JPS6343192B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6343192B2 JPS6343192B2 JP60009836A JP983685A JPS6343192B2 JP S6343192 B2 JPS6343192 B2 JP S6343192B2 JP 60009836 A JP60009836 A JP 60009836A JP 983685 A JP983685 A JP 983685A JP S6343192 B2 JPS6343192 B2 JP S6343192B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- nozzle
- immersion nozzle
- carbon
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims description 40
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 20
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 16
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 16
- 230000005611 electricity Effects 0.000 claims description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 7
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 claims description 5
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 30
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 20
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 13
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 13
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 11
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 9
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 description 7
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 description 7
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 description 5
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 4
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 4
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000003575 carbonaceous material Substances 0.000 description 3
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 3
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 2
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000002390 adhesive tape Substances 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- AZDRQVAHHNSJOQ-UHFFFAOYSA-N alumane Chemical compound [AlH3] AZDRQVAHHNSJOQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/50—Pouring-nozzles
- B22D41/60—Pouring-nozzles with heating or cooling means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は電気伝導性を有する炭素含有耐火物自
体に電流を供給し、抵抗熱(ジユール熱)による
発熱を利用して該耐火物を加熱する耐火物の通電
加熱方法に関するものであり、溶融金属の流通管
あるいは容器の耐火壁の加熱に用いて有効であ
る。 (従来技術) 例えば連続鋳造法によつて溶鋼から鋳片を製造
する場合、鋼品質上の要請から溶鋼流と大気との
接触を避けるため溶鋼取鍋とタンデイツシユ間、
タンデイツシユとモールド間を耐火物製の長円筒
形の耐火管、即ちロングノズル、浸漬ノズルを用
いていわゆる断気鋳造を行なつている。これらの
ノズルは鋳込開始時に高温溶鋼がその細長い内孔
部を通過する際に、熱衝撃をうけるので高耐熱衝
撃性が要求され、また溶鋼による摩耗や溶鋼成
分、パウダー成分との反応に対し高耐食性も要求
される。従つてこれらのノズルの材質としてはア
ルミナ、炭素のような中性材料がもつている化学
的安定性と炭素(黒鉛)の低膨張性とを利用した
アルミナ−カ−ボン質が多く使用されている。 一方、連続鋳造では鋳造中の溶鋼温度が鋳入初
期及び末期に低下しその際、ノズル内壁に地金が
大量に付着し安定な鋳造が困難になることが多
い。従来これを防止する方法としては鋳造をいつ
たん停止しノズル内孔を酸素洗浄することによつ
て地金を除去し再鋳造を行なう方法も採用されて
いるが、この方法では鋳造中断部の鋼に非金属介
在物が増大し、銅の品質劣化を引き起こすことが
あつての対策が切望されていた。 ノズル内壁への地金付着は、ノズル外壁の温度
と密接な関係があり、例えば第3図に示すように
ノズル外壁温度が高い程地金付着量が少ない。 したがつてノズル耐火壁からの熱放散を減少さ
せたり、ノズル耐火壁自体を積極的に加熱すれば
地金付着量を減少できることが知られている。 従来、この知見に基づいて導電性のある物質か
らなるノズル壁に電極を当接して通電し、該ノズ
ルを抵抗熱による発熱により直接的に加熱し、地
金付着を減少させる方法(特開昭55−64857)も
試みられている。 この通電加熱方法において用いられている電極
は銅電極あるいは炭素電極であり、これをノズル
外壁に均一に面接触させるように形成することは
難しい。 したがつて均一でかつ安定した通電ができず、
加熱効率も低く電力消費が大きいという欠点を残
している。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のノズルのような例えば炭素を含
有し導電性を有する耐火物からなる溶融金属流通
管あるいは容器の耐火壁の通電加熱における上記
従来の欠点を解消するためになされたものであ
る。 (問題点を解消するための手段) 本発明は導電性耐火物によつて形成される溶融
金属流通管あるいは容器の耐火壁に通電し該耐火
壁を電気抵抗による発熱を利用して昇温させる場
合に、該耐火壁と電極間に該耐火壁より良導電性
の炭素質、ZrB2質あるいはTiB2質からなる可縮
性の導電性物体を介在させ、電極からこの可縮性
の導電性物体を介して該耐火壁に通電することを
特徴とする溶融金属用耐火壁の通電加熱方法であ
りこの可縮性導電性物体によつて電極と耐火壁間
における接触性を改善し、通電効率を良好にした
ところに特徴を有するものである。 以下に本発明を第1図〜第2図に示す本発明実
施装置例に基づいて説明する。本実施装置例は、
本発明を連続鋳造用の浸漬ノズルの通電加熱装置
において適用した場合のものである。 第1図において、1はタンデイツシユ2はタン
デイツシユ1の底部に取付けた浸漬ノズルでその
先端は、鋳型4内に位置するようになつており連
続鋳造中は鋳型4内の溶鋼中S′に浸漬された状態
でタンデイツシユ1から溶鋼Sを鋳型4内に流通
させるものである。 5は鋳型上部に設けた本発明を実施する浸漬ノ
ズル加熱用の通電加熱装置の支持体であり、この
支持体5の中央部に浸漬ノズルを挿通する空間部
が形成されており、この空間部を挾んで一対の電
極C,C′が電極支持装置としての油圧シリンダー
により該空間部に対して水平方向に進退し、その
位置を調整できるように支持されている。 これらの電極C,C′の上下方向の位置は浸漬ノ
ズルが溶鋼Sを鋳型4に流通させる位置にあると
き、浸漬ノズル2の大気冷却域を通電加熱できる
位置になつている。 又これらの電極C,C′は電源11に導線10に
より接続された銅電極6と炭素電極7からなり、
前記空間部に面する炭素電極7の先端面は浸漬ノ
ズルの外周面に対応する凹曲面を有し、この凹曲
面には可縮性の導電性物体8が貼着されている。 かくして本発明の通電加熱方法を実施する場合
は、先ずタンデイツシユ1を下ろし、浸漬ノズル
2の先端部を鋳型4内に位置させる。 この時浸漬ノズル2の大気冷却域は一対の電極
C,C′間に形成される空間部に位置する。 ついで電極支持装置9を作動して電極C,C′で
浸漬ノズル2を挾み押圧状態にして固定し、電極
の導電性物体8を浸漬ノズル2の外周面と炭素電
極7に密に接触させるこの状態で電極11から銅
電極6、炭素電極7、導電性物体8を経て浸漬ノ
ズル2に通電し、該浸漬ノズル2の電気抵抗熱に
よる発熱を利用して、該浸漬ノズル2を昇温させ
る。 浸漬ノズル2に所定時間通電後、タンデイツシ
ユ1底部のスライデイングノズル3を開状態にし
てタンデイツシユ1内の溶鋼Sを浸漬ノズル2を
経て鋳型4内に流通させ鋳造作業を開始する。 鋳造作業中浸漬ノズル2への通電を継続し浸漬
ノズル2における溶鋼の温度降下を防止して、浸
漬ノズル2内20への地金付着を軽減する。 タンデイツシユ1から鋳型4への溶鋼S供給を
終了したら浸漬ノズル2への通電を停止し、電極
支持装置9を作動して浸漬ノズル2から電極C,
C′を退避させ通電加熱作業を終了する。 本発明における可縮性の導電性物体としては例
えば炭素積層体、炭素繊維積層体等の炭素質物質
あるいは炭素質物質を含有するセラミツクスフア
イバーなどが好適であり、その他ZrB2、TiB2等
の良導電性耐火物の繊維積層体などが用いられ
る。また高融点金属及び合金の繊維積層体であつ
ても同様であるこれらの固有電気抵抗値は通電効
率を低下させないため被加熱耐火物即ち、耐火壁
の固有電気抵抗値より小さい必要がある。 又本発明で通電加熱対象とする耐火壁を形成す
る耐火物は炭素、ZrB2、TiB2等の導電性物質を
含有している必要があり、高温溶融金属と接触す
るので、耐熱性、耐熱衝撃性、耐食性等の特性を
満足するものである必要がある。例えば炭素・ア
ルミナ系の耐火物等が適している。 (実施例) 本発明を連続鋳造用浸漬ノズルに適用した例に
ついて述べる。 通電加熱装置の構成は第1図に示したものと略
同様である。 浸漬ノズル2は炭素・アルミナ系の耐火物、で
形成した。この耐火物の固有電気抵抗値は10-2Ω
cmである。 通電加熱装置の銅電極6は高温の浸漬ノズルか
らの熱伝導により高温化し、損傷するのを防ぐた
め、フイン構造12を有し放熱面積を大きくし
た。炭素電極7の固有電気抵抗値は10-4Ωcmであ
る。なおこの炭素電極7と銅電極6とはピツチに
より接合した。 炭素電極7の端面には炭素繊維をピツチにより
積層してなる可縮性の炭素繊維積層体8を当接
し、接着テープで固定した。 この炭素繊維積層体8の固有電気抵抗値は10-4
Ωcmである。又、この炭素繊維積層体8は10Kg/
cm3の圧力で約4%体積収縮する可縮性のものであ
る。 このような構成になる電極を電極支持装置9を
作動して一対の電極C,C′で浸漬ノズルを挾み、
10Kg/cm3の圧力で加圧状態で電極C,C′を固定し
た。 浸漬ノズル2と電極C,C′間の炭素繊維積層体
8は圧縮され、浸漬ノズル2と炭素繊維積層体8
間の密着性が保持された。 この状態で電源11から最大30Vで最大3000A
の電流を通電した。その結果、浸漬ノズルの表面
の温度は30分後1500℃に昇温した。 この時の電極C,C′における温度に浸漬ノズル
表面温度を最高として銅電極6の後端において最
低となり約100℃を示した。 そして、タンデイツシユ1底部のスライデイン
グノズル3を開操作して、タンデイツシユ1内の
溶鋼Sを浸漬ノズル2を経て鋳型4に供給し、鋳
造作業を実施した。 鋳造作業中通電加熱を継続し、鋳造末期に通電
を停止し電極支持装置9を作動して電極C,C′を
退避させ、通電加熱を終了した。 本実施例による通電加熱結果を比較例と共に第
1表に示す。 比較例Aは浸漬ノズルと炭素電極間に可縮性導
電性物質を介在させない場合のもので、他は本実
施例と同じ構成とした。 又比較例Bは浸漬ノズルを通電加熱しない場合
のものである。
体に電流を供給し、抵抗熱(ジユール熱)による
発熱を利用して該耐火物を加熱する耐火物の通電
加熱方法に関するものであり、溶融金属の流通管
あるいは容器の耐火壁の加熱に用いて有効であ
る。 (従来技術) 例えば連続鋳造法によつて溶鋼から鋳片を製造
する場合、鋼品質上の要請から溶鋼流と大気との
接触を避けるため溶鋼取鍋とタンデイツシユ間、
タンデイツシユとモールド間を耐火物製の長円筒
形の耐火管、即ちロングノズル、浸漬ノズルを用
いていわゆる断気鋳造を行なつている。これらの
ノズルは鋳込開始時に高温溶鋼がその細長い内孔
部を通過する際に、熱衝撃をうけるので高耐熱衝
撃性が要求され、また溶鋼による摩耗や溶鋼成
分、パウダー成分との反応に対し高耐食性も要求
される。従つてこれらのノズルの材質としてはア
ルミナ、炭素のような中性材料がもつている化学
的安定性と炭素(黒鉛)の低膨張性とを利用した
アルミナ−カ−ボン質が多く使用されている。 一方、連続鋳造では鋳造中の溶鋼温度が鋳入初
期及び末期に低下しその際、ノズル内壁に地金が
大量に付着し安定な鋳造が困難になることが多
い。従来これを防止する方法としては鋳造をいつ
たん停止しノズル内孔を酸素洗浄することによつ
て地金を除去し再鋳造を行なう方法も採用されて
いるが、この方法では鋳造中断部の鋼に非金属介
在物が増大し、銅の品質劣化を引き起こすことが
あつての対策が切望されていた。 ノズル内壁への地金付着は、ノズル外壁の温度
と密接な関係があり、例えば第3図に示すように
ノズル外壁温度が高い程地金付着量が少ない。 したがつてノズル耐火壁からの熱放散を減少さ
せたり、ノズル耐火壁自体を積極的に加熱すれば
地金付着量を減少できることが知られている。 従来、この知見に基づいて導電性のある物質か
らなるノズル壁に電極を当接して通電し、該ノズ
ルを抵抗熱による発熱により直接的に加熱し、地
金付着を減少させる方法(特開昭55−64857)も
試みられている。 この通電加熱方法において用いられている電極
は銅電極あるいは炭素電極であり、これをノズル
外壁に均一に面接触させるように形成することは
難しい。 したがつて均一でかつ安定した通電ができず、
加熱効率も低く電力消費が大きいという欠点を残
している。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のノズルのような例えば炭素を含
有し導電性を有する耐火物からなる溶融金属流通
管あるいは容器の耐火壁の通電加熱における上記
従来の欠点を解消するためになされたものであ
る。 (問題点を解消するための手段) 本発明は導電性耐火物によつて形成される溶融
金属流通管あるいは容器の耐火壁に通電し該耐火
壁を電気抵抗による発熱を利用して昇温させる場
合に、該耐火壁と電極間に該耐火壁より良導電性
の炭素質、ZrB2質あるいはTiB2質からなる可縮
性の導電性物体を介在させ、電極からこの可縮性
の導電性物体を介して該耐火壁に通電することを
特徴とする溶融金属用耐火壁の通電加熱方法であ
りこの可縮性導電性物体によつて電極と耐火壁間
における接触性を改善し、通電効率を良好にした
ところに特徴を有するものである。 以下に本発明を第1図〜第2図に示す本発明実
施装置例に基づいて説明する。本実施装置例は、
本発明を連続鋳造用の浸漬ノズルの通電加熱装置
において適用した場合のものである。 第1図において、1はタンデイツシユ2はタン
デイツシユ1の底部に取付けた浸漬ノズルでその
先端は、鋳型4内に位置するようになつており連
続鋳造中は鋳型4内の溶鋼中S′に浸漬された状態
でタンデイツシユ1から溶鋼Sを鋳型4内に流通
させるものである。 5は鋳型上部に設けた本発明を実施する浸漬ノ
ズル加熱用の通電加熱装置の支持体であり、この
支持体5の中央部に浸漬ノズルを挿通する空間部
が形成されており、この空間部を挾んで一対の電
極C,C′が電極支持装置としての油圧シリンダー
により該空間部に対して水平方向に進退し、その
位置を調整できるように支持されている。 これらの電極C,C′の上下方向の位置は浸漬ノ
ズルが溶鋼Sを鋳型4に流通させる位置にあると
き、浸漬ノズル2の大気冷却域を通電加熱できる
位置になつている。 又これらの電極C,C′は電源11に導線10に
より接続された銅電極6と炭素電極7からなり、
前記空間部に面する炭素電極7の先端面は浸漬ノ
ズルの外周面に対応する凹曲面を有し、この凹曲
面には可縮性の導電性物体8が貼着されている。 かくして本発明の通電加熱方法を実施する場合
は、先ずタンデイツシユ1を下ろし、浸漬ノズル
2の先端部を鋳型4内に位置させる。 この時浸漬ノズル2の大気冷却域は一対の電極
C,C′間に形成される空間部に位置する。 ついで電極支持装置9を作動して電極C,C′で
浸漬ノズル2を挾み押圧状態にして固定し、電極
の導電性物体8を浸漬ノズル2の外周面と炭素電
極7に密に接触させるこの状態で電極11から銅
電極6、炭素電極7、導電性物体8を経て浸漬ノ
ズル2に通電し、該浸漬ノズル2の電気抵抗熱に
よる発熱を利用して、該浸漬ノズル2を昇温させ
る。 浸漬ノズル2に所定時間通電後、タンデイツシ
ユ1底部のスライデイングノズル3を開状態にし
てタンデイツシユ1内の溶鋼Sを浸漬ノズル2を
経て鋳型4内に流通させ鋳造作業を開始する。 鋳造作業中浸漬ノズル2への通電を継続し浸漬
ノズル2における溶鋼の温度降下を防止して、浸
漬ノズル2内20への地金付着を軽減する。 タンデイツシユ1から鋳型4への溶鋼S供給を
終了したら浸漬ノズル2への通電を停止し、電極
支持装置9を作動して浸漬ノズル2から電極C,
C′を退避させ通電加熱作業を終了する。 本発明における可縮性の導電性物体としては例
えば炭素積層体、炭素繊維積層体等の炭素質物質
あるいは炭素質物質を含有するセラミツクスフア
イバーなどが好適であり、その他ZrB2、TiB2等
の良導電性耐火物の繊維積層体などが用いられ
る。また高融点金属及び合金の繊維積層体であつ
ても同様であるこれらの固有電気抵抗値は通電効
率を低下させないため被加熱耐火物即ち、耐火壁
の固有電気抵抗値より小さい必要がある。 又本発明で通電加熱対象とする耐火壁を形成す
る耐火物は炭素、ZrB2、TiB2等の導電性物質を
含有している必要があり、高温溶融金属と接触す
るので、耐熱性、耐熱衝撃性、耐食性等の特性を
満足するものである必要がある。例えば炭素・ア
ルミナ系の耐火物等が適している。 (実施例) 本発明を連続鋳造用浸漬ノズルに適用した例に
ついて述べる。 通電加熱装置の構成は第1図に示したものと略
同様である。 浸漬ノズル2は炭素・アルミナ系の耐火物、で
形成した。この耐火物の固有電気抵抗値は10-2Ω
cmである。 通電加熱装置の銅電極6は高温の浸漬ノズルか
らの熱伝導により高温化し、損傷するのを防ぐた
め、フイン構造12を有し放熱面積を大きくし
た。炭素電極7の固有電気抵抗値は10-4Ωcmであ
る。なおこの炭素電極7と銅電極6とはピツチに
より接合した。 炭素電極7の端面には炭素繊維をピツチにより
積層してなる可縮性の炭素繊維積層体8を当接
し、接着テープで固定した。 この炭素繊維積層体8の固有電気抵抗値は10-4
Ωcmである。又、この炭素繊維積層体8は10Kg/
cm3の圧力で約4%体積収縮する可縮性のものであ
る。 このような構成になる電極を電極支持装置9を
作動して一対の電極C,C′で浸漬ノズルを挾み、
10Kg/cm3の圧力で加圧状態で電極C,C′を固定し
た。 浸漬ノズル2と電極C,C′間の炭素繊維積層体
8は圧縮され、浸漬ノズル2と炭素繊維積層体8
間の密着性が保持された。 この状態で電源11から最大30Vで最大3000A
の電流を通電した。その結果、浸漬ノズルの表面
の温度は30分後1500℃に昇温した。 この時の電極C,C′における温度に浸漬ノズル
表面温度を最高として銅電極6の後端において最
低となり約100℃を示した。 そして、タンデイツシユ1底部のスライデイン
グノズル3を開操作して、タンデイツシユ1内の
溶鋼Sを浸漬ノズル2を経て鋳型4に供給し、鋳
造作業を実施した。 鋳造作業中通電加熱を継続し、鋳造末期に通電
を停止し電極支持装置9を作動して電極C,C′を
退避させ、通電加熱を終了した。 本実施例による通電加熱結果を比較例と共に第
1表に示す。 比較例Aは浸漬ノズルと炭素電極間に可縮性導
電性物質を介在させない場合のもので、他は本実
施例と同じ構成とした。 又比較例Bは浸漬ノズルを通電加熱しない場合
のものである。
【表】
上表に示されるように本発明の実施例では浸漬
ノズルの外表面温度は30分で1500℃まで昇温した
が、比較例Aの場合は1000℃までしか昇温せず通
電を継続しても1000℃以上に昇温しなかつた。 又本発明の実施例では浸漬ノズル内壁の地金付
着量は比較例Aの1/2以下に軽減された。 (発明の効果) 本発明においては被加熱体である耐火壁と電極
間に可縮性の導電性物体を介在させ電極と耐火壁
間の密着性を良好にしたので、通電効率が大巾に
向上し、短時間で通電加熱による耐火壁の昇温限
界を大巾に拡大することができ、該耐火壁におけ
る高温溶融金属による熱衝撃を有利に緩和して損
傷を軽減すると共に地金付着を減少することがで
き、溶融金属処理の歩留の向上、作業の安定化、
生産性の向上ができる。 又、通電効率が良く、電力消費量が少なくて済
みコスト低減となる。 等優れた効果が得られる。
ノズルの外表面温度は30分で1500℃まで昇温した
が、比較例Aの場合は1000℃までしか昇温せず通
電を継続しても1000℃以上に昇温しなかつた。 又本発明の実施例では浸漬ノズル内壁の地金付
着量は比較例Aの1/2以下に軽減された。 (発明の効果) 本発明においては被加熱体である耐火壁と電極
間に可縮性の導電性物体を介在させ電極と耐火壁
間の密着性を良好にしたので、通電効率が大巾に
向上し、短時間で通電加熱による耐火壁の昇温限
界を大巾に拡大することができ、該耐火壁におけ
る高温溶融金属による熱衝撃を有利に緩和して損
傷を軽減すると共に地金付着を減少することがで
き、溶融金属処理の歩留の向上、作業の安定化、
生産性の向上ができる。 又、通電効率が良く、電力消費量が少なくて済
みコスト低減となる。 等優れた効果が得られる。
第1図は本発明を実施する通電加熱装置等の一
部切欠断面説明図、第2図は第1図−′線矢
視説明図、第3図は浸漬ノズルの加熱温度と、地
金付着量との関係を示す説明図である。 2……浸漬ノズル、5……支持体、6……銅電
極、7……炭素電極、8……可縮性導電性物体、
9……電極支持装置、10……導線、11……電
源。
部切欠断面説明図、第2図は第1図−′線矢
視説明図、第3図は浸漬ノズルの加熱温度と、地
金付着量との関係を示す説明図である。 2……浸漬ノズル、5……支持体、6……銅電
極、7……炭素電極、8……可縮性導電性物体、
9……電極支持装置、10……導線、11……電
源。
Claims (1)
- 1 導電性耐火物によつて形成される溶融金属流
通管あるいは容器の耐火壁に通電し該耐火壁を電
気抵抗による発熱を利用して昇温させる場合に、
該耐火壁と電極間に該耐火壁より良導電性の炭素
質、ZrB2質あるいはTiB2質からなる可縮性の導
電性物体を介在させ、電極からこの可縮性の導電
性物体を介して、該耐火壁に通電することを特徴
とする溶融金属用耐火壁の通電加熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP983685A JPS61169157A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 溶融金属用耐火壁の通電加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP983685A JPS61169157A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 溶融金属用耐火壁の通電加熱方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61169157A JPS61169157A (ja) | 1986-07-30 |
JPS6343192B2 true JPS6343192B2 (ja) | 1988-08-29 |
Family
ID=11731209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP983685A Granted JPS61169157A (ja) | 1985-01-24 | 1985-01-24 | 溶融金属用耐火壁の通電加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61169157A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0638603Y2 (ja) * | 1987-12-24 | 1994-10-12 | 新日本製鐵株式会社 | 通電加熱用の溶融金属流通管 |
JPH01279589A (ja) * | 1988-04-30 | 1989-11-09 | Hoya Corp | 加熱装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858236A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-04-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 通電熱処理用電極 |
-
1985
- 1985-01-24 JP JP983685A patent/JPS61169157A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858236A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-04-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 通電熱処理用電極 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61169157A (ja) | 1986-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN203235930U (zh) | 钢锭冒口感应加热装置 | |
JPS6343192B2 (ja) | ||
JP2002336942A (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズルおよび連続鋳造方法 | |
EP0453188A2 (en) | Plasma tundish heating | |
JPH0683888B2 (ja) | 加圧鋳造装置 | |
JPH0479742B2 (ja) | ||
JP2626775B2 (ja) | プラズマアーク用固定電極 | |
JPH07238327A (ja) | 真空エレクトロスラグ再溶解炉 | |
JPH0511009Y2 (ja) | ||
JPH0442047Y2 (ja) | ||
JP7180387B2 (ja) | スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 | |
JPH01278944A (ja) | 連続鋳造用加熱鋳型 | |
JPH0442048Y2 (ja) | ||
JPH06246409A (ja) | 半凝固金属排出用加熱型浸漬ノズル装置 | |
JPH06344097A (ja) | タンディッシュの電気加熱装置 | |
JPH06297096A (ja) | 電磁攪拌式半凝固金属生成機の半凝固金属排出装置 | |
JPS6347401Y2 (ja) | ||
JPS63132763A (ja) | 水冷銅モ−ルド | |
US3736124A (en) | Method for electroslag remelting of metals with slag introduction | |
JPH0648320Y2 (ja) | 溶融金属通電加熱用電極 | |
JPH0638603Y2 (ja) | 通電加熱用の溶融金属流通管 | |
JPH0629452B2 (ja) | 溶鋼の加熱装置 | |
JPS5870953A (ja) | 溶鋼注入用ノズルの加熱方法 | |
JPS6117352A (ja) | エレクトロ・スラグによる押湯加熱法 | |
JP3717103B2 (ja) | タンディッシュ内溶融金属のプラズマアーク加熱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |