JPS63435A - 耐線状痕性のすぐれたブレ−キデイスク用鋳鋼 - Google Patents
耐線状痕性のすぐれたブレ−キデイスク用鋳鋼Info
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- JPS63435A JPS63435A JP14130386A JP14130386A JPS63435A JP S63435 A JPS63435 A JP S63435A JP 14130386 A JP14130386 A JP 14130386A JP 14130386 A JP14130386 A JP 14130386A JP S63435 A JPS63435 A JP S63435A
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- resistance
- cast steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、輸送用車両のブレーキディスク用材料で耐線
条痕性がすぐれた鋳鋼に関するものである。
条痕性がすぐれた鋳鋼に関するものである。
車両用ブレーキディスク材料としては機械画集ブレーキ
Ｐ、３４他日本機械学会Ｓ５１に見られるように訪鉄が
多く利用されている。しかし制動負荷が大きい場合には
ヒートクラックが発生するため、この用途には特願昭５
９−８７２５０のようにｕｒｇ製のものが開発されてい
る。ところが鋳鋼製のものには摺動面に円周方向に細か
い溝状のスリキズ（以下線条痕という）が発生するとい
う問題があった。
Ｐ、３４他日本機械学会Ｓ５１に見られるように訪鉄が
多く利用されている。しかし制動負荷が大きい場合には
ヒートクラックが発生するため、この用途には特願昭５
９−８７２５０のようにｕｒｇ製のものが開発されてい
る。ところが鋳鋼製のものには摺動面に円周方向に細か
い溝状のスリキズ（以下線条痕という）が発生するとい
う問題があった。
本発明は、ブレーキディスクの摺動面に発生する線状度
を防止することのできるブレーキディスク用鋳鋼を提供
するものである。
を防止することのできるブレーキディスク用鋳鋼を提供
するものである。
主要元素は以下のように、
Ｃ： ０．１〜０．３
Ｓ ｉ ： １．０〜３．０
Ｃｒ：０．８〜１．５
Ｍｏ：０．５〜１．０
Ｖ ： ０．２〜０．８
からなり他に脱酸に必要なＭｎ、不可避の不純物元素と
してＰ、Ｓ、Ｏ，Ｎ、Ｈを含み残部がＦｅである。即ち
、低合金Ｃｒ −Ｍ ｏ −Ｖ ｉｉ鋼のＳｉを高めた
ことを特徴とする組成としている。
してＰ、Ｓ、Ｏ，Ｎ、Ｈを含み残部がＦｅである。即ち
、低合金Ｃｒ −Ｍ ｏ −Ｖ ｉｉ鋼のＳｉを高めた
ことを特徴とする組成としている。
以下、本発明について図面を示してそれに基いて説明す
る。ブレーキディスクはブレーキをかけた時パッドによ
る６ ０ Ｋ ｇ ／ ｃ ｍ程度の高い面圧を受け、
同時に摩擦熱により８００℃程度の高温になる使用条件
で使用される。この時に摺動面に線条痕が発生するので
あるが、これの発生機構について種々調査の結果以下の
知見を得た。
る。ブレーキディスクはブレーキをかけた時パッドによ
る６ ０ Ｋ ｇ ／ ｃ ｍ程度の高い面圧を受け、
同時に摩擦熱により８００℃程度の高温になる使用条件
で使用される。この時に摺動面に線条痕が発生するので
あるが、これの発生機構について種々調査の結果以下の
知見を得た。
先ず摺動面が高温に加熱されるので摺動面にスケールが
生成される。従来材質の場合は、このスケールは剥離し
やすく、パッドからの面圧による摩擦・剪断力により容
易に剥離し粉状になる。このスケールからなる摩擦粉は
Ｈｖ４００程度とブレーキディスクよりも硬いが、これ
がパッドとブレーキディスクとの間にかみ込み、ブレー
キディスク摺動面にキズ即ち線状症を発生させる。
生成される。従来材質の場合は、このスケールは剥離し
やすく、パッドからの面圧による摩擦・剪断力により容
易に剥離し粉状になる。このスケールからなる摩擦粉は
Ｈｖ４００程度とブレーキディスクよりも硬いが、これ
がパッドとブレーキディスクとの間にかみ込み、ブレー
キディスク摺動面にキズ即ち線状症を発生させる。
以上の知見から線条痕の発生を防ぐには高温で生成する
スケールの耐剥離性を向上することが必要で、この機能
を持つ元素の中から比較的少量の添加で効果のあるＳｉ
を選んだ。
スケールの耐剥離性を向上することが必要で、この機能
を持つ元素の中から比較的少量の添加で効果のあるＳｉ
を選んだ。
上述のような考え方からベースは低合金Ｃｒ−Ｍｏ
ＶＱ鋼としＳｉを変化させて第１表に示す組成のＵ鋼材
で１次評価試験を行なった。試験はスケールの耐剥離性
を評価するために高温酸化試験（９００℃Ｘ ２４ Ｈ
ｒ大気中で加熱）を行ない。
ＶＱ鋼としＳｉを変化させて第１表に示す組成のＵ鋼材
で１次評価試験を行なった。試験はスケールの耐剥離性
を評価するために高温酸化試験（９００℃Ｘ ２４ Ｈ
ｒ大気中で加熱）を行ない。
酸化減量を測定した。また耐摩耗性を評価するために硬
さを測定し、耐ヒートクラツク性を評価するために引張
試験で伸び、絞りを測定した。第１図は１線条痕性と耐
ヒートクラツク性を示し、縦軸に９００℃の酸化減量（
％）、横軸に絞り（％）を示し、図中の肩数字は第１表
のＮ ｏ 、を示す。
さを測定し、耐ヒートクラツク性を評価するために引張
試験で伸び、絞りを測定した。第１図は１線条痕性と耐
ヒートクラツク性を示し、縦軸に９００℃の酸化減量（
％）、横軸に絞り（％）を示し、図中の肩数字は第１表
のＮ ｏ 、を示す。
この結果第１図のように高温酸化試験ではＳｉ量が多い
程酸化減量は少なく、スケールの耐剥離性が良好である
ことがわかった。なおブレーキディスクは使用中のヒー
トクラック発生のないことおよびｉｆ摩耗性の高いこと
も基本的で重要な具備条件である。この点は、第２図の
ように硬さと絞りで各組成の鋳鋼材の特性を評価した。
程酸化減量は少なく、スケールの耐剥離性が良好である
ことがわかった。なおブレーキディスクは使用中のヒー
トクラック発生のないことおよびｉｆ摩耗性の高いこと
も基本的で重要な具備条件である。この点は、第２図の
ように硬さと絞りで各組成の鋳鋼材の特性を評価した。
第２図は耐ヒートクラック性と耐摩耗性を示し、縦軸に
室温での硬さくＨｖ）、横軸に絞り（％）を現わす。
室温での硬さくＨｖ）、横軸に絞り（％）を現わす。
肩数字は第１表のＮｏ、を示す。これらの１次評価試験
の結果耐線条痕性を主体に考慮する場合はＳｉを高くす
るだけで良いが、耐ヒートクラツク性と耐摩耗性も考慮
する場合は高Ｓｉで低Ｃｒ −Ｍ ｏ −Ｖの組合わせ
あるいは中Ｓｉにすれば良いことなど、本発明鋳鋼の組
成範囲内で１線条痕性のすぐれたｕ鋼を得られることが
わかった。第３図はディスクブレーキ装置の断面説明図
で１がブレーキディスク、２はパッドである。
の結果耐線条痕性を主体に考慮する場合はＳｉを高くす
るだけで良いが、耐ヒートクラツク性と耐摩耗性も考慮
する場合は高Ｓｉで低Ｃｒ −Ｍ ｏ −Ｖの組合わせ
あるいは中Ｓｉにすれば良いことなど、本発明鋳鋼の組
成範囲内で１線条痕性のすぐれたｕ鋼を得られることが
わかった。第３図はディスクブレーキ装置の断面説明図
で１がブレーキディスク、２はパッドである。
なお、主要各元素の成分範囲の限定根拠は以下の通りで
ある。Ｓｉはスケール耐剥離性の点で１．０％以上、耐
ヒートクラツク性の点で３．０％以下とした。Ｃは耐摩
耗性の点で０．１％以上。
ある。Ｓｉはスケール耐剥離性の点で１．０％以上、耐
ヒートクラツク性の点で３．０％以下とした。Ｃは耐摩
耗性の点で０．１％以上。
耐ヒートクラツク性の点で０．３％以下とした。
Ｃｒは耐摩耗性の点で０．８％以上、耐ヒートクラツク
性の点で１．５％以下とした。ＭＯは耐ヒヒートクラッ
ク性および耐摩耗性の点で０．５％以上とし、コストの
点から１％以下とした。、■は耐摩耗性の点で０．８％
以下とした。
性の点で１．５％以下とした。ＭＯは耐ヒヒートクラッ
ク性および耐摩耗性の点で０．５％以上とし、コストの
点から１％以下とした。、■は耐摩耗性の点で０．８％
以下とした。
次に実際の使用条件に近い条件でシミュレート試験を行
なった結果を第２表に示す。この結果本発明鋳鋼は従来
鋳鋼にくらべて表面粗さが格段に滑らかで、線条痕の発
生はないことがわかった。
なった結果を第２表に示す。この結果本発明鋳鋼は従来
鋳鋼にくらべて表面粗さが格段に滑らかで、線条痕の発
生はないことがわかった。
以上のように本発明によれば鋳鋼により線状痕の発生を
防ぐことができるので、大型トラックなどの使用条件の
厳しいブレーキ装置をディスクブレーキ化することが一
段と促進されるようになり産業上の利益が大きいことは
明らかである。
防ぐことができるので、大型トラックなどの使用条件の
厳しいブレーキ装置をディスクブレーキ化することが一
段と促進されるようになり産業上の利益が大きいことは
明らかである。
第１図は耐線条痕性と耐ヒートクラツク性を示 Ｘ
す関係図、第２図は耐ヒートクラツク性と耐摩耗
ｐ性を示す関係図、第３図はディスクブレーキ装置
。 出願人 新日本製鐵株式会社 第１図 絞り （Ｚ）
す関係図、第２図は耐ヒートクラツク性と耐摩耗
ｐ性を示す関係図、第３図はディスクブレーキ装置
。 出願人 新日本製鐵株式会社 第１図 絞り （Ｚ）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量％で、 Ｃ：０．１〜０．３ Ｓｉ：１．０〜３．０ Ｃｒ：０．８〜１．５ Ｍｏ：０．５〜１．０ Ｖ：０．２〜０．８ 残部がＦｅ、脱酸に必要なＭｎ、不可避の不純物を含む
耐線条痕性のすぐれたブレーキディスク用鋳鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14130386A JPS63435A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐線状痕性のすぐれたブレ−キデイスク用鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14130386A JPS63435A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐線状痕性のすぐれたブレ−キデイスク用鋳鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63435A true JPS63435A (ja) | 1988-01-05 |
Family
ID=15288750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14130386A Pending JPS63435A (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐線状痕性のすぐれたブレ−キデイスク用鋳鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63435A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01198451A (ja) * | 1988-02-01 | 1989-08-10 | Daido Steel Co Ltd | ディスクブレーキ装置のキャリパーおよびその製造方法 |
| CN107641696A (zh) * | 2017-10-30 | 2018-01-30 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种含钴高速列车制动盘用钢的热处理方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60230961A (ja) * | 1984-04-28 | 1985-11-16 | Nippon Steel Corp | デイスクブレ−キ用デイスク材料 |
-
1986
- 1986-06-19 JP JP14130386A patent/JPS63435A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60230961A (ja) * | 1984-04-28 | 1985-11-16 | Nippon Steel Corp | デイスクブレ−キ用デイスク材料 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01198451A (ja) * | 1988-02-01 | 1989-08-10 | Daido Steel Co Ltd | ディスクブレーキ装置のキャリパーおよびその製造方法 |
| CN107641696A (zh) * | 2017-10-30 | 2018-01-30 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种含钴高速列车制动盘用钢的热处理方法 |
| CN107641696B (zh) * | 2017-10-30 | 2020-01-14 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种含钴高速列车制动盘用钢的热处理方法 |
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