量子化出力P3を立
上らせる必要がある。量子化出力P3,P4が共に
“1”となるような区域を設けた理由も全く同様
である。 尚、量子化出力P3,P4が共に“1”になる区
域を設けた場合に於いて、前述したクロツク
RCLの極性を初期値化する際には、量子化出力
P3が“0”であり且つ量子化出力P4が“1”の
とき(このときデジタルデータ信号のパターンが
(1、0、1)となる)、パルスM3を作成し、以
つて初期値化する必要がある。従つて、第4図に
示す回路60は第15図に示す通り回路60′に
変更する必要がある。即ち、ナンドゲート64′
にはパルスX3、ラツチ出力L4、ラツチ出力L3を
インバータ67で反転させた出力3を入力し、
以つてこのナンドゲート64′より出力されるパ
ルスM1でもつて初期値化をする必要がある。 これまでの説明はMFM復調されたSCI信号の
信号反転間隔を量子化する場合であつたが、FM
復調されたSCI信号反転間隔を量子化する場合に
は、(To)と(2To)の量子化区域の境界をスイ
ツチにて指定する構成とすれば良い。 以上、詳細に説明した通り、本発明はSCI信号
の信号反転間隔を測定し、この測定結果を量子化
し、この量子化された信号反転間隔に基いてデー
タとクロツクを作成する回路(ここで言うデータ
とクロツクを作成する回路とは具体的に言えば
MFM復調の場合には、実施例に示すパルス発生
回路50及び狭義のデータとクロツクを作成する
回路60若しくは60′を、FM変調の場合には
量子化出力(データ)とクロツク作成回路90を
示す広義の意味でのデータとクロツクを作成する
回路である)を駆動し、以つてこのデータとクロ
ツクから元のデジタルデータ信号を復調するに際
し、量子化区域を変更出来る構成としたものであ
るから、正確にデジタルデータ信号を復調出来る
ものである。
信号反転間隔が所定間隔となるように変調するこ
と〔例えばMFM(Modified FM)変調と称され
るもの〕により得られる矩形パルス列にて構成さ
れたセルフクロツキング情報(以下SCIと称す)
信号から、元のデジタルデータ信号を復調する回
路に関する。 コンピユータやデータ処理装置に於いては、記
憶素子に蓄えられた情報が磁気テープ等の記憶媒
体に記憶される場合、先づ、タイミングクロツク
(又は読出しクロツク)によつてゲートされて記
憶素子から情報が抜き出される。このようにして
抜き出された情報列は、“1”又は“0”のデジ
タルデータ信号であり、通常タイミングクロツク
とこのデジタルデータ信号が夫々別の磁気テープ
トラツクに記録され、再生される。この方法では
デジタルデータ用トラツクとタイミングクロツク
用トラツクの2トラツクを必要とする為、磁気テ
ープ等の有効データ容量を増す意味から、タイミ
ングクロツクとデジタルデータ信号を合せて各種
の変調方式により変調してSCI信号を作り、この
SCI信号を磁気テープに対して記録再生し、この
再生SCI信号から元のデジタルデータ信号を復調
する方法が従来採られていた。 第1図は各種変調方式によるSCI信号の記録時
の電流波形図である。図に於いて、Tは各データ
ビツトが記録される磁気テープの区域に対応する
時間区域である。第1図aに示すFM方式ではデ
ータビツトが“1”の場合の中央部及びデータビ
ツトの境界で信号が反転する。第1図bに示す
MFM方式では、データビツトが“1”の場合の
中央部分及び“0”が続くデータビツトの境界で
信号が反転する。第1図cに示すNRZI方式では
データビツトが“1”の場合の中央部でのみ信号
が反転する。信号反転間隔はFM方式では1/2T
とTの二通りであり、MFM方式ではT、1.5T、
2Tの三通りであるが、NRZI方式では、データ系
列によりT、2T、3T、4T、………となり不定と
なる。本発明はFM方式及びMFM方式の如く、
信号反転間隔が所定の間隔となる変調方式にて作
成されたSCI信号の復調回路に関するものであ
る。 さて、従来のSCI信号の復調方法としては、例
えば、SCI信号を位相同期ループ(P.L.L)に与
えてクロツクを再生し、この再生されたクロツク
とSCI信号からデジタルデータ信号を復調する方
法があつた。 然し乍ら、斯かる従来の復調回路にあつては、
磁気テープからの再生時に於ける信号のピークシ
フト、ドロツプアウト等に起因する再生SCI信号
の乱れに対するP.L.Lのロツクタイム或いは安定
性等に問題があり、更にP.L.Lに含まれる時定数
要素の温度特性、経時変化等にも問題があり、必
ずしも良好なクロツク再生を為すことが出来なか
つた。また、再生されたクロツクを利用してSCI
信号から元のデジタルデータ信号を復調する際に
は、遅延手段が必要となり、更に不安定な要素が
加わるという欠点があつた。 上述した従来の欠点を第2図、第3図を参照し
て更に説明する。第2図はFM復調されたSCI復
調とこのSCI信号から再生される再生クロツクの
タイムチヤート図であり、第3図はMFM変調さ
れたSCI信号とこのSCI信号から再生される再生
クロツクのタイムチヤート図である。図に於いて
aはデジタルデータであり、データビツトの繰返
し周期をTとし、その半分を(To)としている。
bはデジタルデータaをFM変調若しくはMFM
変調することにより得られるSCI信号、cはこの
SCI信号より従来のPLLを利用した復調方法によ
り再生された再生クロツク、dはこのクロツクを
立下りにて2分周したものである。 従来方法にてデジタルデータ信号を復調するに
は、クロツクdの立上り近傍でSCI信号bの反転
があれば“1”、反転がなければ“0”である事
を利用して、SCI信号bの反転時より一定時間
“1”を出力するゲート信号をデータとし、クロ
ツクdを一定時間遅延させたものをその立ち上り
で作動するクロツクとすれば良い。斯かる従来方
法によれば信号の遅延手段を必要とするものであ
るから、それだけ不安定な要素が付加されること
になり好ましくなかつた。また磁気テープ等から
再生されたSCI信号は磁気テープ走行系の不安
定、ピークシフト等により変動分を含んでおりそ
の場合P.L.Lの応答速度に基因して再生SCI信号
bと再生クロツクc,dの位置関係がづれる事態
が生じ、この期間、誤つたデジタルデータ信号を
復調するという欠点があつた。 そこで本発明に於いてはSCI信号の信号反転間
隔を測定し、この測定結果を量子化し、この量子
化された信号反転間隔に基いてデータとクロツク
を作成し、以つてこのデータとクロツクから元の
デジタルデータ信号を復調する構成としたもので
ある。 本発明の実施例の説明に先立つて第2図、第3
図を参照して本発明の概念を説明する。 第2図に於いてSCI信号bの信号反転間隔を
Tsigとして Tsig=mTo ……(1)式 とする。磁気テープ等から再生されたSCI信号は
既述の如くピークシフト等の影響を受けるので、
図示する如く正確な長さ(信号反転間隔)となる
ことは期待出来ないが、FM変調方式の場合には
略m=1又はm=2に近い値で(1)式が成立する。
そこで、信号反転間隔(Tsig)を測定すること
によりmを1又は2に量子化し、この量子化され
たmが“1”であるならば、これに続く信号反転
間隔の期間に於いて第2図fに示す如く1個のパ
ルスを発生させると同時に第2図hで示す如くデ
ータ判定内容を“1”としてラツチする。一方量
子化されたmが“2”であるならば、これに続く
信号反転間隔の期間に於いて第2図fに示す如く
2個のパルスを発生させると同時に第2図hで示
す如く、データ信号の判定内容を“0”としてラ
ツチする。第2図eはSCI信号bを論理反転した
ものであり、第2図gは第2図fに示すパルスを
立下りにて2分周したものであつてクロツクとな
る。 第3図に示すMFM変調方式の場合には、前記
(1)式に於いてmは2、3又は4に量子化され、こ
の量子化された数に等しいパルスが次の信号反転
間隔の期間に於いて発生される(第3図f参照)。 第3図eはSCI信号を論理反転したものであ
り、第3図gは第3図fに示すパルスを立上りに
て2分周したものであつてクロツクとなる。第3
図hは第3図bのSCI信号の信号反転時点で
“1”にセツトされ、第3図fにて示すパルスの
立下りでリセツトされる信号であつてデータとな
る。 さて第2図及び第3図に於いて従来方法により
再生された再生クロツクc及びdとSCI信号bと
の関係と、本発明により発生される量子化パルス
f及びこれを2分周することにより得られるクロ
ツクgとSCI信号bの論理反転出力eとの関係と
を比較すると両者は時間軸が変化しているものの
その関係は一致していることが分る。即ち、本発
明により従来方法と同様に元のデジタルデータ信
号を復調することが可能である。即ち、第2,3
図図示hをデータとし、gをクロツク(その立上
りで作動するクロツク)とすることにより元のデ
ジタルデータ信号を復調することが出来る。 以下、MFM変調方式のSCI信号から元のデジ
タルデータ信号を復調する回路を例にとつて本発
明について詳述する。第4図はMFM方式にて変
調されたSCI信号の復調回路のブロツクダイヤグ
ラム、第5図、第6図、第7図は第4図図示の復
調回路の動作を説明する為のタイムチヤートであ
る。第5図は全体のタイムチヤート、第6図は
SCI信号の一つの信号反転間隔の測定区間の処理
を示すタイムチヤート、第7図は第5図図示のタ
イムチヤートの一部の詳細なタイムチヤートであ
る。 第4図に於いて、入力端子1にはMFM変調さ
れたSCI信号(第5図参照)が入力される。この
SCI信号は直接排他的論理和回路2の一方の入力
になると共に、3個のナンドゲート3にて遅延・
反転せしめられた後、前記回路2の他方の入力と
なる。以つて排他的論理和回路2よりSCI信号の
信号反転時に応答して“0”となるパルスM1(第
5図参照)が出力される。このパルスM1により
シフトレジスタ4の出力X1,X2,X3,X4は全て
“0”にクリアされる。X1,X2,X3が全て“0”
になると、ノアゲート5の出力に接続されたシフ
トレジスタ4の直列入力端子A,Bは“1”とな
る。X4も“0”であるので、インバータ6の出
力4は“1”となるから、クロツク発生回路7
(例えば水晶発振器にて構成する)より発生され
るクロツクC1はナンドゲート8にて反転された
後、シフトレジスタ4のクロツク入力端子CKに
入力される。従つて、シフトレジスタ4の出力
X1はクロツクC1の立下り時点で第7図に示す如
く“1”となる。以下、シフトレジスタ4の出力
X2,X3,X4がクロツクC1に同期して順次“1”
となる。(第7図参照)。X4が“1”となると、
ナンドゲート8の出力は継続的に“1”となるの
で最早シフトレジスタ4にクロツクC1が入力さ
れることはなく再びパルスM1が入力されるまで
X4は“1”のままである。 カウンタ11,12は8ビツトのバイナリーカ
ウンタを構成しており、X4=1の期間に於いて
アンドゲート13を介して入力されるクロツク
C1を、次のパルスM1が発生されるまで計数する。
即ち、カウンタ11,12はSCI信号の信号反転
間隔(Tsig)の測定回路10を構成しており、
カウンタ11,12の出力C4,C5,C6,C7,C8,
C9は第6図に示す通りである。何等かの原因例
えばドロツプアウトにより、次のパルスM1が所
定の期間内に生じない場合に於いてもカウンタ1
2の出力C7,C8,C9が全て“1”になつたとき
ナンドゲート14の出力が“0”となり以つてア
ンドゲート13が非導通となつて計数は停止され
る。尚、カウンタ11,12はX3にてリセツト
される。 第6図に於いて、今ある時点H1に於いてパル
スM1が発生したとし、SCI信号がピークシフト
等の影響を受けずに正確に再生されたとすると、
SCI信号の信号反転間隔(Tsig)がTsig=2Toの
場合にはH2、Tsig=3Toの場合には、H3、Tsig
=4Toの場合にはH4に於いて次のパルスM1が発
生する。尚、フレーム同期信号(後程、詳細に説
明する)の信号反転間隔(Tsig)は8Toであり、
この場合にはH5に於いて次のパルスM1が発生す
る。さて、現実にはピークシフト等の影響により
パルスM1の発生時点は若干づれるのである。そ
こで、パルスM1が(J1)から(J2)の区域に於
いて発生した場合には(Tsig)を2Toに、(J2)
から(J3)の区域に於いて発生した場合には
(Tsig)を3Toに、(J3)から(J4)の区域に於い
て発生した場合には(Tsig)を4Toに、(J5)か
ら(J6)の区域に於いて発生した場合には
(Tsig)を8Toに夫々量子化する。即ち、前記カ
ウンタ11,12の出力C5,C6,C7,C8,C9に
基いて、第4図図示の量子化回路20を利用して
信号反転間隔(Tsig)を量子化し、以つて量子
化出力P2,P3,P4,PFLを得る(第6照参照)。 尚、(J2′)から(J2)の区域に於いては量子化
出力P2,P3が共に“1”となつているが、これ
は量子化出力に対応したパルスを発生する為
のパルス発生回路50の構成を簡単化する為であ
り、この(J2′)から(J2)の区域に於いてパル
スM1が発生した場合にもTsigは2Toと量子化さ
れ、この量子化に応答して、2個のパルスが
発生される。この事は後の説明で明らかにされ
る。 量子化回路20はインバータ21,22,23
とナンドゲート24とアンドゲート25,26,
27,28と排他的論理和回路29,30とから
構成されている。アンドゲート25の出力は、
C7が“1”、C8,C9が共に“0”であり、且つ少
なくともC5,C6の何れか一方が“0”のときの
み“1”となり、それ以外では“0”となる。即
ち、アンドゲート25の出力は量子化出力P2と
なる(第6図参照)。アンドゲート26の出力は
C6,C7が一致しており、C7,C8が一致しておら
ず、且つC9が“0”のときのみ“1”となり、
それ以外では“0”となる。即ちアンドゲート2
6の出力は量子化出力P3となる(第6図参照)。 アンドゲート27の出力は、C8が“1”、C9が
“0”であり、且つC6,C7が不一致のときのみ
“1”となり、それ以外では“0”となる。即ち、
アンドゲート27の出力は量子化出力P4となる。
アンドゲート28の出力は、C9の出力が“1”
であり、C7,C8の出力が不一致のときのみ“1”
となり、それ以外では“0”となる。即ち、アン
ドゲート28の出力は量子化出力PFLとなる(第
6図参照)。斯様にして、一つのパルスM1が発生
してから、次のパルスM1が発生する迄の時間即
ち信号反転間隔(Tsig)はP2,P3,P4,PFLとし
て量子化される。 この量子化出力P2,P3,P4,PFLは、次のパル
スM1の発生に対応してシフトレジスタ4の出力
X1が“1”になつたとき、ラツチ回路40にて
ラツチされる。ラツチされた量子化出力を夫々
L2,L3,L4,LFLとする。信号LFLはそのまま端
子41より取出され、フレーム同期信号RFLと
して利用される。ノアゲート42には信号L2,
L3,L4,LFLが入力され、これ等の信号が全て
“0”であるとき、換言すれば信号反転が区域
(J1〜J4)及び区域(J5〜J6)に於いて生じなか
つたとき、ノアゲート42の出力は“1”とな
る。 即ち、SCI信号が磁気テープ等に記録され再生
される場合、磁気テープ等に付着したゴミ、ホコ
リ、傷等により所謂ドロツプアウトが生じたとす
ると、前記所定区域内に於いて信号反転を生じる
ことがなく、ノアゲート42の出力が“1”とな
るから、結局、端子43よりエラー検出信号
RERを得ることが出来る。勿論、何等かの原因
でSCI信号の信号反転間隔が短くなつた場合に於
いても、エラー検出信号RERが得られる。 さて、ラツチされた量子化出力は、パルス発生
回路50に入力され、以つて量子化された信号反
転間隔に対応した数のパルスがこのパルス発
生回路50から出力される。本実施例に於けるパ
ルス発生回路50はナンドゲート51,52,5
3及びノアゲート54より構成されている。 4が“1”の期間はノアゲート54の出力は
“0”となるから、ナンドゲート53の出力は
“1”のままで、何等変化しない。また、C7が最
初に“1”となつた後は、C7,C8,C9の何れか
が“1”となるのでノアゲート54の出力は
“0”となるから、ナンドゲート53の出力は
“1”のままである(第6図参照)。従つて4が
“0”に反転してからC7が最初に“1”となるま
での期間即ち、ノアゲート54の出力が“1”の
期間について、ナンドゲート53の出力の変化状
態を考察すれば良い。 (a) L2=1、L3=L4=0のとき L3=0であるから、ナンドゲート51の出
力は“1”のままである。従つて、ナンドゲー
ト52,53の出力は第8図図示の如く変化
し、以つて、2個のパルスが得られる。 (b) L2=L3=1、L4=0のとき この場合、ナンドゲート51,52,53の
出力は第9図図示の如く変化するので、前述(a)
項の場合と同様に2個のパルスが得られ
る。 (c) L3=1、L2=L4=0のとき L2=0であるからナンドゲート52の出力
は、“1”のままである。従つてナンドゲート
51,53の出力は第10図図示の如く変化
し、以つて3個のパルスが得られる。 (d) L4=1、L2=L3=0のとき L2=L3=0であるからナンドゲート51,
52の出力は共に“1”のままである。従つ
て、ナンドゲート53の出力はC4の変化に応
答して第11図図示の如く変化し、以つて4個
のパルスが得られる。 尚、ラツチされた量子化出力LFLが“1”の場
合には、(d)項の場合と同様にして4個のパルス
NCが得られるが、この際には前述した如く端子
41よりフレーム同期信号RFLが得られるので、
斯かる4個のパルスがデジタルデータの復調
に利用されることはない。 斯様にして量子化された信号反転間隔(2To、
3To、4To)に、対応して2個、3個、若しくは
4個のパルスがパルス発生回路50より出力
される。 さて、パルス発生回路50より出力されるパル
スはデータとクロツクを作成する為の回路6
0に入力される。この回路60は3個のフリツ
プ・フロツプ回路61,62,63及びナンドゲ
ート64より構成されている。JK・フリツプ・
フロツプ回路61のJK端子はハイレベルに保持
されており、パルスがクロツクとして入力さ
れているので、回路61のQ、出力はパルス
NCの立下りに応答して夫々反転する。即ち、パ
ルスが2分周されることになる。JK・フリツ
プ・フロツプ回路61の出力を端子65より取
出し、これをクロツクRCLとする。JK・フリツ
プ・フロツプ回路61はナンドゲート64の出力
M3にてリセツトされ、以つてクロツクRCLの極
性の初期値化が為される。 即ち、ナンドゲート64にはパルスX3及びラ
ツチ出力L4が入力されており、ラツチ出力L4が
“1”となるのはデジタルデータ信号のパターン
が(1、0、1)となつたときのみであるから、
この特定パターンを利用してパルスM3を作成し、
以つてこのパルスM3にてJK・フリツプ・フロツ
プ回路61をリセツトしてクロツクRCLの極性
を初期値化し、クロツクとデータの同期をとるの
である。一方、D・フリツプ・フロツプ回路62
はパルスM1にてセツトされてそのQ出力が“1”
となる。D・フリツプ・フロツプ回路62のデー
タ入力は接地されているから、Q出力はクロツク
として入力されるパルスの立上りに応答して
“0”にリセツトされる。従つてD・フリツプ・
フロツプ回路62のQ出力M2は、第5図に示す
通りとなる。D・フリツプ・フロツプ回路63に
はD・フリツプ・フロツプ回路62のQ出力M2
がデータ入力として、またJK・フリツプ・フロ
ツプ回路61のQ出力がクロツク入力として夫々
印加される。従つてパルスM2はクロツクの立上
りにラツチされることになり、このラツチ出力即
ちD・フリツプ・フロツプ回路63のQ出力が端
子66より導出され、これがデータRDAとなる
(第5図参照)。依つて第5図により明らかな通
り、D・フリツプ・フロツプ回路63のQ出力を
データRDAとし、クロツクRCLをその立上りで
作動するクロツクとすれば、元のデジタルデータ
信号を復調することが出来る。このデジタルデー
タ信号は時間軸は変動しているが、データRDA
とクロツクRCLとの関係に於いて元のデジタル
データ信号が正しく復調されることが分る。 尚、D・フリツプ・フロツプ回路62のQ出力
M2をデータRDAとし、クロツクRCLをその立下
りで作動するクロツクとするかまたはJK・フリ
ツプ・フロツプ回路61のQ出力をその立上りで
作動するクロツクとしても元のデジタルデータ信
号を正しく復調することが出来る。 ここでフレーム同期信号について説明する。最
近に於いて音声信号をサンプリングし、このサン
プリング信号をパルスコード変調RCMして磁気
テープに記録(MFM変調記録或いはFM変調記
録)し、再生する装置が出現しているが、マルチ
トラツク・固定磁気ヘツド方式のPCM記録再生
装置にあつては、第12図に示す如く所定の個数
のデジタルデータD(サンプリングされた信号を
PCM変調したもの)に必要とあればエラー検
出・訂正符号Pを付加したものをフレーム信号と
し、このフレーム信号を複数のトラツクに記録し
ている。従つてフレーム信号間の同期をとる為に
フレーム同期信号FLを付加する必要がある。と
ころで斯かるフレーム同期信号FLは音声信号を
サンプリングして得られるデータとは性質が相違
するので何等かの形で両者を区別する必要があ
る。 例えば、このフレーム同期信号を特定の固定パ
ターンとすることが考えられるが、この場合には
フレーム同期信号のパターンとデータのパターン
とが偶然一致する可能性があるから、このような
事態の発生確率を小さく抑える為にフレーム同期
信号のビツト数を多くする必要がある。従つて、
情報がそれだけ冗長となりまた斯かる特定のパタ
ーンを検出する為の復調回路を必要とする等の欠
点がある。そこで、本発明に於いては、フレーム
同期信号に基く信号反転間隔をデータに基く信号
反転間隔とは相違させたものであり、実施例に於
いては、8Toとなつている。 さて、以上の説明はMFM変調されたSCI信号
の復調回路であつたが、次にFM変調されたSCI
信号の復調回路について説明する。この場合の信
号反転間隔は(To)か(2To)の何れかであり、
(To)に量子化された場合にはラツチ信号出力L1
に基いて1個、(2To)に量子化された場合には
ラツチ信号出力L2に基いて2個のパルスが発
生される。第13図はFM変調の場合に於けるク
ロツク作成回路90であつて、第4図図示の回路
60に替わるものであり、第14図はタイムチヤ
ートである。FM復調の場合には、パルスX3とラ
ツチ信号出力L2が入力されるナンドゲート91
の出力を利用してJKフリツプ・フロツプ回路9
2がリセツトされ、このJK・フリツプフロツプ
回路92にてパルスが2分周されてQ出力が
クロツクRCL′となる。 そしてラツチ信号出力L1をデータとし、クロ
ツクRCL′をその立上りで作動するクロツクとす
れば、元のデジタルデータ信号が復調されること
は第14図から明らかである。 ところで、以上の説明は例えばMFM変調され
たSCI信号の信号反転間隔を量子化するに当つ
て、区域(J1〜J2)に於いては2Toに、区域(J2
〜J3)に於いては3Toに、区域(J3〜J4)に於い
ては4Toに、区域(J5〜J6)に於いては8Toに
夫々量子化する場合につての説明であつた。即
ち、量子化区域は予め決定されており、変更出来
ない場合であつた。SCI信号はピークシフト等の
影響を受けてその信号反転間隔が正確に2To、
3To、等にならず変動が生じる為既述した如く量
子化したのであるが、この変動巾はSCI信号の記
録媒体及び記録再生回路の特性に起因し、SCI信
号の信号反転間隔の時系列的組合せにより変化す
る。斯かる点を考慮すれば、量子化区域を変更出
来る構成とした方が好ましい。そこで、本発明に
於いては量子化区域指定回路100を設けること
により量子化区域を変更出来るように構成したも
のである。 第15図は量子化区域指定回路100を有する
SCI信号の復調回路を示すブロツクダイヤグラム
であり、第16図はそのタイムチヤートである。
第15図図示の復調回路は、第4図図示の復調回
路に比較して、量子化区域指定回路100が付加
された点、量子化回路110が変更された点、及
びデータとクロツクを作成する回路60が一部変
更された点を除いて同じである。 量子化区域指定回路100はスイツチS1〜S6及
び比較回路101,102より構成されている。
スイツチS1〜S3は2Toの量子化区域と3Toの量子
化区域の境界を指定するスイツチであり、スイツ
チS4〜S6は3Toの量子化区域と4Toの量子化区域
の境界を指定するスイツチである。比較回路10
1のA側入力端子A1〜A3はスイツチS1〜S3に接
続されており、B側入力端子B1〜B3は測定回路
10のカウント出力C3〜C5に接続されている。
今、端子A1〜A3に対して入力されるスイツチS1
〜S3の操作に基く論理レベルの組合せで構成され
る2進数を A=(A3、A2、A1)(A1が最下位ビツト) 端子B1〜B3に対して入力されるカウント出力
C3〜C5の論理レベルの組合せで構成される2進
数を B=(B3、B2、B1)(B1が最下位ビツト) として表わせば、 A>Bのとき即ち A>C〔C=(C5、C4、C3)〕のとき 比較回路101の出力は“1”となる。この比
較回路101の出力により2Toの量子化区域と
3Toの量子化区域の境界が決定される。比較回路
102についても同様であるが、端子B3はカウ
ント出力5に接続されているので、 A>C〔C=(5、C4、C3)〕のとき 比較回路102の出力は“1”となり、この出
力により3Toの量子化区域と4Toの量子化区域の
境界が決定される。 次に量子化回路110について説明する。この
量子化回路110は、インバータ111〜115
ナンドゲート116,117、オアゲート11
8,119、排他的論理和ゲート120、アンド
ゲート121〜126より構成されている。 (イ) 量子化出力P2が得られる場合 C7が“1”、C8,C9が“0”であり、且つC6
が“0”若しくは比較回路101の出力が
“1”のときアンドゲート121の出力は“1”
となり、量子化出力P2が得られる。アンドゲ
ート121の出力は、区域J1〜J2に於いては必
ず“1”となり、スイツチS1〜S3の操作状態に
対応して区域J2′〜J2に於いて立下る(第16
図参照)。即ち、区域(J2′〜J2)は両端を含め
て8等分されており、スイツチS1〜S3の操作状
態に対応して決定されるAの値によりその立下
り位置が決定される。例えばA=(0、0、0)
とすれば(J2′)に於いて、A=(1、1、1)
とすれば(J2)に於いて立下る。 (ロ) 量子化出力P3が得られる場合 (1) C7が“1”、C8,C9が“0”のとき、アン
ドゲート122の出力が“1”となる。 (2) C5,C6,C7,C9が“0”、C8が“1”のと
きアンドゲート123の出力が“1”とな
る。 (3) 少なくともC5,C6の何れかが“0”、C7,
C9が“0”、C8が“1”であり、且つ比較回
路102の出力が“1”のときアンドゲート
124の出力が“1”となる。 従つて上述(1)、(2)、(3)の何れかの状態になつ
た場合オアゲート119出力は“1”となり、
量子化出力P3が得られる。オアゲート119
の出力は区域(J1〜J3′)に於いては必ず“1”
となり、スイツチS4〜S6の操作状態に対応して
区域(J3′〜J3)に於いて立下る(第16図参
照)。即ち区域(J′3〜J3)は両端を含めて8等
分されており、スイツチS4〜S6の操作状態に対
応して決定されるAの値によりその立下り位置
が決定される。 (ハ) 量子化出力P4が得られる場合 C8が“1”、C9が“0”であり、且つ少なく
ともC6,C7の一方が“0”のときアンドゲー
ト125の出力は“1”となり、量子化出力
P4が得られる。即ち、区域(J2″〜J4)に於い
て量子化出力P4が得られる(第16図P4参
照)。 (ニ) 量子化出力PFLが得られる場合 C9が“1”であり、且つC7,C8の何れか一
方が“1”のとき、アンドゲート126の出力
は“1”となり、量子化出力PFLが得られる。
即ち、区域J5〜J6に於いて量子化出力PFLが得
られる(第16図PFL参照)。 ところで、量子化出力P2が“1”となり、こ
のラツチ出力L2が“1”であれば、たとえこの
時点に於いて量子化出力P3が“1”でこのラツ
チ出力L3が“1”であつても、パルス発生回路
50から2個のパルスが得られ、2Toと量子
化されることは先に述べた通りである。従つて、
2Toの量子化区域と3Toの量子化区域の境界は、
区域(J′2〜J2)の範囲内に於いて量子化出力P2
が立下る点であり、これはスイツチS1〜S3により
指定されることが分る。 また、パルス発生回路50はラツチ出力L4の
状態に無関係に、量子化出力P3のラツチ出力L3
が“1”でラツチ出力L2が“0”のとき3個の
パルスを発生し、3Toと量子化されることは
先に述べた通りである。従つて3Toの量子化区域
と4Toの量子化区域の境界は区域(J3′〜J3)の範
囲内において量子化出力P3が立下る点であり、
これはスイツチS4〜S6により指定されることが分
る。 更に量子化出力P2,P3が“0”であり、量子
化出力P4のラツチ出力L4が“1”のときパルス
発生回路50は4個のパルスを発生し、4To
と量子化されること及び量子化出力PFLのラツチ
出力LFLが“1”のときパルス発生回路50は4
個のパルスを発生するが、これがデジタルデ
ータの復調に利用されることはなく、量子化出力
PFLがフレーム同期信号として利用されることは
先に述べた場合と同様である。 量子化出力P2,P3が共に“1”となるような
区域を敢えて設けたのは、一つには先に述べた通
りパルス発生回路50の構成を簡単化する為であ
るが、今一つの重要な理由は量子化区域を変更出
来る構成とした場合、量子化出力P2が区域
(J2′〜J2)に於いて立下つたとき、この時点に於
いて量子化出力P3が“1”となつていないと次
の如き不都合が生じるからである。即ち、量子化
出力P2が立下つてから量子化出力P3が立上る迄
の区域に於いてもし信号が反転しパルスM1が生
じたとすると、この場合には量子化出力P2,P3
の何れも得られず2Toとも3Toとも量子化されな
い事態が生じるからである。従つてスイツチS1〜
S3の操作状態に拘らず量子化出力P2が“1”で
ある区域(J1〜J2′)に於いて量子化出力P3を立
上らせる必要がある。量子化出力P3,P4が共に
“1”となるような区域を設けた理由も全く同様
である。 尚、量子化出力P3,P4が共に“1”になる区
域を設けた場合に於いて、前述したクロツク
RCLの極性を初期値化する際には、量子化出力
P3が“0”であり且つ量子化出力P4が“1”の
とき(このときデジタルデータ信号のパターンが
(1、0、1)となる)、パルスM3を作成し、以
つて初期値化する必要がある。従つて、第4図に
示す回路60は第15図に示す通り回路60′に
変更する必要がある。即ち、ナンドゲート64′
にはパルスX3、ラツチ出力L4、ラツチ出力L3を
インバータ67で反転させた出力3を入力し、
以つてこのナンドゲート64′より出力されるパ
ルスM1でもつて初期値化をする必要がある。 これまでの説明はMFM復調されたSCI信号の
信号反転間隔を量子化する場合であつたが、FM
復調されたSCI信号反転間隔を量子化する場合に
は、(To)と(2To)の量子化区域の境界をスイ
ツチにて指定する構成とすれば良い。 以上、詳細に説明した通り、本発明はSCI信号
の信号反転間隔を測定し、この測定結果を量子化
し、この量子化された信号反転間隔に基いてデー
タとクロツクを作成する回路(ここで言うデータ
とクロツクを作成する回路とは具体的に言えば
MFM復調の場合には、実施例に示すパルス発生
回路50及び狭義のデータとクロツクを作成する
回路60若しくは60′を、FM変調の場合には
量子化出力(データ)とクロツク作成回路90を
示す広義の意味でのデータとクロツクを作成する
回路である)を駆動し、以つてこのデータとクロ
ツクから元のデジタルデータ信号を復調するに際
し、量子化区域を変更出来る構成としたものであ
るから、正確にデジタルデータ信号を復調出来る
ものである。
第1図は各種変調方式によるSCI信号の記録時
の電流波形図、第2図はFM変調されたSCI信号
とこのSCI信号から再生される再生クロツクのタ
イムチヤート図、第3図は同じくMFM変調の場
合のタイムチヤート図、第4図は本発明にかかる
MFM変調されたSCI信号の復調回路のブロツク
ダイヤグラム、第5図、第6図、第7図は第4図
図示の復調回路の動作の説明に供するタイムチヤ
ート図、第8図、第9図、第10図、第11図は
パルス発生回路の動作の説明に供するタイムチヤ
ート図、第12図はデジタルデータとフレーム同
期信号の関係を示す図、第13図はFM変調され
たSCI信号の復調回路に利用されるクロツク作成
回路のブロツクダイヤグラム、第14図はFM変
調されたSCI信号の復調回路の動作の説明に供す
るタイムチヤート図、第15図は、第4図に示す
SCI信号の復調回路に本発明の要部となる量子化
区域指定回路を付加したもののブロツクダイヤグ
ラム。第16図はそのタイムチヤート図である。 10は測定回路、20,110は量子化回路、
50はパルス発生回路、60,60′はクロツク
とデータを作成する回路、90はクロツク作成回
路。
の電流波形図、第2図はFM変調されたSCI信号
とこのSCI信号から再生される再生クロツクのタ
イムチヤート図、第3図は同じくMFM変調の場
合のタイムチヤート図、第4図は本発明にかかる
MFM変調されたSCI信号の復調回路のブロツク
ダイヤグラム、第5図、第6図、第7図は第4図
図示の復調回路の動作の説明に供するタイムチヤ
ート図、第8図、第9図、第10図、第11図は
パルス発生回路の動作の説明に供するタイムチヤ
ート図、第12図はデジタルデータとフレーム同
期信号の関係を示す図、第13図はFM変調され
たSCI信号の復調回路に利用されるクロツク作成
回路のブロツクダイヤグラム、第14図はFM変
調されたSCI信号の復調回路の動作の説明に供す
るタイムチヤート図、第15図は、第4図に示す
SCI信号の復調回路に本発明の要部となる量子化
区域指定回路を付加したもののブロツクダイヤグ
ラム。第16図はそのタイムチヤート図である。 10は測定回路、20,110は量子化回路、
50はパルス発生回路、60,60′はクロツク
とデータを作成する回路、90はクロツク作成回
路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (1、0)のデジタルデータ信号を信号反転
間隔が所定間隔となるMFM変調することにより
得られる矩形波パルス列にて構成されたセルフク
ロツキング情報信号の復調回路であつて、前記矩
形波パルスの信号反転間隔を測定する測定回路
と、この測定回路にて測定された信号反転間隔を
量子化する量子化回路と、この量子化回路による
量子化の区域を指定する量子化区域指定回路と、
前記量子化回路にて量子化された信号反転間隔に
対応する2、3、又は4個のパルスを選択的に発
生するパルス発生回路と、前記パルス発生回路か
ら出力されるパルスを1/2分周することにより、
クロツクを作成する分周回路と、矩形波パルスの
信号反転に応答して立上り、前記分周回路より出
力されるクロツクに応答して立下ることによりデ
ータM2を作成するデータ作成回路とよりなり、
前記データM2又は前記データM2を前記クロツク
にてラツチしたラツチデータRDAを前記クロツ
クにて読出すことにより元のデジタルデータ信号
を得る構成としたセルフクロツキング情報信号の
復調回路。 2 (1、0)のデジタルデータ信号を信号反転
間隔が1対2となるFM変調することにより得ら
れる矩形波パルス列にて構成されたセルフクロツ
キング情報信号の復調回路であつて、前記矩形波
パルスの信号反転間隔を測定する測定回路とこの
測定回路にて測定された信号反転間隔を量子化す
る量子化回路と、この量子化回路による量子化の
区域を指定する量子化区域指定回路と、前記量子
化回路にて量子化された信号反転間隔に対応する
1又は2個のパルスを選択的に発生するパルス発
生回路と、前記パルス発生回路から出力されるパ
ルスを1/2分周することにより、クロツクを作成
する分周回路と、前記測定回路の出力をラツチす
ることにより前記測定回路が信号反転間隔“1”
を測定したときハイレベルとなるデータを作成す
るデータ作成回路とよりなり、 前記データを前記クロツクにて読出すことによ
り、元のデジタルデータ信号を得る構成としたセ
ルフクロツキング情報信号の復調回路。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11192079A JPS5637814A (en) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | Demodulating circuit for self-clocking information signal |
US06/127,432 US4344039A (en) | 1979-03-13 | 1980-03-05 | Demodulating circuit for self-clocking-information |
DE3009713A DE3009713C2 (de) | 1979-03-13 | 1980-03-13 | Schaltungsanordnung zum Dekodieren eines selbsttaktierenden Informationssignals |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11192079A JPS5637814A (en) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | Demodulating circuit for self-clocking information signal |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5637814A JPS5637814A (en) | 1981-04-11 |
JPS6348108B2 true JPS6348108B2 (ja) | 1988-09-27 |
Family
ID=14573420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11192079A Granted JPS5637814A (en) | 1979-03-13 | 1979-08-31 | Demodulating circuit for self-clocking information signal |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5637814A (ja) |
-
1979
- 1979-08-31 JP JP11192079A patent/JPS5637814A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5637814A (en) | 1981-04-11 |
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