JPS6347587Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、自動車のスペアタイヤを車体下部
等に取付けるためのスペアタイヤ保持装置に関す
る。

（従来技術） 従来、第１図の様に、スペアタイヤ１を搭載し
たハンガ２の支持部分２ｃをフツク３に係合し、
これを車体１０側からボルト４で締付してスペア
タイヤ１を車体に取付けるスペアタイヤ保持装置
があつた。

しかし、この種の保持装置によると、第２図に
示す様に、ボルト４の締めすぎによつてフツク３
の先端３ａが変形して開いてしまい、ハンガ２が
脱落し従つてスペアタイヤが不完全にしか取付け
られず又は全く取付けられなくなつてしまう場合
があつた。

（考案の目的） この考案は、以上の様な従来技術の欠点を除去
しようとして成されたものであり、フツク先端の
変形を防止し、また多少の変形があつてもハンガ
の脱落を防止し得るスペアタイヤ保持装置を提供
することを目的とする。

（考案の構成） この目的を達成するため、この考案によれば、
スペアタイヤを搭載する搭載部分、車体側に駆動
自在に固定した第１の支持部分、及びこの支持部
分の略反対側に位置する第２の支持部分を有する
ハンガと、前記第２の支持部分を離脱自在に釣支
可能なフツクが設けられ、該フツクは車体に回動
可能に懸装されたボルトに螺合保持され、該ボル
トとフツクとで前記第２の支持部分が挾持可能に
形成されているスペアタイヤ保持装置において、
前記ボルトの端部若しくは前記フツクの端部の少
くとも一方又は双方と嵌合するカバー体が第２の
支持部分に設けられていることとした。

（実施例） 以下、添付図面に従つてこの考案の実施例を説
明する。

尚、各図において同一の符号は同様の対象を示
すものとする。

第３図はこの考案の実施例の一部であるハンガ
２を示す斜視図ａ及び側面図ｂである。

ハンガ２は、一本の金属ロツド又はパイプを折
曲してフレーム状になつており、スペアタイヤ１
は搭載する搭載部分２ａ、車体側に支持手段９で
枢動自在に固定した第１の支持部分２ｂ、及びこ
の支持部分２ｂの略反対側に位置する第２の支持
部分２ｃを有する。また、搭載部分２ａにはタイ
ヤ１が横方向に移動するのを防止するサイドフレ
ーム２ｄがそれぞれ形成されている。

また、この考案によれば、ハンガ２の第２の支
持部分２ｃにカバー体３０が設けられている。

第４図はこのカバー体の一例を示すものであ
り、ハンガ２の支持部分２ｃに固定されたカバー
体４０はフツク３の先端３ａを蔽い嵌合する様な
凹部４０ａを有する。

また、第５図はカバー体の他の例を示すもので
あり、ハンガ２の支持部分２ｃに固定されたカバ
ー体５０はボルト４の先端４ａと嵌合する様な凹
部５０ａを有する。

カバー体は以上の例に限定されるものではな
く、例えば第４図と第５図のカバー体４０，５０
の構成を併有するものであつてもよい。

この様なカバー体４０，５０は例えば金属製で
あり、ハンガ２に溶接固定する。

（考案の効果） この考案は、以上の様に構成することにより、
フツク先端の変形を防止し、また多少のフツクの
変形があつてもハンガが脱落することなく、スペ
アタイヤを確実に保持することのできるスペアタ
イヤ保持装置を提供することができる。

尚、ハンガフレームの構成は第３図の構成に限
らずとも、この考案の効果を達成し得るのはもち
ろんのことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスペアタイヤ保持装置の一部断
面図、第２図は従来装置の欠点を示す側面図、第
３図はこの考案の実施例の一要部を示す斜視図ａ
及び側面図ｂ、第４図及び第５図はこの考案の実
施例の他の要部を示す側面図である。 １……スペアタイヤ、２……ハンガ、２ａ……
搭載部分、２ｂ……第１の支持部分、３……フツ
ク、３ａ……フツク端部、４……ボルト、４ａ…
…ボルト端部、１０……車体、３０，４０，５０
……カバー体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スペアタイヤを搭載する搭載部分、車体側に枢
   動自在に固定した第１の支持部分、及びこの支持
   部分の略反対側に位置する第２の支持部分を有す
   るハンガと、前記第２の支持部分を離脱自在に釣
   支可能なフツクが設けられ、該フツクは車体に回
   動可能に懸装されたボルトに螺合保持され、該ボ
   ルトとフツクとで前記第２の支持部分が挾持可能
   に形成されているスペアタイヤ保持装置におい
   て、前記ボルトの端部若しくは前記フツクの端部
   の少くとも一方又は双方と嵌合するカバー体が第
   ２の支持部分に設けられていることを特徴とする
   スペアタイヤ保持装置。