JPS6347359A - コバルトフエライト系スピネル薄膜の製造方法 - Google Patents

コバルトフエライト系スピネル薄膜の製造方法

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JPS6347359A
JPS6347359A JP19063986A JP19063986A JPS6347359A JP S6347359 A JPS6347359 A JP S6347359A JP 19063986 A JP19063986 A JP 19063986A JP 19063986 A JP19063986 A JP 19063986A JP S6347359 A JPS6347359 A JP S6347359A
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JP
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thin film
spinel
sputtering
film
substrate
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JP19063986A
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Hideki Matsuda
秀樹 松田
Hiroshi Iwasaki
洋 岩崎
Masahiko Kaneko
正彦 金子
Koichi Aso
阿蘇 興一
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Sony Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/08Oxides
    • C23C14/085Oxides of iron group metals

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光磁気記録材料であるコバルトフェライト系
スピネル薄膜の製造方法に関するものであり、特にこの
種スピネル薄膜の反応性スパッタリングによる低温成膜
法に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、CO及びFe、あるいはCo、Ga及びFe
を主体とする合金ターゲットを用い酸化雰囲気中でスパ
ッタを行うことにより、比較的低温において結晶性に優
れたスピネル薄膜を作製することを可能とするものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、耐酸化性を有する光磁気記録材料としてコバルト
フェライト系スピネル薄膜が報告されている。
このコバルトフェライト系スピネル薄膜は、例えば希土
類金属と遷移金属との非晶質合金からなる光磁気記録材
料等に比べて、酸化物であることから酸化腐食を受ける
ことがないこと、カー回転角あるいはファラデー回転角
が大きいというように磁気光学効果が大きいこと、等の
数々の利点を有し、実用化が期待されている。
ところで、上述のコバルトフェライト系スピネル薄膜を
作製する方法としては、例えば特開昭60−12490
1号公報等に記載されるように、成膜の容易さ等から金
属酸化物焼結体をターゲットとして用いたスパッタリン
グによるのが一般的である。
この場合・スバ・ツタリングによる成膜時の基板温度は
、500℃以上にされることが多い。また、低温で成膜
したとしても、光磁気記録媒体としての特性を生じせし
めるために、成膜後さらに高温の熱処理過程が必要であ
る。これは、光磁気記録材料としての磁気特性や磁気光
学特性が成膜した酸化物薄膜のスピネルとしての結晶性
と基本的に結びついており、上記高温基板上への成膜や
熱処理過程は主としてこの結晶性の改善に必要であるこ
とによる。
しかしながら、上記高温基板上への成膜や高温の熱処理
過程は、基板の選択に著しい制限を課すとともに、製造
プロセスの複雑化や製造コストの上昇をもたらす0例え
ば、基板温度を400〜500℃とするには基板自体に
かなりの耐熱性が要求され、この種の光記録媒体におい
て汎用されているポリカーボネート基板やエポキシ樹脂
基板等の高分子基板を使用することは難しい。また、基
板の温度を上げるまでに長時間を要することから、生産
性の点でも問題が多い。
また金属酸化物焼結体のターゲットは、(alスパッタ
リング時に高温になり易く、高温化によるターゲットの
破壊や酸素含有量の変化が起こり易いこと、 (bl酸化物ターゲットの特徴として成膜速度が著しく
小さい場合が多く、スパッタ時の投入電力を大きくして
も高速度での成膜が難しく、量産性が悪いこと、 等の欠点を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように、コバルトフェライト系スピネル薄膜は光
磁気記録材料として有望な材料であるが、これまでの報
告では、記録媒体として充分な光磁気特性を示すものは
、高温基板上に成膜したものや成膜後500℃程度以上
で熱処理を施したちのに限られているのが現状である・ −Cに、光磁気記録媒体は、その量産性から考えて・低
温(200℃程度)の基板上に成膜できることが望まし
い。特に、いわゆる光磁気ディスクのように基板にポリ
カーボネートやエポキシ樹脂等の高分子材料を用いる場
合には、低温成膜は重要な課題である。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、結晶性が良好で光磁気記録媒体として必
要な磁気特性、磁気光学特性を備えたコバルトフェライ
ト系スピネル薄膜を低温基板上に成膜可能とすることを
目的とする。
また本発明は、コバルトフェライト系スピネル薄膜の高
速度での成膜を可能とし、量産性の向上を図ることを目
的とする。
さらに本発明は、適切なキュリ一温度を有し記録感度に
優れたコバルトフェライト系スピネル薄膜の製造方法を
提供することを目的とし、同時に磁気異方性や磁気歪、
磁気光学効果等を改善することが可能な製造方法の提供
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、前述の目的を達成せんものと長期に亘り
鋭意研究を重ねた結果、酸化雰囲気中で合金ターゲット
を用いて反応性スパッタを行うことにより、200℃程
度の低温の基板上に結晶性の良好なコバルトフェライト
系スピネル薄膜を成膜することができるとの知見を得る
に至った。
本発明方法はかかる知見に基づいて完成されたものであ
って、CO及びFeあるいはCo、 Ga及びFeを主
体とする合金ターゲットを用い低温基板上に酸化雰囲気
中でスパッタを行ってスピネル薄膜を形成することを特
徴とするものである。
スパッタリングは、金属薄膜、酸化物薄膜のいずれを作
製する場合にも、組成制御等に優れた比較的筒便な方法
である。
本発明では、コバルトフェライト系スピネル薄膜の作製
に、酸化雰囲気中での反応性スパッタリングを採用した
反応性スパッタリングを行うには、スパソタリング装置
内にアルゴンガス等の不活性ガスとともに酸素ガスを導
入する必要があるが、本発明においては、不活性ガスと
酸素ガスの導入量を独立に精密に制御し、成膜速度に応
じて膜中に取り込まれる酸素量を安定に供給するように
設定する。酸素量(酸素分圧)が多すぎると、合金ター
ゲット表面の酸化が起こり、著しい成膜速度の低下をき
たす。逆に酸素量が少なすぎると、例えばウスタイト相
の薄膜が形成される等、所望のスピネル薄膜の作製が難
しい。
また、スパッタリング時の不活性ガス圧としては、5〜
50ミリTorr、好ましくはlO〜20ミリTorr
である。
上述の反応性スパッタリングによれば、コバルトフェラ
イト系スピネル薄膜の低温成膜が可能であり、したがっ
て基板温度は150〜400℃の低温状態に設定される
。勿論、400℃以上の畜温でもスピネル薄膜の成膜は
可能であるが、これ以上高い温度の設定すると基板の選
択範囲が制限されてしまい、例えば高分子基板等の使用
が難しくなる。また、基板温度が150℃未満では良質
なスピネル薄膜を得ることが難しくなる。
一方、上記反応性スパッタリングを行う際に使用される
ターゲットは、CO及びFeを主体とする合金ターゲッ
トである。かかる合金ターゲットを使用して酸化雰囲気
中で反応性スパッタリングを行うことにより、一般式 %式%(1) で示される組成を有するコバルトフェライト系スピネル
薄膜が形成される。なお、合金ターゲ7)の組成と得ら
れるスピネル薄膜の組成とはほぼ対応していることは、
EPMA分析により(in認した。
この場合、上記一般式(1)中Goの占める割合xは、
0.5≦X≦1.05の範囲に設定することが好ましい
。これはCoの割合Xが1.05を越えると、ウスタイ
ト相薄膜が生成し易くなり、逆に0.5未満であると膜
中の酸素量の制御が鉾しくなることによる。また、上記
Co、Feの他、合金ターゲット中にStの添加元素を
混入しても差し支えない。
また、特にCo;Feに加えてGaを含有する合金ター
ゲットを使用することにより、得うれるコバルトフェラ
イト系スピネル薄膜のキュリ一温度を100〜200℃
程度に抑え、半導体レーザによる書き込みが容易に行え
るようにすることもできる。本発明者等の実験によれば
、添加元素としてGaを使用したときに、上記反応性ス
パッタリングによって結晶性が良好で記録感度に優れた
スピネル薄膜が低温成膜されることが確認された。
上記Co、Ga及びFeを主体とする合金ターゲットを
使用した場合には、得られるコバルトフェライト系スピ
ネル薄膜の組成は、次式%式%() で示されるが、この場合にもCoの割合Xは0.5≦X
≦1.05とすることが好ましい。また、Gaの割合y
は、Q<y≦1.1である。Gaはわずがな添加量でも
キュリ一温度や磁気異方性、磁気歪。
磁気光学効果等の改善に効果を発揮するが、あまり多量
に加えるとスピネル薄膜の有する光磁気記録材料として
の特性を損なう虜れがある。
〔作用〕
Co及びFeを主体とする合金ターゲットを用い、酸化
雰囲気中で反応スパッタを行うと、基板上にはCOX 
F e 3−X O(但し、0.5 ≦x ≦1.05
 )で表されるコバルトフェライト系スピネル薄膜が形
成される。この場合、基板温度が200 ’c程度の低
温状態であっても、良好な結晶性を有するスピネル薄膜
が得られ、基板に対する制N、!1が解消される。
また、Co、Ga及びFeを主体とする合金ターゲット
を用い、酸化雰囲気中で反応スパッタを行っても、CO
XQ a y F e ff−x−yO(1’Aし、0
.5≦X≦1.05,0<y≦1.1)で表されるコバ
ルトフェライト系スピネル薄膜が低温成膜される。
得られるスピネル薄膜は、結晶性に優れるとともに、キ
ュリ一温度が適切な範囲にあり、磁気特性。
磁気光学特性に優れたものである。
〔実施例〕
以下・本発明を具体的な実施例により説明するが・本発
明がこれら実施例に限定されるものでないことは言うま
でもない。
天蓋±よ コバルト−鉄合金ターゲットを用い、高周波マグネトロ
ンスパッタリング装置によってコバルトフェライト薄膜
を成膜した。
使用したスパッタリング装置の概略的な構成を第1図に
示す。
このスパッタリング装置は、マグネトロン型のスパッタ
リング装置であって、真空チャンバ(1)中に合金ター
ゲット(2)及びマグネット(3)とからなるカソード
装置と基板(4)とを対向配置することにより構成され
るものである。
ここで、上記カソード装置においては、放電により発生
する放電プラズマがマグネット(3)の磁極(3a) 
、 (3b)間のトロイダル型°(ドーナツ型)の磁場
Mのトンネルの周辺に拘束され、アルゴンイオンが効率
良く合金ターゲット(2)に衝突して構成原子をたたき
出すようになっている。
一方、上記基板(4)の裏面側にはヒータ(5)が設け
られ、基板(4)の温度を制御するようになっている。
さらに、このスパッタリング装置には、上記真空チャン
バ(1)内にアルゴンガス等の不活性ガスを導入するた
めの導入管(6)が設置されるとともに、酸素ガスを導
入するための導入管(7)が設置されている。これら導
入管(6)、(7)から専大されるアルゴンガスあるい
は酸素ガスの流量は、それぞれ流量制御装置、いわゆる
マスフローコントローラー(8) 、 (9)によって
独立に制御され、特に酸素ガスの流量は0.2%程度の
オーダーで精密に制御されるようになされている。
上述のスパッタリング装置を用い、導入管(7)から酸
素ガスを導入して装置内を酸化雰囲気とし、反応スパッ
タを行った。スパッタリング条件は下記の通りである。
スパッタリング条件 スパンクリング電力        200Wスパツタ
リングガス圧    10ミリTorrj1gi入ii
      O,178〜0.313 SCCM基板 
           石英ガラス基板温度     
       200 ”Cターゲット Co33.J
ehh、q  (数値は原子%)スパッタリングに際し
ては、アルゴンガスのみの雰囲気で10分間予備スパッ
タリングを施し、さらに本スパ、夕と同じ雰囲気で1o
分間スパッタリングを行った後、基板上にLi!厚0.
5μmのコバルトフェライト薄膜を成膜した。
第2図Aないし第2図Eに酸素流入量を変化させたとき
に得られた薄膜(試料A〜紙試料)のX線回折パターン
を示す。また、酸素流入量の変化による成膜速度の変化
を第3図に示す。なお、第3図中A−Eで示す点は、試
料A〜試料已にそれぞれ対応している。
この結果、酸素流入量が少ない条件で得られた薄膜(試
料A)においては、第2図Aに示すようにウスタイト相
の(111)面のピークが観察さし、このi&tLAけ
内7カスに珀小トン1瞥・kl−二イト薄膜となってい
ることが判明した。
これに対して、酸素流入量を若干増やした状態で成膜さ
れた薄膜(試料B)のX線回折パターンでは、スピネル
の(111)面及び(222)面のピークが現れ、試料
Bは(111)面配向したスピネル相であることがわか
った。試料Bは極めて良好な結晶性を有し、また成IP
J速度も大である。
さらに酸素流入量を増やすと、結晶性が悪くなっていき
、ついには非晶質的になってしまう。この傾向は、第2
図C(試料C)〜第2図E(試料E)に示すX線回折パ
ターンから明らかである。
また、このとき成膜速度は急激に低下する。
したがって、上述の反応性スパッタリングにおいては、
成膜速度が得られる薄膜の結晶性を左右する重要なパラ
メータであると考えられる。
本実施例では、酸素流入量を適切な値に設定し、成膜速
度を大とすることにより、結晶性に優れたスピネル薄膜
が200℃程度の低温基板上に成膜されることが確認さ
れた。(試料B) 気記録材料としての特性を調べた。
先ず、第4図に振動試料型磁束計(VSM)によって測
定した磁化曲線を示す。図中・実線は垂直方向での磁化
曲線を、破線は面内方向での磁化曲線を示す。
この第4図より、得られるスピネル薄膜は面内成分があ
る程度あるものの、垂直磁化膜となっていることがわか
る。
第5図は、本実施例で得られたスピネル11膜(試料B
)におけるファラデー回転角の波長依存性を示すもので
ある。
この第5図より、試料Bにおいては、特に半導体レーザ
の波長域である780nm付近で大きなファラデー回転
角を示すことがわかる。
また、第6図は試料Bにおける磁化の温度変化を示すも
のである。
この第6図からは、スピネル薄膜のキュリ一温度を求め
ることができる。すなわち、試料Bのキュリ一温度はお
よそ470℃である。
止較炎 ターゲットとして鉄ターゲツトを用い、他は先の実施例
1と同様の方法によりマグネタイトスピネル薄膜の作製
を試みた。
マグネタイトスピネル薄膜f膜も酸素分圧を制御すれば
作製可能であると考えられるが、実際本発明者等が実験
を行ったところ、第7図に示すように成膜速度が急激に
低下し、酸素分圧の制御が非常に難しかった。
一応、第7図中?印で示す条件でマグネタイトスピネル
薄膜を得たが、無配向多結晶膜であった。
したがって、反応性スパッタリングによってスピネル薄
膜を安定に低温成膜するには、ターゲットとしてCo及
びFeを主体とする合金ターゲットの使用が好ましいと
言える。
実施■I Co−Ga−Fe合金ターゲット(Cozy、 zGa
za、 ffFe5s、4’数値は原子%を表す)を用
い、先の実施例1と同様のスパッタリング装置により酸
化雰囲気中で反応スパッタを行った。スパッタリング条
件は下記の通りである。
スパッタリング条件 スパッタリング電力        80Wスパツタリ
ングガス圧    10ミリTorr酸素流入量   
      0.116 SCCCC仮基板     
     石英ガラス基板温度           
 200°Cスパッタリングに際しては、実施例1と同
様にアルゴンガスのみの雰囲気で10分間予備スパッタ
リングを施し、さらに本スパフタと同じ雰囲気で10分
間スパンタリングを行った後、基板上に成膜した。成膜
速度は、10nm程度であった。
得られたコバルトフェライト系薄膜は、第8図にそのX
線回折パターンを示すように、良好な結晶性を有するス
ピネル薄膜であった。第8図のX線回折パターンには、
低角側よりスピネル(111)面及び(222)面によ
る回折ピークが現れている。
また、得られたスピネル薄膜の磁気特性を調べたところ
、第9図に示すような磁化曲線を示した。
図中、実線は垂直方向での磁化曲線、破線は面内方向で
の磁化曲線を表しており、本実施例で得られたスピネル
薄膜も垂直磁化膜となっていることが確認された。
次に、本実施例で得られたスピネル1膜におけるファラ
デー回転角の波長依存性を調べたところ、第1O図に示
すように半導体レーザ光の波長域で大きなファラデー回
転角を示すことがわかった。
さらに、本実施例で得られたスピネル薄膜における磁化
の温度変化を調べたところ、第11図に示すような結果
が得られ、当該スピネル薄膜のキュリ一温度はおよそ9
0℃であることがわかった。
すなわち、Gaの添加により、得られるスピネル薄膜の
キュリ一温度が大幅に低下した。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
Co及びFeを主体とする合金ターゲットを用い酸化雰
囲気中で反応スパッタを行っているので、200℃程度
の低温基板上に良好な結晶性を有するスピネル薄膜を成
nりすることが可能である。したがって、スピネル薄膜
を成膜するための基板材料に対する制約が解消される。
またこの場合、ターゲットの熱的劣化もほとんどなく、
高速度でのコバルトフェライト系スピネル薄膜の成膜が
可能であり、生産性の点でも有利である。
一方、Co、Ga及びFeを主体とする合金ターゲット
を用い酸化雰囲気中で反応スパッタを行うことにより、
同様に良質なスピネル薄膜の低温成膜が可能となるとと
もに、磁気特性や磁気光学特性に優れたコバルトフェラ
イト系スピネル薄膜の作製が可能である。特に、Gaの
添加により、得られるスピネル薄膜のキュリ一温度が下
がり、記録感度に優れた光磁気記録材料とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するにあたって使用されるスパ・
7タリング装置の一例を示す概略的な構成図である。 第2図Aないし第2図EはCo−Fe合金ターゲットを
使用して酸素流入量を変化させながら反応スパッタを行
って得られたコバルトフェライト薄膜のX線回折パター
ンを示すスペクトル図である。 第3図はCo−Fe合金ターゲットを使用して反応スパ
ッタを行った際の酸素流入量の変化に伴う成膜速度の変
化を示す特性図である。 第4図はCo−Fe合金ターゲットを使用して得られた
コバルトフェライト系スピネル薄膜の磁化曲線を示す特
性図であり、第5図はそのファラデー回転角の波長依存
性を示す特性図、第6図は磁化の温度変化を示す特性図
である。 第7図はFeターゲットを使用した場合の酸素流入量と
成膜速度の関係を示す特性図である。 第8図はCo−Ga−Fe合金ターゲットを使用して得
られたコバルトフェライト系スピネル薄膜のX線回折パ
ターンを示すスペクトル図、第9図はその磁化曲線を示
す特性図、第10図はファラデー回転角の波長依存性を
示す特性図、第11図は磁化の温度変化を示す特性図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Co及びFeを主体とする合金ターゲットを用い
    低温基板上に酸化雰囲気中でスパッタを行ってスピネル
    薄膜を形成することを特徴とするコバルトフェライト系
    スピネル薄膜の製造方法。
  2. (2)Co、Ga及びFeを主体とする合金ターゲット
    を用い低温基板上に酸化雰囲気中でスパッタを行ってス
    ピネル薄膜を形成することを特徴とするコバルトフェラ
    イト系スピネル薄膜の製造方法
JP19063986A 1986-08-15 1986-08-15 コバルトフエライト系スピネル薄膜の製造方法 Pending JPS6347359A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5496631A (en) * 1992-11-30 1996-03-05 Toda Kogyo Corporation Perpendicular magnetic film, multilayered film for perpendicular magnetic film and process for producing perpendicular magnetic film
US5589261A (en) * 1992-03-30 1996-12-31 Toda Kogyo Corporation Perpendicular magnetic film, process for producing the same and magnetic recording medium having the same

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