JPS6342921A - 長繊維状ピッチ繊維の製造方法および装置 - Google Patents

長繊維状ピッチ繊維の製造方法および装置

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JPS6342921A
JPS6342921A JP18566386A JP18566386A JPS6342921A JP S6342921 A JPS6342921 A JP S6342921A JP 18566386 A JP18566386 A JP 18566386A JP 18566386 A JP18566386 A JP 18566386A JP S6342921 A JPS6342921 A JP S6342921A
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roller
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air ejector
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石川 晉三
Hiroaki Shono
庄野 弘晃
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Nitto Boseki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は長繊維状ピッチII雑の製造方法及びそれに使
用するエアーエジェクタに係わり、特に石炭系または石
油系の原料ピッチを加熱溶融したものを多数のピッチ繊
維として加圧押出紡糸した後それを1本のストランドの
形に取りまとめて収容することにより、長lI維状の炭
素!!維の前駆体である長繊維状ピッチm維を製造する
、長tall!状ピッチ繊維の製造方法及びそれに使用
するエアーエジェクタに関する。
(従来の技術) 石炭系または石油系の原料ピッチがら長m雑状の炭素m
雑の前駆体である長繊維状ピッチ繊維を製造するには、
その原料ピッチを加熱溶融したものを多数のピッチ繊維
として加圧押出紡糸した後それを1本のストランドの形
に取りまとめて収容することが必要である。その理由は
、一つには、ストランドを形成するフィラメントは、切
断していない状態でかつ安定した引取り速度で採取する
ことが必要あるからであり、また一つには、その後の焼
成処理において、繊維がほつれたり切断したりすること
や、ll維の向きがそろわないことにより十分な強度が
得られないことを避けなければならないからである。し
かしながら、ピッチ繊維は強度が極端に弱いため、1本
のストランドの形に取りまとめ収容する工程に多大の困
難性を伴い、従来この点を改善するために種々の提案が
なされていた。例えば、特開昭59−1724号公報に
おいては、紡糸口金を通して溶融紡糸された直後の多数
のピッチ繊維にスプレ一式の装置で集束剤を塗布し、そ
れを第1の引き取りローラに通して牽引力を付与しなが
ら集束させ、さらに第2の引き取りローうで引き取って
張力を与えることにより集束性を高め、次いでエアーサ
ッカーに通して引き、その下流で静電気除去装置にかけ
た侵、ケンスに収容する長繊維状ピッチ繊維の製造方法
が提案されている。
また特開昭60−252722号公報には、上記特開昭
59−1724号公報の製造方法における集束性の低さ
及びローラへの巻き付きなどの問題点を改善することを
目的として、溶融紡糸された多数のピッチ繊維をまず第
1のエアーサッカーに通して集束させ、次いでアースに
より除電された第1の引き取りローラで牽引力を付与し
た俊、さらに同様にアースにより除電された第2の引き
取りローラに通して張力を付与し、この第1及び第2の
ローラの間において張力の付与された状態でスプレ一式
の装置により集束剤を塗布し、第2のローラに通した後
筒2のエアーサッカーで引きなからケンスに収容する長
繊維状ピッチ繊維の製造方法が提案されている。
また上記従来の提案方法に見るごとく、長繊維状ピッチ
!111iの製造方法において、多数のピッチ繊維を1
本のストランドに取りまとめて収容する工程においては
、ピッチ繊維の強度の弱さのためエアーサッカーを用い
ることが必須となっており、そのエアーサッカーとして
は従来第6図に示すようなエアーエジェクタ1が用いら
れていた。このエアーエジェクタ1は、ストランド導入
通路2aを有しかつ下流側の端部がニードル部2bとし
て形成されているストランド導入部分2と、ストランド
導入通路2aの下流側にそれと同軸的に位置するストラ
ンド蹟送噴出通路3aを有しかつ上流側の端部3bがス
トランド導入部分2のニードル部2bを取り囲みそれと
の間に環状スリット4を形成するストランド搬送噴出部
分3と、ストランド導入部分2の周囲に位置する環状マ
ニホルド室5a及びこの環状マニホルド室5aの空気導
入口5bを有するマニホルド部分5と、環状マニホルド
W5aと環状スリット4との間でストランド導入部分2
の周囲に位置し環状マニホルド室5aを環状スリット4
に連通させる整流通路6aを有しかつ放射状に複数の整
流板6bが配置された整流部分6とを備え、ストランド
搬送噴出部分3とマニホルド部分5と整流部分6とは一
体に作られ、ストランド導入部分2はこれら一体部分に
対して上部ねじ別構7を回動操作することにより上下に
動くことが出来、これにより環状スリットの間隙幅を調
整するようになっている。ストランド導入通路2aから
送られてきたストランドは環状スリ □ット4から噴出
される空気流により引かれてストランド搬送噴出通路3
aを搬送され空気流と共にその出口から放出される。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した従来のピッチ繊維の製造方法のうら、特開昭5
9−1724号公報に提案のものは、特開昭60−25
2722号公報に記載されているように、得られるピッ
チ繊維の集束性が低く、かつ引き取りローラに巻き付き
やすいという問題点があった。集束性が低い理由として
は、集束剤塗布装置としてスプレ一式を使用しているた
め、噴霧される集束剤の世に限度がありかつ噴霧された
集束剤の相当部分はピッチ!l維に付着することなく空
気中に放散されてしまい、そのため十分な量の集束剤が
塗布されないこと、及びそれに加え、集束剤がせいぜい
5%程度しか付着しないためにピッチ繊維の濡れも十分
でなく、このためピッチ繊維相互の摩擦接触及び引き取
りローラとのFJvA接触によって1i9i電気が発生
してしまうことが考えられる。また引き取りローラに巻
き付き易い理由としては、集束剤の塗布量が十分でない
ことによる集束性の低さを少しでも補うため引き取りロ
ーラへの接触角度(巻き付き角度)を大きく取っている
こと、前記静電気の発生がピッチ繊維の走行を不安定に
していること、及び引き取りローラを2個使用している
ことが巻き付きの可能性を倍加させていることが考えら
れる。
また特開昭60−252722号公報のピッチ繊維の製
造方法においては、上記特開昭59−1724号公報の
問題点を解消することを目的としているものの、実際に
はピッチ繊維の集束性を高めること及び引き取りローラ
への巻き付きを低減さけることは困難であることが判明
した。即ち、この製造方法においても、集束剤塗布装置
としてはスプレ一式を使用しており、これが基本的には
上述したのと同様な理由でピッチ繊維の集束性の低下及
び引き取りローラへの巻き付きを引き起こす原因となっ
ている。またこの製造方法においては、アースにより除
電された引き取りローラを使用しているが、集束剤は第
1の引き取りローラを通った後に塗布されるようになっ
ているため、ピッチ繊維は乾いた状態で第1の引き取り
ローラを通ることになり、引き取りローラとの間の摩擦
接触により静電気がより発生しやすい状況にある上、引
き取りローラとピッチ繊維の間は乾燥状態にあるため、
アースにより引き取りローラの静電気は除去出来ても、
ピッチ繊維の静電気は除去出来ず、従って静電気の影響
を排除することによるピッチ繊維の集束性の向上及び引
き取りローラへの巻き付きの低減はほとんど期待出来な
かった。さらに、やはり引き取りローラを2個使用して
おり、ピッチ!l維の引き取りローラへの巻き付きの可
能性が倍加している点には変わりがない。またこの製造
方法においては、引き取りローラを2個使用しているこ
とに加え、エアーサッカーも2個使用しておりかつ2個
の引き取りローラのそれぞれに除電装置くアース)を付
設していることにより、工程全体が相当?!雑であると
いう問題点もある。
またエアーサッカーとして使用されている第6図を参照
して説明した従来のエアーエジェクタ1は、整流板6b
を配置しているものの、整流作用は十分でなく、環状ス
リット4から噴出された空気流はストランド搬送噴出通
路3aに螺旋状の流れを生じながら流下することが判明
した。このためストランドに作用する引っ張り力も小さ
くなり、引き取りローラから剥離されるビツヂt!紺に
十分な剥離力を付与することが出来ず、このことが一層
引き取りローラへのピッチ繊維の巻き付きを生じさせる
原因となると共に、ストランド搬送噴出通路3aに生ず
る螺旋状の流れはストランドのピッチ繊維を開繊し、こ
れによりその集束性をざらに低下させていた。
従って、本発明の目的は、ピッチ繊維の集束性に優れ、
引き取りローラへの巻き付きがほとんど起こらず、製造
工程全体を簡素化することの出来る、長繊維状ピッチ繊
維の製造方法を提供することである。
また本発明の他の目的は、長m維状ピッチ繊維の製造工
程に使用した場合に、ストランド搬送噴出通路において
空気流に螺旋状の流れを生じるこ ゛とがなく、従って
ストランドに大きな引っ張り力を作用させることが出来
、かつピッチ1lIIIを開繊してその集束性を損ねる
ことのないエアーエジェクタを提供することである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明によれば、原料ピッ
チをブッシングを通して多数のピッチ繊維に溶融紡糸し
、それをローラ式集束剤塗布装置に接触させて集束剤を
塗布した後に集束器に通して1本のストランドに取りま
とめ、そのストランドを引き取りローラに通して牽引力
を付与し、次いでこのストランドをエアーエジェクタに
通して引き取りローラから剥離しながら容器に収容する
ことを特徴とする長m維状ピッチ繊維の製造方法が提供
される。
また本発明によれば、ストランド導入通路を有しかつ下
流側の端部が突出先端部として形成されたストランド導
入部分と、ストランド導入通路の下流側にそれと同軸的
に位置するストランド搬送噴出通路を有しかつ上流側の
端部がストランド導入部分の突・出先端部を部分的に取
り囲む突出後端部として形成されたストランド搬送噴出
部分と、ストランド搬送噴出部分の突出後端部の下流側
においてその周囲に位置する環状マニホルド室及びこの
環状マニホルド室の空気導入口を有するマニホルド部分
と、ストランド搬送噴出部分の突出後端部の周囲に位置
するl1li室を有する緩衝室部分とを備え、ストラン
ド導入部分の突出先端部とストランド搬送噴出部分の突
出後端部とはそれらの間に、入口部分が!l!Ivに連
通し出口部分がストランド搬送噴出通路に連通した環状
ベンチュリー通路が形成されるように、相互に隔置され
ており、マニホルド室には放射状に複数の整流板が配置
されており、緩衝室とマニホルド室との間には複数の連
通孔を有する隔壁が配置されており、緩衝室は隔壁の連
通孔を通してマニホルド室に連通しかつベンチュリー通
路を通してストランド搬送噴出通路に連通していること
を特徴とするエアーエジェクタが提供される。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の好適実施例を説明すると、
第1図及び第2図に本発明の長繊維状ピッチ繊維の製造
方法の工程全体が示されており、図中符号1oは石油系
または石炭系の原料ピッチを加熱溶融したものを多数の
ピッチ繊維Fとして加圧押出紡糸するブッシングである
。ブッシング1oの下流にはますローラ式集束剤塗布装
置11が位置し、そのさらに下流に集束器12が配置さ
れている。従って、ブッシング10から紡糸された多数
のピッチ繊維Fは、ローラ式集束剤塗布装置11に接触
して集束剤が塗布された後に、集束器11を通って1本
のストランドSに取りまとめられる。
ローラ式集束剤塗布装置11は、駆動ローラ11aと従
動ローラ11bとの間に無端ベルト11Cを巻き掛けた
ものを集束剤の入った容器11d内に配置して構成され
ており、駆りjローラ11a側のベルト部分を集束剤に
浸漬させ従動ローラ11b側のベルト部分をピッチ1!
¥!IFに押し当てることにより、ベルト表面で運ばれ
た集束剤がピッチ繊1t Fに移され、塗布されるよう
になっている。
駆動ローラ11aは図示しない電動モータにより積極駆
動されかつその回転数が調整できるようになっており、
これによりピッチ繊維Fに塗布される集束剤のmを自由
に調整し、所望のmの集束剤を塗布することが出来るよ
うになっている。このようなローラ式集束剤塗布装置1
1によってピッチ繊維には、約15重量%以上の集束剤
が塗布される。
集束器12は中央部分にV字型の集束溝12aが形成さ
れた全体的に鼓(つづみ)形をしており、その表面は低
摩擦係数の材料で出来ている。
集束器12の下流には引き取りローラ13が位置し、さ
らにその下流にはエアーエジェクタ14及びバスケット
15が配置されている。集束器12で作られたストラン
ドSは引っ張りローラ13に所望の角度θで接触して通
り、この時ストランドSには牽引力が付与される。引っ
張りローラ13を通ったストランドSはエアーエジェク
タ14に送られ、この中でストランドSには空気流によ
る引っ張り力が作用し、これによりストランドSは引き
取りローラ13に対する剥離力が付与され、引き取りロ
ーラ13に巻き付くことなく剥離される。エアーエジェ
クタ14を通ったストランドSはバスケット15に収容
される。
引き取りローラ13は図示しない電動モータにより所望
の回転数で積極駆動されるようになっており、これによ
りピッチ繊維Sの紡糸速度が調整される。引き取りロー
ラ13のローラ表面には、好ましくは、ローラの回転軸
線方向に平行に複数の113aが形成されており、これ
により引き取りローラ13の牽引力を弱めることなく、
ストランドSが小さな剥離力で引き取りローラから剥離
できるようにしている。また引き取りローラ13のロー
ラ表面には、好ましくは、例えば弗素樹脂により、均一
な厚さの樹脂加工が施されており、これにより一層スト
ランドSが引き取りローラ13から剥離し易いようにさ
れている。
以上の構成によれば、まず集束剤塗布装置11としてロ
ーラ式のものを使用したので、ベルト11Cで運ばれた
集束剤は直接にピッチ繊維Fに接触してこれに塗布され
、しかもその塗付量はベルト速度に比例して増減するの
で、駆動ローラ11aの回転数を調整することにより自
由に集束剤の塗布量を調整することが出来、例えば、従
来のスプレ一式の集束剤塗布装置では不可能であった、
上述したごとき約15重量%以上もの集束剤を塗布する
ことが出来る。このように多量の集束剤が塗布されると
いうことは、当然のことながらストランドSの集束性を
高めることに基本的に大きく役立つものである。
またこのローラ式集束剤塗布装置11はそれにより多数
のピッチ繊維Fに集束剤を塗布した後に集束器12で1
本のストランドSに取りまとめられるように配置されて
いる。このため集束器12及び引き取りローラ13を通
るストランドSは十分に濡れた状態になるので、それと
の摩擦接触により静電気が発生することはなく、このこ
ともストランドの集束性を良好にすることに大いに役立
つ。
またストランドSには上述したように十分な量の集束剤
が塗布されているので、引き取りローラ13に接触した
時それとの付着力が増大し、図示のごとく引き取りロー
ラ13との接触角度θがそれほど大きくなくても必要な
牽引力が得られ、接触角度が小さいことにより引き取り
ローラから離れるストランドSの剥離力が小さくて済み
、これにより引き取りローラへの巻き付きの発生が低減
される。
また図示実施例によれば、上述したように引き取りO−
ラ13のローラ表面に複数の溝13aを設け、ストラン
ドSに付与される牽引力に影響することなしにストラン
ドSが小さな剥離力でローラ表面から剥離出来るように
している。従って、ストランドSに大きな牽引力を付与
するため引き取りローラ13に大きな接触角度で接触さ
せても、比較的小さな剥離力で剥離することが出来、引
き取りローラへの巻き付きはほとんど生じない。このこ
とは、上述したごとく、ローラ表面を樹脂加工すること
により、一層確実になる。これにより例えばストランド
Sを360°の接触角度で接触させる、即ち引き取りロ
ーラに一回転巻いて接触させでも、引き取りローラへの
巻き付きを生じることなく、容易に剥離することが出来
るものである。
次に以上に説明した長繊維状ピッチ[tの製造工程にお
いて用いたエアーエジェクタ14の詳細構造を第3図−
第5図を参照して説明する。
エアーエジェクタ14は、ストランド導入通路20aを
有しかつ下流側の端部が突出先端部20bとして形成さ
れているストランド導入部分2゜と、ストランド導入通
路20aの下流側にそれと同軸的に位置するストランド
搬送噴出通路21aを有しかつ上流側の端部がストラン
ド導入部分20の突出先端部20bを部分的に取り囲む
突出後端部21bとして形成されているストランド搬送
噴出部分21と、ストランド搬送噴出部分21の突出後
端部21bの下流側においてその周囲に位置する環状マ
ニホルド室22a及びこの環状マニホルド室22aの空
気導入口22bを有するマニホルド部分22と、ストラ
ンド搬送噴出部分21の突出後端部21bの周囲に位置
する緩衝室23aを有する緩衝室部分23とを備えてい
る。ストランド導入部分20の突出先端部20bとスト
ランド搬送噴出部分21の突出後端部21bとはそれら
の間に、入口部分が緩Ili室23aに連通し出口部分
がストランド搬送噴出通路21aに連通ずる環状ベンチ
ュリー通路24が形成されるように、相互に隔置されて
いる。マニホルド室22aには放射状に複数の整流板2
2cが配置されており、緩衝室23aとマニホルド室2
2aとの間には複数の連通孔25aを有する隔壁25が
配置されており、vIWJ室23aはその連通孔25a
を通してマニホルド室22aに連通しかつベンチュリー
通路24を通してストランド搬送噴出通路21aに連通
している。
好ましくは、ストランド導入通路20a及びストランド
搬送噴出通路21aの内壁は、例えば弗素樹脂により樹
脂加工されている。またストランド搬送噴出通路21a
は、下流に行くに従って断面積が大きくなるようにテー
パ形状にされている。
また好ましくは、ストランド導入部分20は、緩衝室部
分23の壁部にねじ機構26を介して取り付けられた可
動部材として構成され、ねじ機構26を回動操作するこ
とにより環状ベンチュリー通路24の間隙幅を調整する
ことが出来るようになっている。マニホルド部分22に
おいて空気導入口22bは半径方向に対向して1対設け
られており、かつ整流板22cは図示のごとく、下縁が
傾斜して先細にされた台形の形状をし、これにより空気
導入口22bから導入された空気が整流板22cの下縁
下側の空間を通ってマニホルド室22a全体に分配され
るようになっている。
エアーエジェクタ14はこのように構成されているので
、空気導入口22bから導入された空気はマニホルド室
22aに入ると直ちに整流板22Cにより整流され、次
いで連通孔25aを通ってI!街空室23a入りここで
流れがW4静され、その状態で環状ベンチュリー通路2
4を通ってストランド搬送噴出通路21aに噴出される
。このようなマニホルド室22aにおける整流作用と緩
衝室23aにおける鎮静作用との相乗効果により、スト
ランド搬送噴出通路21aに噴出された空気はほとんど
螺旋状の流れを生じることなく、通路の軸線方向に流動
するようになる。これによりストランド搬送噴出通路2
1aを通るストランドには強い引っ張り力が作用すると
共に、螺旋状の流れがストランドのピッチ繊維を開繊し
てしまうこともない。
従ってこのようなエアーエジェクタ14を使用すること
により、引き取りローラ13から離れるストランドSに
は大きな剥離力を付与することが出来るので、引き取り
O−ラ13への巻き付きの発生をさらに低減することが
出来、かつエアーエジェクタ14を通る時にストランド
の集束性を損うことがなく、その集束性を良好に維持す
ることが出来る。
またこのエアーエジェクタ14によれば、ストランド導
入通路20a及びストランド搬送噴出通路21aの内壁
が樹脂加工されているので、ストランドによって運ばれ
る集束剤がその内壁に付着しにくく、従ってその内壁に
ピッチ繊維の切断屑等が付着しにくくなり、それによる
汚染が大幅に低減し、定期的な分解、洗浄作業をほとん
ど不要とすることが出来保守が極めて容易となる。また
その内壁に集束剤やピッチ1liNの切断間等の抵抗物
が付着しにくいことにより、空気の流れも乱されること
がなく、ストランドにさらに強い引張り力を作用させ、
引き取りローラに対するストランドの剥離力を大きくす
ることができる。
さらに再度第1図及び第2図に示す全体工程に戻って、
以上の説明より明らかなように、本発明のピッチ繊維の
製造方法においては、引き取りローラはただ一つ使用す
るだけであるので、それを複数使用した場合よりも引き
取りローラへのピッチ繊維の巻き付きの発生を低減出来
ることは明らかである。また引き取りローラだけでなく
エアーエジェクタもただ一つ使用するだけであるので、
In工程全体を極めて簡素化することが出来るものであ
る。
以下に本発明の作用効果を実証するための実験例を示す
実験例1−6 第1図及び第2図に示す方法で、第1表に示す諸条件に
従って長繊維状ピッチ繊維の製造を行った。ただし、引
き取りローラ13は、ローラ表面が樹脂加工されていな
い、直径30C)sのものを使用し、かつ実験例1にお
いては溝無しのもの、実験例2−6においては溝付きの
ものを使用した。
またエアーエジェクタとしては、第3図−第5図に示す
構造であって、ストランド導入部分20とストランド搬
送噴出部分21とを合わせた全長が133.5Mで、ス
トランド導入通路20aの入口の直径が3.2sで、ス
トランド導入通路20aとストランド搬送噴出通路21
aとの内壁が弗素樹脂加工されたものを使用した。この
エアーエジェクタ゛が第1表のエアーエジェクタの種類
の項において、ローマ数字■で示されている。
比較のため、引き取りローラとして溝無しのものを使用
し、エアーエジェクタとしてローマ数字■で表される。
第6図に示す従来のものを使用した実験、及びローマ数
字■で表される、第3図−第5図に示す構造においてマ
ニホルド室22aから整流板22cを・除去したものを
使用した実験を行い、それをそれぞれ比較例1及び2と
して示した。
全ての実験例及び比較例において、使用した原料ピッチ
は、ベンゼン不溶分57%の光学的等方性(イソ系)の
ものであり、使用した集束剤は、水99重a部、エチル
アルコール1川量部のものであった。
以上の実験例及び比較例の結果は、やはり第1表の最下
段に示す。ここで、その結果は、得られたストランドの
集束性の良否を視認することにより判定したものであり
、それを「最悪」、「悪」、「やや良好」、「良好」、
「相当良好」、「最良」の6段階に分けて示した。
実験例1−6の「集束剤塗布長、重量%」の項から分か
るように、ローラ式集束剤塗布装置を使用することによ
り15重量%以上という多量の集束剤が塗布されている
。そのためストランドの集束性は「やや良好」から「最
良」を示し、それが十分改善されていることが分かる。
また特に引き取りローラとして溝付きのものを使用した
場合の実験例2−6では、ストランドの集束性が「良好
」から「最良」を示し、それがさらに改善されているこ
とが分かる。これは引き取りローラからの剥離がスムー
ズに行われ、ストランドの集束性が阻害されないためと
考えられる。
また比較例1及び2の結果と、実験例1の結果とから、
第3図−第5図に示すエアーエジェクタを使用すること
によってもストランドの集束性が向上していることが分
かる。これにより、本発明のエアーエジェクタにおいて
は、螺旋状の空気流の発生がほとんどなく、従ってスト
ランドに強い剥離力を与え、かつピッチ繊維を開繊しな
いことが確認された。
実験例7−11 使用した原料ピッチ及び集束剤は実験例1−6と同じで
あるが、引き取りローラは、ローラ表面に弗素樹脂加工
したものを使用した。その他の諸条件及び結果は第2表
に示す。
実験例12−16 使用した原料ピッチは、ベンゼン不溶分92゜3%、キ
ノリンネ溶分41.8%の光学的非等方性(メソ系)の
ものであり、集束剤の成分は、水99、5fflffi
部、界面活性剤0.51ffi部であり、引き取りロー
ラは、実験例7−11と同じローラ表面に弗素樹脂加工
したものを使用した。その他の諸条件及び結果はやはり
第2表に示す。
実験例7−11及び12−16においては、ストランド
の集束性は「相当良好」または「最良」であり、集束性
の改善が顕著であることが分かる。
これは、引き取りO−ラを弗素樹脂加工したため、引き
取りローラからストランドを一層小さい力で剥離するこ
とが出来るようになったことによるものであり、このこ
とは、「エアーエジェクタの空気流量」の項が示すよう
に、実験例1−6に比べてエアーエジェクタの空気27
i量が約40%程度少なくて済むことから分かる。
(発明の効果) 以上明らかなように、本発明の長繊維状ピッチ繊維の製
造方法によれば、ストランドにおけるピッチ繊維の集束
性を大幅に向上させることが出来、引き取りローラへの
ストランドの巻き付きが起こりにくく、さらに製造工程
を簡素化できるものである。また本発明のエアーエジェ
クタによれば、螺旋状の空気流がほとんど発生せず、ス
トランドに大きな引っ張り力を作用させることが出来、
従って引き取りローラから離れるストランドに大きな剥
離力を付与することが出来、巻き付きの発生を低減し集
束性を維持することが出来ると共に、エアーエジェクタ
内においてもピッチ繊維が開繊することなく、その集束
性を維持することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による長繊維状ピッチ1IIItの製
造方法の一実施例を示す製造工程の概略側面図であり、
第2図は第1図に示した製造工程の概略正面図であり、
第3図は第1図に示す製造工程において使用されるエア
ーエジェクタの縦断面図であり、第4図は第3図のIV
−IV線に沿った断面図であり、第5図は第3図のv−
v線に沿った断面図であり、第6図は従来のエアーエジ
ェクタの縦断面図である。 図中、符号10・・・ブッシング、11・・・ローラ式
集束剤塗布装置、12・・・集束器、13・・・引き取
りローラ、13a1・・・溝、14・・・エアーエジェ
クタ、15・・・バスケット(容器)、20・・・スト
ランド導入部分、20a・・・ストランド導入通路、2
0b・・・突出先端部、21・・・ストランド搬送噴出
部分、21a・・・ストランド搬送噴出通路、21b・
・・突出後端部、22・・・マニホルド部分、22a・
・・マニホルド室、22b・・・空気導入口、22c・
・・整流板、23・・・緩衝室部分、23a・・・緩衝
室、24・・・環状ベンチュリー通路、25・・・隔壁
、25a・・・連通孔。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料ピッチをブッシングを通して多数のピッチ繊
    維に溶融紡糸し、それをローラ式集束剤塗布装置に接触
    させて集束剤を塗布した後に集束器に通して1本のスト
    ランドに取りまとめ、そのストランドを引き取りローラ
    に通して牽引力を付与し、次いでこのストランドをエア
    ーエジエクタに通して引き取りローラから剥離しながら
    容器に収容することを特徴とする長繊維状ピッチ繊維の
    製造方法。
  2. (2)前記ローラ式集束剤塗布装置により約15重量%
    以上の集束剤を塗布する特許請求の範囲第1項記載の製
    造方法。
  3. (3)前記引き取りローラとして、ローラ表面にローラ
    の回転軸線方向に平行な複数の溝を形成したものを使用
    する特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  4. (4)前記引き取りローラとして、ローラ表面に樹脂加
    工したものを使用する特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。
  5. (5)前記エアーエジエクタとして、螺旋状の空気流を
    ほとんど生じないものを使用する特許請求の範囲第1項
    に記載の製造方法。
  6. (6)ストランド導入通路を有しかつ下流側の端部が突
    出先端部として形成されたストランド導入部分と、スト
    ランド導入通路の下流側にそれと同軸的に位置するスト
    ランド搬送噴出通路を有しかつ上流側の端部がストラン
    ド導入部分の突出先端部を部分的に取り囲む突出後端部
    として形成されたストランド搬送噴出部分と、ストラン
    ド搬送噴出部分の突出後端部の下流側においてその周囲
    に位置する環状マニホルド室及びこの環状マニホルド室
    の空気導入口を有するマニホルド部分と、ストランド搬
    送噴出部分の突出後端部の周囲に位置する緩衝室を有す
    る緩衝室部分とを備え、ストランド導入部分の突出先端
    部とストランド搬送噴出部分の突出後端部とはそれらの
    間に、人口部分が緩衝室に連通し出口部分がストランド
    搬送噴出通路に連通した環状ベンチユリー通路が形成さ
    れるように、相互に隔置されており、マニホルド室には
    放射状に複数の整流板が配置されており、緩衝室とマニ
    ホルド室との間には複数の連通孔を有する隔壁が配置さ
    れており、緩衝室は隔壁の連通孔を通してマニホルド室
    に連通しかつベンチユリー通路を通してストランド搬送
    噴出通路に連通していることを特徴とするエアーエジエ
    クタ。
  7. (7)前記ストランド導入通路及びストランド搬送噴出
    通路の内壁が樹脂加工されている特許請求の範囲第6項
    記載のエアーエジエクタ。
  8. (8)前記ストランド搬送噴出通路が、下流に行くに従
    つて断面積が大きくなるようなテーパ形状にされている
    特許請求の範囲第6項記載のエアーエジエクタ。
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