JPS6343969Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、商品を収納する引き出しを数段に
重ねた販売台において、引き出しが引き出された
ことを検知して音を発する機能を付加した音の出
る販売台に関する。

販売台はたとえば第１図に示すように、数段の
引き出し１とこれを支持する枠体２とで成つてお
り、引き出し１には販売のための商品が収納され
ている。商品は顧客又は店員が引き出し１を引き
出して取り出される。このような販売台におい
て、商品を取り出そうとして引き出し１を引き出
す際に、これを検知して音を発する機能を付加す
れば販売促進に役立つ。この考案の目的は、販売
台に引き出しを引き出す行為を検知して音を発す
る機能を付加した音の出る販売台を提供すること
にある。

以下にこの考案を説明する。

第２図はこの考案の実施例の概観を示す図であ
り、上述の販売台の枠体２は筐体３上に載置され
ている。引き出し１が引き出されていない状態で
は自然光又は室内照明光LTが当り、引き出し１
が引き出された状態ではこれが遮ぎられるような
筐体３の上面には、障害物検知センサとして太陽
電池４が取り付けられ、筐体３内には、これに接
続される継電器５、電源６、音発生回路７、スピ
ーカ８が外部から見えないように収納されてい
る。

第３図に示すように継電器５のコイル部５１は
太陽電池４とで閉ループＬ１を構成し、継電器５
の接続部５２は電源６と音発生回路７とで閉ルー
プＬ２を構成して、太陽電池４の出力電圧の変化
によつて継電器５が音発生回路７のオンオフスイ
ツチとして動作するようになつており、さらに音
発生回路７には音を外部に出力するためのスピー
カ８が接続されている。

このような構成において、引き出し１が引き出
されない状態では自然光又は室内照明光LTが太
陽電池４に当り、太陽電池４は一定の出力電圧を
発生するから閉ループＬ１に電流が流れている。
このとき、継電器５の接点部５２はオフ状態であ
り、閉ループＬ２には電流が流れず音発生回路７
は動作しない。次に、商品を取り出そうとして引
き出し１が引き出されると、光LTは引き出し１
に遮ぎられて太陽電池４に達しなくなり、太陽電
池４の出力電圧は低下するから閉ループＬ１には
ほとんど電流が流れなくなる。このとき、継電器
５の接点部５２はオン状態となり、閉ループＬ２
に電流が流れて、音発生回路７が動作して所定の
音を連続的又は継続的に発生し、それがスピーカ
８を通して外部に出力される。そして、引き出し
１が再び所定の位置に戻されて光LTが太陽電池
４に達するようになると、この出力電圧が一定レ
ベルに回復して閉ループＬ１に電流が流れ、継電
器５の接点部５２がオフ状態となるため、音発生
回路７からの音の発生が停止される。

以上のようにこの考案によれば、販売台から商
品を取り出そうとして引き出しを引き出す毎に音
を発生するので、音響効果から販売促進に役立つ
利点がある。

なお、上記実施例では障害物検知センサとして
太陽電池を用いたが、フオトトランジスタ等の光
電変換素子、あるいはCdS等の光導電体を用いて
回路を構成してもよい。また、タイマ機能を付加
することにより、音発生回路で一度動作を始めた
ら、１つの文章あるいは数小節のメロデイーのよ
うな１つのまとまりある音を発生し終わるまで動
作を止めないようにしてもよい。さらに、障害物
検知センサによつて検知される音発生回路の動作
のきつかけを利用して音を発生することにとどま
らず、発光ダイオードなどを点滅させれば一層効
果を高めることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用することができる販売
台の外観を示す図、第２図はこの考案の一実施例
の概観を示す図、第３図は実施例の電気回路図で
ある。 １……引き出し、２……枠体、３……筐体、４
……太陽電池、５……継電器、６……電源、７…
…音発生回路、８……スピーカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体と、この筐体に載置される枠体と、この枠
   体に支持され、自由に引き出される状態で収納さ
   れた数段の引き出しとで成る販売台において、前
   記引き出しが引き出されることを光学的に検知す
   ることが可能なように前記筐体の上面に設けられ
   た光電素子と、この光電素子の出力電圧に応動し
   てオンオフするスイツチング手段と、このスイツ
   チング手段に接続され前記筐体内に設けられた音
   発生回路とを具えたことを特徴とする音の出る販
   売台。