JPS6344929B2 - - Google Patents

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JPS6344929B2
JPS6344929B2 JP56072857A JP7285781A JPS6344929B2 JP S6344929 B2 JPS6344929 B2 JP S6344929B2 JP 56072857 A JP56072857 A JP 56072857A JP 7285781 A JP7285781 A JP 7285781A JP S6344929 B2 JPS6344929 B2 JP S6344929B2
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JP
Japan
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cylinder
cylinder liner
liner
oil
flow control
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JP56072857A
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JPS5716216A (en
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Eichi Sutangu Jon
Emu Kajitsuku Suteiibun
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Cummins Inc
Original Assignee
Cummins Engine Co Inc
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Publication date
Application filed by Cummins Engine Co Inc filed Critical Cummins Engine Co Inc
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Priority claimed from AU20649/83A external-priority patent/AU2064983A/en
Publication of JPS6344929B2 publication Critical patent/JPS6344929B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/16Cylinder liners of wet type
    • F02F1/163Cylinder liners of wet type the liner being midsupported
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P2003/006Liquid cooling the liquid being oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/14Direct injection into combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/34Lateral camshaft position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings
    • F02F2007/0063Head bolts; Arrangements of cylinder head bolts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、油冷式内燃機関に関するものであ
る。
従来技術の構成とその問題点 油冷式内燃機関とは、潤滑オイルをシリンダラ
イナの外周面に供給し、潤滑オイルによつてシリ
ンダライナを冷却する形式の内燃機関のことであ
る。油冷式内燃機関の場合、普通の水冷式内燃機
関と比較すると、水冷式内燃機関に要求される冷
却水のジヤケツトおよびその分配システムを設け
る必要がなく、製造コストを低減することができ
る。さらに、潤滑オイル回路と冷却水回路間をシ
ールし、潤滑オイルと冷却水が混合しないように
する必要もない。水冷式内燃機関において、冷却
水が潤滑オイルに洩れると、その潤滑作用が損な
われる。油冷式内燃機関はそのおそれがなく、信
頼性が高い。
したがつて、これまでにも、油冷式内燃機関を
設計する試みがなされてきた。たとえば、米国特
許第2085810号、同第3127879号、同第2944534号、
同第3687232号および英国特許第2000223号明細書
に記載されているとおりである。しかしながら、
これまでのところ、実際に油冷式内燃機関を実用
化するには至つていない。その最大の理由は潤滑
オイルとシリンダライナ間の熱伝達効率が低く、
シリンダライナを十分冷却することができないと
いうことであつた。
発明の目的 したがつて、この発明は、油冷式内燃機関にお
いて、潤滑オイルとシリンダライナ間の熱伝達効
率を向上させ、シリンダライナを十分冷却し、油
冷式内燃機関の実用化を図ることを目的としてな
されたものである。
発明の構成 第一発明によれば、エンジンヘツド接合面から
クランクシヤフトに向かつて内方にのびるシリン
ダ内孔と、前記シリンダ内孔内に取り付けられた
シリンダライナと、前記クランクシヤフトに連結
され、前記シリンダライナの内周面に沿つて往復
移動するピストンとを有する内燃機関において、 (a) 前記シリンダ内孔の内周面によつて一定径の
円筒状外側流れ制御面が形成され、前記シリン
ダライナの外周面によつて一定径の円筒状内側
流れ制御面が形成され、前記外側流れ制御面と
前記内側流れ制御面間に周方向オイル流路が形
成され、前記内側流れ制御面はその全長にわた
つて前記外側流れ制御面の半径よりも0.15〜
0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小さい半径
をもち、前記内側流れ制御面は前記シリンダラ
イナの全長のおよそ40%にわたつてのび、 (b) 前記シリンダライナの外端に近接した位置に
おいて、前記シリンダライナの外周面に外方位
置決め手段が設けられ、前記外方位置決め手段
は半径方向に突出する半径方向フランジからな
り、前記シリンダライナが前記シリンダ内孔内
に取り付けられるとき、前記半径方向フランジ
が前記シリンダ内孔の最も外方の部分に対し精
密に半径方向に嵌合され、 (c) 前記内側流れ制御面よりも内方の位置におい
て、前記シリンダライナの外周面に内方位置決
め手段が設けられ、前記シリンダライナが前記
シリンダ内孔内に取り付けられるとき、前記内
方位置決め手段が前記シリンダ内孔の対応部分
に対し精密に半径方向に嵌合され、前記外方位
置決め手段および前記内方位置決め手段によつ
て前記内側流れ制御面が前記外側流れ制御面に
対し同芯に位置決めされ、前記オイル流路はそ
の全長および全周にわたつて0.15〜0.41mm
(0.006〜0.016インチ)の一定の半径方向の大
きさをもち、 (d) 前記外方位置決め手段と前記オイル流路間の
位置において、前記シリンダ内孔の内周面にオ
イル入口が開口し、前記オイル入口は前記内燃
機関の潤滑オイル回路に接続され、 (e) 前記オイル入口と対応する位置において、前
記シリンダ内孔の内周面と前記シリンダライナ
の外周面間に環状溝が形成され、前記オイル入
口から導入される潤滑オイルが前記環状溝を通
り、前記オイル流路に導入され、前記オイル流
路に均一の半径方向の厚さの潤滑オイルの非常
に薄い薄膜が層流状態で流通し、その層流は周
方向成分がなく、前記シリンダライナの中心軸
と平行の方向の直線成分をもつことを特徴とす
る油冷式内燃機関が提供される。
さらに、第二発明によれば、前記半径方向フラ
ンジにその一端面から他端面まで軸方向にのびる
流路が形成され、この流路を通過する潤滑オイル
によつて漏れた燃焼ガスが取り除かれる。
実施例の説明 以下、この発明の実施例を説明する。
第1図および第2図において、この内燃機関2
はシリンダブロツク4に形成されたシリンダ内孔
8を有する。シリンダ内孔8はエンジンヘツド接
合面72からクランクシヤフト6に向かつて内方
にのび、クランクシヤフト6はベアリング7に支
持され、回転可能に案内されている。そして、ピ
ストン10がコネクテイングロツド12およびク
ランクシヤフト6に連結されている。さらに、エ
ンジンヘツド14がシリンダブロツク4に取り付
けられ、固定され、エンジンヘツド14に燃料イ
ンゼクタ16が設けられ、連結ロツド18によつ
て燃料インゼクタ16とカムシヤフト20が連結
されている。したがつて、ピストン10と燃料イ
ンゼクタ16に互いに同期させることができる。
さらに、この内燃機関2は円筒状ボデイからな
るシリンダライナ22を有する。シリンダライナ
22はピストン10を案内するためのもので、内
周面24および外周面26をもち、シリンダ内孔
8内に取り付けられている。ピストン10はシリ
ンダライナ22内に収容され、その内周面24に
沿つて往復移動する。
この内燃機関2の場合、潤滑オイルがシリンダ
ライナ22の外周面に供給される。そして、流れ
制御手段34によつて潤滑オイルの流れが制御さ
れ、潤滑オイルによつてシリンダライナ22が冷
却される。流れ制御手段34は外側流れ制御面5
6と内側流れ制御面52からなる。第1図および
第2図に示すように、シリンダ内孔8の内周面に
よつて一定径の円筒状外側流れ制御面56が形成
され、シリンダライナ22の外周面26によつて
一定径の円筒状内側流れ制御面52が形成され、
外側流れ制御面56と内側流れ制御面52間に流
れ制御手段34、すなわち周方向オイル流路36
が形成されている。したがつて、シリンダ内孔8
の内周面およびシリンダライナ22の外周面26
がオイル流路形成手段60,62を構成している
ものである。内側流れ制御面52はその全長にわ
たつて外側流れ制御面56の半径よりも0.15〜
0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小さい半径を
もち、シリンダライナの全長のおよそ40%にわた
つてのびている。なお、この0.15〜0.41mm(0.006
〜0.016インチ)という数値は常温の内燃機関2
に対するものである。
さらに、シリンダライナ22の外端48に近接
した位置において、シリンダライナ22の外周面
26に外方位置決め手段101が設けられてい
る。外方位置決め手段101は半径方向に突出す
る半径方向フランジ32(第2図では50)から
なる。そして、シリンダライナ22がシリンダ内
孔8内に取り付けられるとき、半径方向フランジ
50がシリンダ内孔8の最も外方の部分102に
対し精密に半径方向に嵌合され、締まりばめされ
る。
さらに、シリンダライナ22の内側流れ制御面
52よりも内方の位置において、シリンダライナ
22の外周面に内方位置決め手段106が設けら
れている。内方位置決め手段106はシリンダラ
イナ22を案内する案内面108を有する。そし
て、シリンダライナ22がシリンダ内孔8内に挿
入されるとき、案内面108によつてシリンダラ
イナ22が案内される。そして、内方位置決め手
段106がシリンダ内孔8の対応部分に対し精密
に半径方向に嵌合される。
さらに、この実施例では、内方位置決め手段1
06は半径方向にのびるライナストツプ面74を
有する。そして、内方位置決め手段106と対応
する位置において、シリンダ内孔8の内周面に半
径方向にのびるライナ支持手段68、すなわちラ
イナ支持面70が形成されており、シリンダライ
ナ22がシリンダ内孔8内に押し込まれたとき、
ライナストツプ面74がライナ支持面70と係合
し、これによつてシリンダライナ22が支持され
る。ライナストツプ面74はシリンダライナ22
の外端48から一定の軸方向距離をもつて形成さ
れており、この距離はシリンダ内孔8内に取り付
けられたシリンダライナ22の外端48をエンジ
ンヘツド接合面72から突出させるに十分大き
い。さらに、この実施例では、ライナストツプ面
74はシリンダライナ22の外端48からその全
長の75%よりも大きい軸方向距離をもつて形成さ
れている。
したがつて、外方位置決め手段101および内
方位置決め手段106によつてシリンダライナ2
2が位置決めされ、その内側流れ制御面52がシ
リンダ内孔8の外側流れ制御面56に対し同芯に
配置される。そして、外側流れ制御面56と内側
流れ制御面52間に周方向オイル流路36が形成
されるものである。内側流れ制御面52はその全
長にわたつて外側流れ制御面56の半径よりも
0.15〜0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小さい
半径をもつているのは前述したとおりである。し
たがつて、オイル流路36はその全長および全周
にわたつて0.15〜0.41mm(0.006〜0.016インチ)
の一定の半径方向の大きさをもつ。
さらに、外方位置決め手段101とオイル流路
36間の位置において、シリンダ内孔8の内周面
にオイル供給手段28、すなわちオイル入口44
が開口し、オイル入口44は内燃機関の接続流路
42および潤滑オイル回路40に接続されてい
る。潤滑オイル回路40は潤滑オイルを送る潤滑
ポンプ58を有する。そして、オイル入口44と
対応する位置において、シリンダ内孔8の内周面
とシリンダライナ22の外周面26間に環状溝3
0が形成され、潤滑オイル回路40の潤滑オイル
がオイル入口44に導入され、環状溝30を通
り、オイル流路36に導入される。環状溝30は
シリンダライナ22の外周面26に形成された外
周溝46からなる。
さらに、オイル流路36と内方位置決め手段1
06間の位置において、シリンダ内孔8の内周面
にオイル排出手段38が設けられている。オイル
排出手段38はシリンダ内孔8の内周面に形成さ
れた環状チヤンネル66からなり、潤滑オイルは
オイル流路36を流通し、その終端64から排出
され、環状チヤンネル66に収容される。さら
に、その潤滑オイルがシリンダブロツク4のオイ
ル出口69を通り、潤滑オイル回路40に帰還す
る。
なお、この実施例では、シリンダライナ22が
シリンダ内孔8内に取り付けられるとき、エンジ
ンヘツド14およびガスケツト94によつてシリ
ンダ22が押し下げられ、シリンダライナ22の
ライナストツプ面74がシリンダブロツク4のラ
イナ支持面70と係合し、ガスケツト94がエン
ジンヘツド14とシリンダライナ22間で圧縮さ
れる。したがつて、ガスケツト94によつてエン
ジンヘツド14とシリンダライナ22間がシール
される。これと同時に、ガスケツト94の環状突
起96がシリンダブロツク4のエンジンヘツド接
合面72に押し付けられ、ガスケツト94によつ
てエンジンヘツド14とヘツド接合面72間がシ
ールされる。そして、ガスケツト94とヘツド接
合面72間に環状チヤンネル98が形成される。
さらに、シリンダライナ22の半径方向フランジ
50に軸方向オイル流路100が形成されてお
り、流路100は半径方向フランジ50の一端面
から他端面まで軸方向にのびている。したがつ
て、燃焼ガスが環状チヤンネル98に漏れても、
環状溝30の潤滑オイルが流路100を通り、環
状チヤンネル98に導かれ、潤滑オイルによつて
漏れた燃焼ガスを取り除くことができる。
前記のように構成された内燃機関において、オ
イル入口44の潤滑オイルが環状溝30を通り、
オイル流路36に導入されるとき、環状溝30お
よびオイル流路36によつて潤滑オイルの薄膜が
形成され、潤滑オイルの薄膜がオイル流路36を
流通する。内燃機関2が常温のとき、オイル流路
36はその全長および全周にわたつて一定の半径
方向の大きさをもち、その大きさは0.15〜0.41mm
(0.006〜0.016インチ)であり、非常に小さいの
は前述したとおりであり、潤滑オイルの薄膜もオ
イル流路36の全長および全周にわたつて均一の
半径方向の厚さをもち、その厚さは0.15〜0.41mm
(0.006〜0.016インチ)であり、非常に薄い。さ
らに、オイル流路36の全周において、環状溝3
0の潤滑オイルがオイル流路36に導入される。
したがつて、潤滑オイルの薄膜がオイル流路36
を流通するとき、これを層流状態で流通させるこ
とができる。層流は周方向成分がなく、シリンダ
ライナ22の中心軸と平行の方向の直線成分をも
ち、乱流は生じない。乱流と比較すると、層流の
エネルギ損失はきわめて小さい。したがつて、非
常に薄い潤滑オイルの薄膜であつても、これを円
滑に流通させることができる。したがつて、潤滑
オイルによつてシリンダライナ22を冷却するこ
とができるものである。
さらに、この内燃機関の場合、常温のとき、オ
イル流路36の半径方向の大きさは0.15〜0.41mm
(0.006〜0.016インチ)である。したがつて、潤
滑オイルの薄膜の半径方向の厚さも0.15〜0.41mm
(0.006〜0.016インチ)である。そして、シリン
ダライナ22の内側流れ制御面52はシリンダラ
イナ22の全長のおよそ40%にわたつてのびてい
る。この結果、潤滑オイルによつてシリンダライ
ナ22を冷却するとき、高い熱伝達効率を得るこ
とができ、シリンダライナ22を十分に、そして
的確に冷却することができる。その理由は次のと
おりである。
潤滑オイルの薄膜を層流状態で流通させ、潤滑
オイルによつてシリンダライナ22を冷却すると
き、その熱伝達関係は次の式で表わされる。
Nu=hDh/kf ここで、 Nu:ヌセルト数 h:対流熱伝達効率 Dh:2t(t:潤滑オイルの薄膜の厚さ) kf:流体の熱伝導効率 したがつて、 h=Nukf/2t したがつて、熱伝達効率hはオイル流路36の
半径方向の大きさ、すなわち潤滑オイルの薄膜の
半径方向の厚さtに逆比例する。オイル流路36
の半径方向の大きさが小さく、潤滑オイルの薄膜
の半径方向の厚さtが薄いほど、熱伝達効率hは
高い。したがつて、潤滑オイルの薄膜の半径方向
の厚さtについては、これをできるだけ薄くする
ことが好ましい。
しかしながら、その反面、オイル流路36には
その全長および全周にわたつて一定の半径方向の
大きさをもたせる必要があり、その製造公差を考
慮すると、オイル流路36の半径方向の大きさを
無制限に小さくするのは適当ではない。オイル流
路36の半径方向の大きさを無制限に小さくする
と、製造公差の影響を受け、オイル流路36にそ
の全長および全周にわたつて一定の半径方向の大
きさをもたせることができない。したがつて、均
一の半径方向の厚さtの潤滑オイルの薄膜を層流
状態で流通させることができず、逆効果であり、
所期の目的を達成することができない。
さらに、現存の潤滑ポンプ58の能力の問題も
あり、オイル流路36の半径方向の大きさを無制
限に小さくすると、その流路抵抗が加速度的に増
大し、潤滑オイルの薄膜を円滑に流通させること
ができない。したがつて、オイル流路36の大き
さを小さくすることには限界がある。
さらに、オイル流路36の流路抵抗について
は、オイル流路36の軸方向長さがそれに関係す
る。流路抵抗はオイル流路36、すなわち内側流
れ制御面52の軸方向長さに比例し、増大する。
したがつて、オイル流路36の軸方向長さをでき
るだけ短くし、その流路抵抗をできるだけ小さく
すべきである。そして、冷却が要求されるのはシ
リンダライナ22が特に加熱される部分であり、
シリンダライナ22をその全長にわたつて冷却す
る必要はない。
この出願の発明者は研究および実験を繰り返し
た結果、内燃機関2が常温のとき、潤滑オイルの
薄膜の半径方向の厚さtが0.41mm(0.016インチ)
以下であれば、大きい熱伝達効率hを得ることが
でき、シリンダライナ22を十分冷却することが
できるということ、オイル流路36の半径方向の
大きさが0.15mm(0.006インチ)以上であれば、
それに製造公差が含まれても、全長および全周に
わたつて一定の半径方向の大きさをもつオイル流
路36を形成することが可能であること、そして
内側流れ制御面52の軸方向長さがシリンダライ
ナ22の全長のおよそ40%であれば、現存の潤滑
ポンプ58の能力をもつて潤滑オイルの薄膜を流
通させることが可能であり、シリンダライナ22
を的確に冷却することができるということを見出
した。
たとえば、第3図は第1図および第2図のシリ
ンダライナ22全体を示すものであり、内燃機関
2が常温のとき、その各部分の寸法(a〜i)は
次のとおりである。
a=26.4cm(10.4インチ) b=21.6cm(8.5インチ) c=0.63cm(0.25インチ) d=10.2cm(4インチ) e=0.76cm(0.3インチ) f=0.89cm(0.35インチ) g=0.25cm(0.1インチ) h=0.46cm(0.18インチ) i=14.0cm(5.5インチ) そして、これを350馬力の内燃機関に使用し、
オイル流路36の半径方向の大きさ、すなわち潤
滑オイルの薄膜の半径方向の厚さtを0.23mm
(0.009インチ)の値に選定し、毎分125(3.3ガ
ロン)の潤滑オイルを供給したとき、シリンダラ
イナ22の内周壁面の温度曲線として第3図の温
度曲線Aが得られた。これは点線で示されている
水冷式のものの温度曲線に近似している。したが
つて、水冷式のものと同様、シリンダライナ22
を十分冷却することができ、その実用化に問題は
ない。
この内燃機関の場合、常温のとき、オイル流路
36の半径方向の大きさ、すなわち潤滑オイルの
薄膜の半径方向の厚さtは0.15〜0.41mm(0.006〜
0.016インチ)である。そして、シリンダライナ
22の全長aは26.4cm(10.4インチ)であり、オ
イル流路36、すなわち内側流れ制御面52の軸
方向長さdは10.2cm(4インチ)であり、これは
シリンダライナ22の全長のおよそ40%である。
したがつて、潤滑オイルの薄膜が層流状態で流通
し、高い熱伝達効率が得られ、シリンダライナ2
2を十分に、そして的確に冷却することができる
ものである。
なお、シリンダライナ22の内側流れ制御面5
2の軸方向長さdを10.2cm(4インチ)ではな
く、5.1cm(2.0インチ)に選定すると、シリンダ
ライナ22の内周壁面の温度曲線として第3図の
温度曲線Bが得られるにとどまつた。この場合、
シリンダライナ22を十分に冷却することができ
るとは限らない。これは内側流れ制御面52の軸
方向長さをシリンダライナ22の全長のおよそ40
%に選定する必要があることを裏付けるものであ
る。
なお、この内燃機関において、シリンダライナ
22の外端48とストツプ面74間の軸方向長さ
を大きくすると、エンジンヘツド14をガスケツ
ト94に押し付け、エンジンヘツド14とシリン
ダライナ22間でガスケツト94を圧縮すると
き、シリンダライナ22を軸方向に圧縮すること
ができる。さらに、エンジンヘツド14およびガ
スケツト94をシリンダライナ22に押し付けて
も、シリンダライナ22のストツプ面74が大き
い応力を受けるおそれはなく、その損傷をさける
ことができる。したがつて、ストツプ面74はシ
リンダライナ22の外端48からシリンダライナ
22の全長の75%よりも大きい軸方向長さをもつ
て配置されていることが好ましい。
なお、この発明には種々の変形例が考えられ
る。たとえば、シリンダ内孔8の内周面とシリン
ダライナ22の外周面26間の環状溝30につい
ては、必ずしもシリンダライナ22の外周溝46
によつてこれを形成する必要はない。第5図に示
すように、シリンダ内孔8の内周溝102によつ
て環状溝30′を形成しても、その潤滑オイルを
オイル流路36に導入し、これを層流状態で流通
させることができる。
さらに、第6図および第7図に示すように、シ
リンダブロツク4′のエンジンヘツド接合面より
も内方の位置において、シリンダ内孔8′の内周
面に半径方向にのびるライナ支持面70′を形成
し、シリンダライナ22′がシリンダ内孔8′内に
押し込まれたとき、シリンダライナ22′の外周
面の半径方向にのびるライナストツプ面74′が
ライナ支持面70′と係合するようにしてもよい。
なお、ライナストツプ面74′はシリンダライナ
22′の外端から一定の軸方向距離をもつて形成
されており、この距離はエンジンヘツド接合面か
らライナ支持面70′までの軸方向距離よりもわ
ずかに大きい。したがつて、第1図および第2図
の内燃機関と同様、ガスケツト94によつてエン
ジンヘツド14とシリンダライナ22′間、およ
びエンジンヘツド14とシリンダブロツク4′間
をシールすることができる。内方位置決め手段1
06′については、シリンダライナ22′の外周面
108′をシリンダ内孔8′の内周面109′にす
きまばめしてもよい。その間から潤滑オイルが漏
れても、それはクランクシヤフトの下方のオイル
パンに落下するだけであり、支障はない。なお、
第6図および第7図の参照符号は第1図および第
2図の参照符号と対応するものであり、その対応
部分を示す。第6図および第7図の内燃機関2′
の各部分の寸法a′〜x′は次のとおりである。
a′27.91〜27.97cm(10.990〜11.010インチ) (シリンダライナ) b′20.29〜20.35cm(7.990〜8.010インチ) (シリンダブロツク) c′0.93〜0.95cm(0.365〜0.375インチ) d′10.10〜10.22cm(3.975〜4.025インチ) e′1.13〜1.16cm(0.445〜0.455インチ) f′0.89cm(0.350インチ) h′0.76cm(0.299インチ) i′0.90〜0.91cm(0.355〜0.356インチ) (シリンダライナ) i″0.89〜0.90cm(0.350〜0.352インチ) (シリンダブロツク) j′0.64cm(0.2525インチ) k′19.66〜19.79cm(7.740〜7.790インチ) (シリンダライナ) l′23.75〜23.62cm(9.350〜9.300インチ) (シリンダライナ) m′13.97〜13.97cm(5.4995〜5.5010インチ) n′15.79〜15.80cm(6.217〜6.219インチ) (シリンダブロツク) o′15.74〜15.75cm(6.199〜6.201インチ) (シリンダライナ) p′8.53cm(3.36インチ) (半径) q′0.30〜0.36cm(0.120〜0.140インチ) r′90゜−0′+30′(シリンダブロツク) s′90゜+0′−15′(シリンダライナ) w′16.67〜16.68cm(6.564〜6.566インチ) (シリンダライナ) x′16.66〜16.67cm(6.5615〜6.5635インチ) (シリンダブロツク) 発明の効果 以上説明したように、第一発明によれば、シリ
ンダライナ22がシリンダ内孔8内に取り付けら
れるとき、外方位置決め手段101、すなわち半
径方向フランジ50がシリンダ内孔8の最も外方
の部分に対し精密に半径方向に嵌合される。これ
と同時に、シリンダライナ22の内方位置決め手
段106がシリンダ内孔8の対応部分に対し精密
に半径方向に嵌合される。したがつて、シリンダ
ライナ22の内側流れ制御面52をシリンダ内孔
8の外側流れ制御面56に対し同芯に位置決め
し、外側流れ制御面56と内側流れ制御面52間
に周方向オイル流路36を形成することができ
る。オイル流路36はその全長および全周にわた
つて一定の半径方向の大きさをもつ。さらに、シ
リンダ内孔8の内周面にオイル入口44が開口
し、シリンダ内孔8の内周面とシリンダライナ2
2の外周面26間に環状溝30が形成され、オイ
ル入口44から導入される潤滑オイルが環状溝3
0を通り、オイル流路36に導入される。したが
つて、オイル流路36において、均一の半径方向
の大きさの潤滑オイルの薄膜を層流状態で流通さ
せることができる。層流は周方向成分がなく、シ
リンダライナ22の中心軸と平行の方向の直線成
分をもち、乱流は生じない。したがつて、潤滑オ
イルの薄膜を円滑に流通させることができ、潤滑
オイルによつてシリンダライナ22を冷却するこ
とができるものである。
さらに、第一発明によれば、内燃機関2が常温
のとき、オイル流路36の内側流れ制御面52が
その全長にわたつて外側流れ制御面56の半径よ
りも0.15〜0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小
さい半径をもち、オイル流路36はその全長およ
び全周にわたつて0.15〜0.41mm(0.006〜0.016イ
ンチ)の半径方向の大きさをもつ。したがつて、
潤滑オイルの薄膜も0.15〜0.41mm(0.006〜0.016
インチ)の半径方向の厚さをもつ。さらに、内側
流れ制御面52はシリダライナ22の全長のおよ
そ40%にわたつてのびる。この結果、潤滑オイル
とシリンダライナ22間の熱伝達効率を向上さ
せ、シリンダライナ22を十分に、そして的確に
冷却することができる。現存の潤滑ポンプ58の
能力をもつて潤滑オイルの薄膜を流通させること
も可能である。したがつて、油冷式内燃機関の実
用化を図ることができ、所期の目的を達成するこ
とができるものである。
さらに、第二発明によれば、半径方向フランジ
50にその一端面から他端面まで軸方向にのびる
流路100が形成される。したがつて、この流路
100を通過する潤滑オイルによつて漏れた燃焼
ガスを取り除くこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2
図は第1図のエンジンヘツド、シリンダブロツク
およびシリンダライナの一部拡大断面図、第3図
は第1図のシリンダライナ全体を示す拡大断面
図、第4図は第1図のシリンダライナの温度特性
を示すグラフ、第5図は第2図の変形例を示す一
部拡大断面図、第6図は他の実施例を示す断面
図、第7図は第6図のシリンダブロツクおよびシ
リンダライナの一部拡大断面図である。 6……クランクシヤフト、8……シリンダ内
孔、10……ピストン、22……シリンダライ
ナ、30……環状溝、32,50……半径方向フ
ランジ、36……オイル流路、40……潤滑オイ
ル回路、44……オイル入口、52……内側流れ
制御面、56……外側流れ制御面、72……エン
ジンヘツド接合面、101……外方位置決め手
段、106……内方位置決め手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンヘツド接合面からクランクシヤフト
    に向かつて内方にのびるシリンダ内孔と、前記シ
    リンダ内孔内に取り付けられたシリンダライナ
    と、前記クランクシヤフトに連結され、前記シリ
    ンダライナの内周面に沿つて往復移動するピスト
    ンとを有する内燃機関において、 (a) 前記シリンダ内孔の内周面によつて一定径の
    円筒状外側流れ制御面が形成され、前記シリン
    ダライナの外周面によつて一定径の円筒状内側
    流れ制御面が形成され、前記外側流れ制御面と
    前記内側流れ制御面間に周方向オイル流路が形
    成され、前記内側流れ制御面はその全長にわた
    つて前記外側流れ制御面の半径よりも0.15〜
    0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小さい半径
    をもち、前記内側流れ制御面は前記シリンダラ
    イナの全長のおよそ40%にわたつてのび、 (b) 前記シリンダライナの外端に近接した位置に
    おいて、前記シリンダライナの外周面に外方位
    置決め手段が設けられ、前記外方位置決め手段
    は半径方向に突出する半径方向フランジからな
    り、前記シリンダライナが前記シリンダ内孔内
    に取り付けられるとき、前記半径方向フランジ
    が前記シリンダ内孔の最も外方の部分に対し精
    密に半径方向に嵌合され、 (c) 前記内側流れ制御面よりも内方の位置におい
    て、前記シリンダライナの外周面に内方位置決
    め手段が設けられ、前記シリンダライナが前記
    シリンダ内孔内に取り付けられるとき、前記内
    方位置決め手段が前記シリンダ内孔の対応部分
    に対し精密に半径方向に嵌合され、前記外方位
    置決め手段および前記内方位置決め手段によつ
    て前記内側流れ制御面が前記外側流れ制御面に
    対し同芯に位置決めされ、前記オイル流路はそ
    の全長および全周にわたつて0.15〜0.41mm
    (0.006〜0.016インチ)の一定の半径方向の大
    きさをもち、 (d) 前記外方位置決め手段と前記オイル流路間の
    位置において、前記シリンダ内孔の内周面にオ
    イル入口が開口し、前記オイル入口は前記内燃
    機関の潤滑オイル回路に接続され、 (e) 前記オイル入口と対応する位置において、前
    記シリンダ内孔の内周面と前記シリンダライナ
    の外周面間に環状溝が形成され、前記オイル入
    口から導入される潤滑オイルが前記環状溝を通
    り、前記オイル流路に導入され、前記オイル流
    路に均一の半径方向の厚さの潤滑オイルの非常
    に薄い薄膜が層流状態で流通し、その層流は周
    方向成分がなく、前記シリンダライナの中心軸
    と平行の方向の直線成分をもつことを特徴とす
    る油冷式内燃機関。 2 前記シリンダライナが前記シリンダ内孔内に
    取り付けられるとき、前記半径方向フランジが前
    記シリンダ内孔の最も外側の部分に対し締まりば
    めされ、前記内方位置決め手段は前記シリンダラ
    イナが前記シリンダ内孔内に挿入されるとき前記
    シリンダライナを案内する案内面を有する特許請
    求の範囲第1項に記載の内燃機関。 3 前記内方位置決め手段と対応する位置におい
    て、前記シリンダ内孔の内周面に半径方向にのび
    るライナ支持面が形成され、前記内方位置決め手
    段は半径方向にのびるライナストツプ面を有し、
    前記シリンダライナが前記シリンダ内孔内に押し
    込まれたとき、前記ライナストツプ面が前記ライ
    ナ支持面と係合し、前記ライナストツプ面は前記
    シリンダライナの外端から一定の軸方向距離をも
    つて形成され、この距離は前記シリンダ内孔内に
    取り付けられた前記シリンダライナの外端を前記
    エンジンヘツド接合面から突出させるに十分大き
    い特許請求の範囲第2項に記載の油冷式内燃機
    関。 4 前記ライナストツプ面は前記シリンダライナ
    の外端からその全長の75%よりも大きい軸方向距
    離をもつて形成されている特許請求の範囲第3項
    に記載の油冷式内燃機関。 5 前記エンジンヘツド接合面よりも内方の位置
    において、前記シリンダ内孔の内周面に半径方向
    にのびるライナ支持面が形成され、前記シリダラ
    イナが前記シリンダ内孔内に押し込まれたとき、
    前記シリンダライナの外周面に形成された半径方
    向にのびるライナストツプ面が前記ライナ支持面
    と係合し、前記ライナストツプ面は前記シリンダ
    ライナの外端から一定の軸方向距離をもつて形成
    され、この距離は前記エンジンヘツド接合面から
    前記ライナ支持面までの軸方向距離よりもわずか
    に大きい特許請求の範囲第2項に記載の油冷式内
    燃機関。 6 エンジンヘツド接合面からクランクシヤフト
    に向かつて内方にのびるシリンダ内孔と、前記シ
    リンダ内孔内に取り付けられたシリンダライナ
    と、前記クランクシヤフトに連結され、前記シリ
    ンダライナの内周面に沿つて往復移動するピスト
    ンとを有する内燃機関において、 (a) 前記シリンダ内孔の内周面によつて一定径の
    円筒状外側流れ制御面が形成され、前記シリン
    ダライナの外周面によつて一定径の円筒状内側
    流れ制御面が形成され、前記外側流れ制御面と
    前記内側流れ制御面間に周方向オイル流路が形
    成され、前記内側流れ制御面はその全長にわた
    つて前記外側流れ制御面の半径よりも0.15〜
    0.41mm(0.006〜0.016インチ)だけ小さい半径
    をもち、前記内側流れ制御面は前記シリンダラ
    イナの全長のおよそ40%にわたつてのび、 (b) 前記シリンダライナの外端に近接した位置に
    おいて、前記シリンダライナの外周面に外方位
    置決め手段が設けられ、前記外方位置決め手段
    は半径方向に突出する半径方向フランジからな
    り、前記シリンダライナが前記シリンダ内孔内
    に取り付けられるとき、前記半径方向フランジ
    が前記シリンダ内孔の最も外方の部分に対し精
    密に半径方向に嵌合され、 (c) 前記内側流れ制御面よりも内方の位置におい
    て、前記シリンダライナの外周面に内方位置決
    め手段が設けられ、前記シリンダライナが前記
    シリンダ内孔内に取り付けられるとき、前記内
    方位置決め手段が前記シリンダ内孔の対応部分
    に対し精密に半径方向に嵌合され、前記外方位
    置決め手段および前記内方位置決め手段によつ
    て前記内側流れ制御面が前記外側流れ制御面に
    対し同芯に位置決めされ、前記オイル流路はそ
    の全長および全周にわたつて0.15〜0.41mm
    (0.006〜0.016インチ)の一定の半径方向の大
    きさをもち、 (d) 前記外方位置決め手段と前記オイル流路間の
    位置において、前記シリンダ内孔の内周面にオ
    イル入口が開口し、前記オイル入口は前記内燃
    機関の潤滑オイル回路に接続され、 (e) 前記オイル入口と対応する位置において、前
    記シリンダ内孔の内周面と前記シリンダライナ
    の外周面間に環状溝が形成され、前記オイル入
    口から導入される潤滑オイルが前記環状溝を通
    り、前記オイル流路に導入され、前記オイル流
    路に均一の半径方向の厚さの潤滑オイルの非常
    に薄い薄膜が層流状態で流通し、その層流は周
    方向成分がなく、前記シリンダライナの中心軸
    と平行の方向の直線成分をもち、 前記半径方向フランジはその一端面から他端面
    まで軸方向にのびる流路を有し、この流路を通過
    する潤滑オイルによつて漏れた燃焼ガスを取り除
    くようにしたことを特徴とする油冷式内燃機関。
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