JPH0542801A - 車輪およびその熱処理方法 - Google Patents

車輪およびその熱処理方法

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JPH0542801A
JPH0542801A JP22526491A JP22526491A JPH0542801A JP H0542801 A JPH0542801 A JP H0542801A JP 22526491 A JP22526491 A JP 22526491A JP 22526491 A JP22526491 A JP 22526491A JP H0542801 A JPH0542801 A JP H0542801A
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JP
Japan
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wheel
flange
shaft
boss
wheels
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JP22526491A
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Fumio Itakura
二三夫 板倉
Takayuki Imanishi
隆行 今西
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Kito KK
Kito Corp
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Kito KK
Kito Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボスに硬化処理を施さないで、踏面部および
フランジにのみ硬化処理を施した車輪を容易に製造す
る。 【構成】 踏面部1とフランジ2とボス3とからなる金
属製車輪4をプレス加工により製造したのち、複数の車
輪4を同じ向きにして軸5に嵌合すると共に、車輪列の
一端部の車輪4におけるフランジ2を前記軸5の一端部
に設けた円形フランジ6の周縁に係合させ、前記軸5の
他端部に設けた締付部材8により、前記車輪列を締付
け、次に軸5により支持されている車輪列に、ガス浸炭
焼入れおよび焼戻し処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール上を転動する金
属製車輪における踏面部およびフランジのみを硬化処理
した車輪およびその熱処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス加工によって成形された踏
面部とフランジとボスとからなる金属製車輪に硬化処理
を施す場合は、(1)車輪の全面を露出させた状態で、
ガス浸炭焼入れおよび焼戻し処理を行なう方法、(2)
踏面部およびフランジのみに硬化処理を施すために、車
輪における踏面部およびフランジ以外の部分に、浸炭防
止剤を塗布し、次にその浸炭防止剤を塗布した車輪に、
ガス浸炭焼入れおよび焼戻し処理を行なったのち、浸炭
防止剤を剥離除去する方法等が実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の(1)の方
法の場合は、踏面部とフランジとボスとからなる車輪全
体が硬化され、そのため車輪のボスに軸受ストッパを有
する軸受嵌合部を切削形成するとき、高価な超硬切削工
具を必要とすると共に、切削加工も行ないにくく、さら
にボスが硬化されているので、軸受を組込んで車輪を車
軸に嵌設したときの性能安定が悪いという欠点がある。
また前記(2)の方法の場合は、車輪における踏面部お
よびフランジ以外の部分に浸炭防止剤を塗布し、ガス浸
炭焼入れおよび焼戻し後に、浸炭防止剤を剥離除去する
必要があるので、処理操作が煩雑である。特に、多数の
車輪に硬化処理を施す場合は、各車輪ごとに浸炭防止剤
の塗布および剥離除去を行なう必要があるので、処理操
作が極めて煩雑である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
有利に解決するために、踏面部1とフランジ2とボス3
とからなる金属製車輪4をプレス加工により製造したの
ち、複数の車輪4を同じ向きにして軸5に嵌合すると共
に、車輪列の一端部の車輪4におけるフランジ2を前記
軸5の一端部に設けた円形フランジ6の周縁に係合さ
せ、前記軸5の他端部に設けた締付部材8により、前記
車輪列を締付け、次に軸5により支持されている車輪列
に、ガス浸炭焼入れおよび焼戻し処理を施すことによ
り、ボス3が硬化処理されないで、踏面部1およびフラ
ンジ2のみが硬化処理されている車輪を得る。
【0005】
【実施例】図2は円形の鋼板にプレス加工を施して形成
した車輪4を示すものであって、円筒状の踏面部1の一
端部に截頭円錐状のフランジ2が連設され、前記踏面部
1の他端部に、その内側に位置するボス3が半円形部分
9を介して連設されている。
【0006】図2に示す車輪4の踏面部1およびフラン
ジ2に硬化処理を施す場合は、図1に示すように、多数
の車輪4を同じ向きにして金属製軸5に嵌合し、かつ軸
5に嵌合された車輪列の一端部の車輪4におけるフラン
ジ2を、前記軸5の一端部に連設された円形フランジ6
の全周縁に係合させ、かつ前記軸5の他端部に座金10
を嵌合し、さらに前記軸5の他端部に設けた雄ねじ部7
に雌ねじ部材からなる締付部材8を螺合し、その締付部
材8を締付方向に回転して、車輪列を締付けると共に、
円形フランジ6を端部の車輪4のフランジ2に圧接させ
る。
【0007】次に前記円形フランジ6を有する軸5と締
付部材8とにより締付けられている車輪列に、ガス浸炭
焼入れを行ない、次いで焼戻しを行なう。このようにす
ると、踏面部1の表面およびフランジ2の露出面に、熱
硬化処理による表面硬化層11が形成される(図3参
照)。この表面硬化層11の表面硬度はHv(ビッカー
ス硬度)610以上、表面硬化層11の厚さは約0.7mm
に設定される。
【0008】次に図3に示すように、ボス3の内側に軸
受ストッパ12を有する軸受嵌合部13が切削形成され
る。次に図4および図5に示すように、両側にシール材
14を嵌合係止した球軸受からなる軸受15が、ボス3
の内側の軸受嵌合部13に嵌入されたのち、ボス3の先
端部の周囲に、軸受15の外側リングに係合する多数の
抜止め用突起16が、打撃工具により起立形成される。
【0009】図6は車輪列を締付保持する他の例を示す
ものであって、下部に円形フランジ6を備えている縦向
きの軸5の下端部が、熱処理用枠(コンテナ)の底部1
7に溶接により固着され、多数の車輪4におけるフラン
ジ2が下側に位置するようにして、各車輪4が軸5に嵌
合され、最下位の車輪4のフランジ2は円形フランジ6
に載置され、かつ軸5の上端部に重錘からなる締付部材
8が嵌合され、その締付部材8の重量により車輪列が締
付けられている。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、踏面部1とフランジ2
とボス3とからなる金属製車輪4をプレス加工により製
造したのち、複数の車輪4を同じ向きにして軸5に嵌合
すると共に、車輪列の一端部の車輪4におけるフランジ
2を前記軸5の一端部に設けた円形フランジ6の周縁に
係合させ、前記軸5の他端部に設けた締付部材8によ
り、前記車輪列を締付け、次に軸5により支持されてい
る車輪列に、ガス浸炭焼入れおよび焼戻しを施すので、
プレス成形された車輪4におけるボス3に硬化処理を施
さないで、踏面部1およびフランジ2のみに硬化処理を
施すことができ、そのため車輪4における踏面部1およ
びフランジ2の耐摩耗性を向上させることができると共
に、超硬切削工具でない通常の切削工具を使用して、軸
受ストッパ12を有する軸受嵌合部13を容易に切削形
成することができ、かつ硬化処理されていないボス3に
軸受ストッパ12を有する軸受嵌合部13を設けて軸受
15を組込むことにより、軸受15を組込んだ車輪4の
性能を安定させることができる。また本発明の場合は、
ボス3に硬化処理が施されないで、踏面部1およびフラ
ンジ2のみに硬化処理が施されている車輪4を簡単な手
段によって製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多数の車輪を同じ向きで直列に配置して締付保
持した状態を示す一部縦断側面図である。
【図2】プレス成形された車輪を示す縦断側面図であ
る。
【図3】硬化処理された車輪のボスに軸受ストッパを有
する軸受嵌合部を形成した状態を示す縦断側面図であ
る。
【図4】硬化処理された車輪のボスに軸受を組込んだ状
態を示す縦断側面図である。
【図5】図4に示す軸受組込み車輪の正面図である。
【図6】車輪列を締付保持する手段の他の例を示す一部
縦断側面図である。
【符号の説明】
1 踏面部 2 フランジ 3 ボス 4 車輪 5 軸 6 円形フランジ 7 雄ねじ部 8 締付部材 9 半円形部分 10 座金 11 表面硬化層 12 軸受ストッパ 13 軸受嵌合部 15 軸受 16 抜止め用突起 17 熱処理用枠の底部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏面部1とフランジ2とボス3とからな
    る金属製車輪4をプレス加工により成形し、前記ボス3
    に硬化処理を施さないで、踏面部1およびフランジ2の
    みに硬化処理を施した車輪。
  2. 【請求項2】 踏面部1とフランジ2とボス3とからな
    る金属製車輪4をプレス加工により製造したのち、複数
    の車輪4を同じ向きにして軸5に嵌合すると共に、車輪
    列の一端部の車輪4におけるフランジ2を前記軸5の一
    端部に設けた円形フランジ6の周縁に係合させ、前記軸
    5の他端部に設けた締付部材8により、前記車輪列を締
    付け、次に軸5により支持されている車輪列に、ガス浸
    炭焼入れおよび焼戻し処理を施す車輪の熱処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5632698A (en) * 1994-08-31 1997-05-27 Nsk, Ltd. Autotensioner
JP2008223441A (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Shikoku:Kk レール走行用車輪
JP2012107510A (ja) * 2012-03-13 2012-06-07 Shikoku:Kk レール走行用車輪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611491A (ja) * 1983-10-31 1986-01-07 Shimadzu Corp タ−ビン形翼車の製造方法

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