JPS6345604B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6345604B2 JPS6345604B2 JP58144809A JP14480983A JPS6345604B2 JP S6345604 B2 JPS6345604 B2 JP S6345604B2 JP 58144809 A JP58144809 A JP 58144809A JP 14480983 A JP14480983 A JP 14480983A JP S6345604 B2 JPS6345604 B2 JP S6345604B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press conveyor
- rotating body
- slurry
- dehydrator
- sludge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
〔発明の属する技術分野〕
この発明は下水処理場あるいはし尿処理場など
における廃水処理工程で生ずる汚泥等の泥漿を脱
水処理する電気浸透式脱水機に関する。 〔従来技術とその問題点〕 従来、上記処理場で発生した汚泥は、脱水機で
脱水・減容化され、ケーキの状態で埋立処分され
るのが通常であつた。しかし汚泥発生量が年々増
加している事に加え、埋立処分する土地不足の問
題もあり、昨今では汚泥の焼却、あるいは資源利
用を図るために汚泥をコンポスト化して肥料とす
る処理方式が注目されるようになつている。 この場合に脱水されたケーキ含水率を50%程度
に低下させることができるならば、焼却時に汚泥
が自燃するため補助燃料が不用になるし、またコ
ンポスト化する場合にも含水率調整のための副資
材や予備乾燥のための補助燃料が不用となるなど
大きなメリツトが得られる。ところで、上記のよ
うに下水処理場等で生じた汚泥は有機物を多量に
含むために、水との結合が強くて脱水が極めて困
難であり、一般に使用される機械式の脱水機で最
も高性能であるといわれるフイルタープレスで脱
水処理した場合にも、ケーキ含水率60%程度が限
界であつた。 そこで脱水機の性能を向上させるために、既存
の機械式脱水機に電場を作用させることにより、
機械式脱水に加えて電気浸透による脱水を行わせ
るようにした電気浸透式脱水機が種々考案されて
いる。その一例として在来のベルトプレス脱水機
において、フイルタベルトの裏面側に電極部材を
配備し、この電極部材と対向ロールとの間に電圧
を印加することにより、ロールとこのロールに対
向するフイルタベルトとの間の泥漿圧搾通路へ供
給される泥漿に電場を作用させて電気式浸透脱水
を行うようにしたものが公知である。しかしなが
ら通常のベルトプレスはロールとフイルタベルト
との間の圧搾力が比較的弱く、これに電場を作用
させても脱水ケーキの含水率を50%程度まで低下
させることは実際上実現できない。このためにベ
ルトの裏面側に油圧シリンダ、ばね等を利用した
加圧機構を設け、ベルトをロールへ向けて押圧し
て強力な圧搾力を得るようにした灰良型のベルト
ペレス脱水機も提案されている。しかしてこのよ
うな改良型のベルトプレスで適用できるのは一次
脱水にある程度までケーキ化されたものの二次脱
水用に限られ、仮に含水率が90%程度の殆ど生の
状態の泥漿を直接このベルトプレスに供給する
と、強い圧搾力のために泥漿の一部は脱水搬送行
程の途中でフイルタベルトとロールとの間から横
洩れしてしまい、実用に供し得なくなる。 〔発明の目的〕 この発明は上記の点にかんがみなされたもので
あり、従来機の欠点を除去し、泥漿の供給入口か
ら出口に至る全脱水領域に亘つて強力な圧搾力を
加えても、泥漿の横洩れのおそれがなく、これに
より高含水率の被処理汚泥を低含水率にまで脱水
処理できるようにした脱水性能の高い電気浸透式
脱水機を提供することを目的とする。 〔発明の要点〕 上記目的を達成するためにこの発明は、一方の
電極を構成する回転体と、回転体の周域一部を取
り巻いて張りめぐらしたもう一方の電極を構成す
るプレスベルトとフイルタベルトとの重ね合せ体
とで脱水部を構成し、電極間に外部より電圧を印
加し、かつプレスベルトを巡回駆動しつつ回転体
とフイルタベルトとの対向面間に画成された泥漿
圧搾通路へ被処理汚泥を供給して電気浸透式に脱
水処理を行う脱水処理機において、回転体の左右
両側縁部から半径方向に張り出して前記泥漿圧搾
通路の左右両サイドを仕切るつば状の電気絶縁性
シール部材を設けたことにより、泥漿通路に供給
された泥漿の脱水部からの横洩れを防止し、これ
により含水率の高い被処理泥漿に高い圧搾力を加
えて効果的な脱水が行えるようにしたものであ
る。 〔発明の実施例〕 第1図ないし第4図はこの発明の実施例を示す
ものであり、各図において、1は被処理泥漿を供
給するホツパ、2はその周壁を導電材で構成した
回転フリーに軸支されたドラム構造の回転体、3
は前記回転体2の周域一部を取り巻くようにスプ
ロケツト4〜7の間にまたがつて張りめぐらした
導電材製のプレスコンベア、8はプレスコンベア
3に重ね合わせてその外周面上に張架された布
としてなるフイルタベルト、30はプレスコンベ
アの駆動モータ、9はプレスコンベア3をフイル
タベルト8とともに回転体2の周面へ向けて背後
から押圧付勢する加圧機構、10は回転体2の下
方域に配備された脱水受け、11は脱水ケーキの
排出シユート、12は前記各要素を組立支持する
フレーム、13は前記回転体2およびプレスコン
ベア3を対向電極として両者間に電圧を印加する
ように給電線、ブラシを介して回転体2、プレス
コンベアのスプロケツトの回転軸に接続された電
源装置である。上記のうちプレスコンベア3は第
4図に示すように、前記スプロケツト4〜7に張
架された左右一対のエンドレスチエーン14と、
この左右のチエーンのチエーンブロツク間にまた
がつて架け渡した金属製プレート15とからな
り、このプレート15が前述の加圧機構9により
背後から回転体2の方へ向けて押圧される。すな
わち前記加圧装置9は回転体2の周域でプレスコ
ンベア3の背後に設置されており、第3図で理解
されるように本体ブロツク16に取付けた加圧ロ
ーラ17がプレスコンベア3のプレートの背面に
接し、かつ本体ブロツク16は油圧シリンダ18
を介してフレーム12に支持されている。プレス
コンベア3への加圧力は油圧シリンダ18に加え
る油圧によつて調節される。なお当然のことなが
ら回転体2はフレーム12に対して電気的に絶縁
して支持されている。 上記構成により、回転体2の周域にはプレスコ
ンベア3との対向面間に泥漿圧搾通路19が画成
され、かつプレスコンベア3の移動方向に対して
その上流の入口側に泥漿供給ホツパ1が設置して
ある。ここで回転体2とプレスコンベア3との間
に電圧を印加し、かつ駆動モータ30によりプレ
スコンベア3を矢印A方向に駆動しつつ、ホツパ
1より泥漿を泥漿圧搾通路19へ向けて連続的に
供給すれば、泥漿は通路19の入口から出口側へ
向けて搬送され、その途中の行程で機械的な圧搾
とともに電気浸透作用により正に荷電された泥漿
中の水は電場の方向にしたがつて陰極側電極へ向
けて流動し、ここで放電した上でフイルタベルト
を透過して脱水される。そして脱水処理された脱
水ケーキが出口より排出シユート11を経て排出
され、一方フイルタベルト8を透過した液は脱
水受10へ流下して系外に排水処理される。なお
脱水ケーキが回転体2の周壁にまつわり付くのを
防止するために、回転体2の周域には剥離ワイヤ
20が架け渡してある。 ところでこの発明により、回転体2の左右両側
縁には第3図に明示されているような電気絶縁性
材で作られたシール部材21が装着されている。
このシール部材21は、例えば電気絶縁性の硬質
ゴム製のつば状リングであつて、回転体2の外周
面から半径方向に張り出すように取付けられ、か
つその外端がプレスコンベア側に接触して回転体
2とフイルタベルト8との対向面間に画成された
泥漿圧搾通路19の左右両サイドを仕切る隔壁と
しての役目を果す。またこのシール機能を十分生
かすために、プレスコンベア3におけるプレー1
5の左右両端部には前記のシール部材21が嵌り
込む凹溝22が形成されている。その凹溝22の
深さは回転体2の回転を阻害しないように定めて
あり、かつ溝幅はプレスコンベアに重ね合わせた
フイルタベルト8とシール部材21の側面との間
が摺動するよう決められている。このように電気
絶縁性のシール部材21を設けたことにより、泥
漿圧搾通路19へ投入された泥漿が搬送の途中で
通路外方へ横洩れすることがなく、したがつて先
述の加圧機構9を介して泥漿に十分な圧搾力を加
えることが可能になる。特に電気浸透法を採用し
て泥漿に電流を流す方式では、通電に伴うジユー
ル熱により泥漿の温度が上昇して流動性が増す傾
向があるが、前記のシール機構により泥漿の洩れ
が阻止されるので脱水効果の向上に大きく寄与で
きる。なお泥漿の脱水液の排出をスムーズに行
うために、図示実施例ではプレスコンベアのプレ
ート15には背面に抜ける排水孔23が穿孔され
ている。 次に上記構造の脱水機を使用してこの発明者の
行つたテスト結果を次表に示す。このテストでは
凝集剤にポリマーを使用して下水処理場で発生し
た生の汚泥を前処理したものを試料として用い
た。
における廃水処理工程で生ずる汚泥等の泥漿を脱
水処理する電気浸透式脱水機に関する。 〔従来技術とその問題点〕 従来、上記処理場で発生した汚泥は、脱水機で
脱水・減容化され、ケーキの状態で埋立処分され
るのが通常であつた。しかし汚泥発生量が年々増
加している事に加え、埋立処分する土地不足の問
題もあり、昨今では汚泥の焼却、あるいは資源利
用を図るために汚泥をコンポスト化して肥料とす
る処理方式が注目されるようになつている。 この場合に脱水されたケーキ含水率を50%程度
に低下させることができるならば、焼却時に汚泥
が自燃するため補助燃料が不用になるし、またコ
ンポスト化する場合にも含水率調整のための副資
材や予備乾燥のための補助燃料が不用となるなど
大きなメリツトが得られる。ところで、上記のよ
うに下水処理場等で生じた汚泥は有機物を多量に
含むために、水との結合が強くて脱水が極めて困
難であり、一般に使用される機械式の脱水機で最
も高性能であるといわれるフイルタープレスで脱
水処理した場合にも、ケーキ含水率60%程度が限
界であつた。 そこで脱水機の性能を向上させるために、既存
の機械式脱水機に電場を作用させることにより、
機械式脱水に加えて電気浸透による脱水を行わせ
るようにした電気浸透式脱水機が種々考案されて
いる。その一例として在来のベルトプレス脱水機
において、フイルタベルトの裏面側に電極部材を
配備し、この電極部材と対向ロールとの間に電圧
を印加することにより、ロールとこのロールに対
向するフイルタベルトとの間の泥漿圧搾通路へ供
給される泥漿に電場を作用させて電気式浸透脱水
を行うようにしたものが公知である。しかしなが
ら通常のベルトプレスはロールとフイルタベルト
との間の圧搾力が比較的弱く、これに電場を作用
させても脱水ケーキの含水率を50%程度まで低下
させることは実際上実現できない。このためにベ
ルトの裏面側に油圧シリンダ、ばね等を利用した
加圧機構を設け、ベルトをロールへ向けて押圧し
て強力な圧搾力を得るようにした灰良型のベルト
ペレス脱水機も提案されている。しかしてこのよ
うな改良型のベルトプレスで適用できるのは一次
脱水にある程度までケーキ化されたものの二次脱
水用に限られ、仮に含水率が90%程度の殆ど生の
状態の泥漿を直接このベルトプレスに供給する
と、強い圧搾力のために泥漿の一部は脱水搬送行
程の途中でフイルタベルトとロールとの間から横
洩れしてしまい、実用に供し得なくなる。 〔発明の目的〕 この発明は上記の点にかんがみなされたもので
あり、従来機の欠点を除去し、泥漿の供給入口か
ら出口に至る全脱水領域に亘つて強力な圧搾力を
加えても、泥漿の横洩れのおそれがなく、これに
より高含水率の被処理汚泥を低含水率にまで脱水
処理できるようにした脱水性能の高い電気浸透式
脱水機を提供することを目的とする。 〔発明の要点〕 上記目的を達成するためにこの発明は、一方の
電極を構成する回転体と、回転体の周域一部を取
り巻いて張りめぐらしたもう一方の電極を構成す
るプレスベルトとフイルタベルトとの重ね合せ体
とで脱水部を構成し、電極間に外部より電圧を印
加し、かつプレスベルトを巡回駆動しつつ回転体
とフイルタベルトとの対向面間に画成された泥漿
圧搾通路へ被処理汚泥を供給して電気浸透式に脱
水処理を行う脱水処理機において、回転体の左右
両側縁部から半径方向に張り出して前記泥漿圧搾
通路の左右両サイドを仕切るつば状の電気絶縁性
シール部材を設けたことにより、泥漿通路に供給
された泥漿の脱水部からの横洩れを防止し、これ
により含水率の高い被処理泥漿に高い圧搾力を加
えて効果的な脱水が行えるようにしたものであ
る。 〔発明の実施例〕 第1図ないし第4図はこの発明の実施例を示す
ものであり、各図において、1は被処理泥漿を供
給するホツパ、2はその周壁を導電材で構成した
回転フリーに軸支されたドラム構造の回転体、3
は前記回転体2の周域一部を取り巻くようにスプ
ロケツト4〜7の間にまたがつて張りめぐらした
導電材製のプレスコンベア、8はプレスコンベア
3に重ね合わせてその外周面上に張架された布
としてなるフイルタベルト、30はプレスコンベ
アの駆動モータ、9はプレスコンベア3をフイル
タベルト8とともに回転体2の周面へ向けて背後
から押圧付勢する加圧機構、10は回転体2の下
方域に配備された脱水受け、11は脱水ケーキの
排出シユート、12は前記各要素を組立支持する
フレーム、13は前記回転体2およびプレスコン
ベア3を対向電極として両者間に電圧を印加する
ように給電線、ブラシを介して回転体2、プレス
コンベアのスプロケツトの回転軸に接続された電
源装置である。上記のうちプレスコンベア3は第
4図に示すように、前記スプロケツト4〜7に張
架された左右一対のエンドレスチエーン14と、
この左右のチエーンのチエーンブロツク間にまた
がつて架け渡した金属製プレート15とからな
り、このプレート15が前述の加圧機構9により
背後から回転体2の方へ向けて押圧される。すな
わち前記加圧装置9は回転体2の周域でプレスコ
ンベア3の背後に設置されており、第3図で理解
されるように本体ブロツク16に取付けた加圧ロ
ーラ17がプレスコンベア3のプレートの背面に
接し、かつ本体ブロツク16は油圧シリンダ18
を介してフレーム12に支持されている。プレス
コンベア3への加圧力は油圧シリンダ18に加え
る油圧によつて調節される。なお当然のことなが
ら回転体2はフレーム12に対して電気的に絶縁
して支持されている。 上記構成により、回転体2の周域にはプレスコ
ンベア3との対向面間に泥漿圧搾通路19が画成
され、かつプレスコンベア3の移動方向に対して
その上流の入口側に泥漿供給ホツパ1が設置して
ある。ここで回転体2とプレスコンベア3との間
に電圧を印加し、かつ駆動モータ30によりプレ
スコンベア3を矢印A方向に駆動しつつ、ホツパ
1より泥漿を泥漿圧搾通路19へ向けて連続的に
供給すれば、泥漿は通路19の入口から出口側へ
向けて搬送され、その途中の行程で機械的な圧搾
とともに電気浸透作用により正に荷電された泥漿
中の水は電場の方向にしたがつて陰極側電極へ向
けて流動し、ここで放電した上でフイルタベルト
を透過して脱水される。そして脱水処理された脱
水ケーキが出口より排出シユート11を経て排出
され、一方フイルタベルト8を透過した液は脱
水受10へ流下して系外に排水処理される。なお
脱水ケーキが回転体2の周壁にまつわり付くのを
防止するために、回転体2の周域には剥離ワイヤ
20が架け渡してある。 ところでこの発明により、回転体2の左右両側
縁には第3図に明示されているような電気絶縁性
材で作られたシール部材21が装着されている。
このシール部材21は、例えば電気絶縁性の硬質
ゴム製のつば状リングであつて、回転体2の外周
面から半径方向に張り出すように取付けられ、か
つその外端がプレスコンベア側に接触して回転体
2とフイルタベルト8との対向面間に画成された
泥漿圧搾通路19の左右両サイドを仕切る隔壁と
しての役目を果す。またこのシール機能を十分生
かすために、プレスコンベア3におけるプレー1
5の左右両端部には前記のシール部材21が嵌り
込む凹溝22が形成されている。その凹溝22の
深さは回転体2の回転を阻害しないように定めて
あり、かつ溝幅はプレスコンベアに重ね合わせた
フイルタベルト8とシール部材21の側面との間
が摺動するよう決められている。このように電気
絶縁性のシール部材21を設けたことにより、泥
漿圧搾通路19へ投入された泥漿が搬送の途中で
通路外方へ横洩れすることがなく、したがつて先
述の加圧機構9を介して泥漿に十分な圧搾力を加
えることが可能になる。特に電気浸透法を採用し
て泥漿に電流を流す方式では、通電に伴うジユー
ル熱により泥漿の温度が上昇して流動性が増す傾
向があるが、前記のシール機構により泥漿の洩れ
が阻止されるので脱水効果の向上に大きく寄与で
きる。なお泥漿の脱水液の排出をスムーズに行
うために、図示実施例ではプレスコンベアのプレ
ート15には背面に抜ける排水孔23が穿孔され
ている。 次に上記構造の脱水機を使用してこの発明者の
行つたテスト結果を次表に示す。このテストでは
凝集剤にポリマーを使用して下水処理場で発生し
た生の汚泥を前処理したものを試料として用い
た。
上述のように、この発明によれば、回転体、プ
レスコンベア、フイルタベルトを組合わせて構成
し、回転体とプレスコンベアとの間に電圧を印加
して電気浸透脱水を行うようにした脱水機におい
て、回転体にシール部材を取付けて泥漿圧搾通路
の左右両サイドを仕切るように構成したことによ
り、泥漿の脱水処理過程で搬送中の泥漿が通路か
ら横洩れするおそれがなくなり、これによつて高
い圧搾圧力を加えつつ殆ど生の状態に近い含水率
90%程度の泥漿を直接供給して50%程度の含水率
にまで脱水処理可能な頭記の汚泥処理に適した高
性能の電気浸透式脱水機が実現できた。またこの
脱水機の採用により汚泥処理場における後段プロ
セスである焼却、コンポス化に要するランニング
コストの大幅な低減化に寄与することができる等
の利点も得られる。
レスコンベア、フイルタベルトを組合わせて構成
し、回転体とプレスコンベアとの間に電圧を印加
して電気浸透脱水を行うようにした脱水機におい
て、回転体にシール部材を取付けて泥漿圧搾通路
の左右両サイドを仕切るように構成したことによ
り、泥漿の脱水処理過程で搬送中の泥漿が通路か
ら横洩れするおそれがなくなり、これによつて高
い圧搾圧力を加えつつ殆ど生の状態に近い含水率
90%程度の泥漿を直接供給して50%程度の含水率
にまで脱水処理可能な頭記の汚泥処理に適した高
性能の電気浸透式脱水機が実現できた。またこの
脱水機の採用により汚泥処理場における後段プロ
セスである焼却、コンポス化に要するランニング
コストの大幅な低減化に寄与することができる等
の利点も得られる。
各図はこの発明の実施例を示し、第1図は脱水
機全体の機構図、第2図は脱水機の外観側面図、
第3図は第2図における汚泥通路中央部で破断し
た主要部の構成断面図、第4図はプレスコンベア
の部分拡大斜視図である。 1……汚泥投入ホツパ、2……回転体、3……
プレスコンベア、4〜7……スプロケツト、8…
…フイルタベルト、9……加圧装置、13……電
源装置、19……泥漿圧搾通路、21……シール
部材、22……凹溝。
機全体の機構図、第2図は脱水機の外観側面図、
第3図は第2図における汚泥通路中央部で破断し
た主要部の構成断面図、第4図はプレスコンベア
の部分拡大斜視図である。 1……汚泥投入ホツパ、2……回転体、3……
プレスコンベア、4〜7……スプロケツト、8…
…フイルタベルト、9……加圧装置、13……電
源装置、19……泥漿圧搾通路、21……シール
部材、22……凹溝。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 周壁を導電材で構成した回転体と、回転体の
周域一部を取り巻いて張りめぐらした導電材より
なるプレスコンベアと、該プレスコンベアに重ね
てその外周面上に張りめぐらしたフイルタベルト
と、プレスコンベアの駆動装置と、前記回転体と
プレスコンベアを対向電極として両者間に電圧を
印加する電源装置とを具備し、回転体とプレスコ
ンベアの間に電圧を印加した状態で、回転体とフ
イルタベルトとの対向面の間に画成された泥漿圧
搾通路へその入口側から被処理汚泥を連続式に供
給することにより、電気浸透作用で汚泥を脱水処
理し、出口側から脱水ケーキとして排出するよう
にした電気浸透式脱水機において、回転体側にそ
の左右両側縁部より半径方向に張り出して前記泥
漿圧搾通路の左右両サイドを仕切るつば状の電気
絶縁性シール部材を設けたことを特徴とする電気
浸透式脱水機。 2 特許請求の範囲第1項記載の脱水機におい
て、シール部材に対向してプレスコンベア側の左
右両端部に前記シール部材と嵌合し合う凹溝が形
成されていることを特徴とする電気浸透式脱水
機。 3 特許請求の範囲第1項および第2項いずれか
の項に記載の脱水機において、シール部材が回転
ドラムの外周側縁部にはめ込まれた電気絶縁性硬
質ゴム製のリングであることを特徴とする電気浸
透式脱水機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58144809A JPS6038012A (ja) | 1983-08-08 | 1983-08-08 | 電気浸透式脱水機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58144809A JPS6038012A (ja) | 1983-08-08 | 1983-08-08 | 電気浸透式脱水機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6038012A JPS6038012A (ja) | 1985-02-27 |
JPS6345604B2 true JPS6345604B2 (ja) | 1988-09-09 |
Family
ID=15370962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58144809A Granted JPS6038012A (ja) | 1983-08-08 | 1983-08-08 | 電気浸透式脱水機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6038012A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02115012A (ja) * | 1988-10-25 | 1990-04-27 | Sanki Eng Co Ltd | 電気浸透脱水装置 |
AUPQ741800A0 (en) * | 2000-05-10 | 2000-06-01 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Apparatus for electrodewatering by filtration |
KR101070296B1 (ko) * | 2011-06-27 | 2011-10-06 | 주식회사 화인 | 양극과 음극간의 좁은 간격으로 소요 전기가 절감되는 드럼식 전기 침투 탈수기 |
KR101156498B1 (ko) * | 2012-01-27 | 2012-06-21 | 주식회사 화인 | 유동성에 따라 슬러지의 원활한 투입이 가능한 전기영동식 전기 침투 탈수기 |
CN111747632A (zh) * | 2020-08-03 | 2020-10-09 | 哈工大机电工程(嘉善)研究院 | 一种电渗透污泥干化压滤密封装置 |
-
1983
- 1983-08-08 JP JP58144809A patent/JPS6038012A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6038012A (ja) | 1985-02-27 |
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