JPS6343686B2 - - Google Patents

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JPS6343686B2
JPS6343686B2 JP54135860A JP13586079A JPS6343686B2 JP S6343686 B2 JPS6343686 B2 JP S6343686B2 JP 54135860 A JP54135860 A JP 54135860A JP 13586079 A JP13586079 A JP 13586079A JP S6343686 B2 JPS6343686 B2 JP S6343686B2
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dot
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JP54135860A
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Mitsuo Mikami
Satoshi Oka
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Ohkura Electric Co Ltd
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Ohkura Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、測定値等の複数の入力を順次切換え
て各入力値を指示すると同時に記録紙上に色別打
点及び必要に応じ色別打点近傍に1、2、…、24
等の識別印字打点をする多点記録計用の打点機構
に関する。
従来の多点記録計の打点機構においては、測定
値等の入力点数として6点、12点、24点のものが
作られている。しかし、24点のように入力点数が
増加し、それらの入力をすべて打点すると、入力
の識別に打点の色又は形状を相違させるだけでは
色調や形状が似かよつてしまい、異同が判別し難
くなる欠点がある。
このため、色別打点の近傍に各入力別の識別記
号、たとえば1、2、…、24などの数字を印字打
点する打点機構が提案されている。この場合、記
録紙の送りが遅いときは、数字などの記号が重な
り合つてしまい、印字された記号が識別できなく
なる欠点がある。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解決す
るため、各入力に対応した記号を打点と同時に印
字する際にその印字間隔を適当に調整できるよう
にした打点機構を提供するにある。また、本発明
の他の目的は、記録を要しない入力点に対する色
別打点及び印字を選択的に阻止、すなわち入力が
接続されていない端子や指定された端子に対する
印字のみ又は打点及び印字をパスすることができ
る打点機構を提供するにある。本発明のさらに他
の目的は、部品点数を極力削減すると共に、印字
の省略、並びに24点、12点及び6点用の打点機構
への切換を、少数の部品の交換により簡単に行え
る打点機構を提供するにある。
上記諸目的を達成するため本発明においては、
多点記録計の駆動軸に枢支した打点フレームに印
点体及び印字体を個別に同軸的に取付け、その駆
動軸と同時に回転するゼネバ駆動車により打点フ
レームに取付けたゼネバ従動車を回転させさらに
伝動装置を介して印点体及び印字体を特定入力に
相当する位置へ割出し、ゼネバ駆動車の外周に形
成されたカム面及び打点フレームの自由端に下側
から係合するカムレバーにより印点体及び印字体
を打点フレームの自由端と共に下降させて、割出
された打点及び印字を行い、個別に取付けられた
印点体と印字体との相対位置を調整して、打点と
印字との間隔を調整できるようにする。好ましく
は、印字体を交換容易なコイルばねによつて印点
体と係合させる。また、カムレバーの打点フレー
ムとの係合点の下方にカム軸を配置し、カム軸に
設けた突条を印字体と対向させることによつて印
字のみを阻止できるようにし、また、その突条を
カムレバーの適当な部位に対向させることによつ
て印字及び打点の両者を阻止できるようにし、特
定入力に対する印字のみ又は印字及び打点の両者
をパスさせる。
さらに、ゼネバ従動車と印点体及び印字体との
間の伝動装置を、たとえば着脱自在の歯車を含む
歯車装置によつて構成し、その着脱自在の歯車の
交換によつてゼネバ従動車の送りに対する印点体
及び印字体の送り角度を変え、24点、12点、6点
等の打点数の変更を容易に達成できるようにす
る。
色別の多点打点及び印字をするため、異なる色
のセグメントを有するインクパツド車を、印点体
及び印字体の回転に同期して回転させ、印点体及
び印字体の打点面及び活字面と瞬間的に接触させ
それらの面に所定色のインクを補給する。
以下添付図を参照して本発明を詳細に説明す
る。本発明の一実施例の外観を示す第1A及び1
B図において、打点機構1は、図示していない多
点記録計の支持部材に支持された目盛板2と平行
に摺動し、打点機構1に固定された指針3により
測定値等の入力の大きさを目盛板から読み取れる
ようにする。打点機構1の摺動は、図示していな
い記録計のサーボ機構及び送り糸によつて駆動さ
れ、駆動軸4及び固定案内軸5によつて案内され
る。指針3により目盛板2上に示された値は、チ
ヤートドラム6上の記録紙7上に、打点機構1に
よつて打点記録される。カム軸8は、打点機構1
の上記打点動作を必要に応じ以下に説明するよう
に阻止又はパスさせる突条8aを有する。
駆動軸4は打点機構1の摺動方向に形成された
キー溝を有し、打点機構1へ動力を伝達する。駆
動軸4の一端は図示していない多点記録計の間欠
回転機構に連結され、一定期間ごとに適当な期間
回転する。
案内軸5は、打点機構1が第1A図において駆
動軸4のまわりに前後に倒れるのを防止するため
のもので、打点機構1を摺動自在に保持する。
カム軸8は、印字のみ又は印字及び打点を特定
入力に対して選択的に阻止するもので、その一端
が図示していない3位置動作のためのソレノイド
等に連結されている。したがつて、図示していな
い選択スイツチを操作することにより、カム軸8
は、正常打点動作、印字のみパス、及び印字及び
打点パスの3位置を選択的に占める。カム軸の機
能は以下に詳細に説明する。
打点機構1の図式的断面図を示す第2A図にお
いて、打点機構1の外枠は支持フレーム101に
よつて形成され、支持フレーム101の両側は軸
受102を介して駆動軸4に摺動自在に取付けら
れる。支持フレーム101はまた、軸受51を介
して案内軸5にも係合し、チヤートドラム6方向
への前倒れが防止される。一方の軸受102に
は、ゼネバ駆動車103及び打点フレーム104
が同軸的に嵌合する。
ゼネバ駆動車103の内面には突設キー105
が一体に形成されている。このキー105が駆動
軸4のキー溝41に嵌入し、ゼネバ駆動車103
は駆動軸4の長手方向に摺動すると共に駆動軸4
の回転と共に同軸的に同軸回転し、駆動軸4の回
転力を打点機構1へ伝える。
ゼネバ駆動車103には、2個のピン106が
駆動軸4の軸線に関して対称位置に180゜の間隔を
おいて固着されている。ゼネバ駆動車103の外
周にはカム面が形成され、ピン106から一定の
位相角度、たとえば約30゜の位置にカム溝107
が2個形成される。このカム溝107へ、打点動
作時にカムレバー108の一端108aが嵌入す
る。また、このカム溝107から一定の位相角、
たとえば約40゜の位置にインク補給動作のための
隆起部109が2個形成される。
案内軸5には、軸受51を介してカムレバー1
08が揺動自在に枢支され、カムレバーの一端1
08aは、ゼネバ駆動車103外周のカム面に下
方から係合する。カムレバー108の他端108
bは打点フレーム104の自由端下部104aに
下方から係合する。打点フレーム104の自重に
よる駆動軸4に関するモーメントのため、カムレ
バー108は反時針方向の偏倚力を受け、その一
端108aは上記カム面と作動的に係合する。な
お、必要に応じて、カムレバー108に対し反時
針方向の偏倚力を与えるばね(図示せず)を係合
させてもよい。カムレバー108は第2A図の位
置で、印字体110の落下をも抑止している。本
発明においては、このカムレバー108がゼネバ
駆動車103外周のカム面に従動する動作によ
り、打点及びインク補給動作がなされる。また、
カムレバー108の他端108bには下方切欠部
108cが形成され、打点及び印字をするとき
は、カム軸8の突条8aの先端がこの下方切欠部
108cに対向する。さらに、カムレバー108
はクリツプ111によつて案内軸5の軸受51へ
着脱自在に取付けられ、組立の便が計られてい
る。
ゼネバ駆動車103のピン106は、打点フレ
ーム104に取付けられた短軸112に枢支され
たゼネバ従動車113と作動的に係合し、ゼネバ
駆動車103の回転に伴い、ゼネバ従動車113
が60゜ずつ間欠的に回転する。ゼネバ従動車11
3は6個の溝及び逆円弧外周部をもち、図示実施
例ではベベル歯車113aがゼネバ従動車113
と同軸的に一体に取付けられる。このベベル歯車
113aは、打点フレーム104の中央部にゼネ
バ従動車113の中心軸線と直角方向に固着され
た軸受114に枢支される短軸115の異なる位
置に固定された数枚の歯数の異なる歯車からなる
歯車組116の外側ベベル歯車と噛合する。
歯車組116は、上記のベベル歯車1枚と、上
記数枚の平歯車によつて構成され、図示実施例で
は大、中、小の3枚の平歯車が歯車組116に含
まれる。
歯車組116の動力は2つに分けられ、その一
方は、短軸115と平行に打点フレーム104に
固着された2個の軸受117に枢支される伝動軸
118(以下単に軸118という。)の内方端へ
着脱自在に取付けられる平歯車119a,119
b、又は119c(第3A図、第3B図、第3C
図)へ伝達される。
さらに第2A図及び第3A図を参照するに、軸
118の外方端には、印点するための印点体12
0、測定値等の入力番号を表示する表示板121
a,121b、及び121cの中の1枚、及び当
板122が3本の取付ねじ123により着脱自在
に保持される。第2A図及び3A図は、歯車組1
16中の小平歯車と噛合する平歯車119aが軸
118の内方端に取付けられた状態を示し、この
場合、ゼネバ従動車113の1回の送りに対する
軸118及び印点体120の送り角は15゜に選ば
れ、打点機構1は24点の打点動作をする。従つ
て、軸118の外方端には、第2B図及び第3B
図に示すように24個の入力を割出し表示する表示
板121aが取付けられる。
第3C図及び第3D図の場合には、歯車組11
6の中平歯車と噛合する平歯車119bが軸11
8の内方端に取付けられる。この状態では、ゼネ
バ従動車113の1回の送りに対する軸118及
び印点体120の送り角は30゜に選ばれ、打点機
構1は12点の打点動作をする。従つて、軸118
の外方端には、12個の入力を割出し表示する表示
板121bが取付けられる。
さらに、第3E図及び第3F図の場合には、歯
車組116の大平歯車と噛合する平歯車119c
が軸118の内方端に取付けられる。この状態で
は、ゼネバ従動車113の1回の送りに対する軸
118及び印点体120の送り角は60゜に選ばれ、
打点機構1は6点の打点動作をする。従つて、軸
118の外方端には、6個の入力を割出し表示す
る表示板121cが取付けられる。
以上のように、本発明によれば打点数の変更を
平歯車119aないし119cの交換及び表示板
121aないし121cの交換により、簡単に実
施することができる。
第2A図及び第6図に示すように、印点体12
0には各打点子124に対応して打点機構1の内
方に向けて突設ピン125を形成する。支持フレ
ーム101の打点位置上部及び下部にU字形突起
126を設ける。打点動作時及びインク補給動作
時には、作動すべき打点子124に対応する突設
ピン125及び印点体120の直径上の反対側に
位置する突設ピン125をそれぞれ対向するU字
形突起126の両脚間に嵌入させて、打点子12
4の正確な割出しをする。
この突設ピン125とU字形突起126との係
合により、ゼネバ歯車装置及び伝動歯車装置等に
おけるバツクラツシユの影響を除去し、記録紙7
上の打点記録における千鳥誤差を防止する。
第2A図及び第3A図から明らかなように、印
点体120は、その円形外周上に等分割配置され
た24個の打点子124を有し、以下に説明するよ
うに測定値等の入力に対応した色別打点をする。
第5A図及び第5B図において、印点体120
と取付ねじ123により一体化される軸118の
外方端フランジ部の内側に陥入部120aを形成
する。図示実施例ではコイルばねからなる弾性部
材127の一端の内方折曲げ部127aを上記印
点体120と一体化された軸の陥入部120aに
挿入し、弾性部材127の一端を係止する。弾性
部材127の他端の外方折曲げ部127bを、印
字体110の中心部に形成した陥入部110aに
挿入して係止する。印字体110と印点体120
とのこの弾性部材127による結合は、印字体1
10の装着の容易性を確保すると共に、以下に述
べる印点体120を下降させつつ印字体110の
下降を阻止する印字動作のオフの操作を許容する
構成のもとにおいて印字記録と打点記録との間隔
がばらつかないような構造を与える。すなわち、
第5C図及び第5D図に示すように、印点体12
0の打点子124と印字体110の活字部128
との間において、両者の接触端面間にΔTのトル
クとその接触側面間にΔFの接触圧が作用して、
印点体と印字体との間のわずかな摺動を許容する
実質的に同軸的な係合が保たれる。
なお、印点体120と印字体110とを結合す
る弾性部材127はコイルばねに限定されるもの
ではなく、ゴム等の弾性材料により形成してもよ
い。さらに、この弾性部材の交換は容易であるか
ら、記録紙7上の打点とそれに対応する印字との
間隔を、弾性部材自体の交換又はその調節により
調整することができる。第5A図における一点鎖
線は、印字動作のみ阻止され打点動作が行われた
時の印点体120に対する印字体110の位置を
示す。すなわち、この場合には印字体110は、
わずかな外力により、上下左右方向及び回転方向
の限定された範囲内において変位することができ
る。
第2A図及び第5A図に示すように、印字体1
10の外周部には、印点体120の打点子124
と同数の活字部128が形成され、各活字部12
8には例えば1、2、…、24等の記号が刻まれ
る。さらに、印字体110には、内周筒110b
及び外円筒110cからなる二重円筒が一体に形
成される。内円筒110bの外周下端は、カムレ
バー108の一端108bと係合し、外円筒11
0cの外周下端には印字のみ阻止時にカム軸8の
突条8aが係合する。内円筒110bと外円筒1
10cとの間に、打点圧及び印字圧を増大させる
ため錘129を第2A図に示すように配置しても
よい。
歯車組116の動力はまた、短軸115の他端
に取付けられたベベル歯車130aと支持フレー
ム101に垂直に枢支される垂直軸131の下端
に固着されたベベル歯車130bとを介してカラ
ー132へ伝達される。垂直軸131の頂部に
は、インクパツド車133が座金134を介して
取付ねじ135により着脱自在に取付けられる。
ベベル歯車130a,130bの歯合は、通常
の噛合よりバツクラツシユを大きめにとり、打点
動作時及びインク補給動作時に、両ベベル歯車1
30a,130b間の噛合を保持したまま、打点
フレーム104の上下揺動を許容する構造とす
る。
カラー132には、インクパツド車133の位
置出しをする孔132aが設けられ、インクパツ
ド車133に設けた突起133aがこの孔132
aに嵌合する。従つて、インクパツド車133
は、カラー132及び垂直軸131と一体に回転
する。
インクパツド車133は、放射状に12個の等分
タンクを有し、上面には各タンクに対応して12個
の孔133bが設けられる。第6図に示すよう
に、各タンクには1−12の数字が刻印され、上記
孔133bによる記録インクの注入の際に、色の
識別に利用する。各タンク内にはフエルト部材1
36が挿入され、各フエルト部材136は、打点
子124及び活字部128に対する接触面136
aを有する。上記構成から明らかなように、イン
クパツド車133は、最大12色までの異なる色彩
のインクをフエルト部材136に含浸させて保持
することができる。
なお、打点機構1における打点数の変更を、印
字体110が取外され印字動作を意図しない場合
に相当する第3A図から第3F図までを参照して
説明したが、印字体110を取付けた場合にも打
点数の変更を同様にして容易に行えることは当業
者には明らかである。また、12点動作及び6点動
作の場合には、24個の打点子124を順次使用す
ること、例えば12打点の場合に1入力に対し2個
の打点子を交互に作動させることも考えられる
が、千鳥誤差等を避けるため、本実施例ではそれ
ぞれ特定の12打点子及び6打点子を上記のように
送り角30゜及び60゜で使用する。
以上説明した構造を有する打点機構の動作を、
第1A,1B図、第2A,2B図、並びに第4A
ないし4E図を参照して説明する。
打点機構1全体が測定値等の入力に応じて駆動
軸4及び案内軸5上を摺動し、入力値に対応する
位置に停止した後、間欠機構(図示せず)からの
間欠回転により駆動軸4が半回転(180゜回転)す
る。これに伴いゼネバ駆動車103が半回転し、
第4A図から第4B図へ進行する過程で通常の打
点動作が行なわれる。
すなわち、ゼネバ駆動車103が回転を始め、
カム溝107にカムレバー108の一端108a
が落込んだとき、カムレバーの他端108bが下
降し、従つて打点フレーム104の自由端が自重
により駆動軸4のまわりに回動して下降し、印点
体120の打点子124及び印字体110の活字
部128がチヤートドラム6の記録紙7に接触
し、打点、印字記録が行われる。さらにゼネバ駆
動車103が回転するに伴い、カムレバー端部1
08aが下降し、その他端108bが上昇し、打
点フレーム104を休止位置へ復帰させて、入力
点1ケ所の打点記録動作が完了する。
上記打点動作の完了後、ゼネバ駆動車103の
ピン106がゼネバ従動車113の一つの溝に係
合し、ゼネバ従動車113を60゜回転させる。こ
の回転は、1:2の歯数比のベベル歯車を介して
歯車組116を30゜間欠回転させる。従つて、歯
数比1:1のベベル歯車130a,130b、垂
直軸131及びカラー132と連動してインクパ
ツド車133が30゜回転し、対応する印点体12
0の打点子124及び印字体110の活字部12
8に対する所定の色彩のインクタンクを対向さ
せ、記録用インクの補給準備が終わる。
同時に、歯車組116と歯数比1:2で噛合す
る歯車119aを介して軸118が15゜間欠回転
し、これに固着された印点体120、弾性部材1
27を介して係止された印字体110、及び表示
板121が同様に15゜回転し、次の打点子124
及び活字部128を記録紙7に対向させ、次回の
打点動作の準備を終える。
これらの準備完了後、ゼネバ駆動車103は第
4E図に示すように、カムレバー端部108aを
カムの隆起部109に係合させてその端部108
aを押下げることによつて、そのカムレバーの他
端108bを打点フレーム104及び印字体11
0と共に押上げ、印点体120の打点子124及
び印字体110の活字部128をインクパツド車
133の接触面136aに接触させ、瞬時的にイ
ンク補給動作を行なう。このように、フエルト部
材136に対し打点子124及び活字部128が
常時接触することがないので、インク消費量の低
減及びフエルト部材136の耐久性向上の効果が
実現される。また印字動作阻止のときにも、印字
体110のインク補給のための上昇は妨げられな
い構成になつている。
このインク補給動作の完了により、ゼネバ駆動
車103は半回転を終了して停止し、打点機構1
は第4A図の状態に保持される。
その後一定時間、たとえば5秒経過後に次の入
力があると、自動的にゼネバ駆動車103が回動
を始め、上記と同様にして、次の打点動作、イン
クパツド車133の送り動作、印点体120及び
印字体110の送り動作、インクの補給動作が行
われる。
以後同様にして、入力に応じて一定時間間隔で
上記諸動作が間欠的に順次繰返され、記録紙7上
に測定値等の入力信号に対応した打点記録及び一
定間隔で印字体記録が自動的に行われる。
第4C図は、印字体110のみをOFFに選択
した場合の動作原理図である。カム軸8を同図で
左側に回転させ、突条8aを印字体110の二重
円筒のうち外円筒110cの外周下端に対向さ
せ、印字体110の下降を阻止する。従つて、カ
ムレバー108の同図における左端108bが下
降したときにも、印字体110の活字部128と
記録紙7との間に間鎖e1が保たれて印字動作は行
われない。すなわち、印字記録がパスされる。
第4D図は、印点体120及び印字体110の
双方のOFFを選択した場合の動作原理図である。
カム軸8を同図で右側に回転させ、突条8aをカ
ムレバー端部108bの下方切欠のない部分に対
向させ、このカムレバー端部108bの下降を阻
止する。従つて、カムレバー端部108bの上面
に係合している印点体120及び印字体110の
下降が阻止され、打点子124及び活字部128
と記録紙7との間に間隙e2が保たれて打点及び印
字動作は行われない。すなわち、不必要な入力等
に対する打点及び印字記録をパスすることができ
る。
カム軸8の駆動は、たとえば上記3位置電磁ソ
レノイド(図示せず)によつて行われるが、この
ソレノイドを、プログラムされたシーケンスによ
り選択スイツチ(図示せず)を介して制御すれ
ば、印字間隔等を自動的に制御することができ
る。
以上、24点+印字+打点機構の動作説明をした
が、24点、12点、及び6点の打点機構の動作は、
送り角が異なる場合があること及び印字機構がな
いことを除けば上記と同様であるから詳細説明は
省略する。但し6点計用打点機構では、インクパ
ツド車133の送り角が30゜で一定であるため、
インクタンクの配色の順序を考慮する必要があ
る。すなわち、12個のタンクを二等分して、1−
7,2−8,…,6−12のタンクの対に同色の
記録用インクを含浸する必要がある。
なお、12点計及び6点計の場合にも印字が可能
であることは当業者には明らかである。
以上説明した実施例において、ゼネバ従動車と
印点体及びインクパツド車との間の伝動装置を歯
車装置としたが、他の伝動装置、たとえばベルト
伝動装置、チエーン伝動装置、カム伝動装置等を
利用することも可能である。
以上説明した本発明による打点機構の顕著な効
果を列挙すれば次の通りである。
(イ) 簡単な構成により、打点機構に要求される各
種機能を網羅的に実現することができる。すな
わち、 少数部品による24点の打点及び印字機能選択
的な印字のみ又は印字及び打点阻止機能簡単な
部品交換による24点、12点、6点の記録点数切
換機能 (ロ) 記録紙上における打点位置と印字位置との間
の間隔を弾性部材により簡単に調整することが
できる。
(ハ) 印点体の突設ピン及び支持フレームのU字形
突起により、打点の割出しが正確に行える。
(ニ) インクパツド車のフエルト部材と打点子及び
活字部との間の瞬間的インク補給によりインク
節減及びフエルト部材の寿命を延長することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1A及び1B図は本発明の実施例の外観図、
第2A及び2B図はその図式的断面図及び要部の
正面図、第3Aないし3F図は打点数の切換方法
の説明図、第4Aないし4E図は動作説明図、第
5Aないし5D図は弾性部材の説明図、第6図は
要部の斜視図である。 1……打点機構、4……駆動軸、5……案内
軸、8……カム軸、8a……突条、101……支
持フレーム、103……ゼネバ駆動車、104…
…打点フレーム、106……ピン、107……カ
ム軸、108……カムレバー、108a,108
b……端部、108c……下方切欠部、109…
…カム隆起部、110……印字体、110a……
陥入部、110b……内円筒、110c……外円
筒、113……ゼネバ従動車、115……短軸、
116……歯車組、118……(伝動)軸、11
9a,119b,119c……平歯車、120…
…印点体、120a……陥入部、125……突設
ピン、126……U字形突起、127……弾性部
材、127a,127b……折曲げ部、129…
…錘、133……インクパツド車、136a……
接触面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多点記録計の固定案内軸及び回転駆動軸に摺
    動自在に保持される支持フレーム、上記支持フレ
    ームに対して揺動自在に上記駆動軸に枢支される
    打点フレーム、カム面及びピンを有し上記駆動軸
    と同軸的に同時回転する如く係合するゼネバ駆動
    車、上記打点フレームに枢支され上記ピンと共働
    するゼネバ従動車、上記ゼネバ従動車に駆動され
    る短軸上の異なる位置に固定された歯数の異なる
    歯車からなる歯車組とその歯車組中の一歯車に噛
    合する位置で前記打点フレームの前記短軸に平行
    な伝動軸の一端に着脱自在に係止される歯車とを
    有する可変速伝動装置、上記打点フレームの伝動
    軸の他端に同軸的に着脱自在に保持される印点体
    及び印字体、上記ゼネバ従動車により駆動される
    如く上記支持フレームに枢支され上記印点体及び
    印字体と隣接するインクパツド車、並びに上記支
    持フレームに枢支され且つ枢支点の両側において
    上記カム面及び上記打点フレームの自由端に下方
    から係合するカムレバーを備え上記伝動軸の一端
    の歯車及びその他端の印点体と印字体を取換える
    ことにより記録点数を可変としてなる多点記録計
    用打点機構。 2 上記印点体上の打点子に対応して設けた突設
    ピン及び上記支持フレームの印点体作動部分に対
    向する位置に設けたU字形突起により打点位置の
    割出しをしてなる特許請求の範囲第1項記載の多
    点記録計用打点機構。 3 多点記録計の固定案内軸及び回転駆動軸に摺
    動自在に保持される支持フレーム、上記支持フレ
    ームに対して揺動自在に上記駆動軸に枢支される
    打点フレーム、カム面及びピンを有し上記駆動軸
    と同軸的に同時回転する如く係合するゼネバ駆動
    車、上記打点フレームに枢支され上記ピンと共働
    するゼネバ従動車、上記ゼネバ従動車に駆動され
    る短軸上の異なる位置に固定された歯数の異なる
    歯車からなる歯車組とその歯車組中の一歯車に噛
    合する位置で前記打点フレームの前記短軸に平行
    な伝動軸の一端に着脱自在に係止される歯車とを
    有する可変速伝動装置、上記打点フレームの伝動
    軸の他端に同軸的に着脱自在に保持される印点
    体、弾性部材により上記印点体へ同心的に着脱自
    在に係止される印字体、上記印字体と同軸的に間
    隔をおいて一体形成される内外円筒からなる二重
    円筒、上記ゼネバ従動車により駆動される如く上
    記支持フレームに枢支され上記印点体及び印字体
    と隣接するインクパツド車、上記支持フレームに
    枢支され且つ枢支点の片側において上記カム面下
    方から係合する端部及び枢支点反対側において上
    記二重円筒の内円筒下端と打点フレームの自由端
    とに下方から係合する下方切欠部を有するカムレ
    バー、並びに上記下方切欠部に下方から対向する
    角度位置で印点体及び印字体の下降を許し上記二
    重円筒の外円筒の下端に下方から対向する角度位
    置で印字体の下降を阻止しカムレバーの非切欠部
    に下方から対向する角度位置で印字体及び印点体
    の下降を阻止する突条を有し上記駆動軸と平行に
    枢支されるカム軸を備え上記伝動軸の一端の歯車
    及びその他端の印点体と印字体を取換えることに
    より記録点数を可変としてなる多点記録計用打点
    機構。 4 上記弾性部材をコイルばねとし、そのコイル
    ばねの両端に設けた折曲げ部を印点体及び印字体
    に形成した陥入部に係止してなる特許請求の範囲
    第3項記載の多点記録計用打点機構。
JP13586079A 1979-10-23 1979-10-23 Dotting mechansim for multidot recorder Granted JPS5660317A (en)

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