JPS6342680B2 - - Google Patents

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JPS6342680B2
JPS6342680B2 JP17940580A JP17940580A JPS6342680B2 JP S6342680 B2 JPS6342680 B2 JP S6342680B2 JP 17940580 A JP17940580 A JP 17940580A JP 17940580 A JP17940580 A JP 17940580A JP S6342680 B2 JPS6342680 B2 JP S6342680B2
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JP
Japan
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fatty acid
alkyl group
carbon atoms
branched fatty
fatty acids
Prior art date
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Expired
Application number
JP17940580A
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English (en)
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JPS57102996A (en
Inventor
Hideto Kusumoto
Hideki Yamanochi
Katsuo Koizumi
Tsutomu Baba
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
本発明はα−分岐脂肪酸のアルカノールアミン
塩を含有する、低起泡性の水性潤滑剤に関するも
のである。 本発明でいう水性潤滑剤とは、潤滑性物質を含
有する水溶液、水分散液、水乳化液等からなる潤
滑剤を指す。 近年可燃性の油性潤滑剤に代わつて、冷却性、
作業性、安全衛生等に優れている他、安価である
という利点を有する水性潤滑剤の需要が増大しつ
つある。従来このような水性潤滑剤の成分として
脂肪酸塩類、およびその他の界面活性剤等が知ら
れており、この中で例えばオレイン酸塩類が良く
利用される。しかしこれは起泡性に問題があり、
潤滑剤として十分とは言い難い。従つてこれに代
る新規且つ有用な水性潤滑剤の出現が強く望まれ
ている。 本発明者等は上記実情に鑑み、鋭意検討した結
果α−分岐脂肪酸のアルカノールアミン塩が、水
に容易に溶け、低起泡性で、すぐれた潤滑性を有
することを見い出し本発明に到達した。 すなわち本発明は下記一般式() (式中R1は炭素数16以上のアルキル基を示し、
R2は低級アルキル基を示し、R3は水素原子また
は低級アルキル基を示し、R1、R2及びR3の全炭
素原子数は17〜64である。) で表わされるα−分岐脂肪酸のアルカノールアミ
ン塩を含有する水性潤滑剤に存する。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明において使用される一般式()の化合
物において、R1は炭素数16以上好ましくは16〜
60、さらに好ましくは18〜30のアルキル基を示
し、これは分岐状のアルキル基でもよい。R2
低級アルキル基を示し、R3は水素原子または低
級アルキル基を示す。R1の炭素数は16より少な
いと充分な潤滑性能が得られず、またあまりに多
すぎても水溶化あるいは乳化が困難となる。また
R2及びR3(低級アルキル基の場合)は炭素数が大
きくなるにつれて、カルボキシル基が炭素鎖の中
間に位置するようになり潤滑性能が低下する。従
つてR2及びR3とも炭素数は少ないほど、好まし
くは2以下が良い。またR1、R2及びR3の炭素数
の合計量は64以下が好ましい。 また一般式()の化合物は上述した範囲内で
あれば二種以上の化合物の混合物であつてもよ
い。 一般式()の化合物はα−オレフインと脂肪
酸のラジカル反応によつて得ることができる。脂
肪酸はα−オレフインに対して過剰モル加えて反
応させ、残つた脂肪酸を留去するため分子量の小
さい脂肪酸の方が効率がよい。好ましい脂肪酸の
例はプロピオン酸、酪酸、イソ酪酸等であり、プ
ロピオン酸が最も好ましい。 脂肪酸とα−オレフインのモル比は脂肪酸/α
−オレフイン(モル比)が小さい場合はα−オレ
フインのオリゴマーが多くでき、また大きいと反
応効率が低下する。従つて実用的には6〜10の範
囲が好ましい。 ラジカル反応の開始剤としては通常のラジカル
発生剤の使用が可能であるが、特にジターシヤリ
ーブチルペルオキシド(以下DTBPOと略称す
る)が好ましい。ラジカル開始剤は通常α−オレ
フインに対して25モル%程度使用し、無溶媒で反
応を行う。反応条件は135〜165℃で4〜8時間が
適当である。 反応終了後反応混合物から脂肪酸を蒸留により
分離することによつて容易にα−分岐脂肪酸が得
られる。また未反応のα−オレフイン、α−オレ
フインオリゴマーは除去することなく十分使用可
能である。 本発明においては、次に得られたα−分岐脂肪
酸をアルカノールアミンで中和し、水溶性塩とす
る。アルカノールアミン塩とするには、例えば次
のような方法が採用できる。すなわちα−分岐脂
肪酸と等量以上、好ましくは1〜2倍等量のアル
カノールアミン塩を混合し、90〜100℃に加熱撹
拌後、90〜95℃に加温した水中に撹拌しつつ注入
する。なお過剰のアルカノールアミンはとくに分
離する必要はない。 使用されるアルカノールアミンは、いかなるも
のでも使用できるが、以下に示されるアルカノー
ルアミンが好ましい。 (R5n−N−(R4−OH)o …() 上記式中R4は低級アルキレン基を示し、炭素
数2〜3が好ましい。R5は水素原子またはアル
キル基を示し、このアルキル基はアミノ基を有し
ていてもよく、さらにこのアミノ基はアルキル基
で置換されていてもよい。R5の中のアルキル基
は低級アルキル基、例えば炭素数1〜5程度のも
のが実用的である。nは1〜3の整数を示し、m
は0〜2の整数を示す。またm+nは3である。 アルカノールアミンの具体例としては、一般式
()のR1が30より大きい場合は、ジイソプロピ
ルアミノエタノール、ジメチルビス(2−ヒドロ
キシプロピル)エチレンジアミン、ブチルアミノ
ジエタノール、ジエチルアミノエタノール等が好
ましい。R1の炭素数が30以下の場合は、上述の
アルカノールアミンの他、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ブチルアミノエタノール、ジメチルアミノ−
2−プロパノール等が挙げられる。 本発明の水性潤滑剤は、水に一般式()の化
合物のアルカノールアミン塩が0.1%以上添加し
たものであればよく、必要に応じて防錆剤、消泡
剤を添加してもよい。 本発明のα−分岐脂肪酸が従来の天然脂肪酸と
異なる点は、従来の天然脂肪酸が直鎖で、炭素鎖
長が限られたものであるのに対し、本発明のα−
分岐脂肪酸は、α−分岐を持ち、炭素鎖が比較的
長いことである。また極性のカルボキシル基が金
属表面に吸着して吸着膜を形成し、発錆物質が金
属表面に付着するのを防止し、長い炭素鎖長のた
めに油性が高く、すぐれた潤滑効果を発揮する。
しかもα−分岐であることから、脂肪酸の融点が
低く、水溶液となり易い。また親油性、親水性の
バランスが、親油性にかたよつているため、低起
泡性である。 以上詳述したように本発明によれば従来の天然
脂肪酸系の潤滑剤に比べ、低起泡性で、潤滑性能
が優れ、且つ防蝕性を併せ有する潤滑剤が提供で
きる。 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説
明する。 実施例 1 (α−分岐脂肪酸の製造) 2の4つ口フラスコにプロピオン酸740g
(10mol.)を仕込み、窒素雰囲気下、140℃に加
熱し次いで、これに撹拌下DTBPO36.5g
(0.25mol.)と炭素数16〜18のα−オレフイン
{ダイヤレン168(三菱化成工業(株)社製、商品名)}
231g(1mol.)の均一混合物(α−オレフイン
が固体の場合は加温して均一混合物を得、必要に
より加温し、液状に保つ)を5時間で連続的に添
加し、添加後さらに同温で1時間反応を行なわせ
た。反応終了後、10mmHg以下の減圧下に、軽沸
分およびプロピオン酸を留去して除き、α−メチ
ル分岐脂肪酸305gを得た。得られたα−メチル
分岐脂肪酸は融点40〜45℃であり酸価は166mg
KOH/gであつた。 実施例 2 (α−分岐脂肪酸の製造) 2の4つ口フラスコにプロピオン酸740g
(10mol.)および炭素数20〜28のα−オレフイン
{ダイヤレン208(三菱化成工業(株)社製、商品名)}
319g(1mol.)を一括で仕込み、窒素雰囲気下、
140℃に加熱し次いでこれに撹拌下に
DTBPO36.5g(0.25mol.)を5時間で添加し、
添加後さらに同温で1時間反応を行なわせた。反
応終了後、10mmHg以下の減圧下に軽沸分および
プロピオン酸を留去して除き、α−メチル分岐脂
肪酸385gを得た。得られたα−メチル分岐脂肪
酸は融点52〜54℃であり、酸価は105mgKOH/g
であつた。 実施例 3 (α−分岐脂肪酸の製造) 表1に示すα−オレフインと脂肪酸を用い、表
1に示した反応条件で実施例1、2と同様な方法
で反応を行ない、得られたα−分岐脂肪酸の物性
を表1に示す。 なお実施例1の脂肪酸を表−1中No.2の項に実
施例2をNo.3の項に併記した。
【表】 なお、No.1、No.2、No.3、No.7のα−分岐脂肪
酸をそれぞれα−Acid124、α−Acid168、α−
Acid208、α−Acid30と以後略称する。 実施例 4 (α−分岐脂肪酸アミン塩の合成) α−Acid208、30gとジエタノールアミン11.8
g(カルボキシル基に対し2倍モル)を加え90〜
100℃に加熱し、10分間撹拌後、90〜95℃に加熱
した脱塩水317gに撹拌しながらゆつくり注入し、
10重量%の水溶液を得た。 同様にして種々のアミン塩を水と混合し、水溶
液の状態を表−2に示す。 水性潤滑剤として一般に使用されるオレイン酸
の場合も併記する。
【表】 但し、◎:透明 ○:乳化
a) ホモミキサー使用
実施例 5 (潤滑性試験) 曾田式振子型油性試験機(N−2型)を用い室
温(25〜28℃)における鋼−鋼(SK−3)間の
境界摩擦係数を測定した。試料濃度は0.1〜1重
量%とし、比較のためにオレイン酸の場合を併記
する。結果を表−3に示す。
【表】 * 比較例
実施例 6 (起泡性試験) ロママイルス法(JIS K3362)により、30℃で
落下直後の泡高さ(mm)を測定した。試料濃度は
1重量%とし、比較のためオレイン酸の場合を併
記する。結果を表−4に示す。
【表】 * 比較例
数字の単位はmm
実施例 7 (防蝕試験) 表−5に示す脂肪酸とジエチルアミノエタノー
ルとの塩を実施例4と同様な方法で合成し、この
塩を0.1重量%及び0.5重量%含有する合成海水を
調整し、試料液とした。 合成海水 塩化マグネシウム・6水塩 11.0g 塩化カルシウム(無水) 1.2g 硫酸ナトリウム(無水) 4.0g 塩化ナトリウム 25.0g 脱塩水 1.0 1.5mm×25mm×50mmの軟鋼板をクレンザーで磨
き、水ついでアセトンで洗い乾燥し、試験片とす
る。秤量後直ちに試験片を100c.c.の試料液中に、
25℃で24時間浸漬する。試験後、試験片を溶液か
らとり出して流水で洗い、更にアセトンで洗つて
乾燥した後、重量減を測定した。 防蝕率は次式により計算する。即ち 防蝕率(%)=100(W0−W)/W0 ここでWはアミン塩を添加した溶液中の試験片
の重量減、W0は、アミン塩の非添加溶液中の重
量減である。 結果を表−5に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 (式中R1は炭素数16以上のアルキル基を示し、
    R2は低級アルキル基を示し、R3は水素原子また
    は低級アルキル基を示し、R1、R2及びR3の全炭
    素原子数は17〜64である。) で表わされるα−分岐脂肪酸のアルカノールアミ
    ン塩を含有する水性潤滑剤。
JP17940580A 1980-12-18 1980-12-18 Aqueous lubricant Granted JPS57102996A (en)

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JP17940580A JPS57102996A (en) 1980-12-18 1980-12-18 Aqueous lubricant

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JP17940580A JPS57102996A (en) 1980-12-18 1980-12-18 Aqueous lubricant

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JPS57102996A JPS57102996A (en) 1982-06-26
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JP17940580A Granted JPS57102996A (en) 1980-12-18 1980-12-18 Aqueous lubricant

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JP3872492B2 (ja) * 2005-06-01 2007-01-24 日本パーカライジング株式会社 固体に対する水系潤滑皮膜処理剤

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JPS57102996A (en) 1982-06-26

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