JPS6346631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、巻取り筒体と上端において該巻取り
筒体に取付けられる生布より成るロールスクリー
ンに関するもので、特に、ロールスクリーンの巻
取り筒体にロールスクリーン生布をとりつける取
付装置に関するものである。

従来、ロールスクリーンの巻取り筒体に生布を
とりつけるために、巻取り筒体の側面に実質的に
その全長にわたつてのびるスリツトを形成し、該
巻取り筒体内には生布上端部を受入れる受入室を
形成し、生布の上縁にその実質的に全横幅にわた
つてのびる細い固定用の板片をとりつけ、この板
片を巻取り筒体の一端から該受入室内に縦方向に
挿入することによつて生布を巻取り筒体にとりつ
けていた。しかし、このような取付法では、ロー
ルスクリーンの組立て作業が厄介で時間がかか
り、また、このように組立てたロールスクリーン
を一旦ブラケツトにより所定個所にとりつけた後
に、生布の修理あるいは交換のために、生布を巻
取り筒体から外ずそうとすると、ロールスクリー
ンを先ずブラケツトから取外し分解した後に、生
布の固定用板片を巻取り筒体の長手方向に引き抜
かなければならないというような厄介な作業が必
要で、簡単に生布の修理または交換をすることが
できない。

本考案は、このような従来のロールスクリーン
における欠点を排除し、巻取り筒体への生布の取
付を極めて簡単に行なうことができ、しかも、巻
取り筒体をブラケツトによつてとりつけた状態の
ままで、極めて簡単に生布の取付け、取外し、交
換を行い得るようにしたロールブラインド生布の
取付装置を提供しようとするものである。

本考案の特徴とするところはロールスクリーン
の巻取り筒体にロールスクリーン生布の上端を取
り付ける装置において、巻取り筒体の側面に実質
的に全長にわたつてのびるスリツトを形成し、且
つ該スリツトの内側で該巻取り筒体内に、断面扁
平袋状の生布上端受入室を形成し、上記のスリツ
トの位置における該受入室の深さより若干広い幅
の頭部およびこの頭部に鈎形に連結する脚部を有
し且つ生布の横幅と実質的に等しい長さを有する
固定棒を生布の上縁にとりつけて、該固定棒の脚
部を生布上縁部分とともに上記のスリツトを通し
て該受入室の中に挿入し、これを断面扁平袋状の
受入室の一端の方に導入した上、該固定棒の頭部
を該スリツトの縁に当接させ、その後、生布を引
張ることによつて該固定棒をスリツトの縁に圧着
保持するようにしたことにある。更に本考案の好
ましい実施例においては上記の固定棒の頭部の該
スリツトに臨む縁部に該固定棒取外し用の工具の
先端を引掛ける引掛部が形成される。

以下、図面を参照して説明する。

第１図は本考案による取付装置によつて、生布
の上端を巻取り筒体に取付けた状態のロールスク
リーンを示す。図中１は巻取り筒体、２は生布、
３は該巻取り筒体の側面にその実質的に全長にわ
たつてのびるように形成されたスリツト、４は該
スリツトの内側で該巻取り筒体内に形成された断
面扁平袋状の生布受入室、５は該生布の上縁にと
りつけられた固定棒を示す。固定棒５は、上記の
スリツト３の位置における該受入室４の深さより
若干広い幅の頭部５ａとこの頭部に鈎形に一体に
連結された脚部５ｂを有し且つ生布の横幅と実質
的に等しい長さを有している。この固定棒５はそ
の脚部５ｂの周りに生布上縁部分を巻きつけた状
態で、該脚部５ｂをスリツト３を通して受入室４
内に挿入し、これを断面扁平袋状の受入室４の一
端の方に導入した上、頭部５ａをスリツト３の縁
に当接させ、その後、生布を引張ることによつ
て、頭部５ａがスリツト３の縁に圧着された状態
で保持され、かくして生布を巻取り筒体に固定的
に連結する。また、上記の固定棒の頭部５ａの該
スリツト３に臨む縁部には、固定棒取外し用の工
具を引掛ける縁部５ｃが形成される。

上記の取付装置によつて生布２を巻取り筒体１
に取付ける場合の順次の段階を第２図イ，ロ，
ハ，ニ，ホに示し、また、生布２を巻取り筒体１
から取り外ずす場合の順次の段階を第３図イ，
ロ，ハ，ニ，ホに示す。図中、矢印は各部を手で
動かす方向を示す。また、第３図において、６は
固定棒取外し用工具の先端部を示す。これらの図
は、特に説明しないでも充分理解されるであろ
う。

上述のように、本考案の取付装置によれば、ロ
ールスクリーンの生布を極めて簡単に巻取り筒体
に取付けることができ、また、取外しも極めて簡
単にすることができる。然して、この取付けおよ
び取外しは、巻取り筒体をブラケツトに装着した
状態で行うことができ、すなわち、従来のように
巻取り筒体をブラケツトから取り外ずして分解す
るというような面倒な作業を必要とすることなし
に達成することができ、従つて生布修理の場合或
いは生布交換の場合等に、生布の取外しおよび再
取付けを極めて容易にすることができて、実用上
非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案取付装置によつて生布を巻取り
筒体にとりつけたロールスクリーンの上部を示す
断面図、第２図イ，ロ，ハ，ニ，ホは生布を巻取
り筒体に取付ける順次の段階を示す説明図、第３
図イ，ロ，ハ，ニ，ホは生布を巻取り筒体から取
外す順次の段階を示す説明図である。 １…巻取り筒体、２…生布、３…スリツト、４
…生布受入室、５…固定棒、６…固定棒取外し用
工具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ロールスクリーンの巻取り筒体にロールスク
   リーン生布の上端を取り付ける装置において、
   巻取り筒体の側面に実質的に全長にわたつての
   びるスリツトを形成し、且つ該スリツトの内側
   で該巻取り筒体内に、断面扁平袋状の生布受入
   室を形成し、上記のスリツトの位置における該
   受入室の深さより若干広い幅をもつ頭部および
   この頭部に鈎形に連結する脚部を有し且つ生布
   の横幅と実質的に等しい長さを有する固定棒を
   生布の上縁にとりつけて、該固定棒の脚部を生
   布上縁部分とともに上記のスリツトを通して該
   受入室の中に挿入し、これを断面扁平袋状の受
   入室の一端の方に導入した上、該固定棒の頭部
   を該スリツトの縁に当接させ、その後、生布を
   引張ることによつて該固定棒をスリツトの縁に
   圧着保持するようにしたことを特徴とするロー
   ルスクリーン生布の取付装置。 (2) 上記の固定棒の頭部の該スリツトに臨む縁部
   に、該固定棒取外し用の工具の先端を引掛ける
   引掛部を形成した実用新案登録請求の範囲第(1)
   項記載のロールスクリーン生布の取付装置。