JPS6346409Y2 - - Google Patents

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JPS6346409Y2
JPS6346409Y2 JP11565880U JP11565880U JPS6346409Y2 JP S6346409 Y2 JPS6346409 Y2 JP S6346409Y2 JP 11565880 U JP11565880 U JP 11565880U JP 11565880 U JP11565880 U JP 11565880U JP S6346409 Y2 JPS6346409 Y2 JP S6346409Y2
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JP
Japan
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link plate
conveyor chain
fitting hole
link
pin
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JP11565880U
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JPS5741815U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンベヤチエーン、特に海水除塵
機、水処理チエーン等の腐食環境で使用されるコ
ンベヤチエーンのリンクプレート、詳しくはその
ピン又はブツシユ嵌合孔部分の改良に関する。
一般に、コンベヤチエーン1は、第1図に示す
ように、2枚のリンクプレート2をピン3により
結合した外側リンク5と、同様な2枚のリンクプ
レート2をブツシユ6により結合し、該ブツシユ
6にローラ7を回転自在に支持した内側リンク9
よりなり、ピン3をブツシユ6に嵌合することに
より無端状に連接して構成されている。そして、
第2図に示すように、リンクプレート2は、通
常、5〔mm〕以上の圧延材をプレス打抜きして製
作されているが、該打抜き製作時に、ピン3又は
ブツシユ6を嵌合・固定する嵌合孔10もプレス
多段送り工程により同時に成形されている。この
ため、プレート2の板厚が大きい関係上、嵌合孔
10のプレス打抜き面は滑らかなせん断面になる
ことは少なく、ほとんどが粗い破断面により形成
されている。そして、この様なプレート2をチエ
ーン1に組込んで疲労テストを行なうと、疲労強
度は低く、かつ疲労の起点は常に粗い破断面の一
部から発生していることが認められた。更に、該
疲労の起点付近を顕微鏡で観察すると、第4図に
示すように、圧延方向にクラツク11が無数に存
在し、破壊はそのうちの1個11aを起点として
発生していることがわかつた。これにより、これ
らクラツク11が大きな切欠き効果を発揮し、リ
ンクプレート2の疲労破壊の要因となつているこ
とが推察される。
一方、海水中等の腐食環境で使用されるコンベ
ヤチエーンの疲労強度は更に低く、この場合も、
破壊の起点は前記クラツク11にあることが認め
られた。これにより、腐食環境中では前記クラツ
ク中に腐食物質が滞留・濃縮して平滑部との間に
腐食電池を形成し、結果として深い食孔を生成す
るので、これが更に大きな切欠き効果を発揮する
ものと推察される。
更に、腐食環境中で使用されるコンベヤチエー
ンは、一般に、ピン3及びブツシユ6をステンレ
ス鋼で製作するが、この場合、普通鋼のリンクプ
レート2とステンレス鋼のピン3及びブツシユ6
が嵌合孔10で接触し、いわゆる異種金属接触腐
食を生じ、腐食電位の低い普通鋼が腐食する事に
なり、疲労強度低下の一因になつているものと推
察される。
本考案は、以上の点に鑑みなされたものであ
り、リンクプレート2の嵌合孔10内面にシヨツ
トピーニングを施して、クラツク11を潰すと共
に該面を浅い凹凸面により構成し、更にその上
に、硬化性樹脂を付着することにより、腐食物質
及び他の金属との接触を断ち、もつてリンクプレ
ート2に材料本来の疲労強度を発揮させて、通常
環境においてばかりでなく、腐食環境中において
も高疲労強度を有するコンベヤチエーンを提供す
ることを目的とするものである。
以下、実施例に基づき、本考案を具体的に説明
する。
まず、リンクプレート2の嵌合孔10内面にシ
ヨツトピーニングを施す。すると、嵌合孔10の
クラツク11は潰され、第5図に示すように、嵌
合孔10は浅い凹凸よりなる適度の粗さの面12
により構成される。更に、その後、リンクプレー
ト2に所定温度による焼入・焼戻しを行ない、材
料の硬化及び靫性の回復を図る。そして、シヨツ
トピーニングによる浅い凹凸面12上に、乾性接
着材等の硬化性樹脂13を付着し、該嵌合孔10
にピン3又はブツシユ6を挿入・接着して、外側
リンク5又は内側リンク9を構成する。
従つて、以上構成によると、嵌合孔10内面は
シヨツトピーニングによりクラツク11が潰され
ているので、切欠き効果が発揮されることを防止
して、疲労強度を高めることができる。また、シ
ヨツトピーニングによる凹凸面12上に硬化性樹
脂13を付着したので、腐食物質がプレート嵌合
孔面に接触することなく、かつクラツク11が潰
されて腐食物質の滞留及び濃縮が阻止されること
と相俟つて、腐食環境においても、空気中と略々
同等の高疲労強度を保つことができ、また、硬化
性樹脂13は絶縁体の作用をし、嵌合孔10での
プレート2とピン3及びブツシユ6との直接接触
を阻止して、異種金属接触腐食を防止できる。更
に、硬化性樹脂13はシヨツトピーニングによ
り、適度の粗さになつている凹凸面12上に付着
するので、強固に接着され、剥離することはな
い。以上により、空気中、また腐食環境中におい
ても、疲労強度の高いコンベヤチエーンを得るこ
とができる。
なお、上述実施例は、シヨツトピーニングをリ
ンクプレート2の焼入・焼戻し前に行ない、軟か
い材料をシヨツトピーニングして確実にクラツク
11を潰すことができるが、クラツク11が大き
くないような場合、焼入・焼戻し後にシヨツトピ
ーニングを行ない、クラツク11の潰しとシヨツ
トピーニングによる表面加工硬化を同時に期待す
ることもできる。また、硬化性樹脂13の硬化前
にピン3又はブツシユ6を挿入して接着したが、
該樹脂13が硬化した後、ピン3又はブツシユ6
を挿入するようにしても良い。
次に、以上効果を明らかにするため、第6図に
疲労テストの結果を示す。
材質SCM435、厚さ9〔mm〕の圧延材をプレス
で打抜いてリンクプレートを形成し、ついで焼
入・焼戻した従来のリンクプレートを用いたコン
ベヤチエーンAと、同様なリンクプレートの嵌合
孔10にシヨツトピーニングを施し、その後焼
入・焼戻しを行ない、更にその上に、スリーボン
ド(登録商標)を塗付した本考案によるリンクプ
レートを用いたコンベヤチエーンBを、それぞれ
空気中a、塩水中cでテストしたものである。な
お、図中、Aaは従来コンベヤチエーンによる空
気中での疲労曲線、Acはその塩水中での疲労曲
線、Baは本考案のコンベヤチエーンによる空気
中での疲労曲線、Bcはその塩水中での疲労曲線
を示すものである。これにより、本考案によるコ
ンベヤチエーンBは塩水中も空気中とほとんど変
わらず、従来のコンベヤチエーンAに比して大幅
に高い疲労強度を有していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用し得るコンベヤチエーン
を示す平面図、第2図はそのリンクプレートを示
す斜視図、第3図は第2図−線による断面
図、第4図は従来のリンクプレートによる第3図
L部分拡大図、第5図は本考案のリンクプレート
によるL部分拡大図、第6図は疲労テスト結果を
示す図である。 1……コンベヤチエーン、2……リンクプレー
ト、3……ピン、6……ブツシユ、10……嵌合
孔、11……クラツク、12……凹凸面、13…
…硬化性樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピン又はブツシユと嵌合する嵌合孔を有するリ
    ンクプレートよりなるコンベヤチエーンにおい
    て、該リンクプレートの嵌合孔内面にシヨツトピ
    ーニングを施して、クラツクを潰すと共に該面を
    浅い凹凸面により構成し、更にその上に、硬化性
    樹脂を付着したコンベヤチエーンのリンクプレー
    ト。
JP11565880U 1980-08-15 1980-08-15 Expired JPS6346409Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11565880U JPS6346409Y2 (ja) 1980-08-15 1980-08-15

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11565880U JPS6346409Y2 (ja) 1980-08-15 1980-08-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5741815U JPS5741815U (ja) 1982-03-06
JPS6346409Y2 true JPS6346409Y2 (ja) 1988-12-02

Family

ID=29476568

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JP11565880U Expired JPS6346409Y2 (ja) 1980-08-15 1980-08-15

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JPS5741815U (ja) 1982-03-06

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