JPS6346323Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は粉末あるいは顆粒体をプラスチツクフ
イルム等の密封包装袋へ定量宛供給充填する粉、
粒物定量充填装置に関するものである。

（従来技術） 従来、粉、粒物を計量槽から定量宛プラスチツ
クフイルム等の密封包装袋へ供給するようにした
粉、粒物定量充填装置は実公昭53−9347号公報、
実公昭54−3721号公報の如く公知であるが、この
ものはいずれもホツパーからの粉、粒物を回転板
に設けた計量通孔内に収容するに際しては、粉、
粒物の自重による落下であつたため、粉、粒物の
種類によつて計量通孔内への収容量が不安定とな
る欠点があつた。

（目的） 本考案は粉、粒物の種類に関係なく、常時回転
板の計量通孔内に粉、粒物を定量宛安定的に収容
することができる粉、粒物定量充填装置を提供す
るにある。

（構成） 本考案は上記目的を達成するためホツパーから
の粉、粒物を回転板に設けた計量通孔内に収容
し、所定距離回転して計量槽底部に設けた粉、粒
物落下口から計量槽外へ落下するようにした粉、
粒物定量充填装置において、前記ホツパーから前
記粉、粒物落下口に至る間の回転板上所定位置に
粉、粒物押圧ロールを設けたことを特徴とするも
のである。以下実施例に基づき具体的に説明す
る。

１は機台で、該機台１上には底面２の所定位置
に１個の粉、粒物落下口３を設けた計量槽４が取
付けられている。５は前記計量槽４内に取付けら
れた回転板であつて、該回転板５には前記落下口
３と合致する複数個（例えば４個）の計量通孔６
が穿設されている。７は前記回転板５の中心回転
軸であつて、前記計量槽４の中心部に設けた軸受
７′に支承され、ベベルギヤ８等を介して図示し
ていないモーター等に連結されて回転されるよう
になつている。９は前記計量槽４の上方に設けら
れた粉、粒物収容ホツパー、１０は前記粉、粒物
収容ホツパー９の下部に設けたシユートであつ
て、前記計量槽４内の所定位置（回転板５の計量
通孔６が通過する位置）に粉、粒物１１を供給す
るものである。１２は粉、粒物押圧ロールであつ
て、前記シユート１０と計量槽４の粉、粒物落下
口３との間における回転板５上の所定位置に設け
られており、前記シユート１０から回転板５上に
落下された粉、粒物１１を常時押圧せしめるもの
である。

１３は前記粉、粒物押圧ロール１２の支承体で
あつて、支板部１４，１４に形成した粉、粒物押
圧ロール支承孔１５，１５に前記粉、粒物押圧ロ
ール１２の軸部１６，１６を回転自在かつ着脱自
在に支承されている。なお前記支承体１３は例え
ば第４図示の如く前記シユート１０の一側部に一
体に設けてもよく、また第３図示の如く機台１の
所定個所に設けた調節自在の取付アーム１７のネ
ジ杆１８に締付ナツト１９で取付けた長孔付アー
ム２０に、取付けナツト２１により取付位置調節
自在に取付けるようにしてもよく、その取付手段
は任意である。２２は前記ネジ杆１８の下端に取
付けられた粉、粒物摺切り体であつて、余分の
粉、粒物１１を回転板５の計量通孔６上から摺切
り、常に一定量の粉、粒物１１が前記計量通孔６
内に充填されるようにするものである。２３は前
記粉、粒物摺切り体２２の両側部に形成された
粉、粒物流れ込み防止壁であつて、前記粉、粒物
摺切り体２２によつて摺切られた余分の粉、粒物
１１が再び計量通孔６内に流入しないようにする
ものである。２４は前記計量槽４の粉、粒物落下
口３部に設けたシユートである。

本考案は上記のようになつているので、計量槽
４内へは粉、粒物収容ホツパー９内の粉、粒物１
１（粉体あるいは粒体）がシユート１０を経て供
給されており、前記粉、粒物１１は回転板５の回
転により前記回転板５の計量通孔６内に落込み、
シユート１０の下部から出て来たところを粉、粒
物押圧ロール１２によつて上から押圧され前記計
量通孔６内に押込まれ、さらに粉、粒物摺切り体
２２により上部の余分な粉、粒物１１を摺切られ
て前記計量通孔６が計量槽４の粉、粒物落下口３
と合致したときに前記粉、粒物落下口３を経て一
定量の粉、粒物１１が計量槽４外へ取出されるも
のである。

（効果） 本考案によればホツパーからの粉、粒物を回転
板に設けた計量通孔内に収容し、所定距離回転し
て計量槽底部に設けた粉、粒物落下口から計量槽
外へ落下するようにした粉、粒物定量充填装置に
おいて、前記ホツパーから前記粉、粒物落下口に
至る間の回転板上所定位置に粉、粒物押圧ロール
を設けたことを特徴としたものであるから、粉、
粒物収容ホツパーより回転板の計量通孔内に供給
された粉、粒物は計量槽の粉、粒物落下口に落下
する前に、前記粉、粒物収容ホツパーと前記計量
槽の粉、粒物落下口との間に設けた粉、粒物押圧
ロールにより上方から押圧され、その押圧力によ
り前記計量通孔内にむらなく充填されて常に安定
した一定量のものを得ることができるものであ
り、特に粉、粒物の種類によつて安定性の悪い
（落着きの悪い）ものの場合にはきわめて有効な
るものである。

なお本考案においては必要に応じ前記粉、粒物
押圧ロールの設置位置の調節および着脱は容易に
行い得るものであり、また大きさ、重量等も自由
に調節できることは勿論のことである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
平面図、第２図は同縦断面図、第３図は同要部の
斜視図、第４図は他の実施例における同要部の斜
視図、第５図は押圧ロール支承体と粉、粒物摺切
り体の一部切欠側面図、第６図は押圧ロールおよ
び押圧ロール支承体の分解斜視図である。 １……機台、２……底面、３……粉、粒物落下
口、４……計量槽、５……回転板、６……計量通
孔、９……粉、粒物収容ホツパー、１０……シユ
ート、１１……粉、粒物、１２……粉、粒物押圧
ロール、１３……支承体、１４……支板部、１５
……支承孔、１６……軸部、１７……ネジ杆、１
９……締付ナツト、２０……長孔付アーム、２１
……取付ナツト、２２……粉、粒物摺切り体、２
３……粉、粒物流れ込み防止壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホツパーからの粉、粒物を回転板に設けた計量
   通孔内に収容し、所定距離回転して計量槽底部に
   設けた粉、粒物落下口から計量槽外へ落下するよ
   うにした粉、粒物定量充填装置において前記ホツ
   パーから前記粉、粒物落下口に至る間の回転板上
   所定位置に粉、粒物押圧ロールおよび前記粉、粒
   物押圧ロールの直後に機台の所定個所に設けた調
   節自在の取付アームのネジ杆に取付けられ、かつ
   両側部に粉、粒物流れ込み防止壁を有する粉、粒
   物摺切り体を設けたことを特徴とする粉、粒物定
   量充填装置。