JPS6342146Y2 - - Google Patents

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JPS6342146Y2
JPS6342146Y2 JP1986040360U JP4036086U JPS6342146Y2 JP S6342146 Y2 JPS6342146 Y2 JP S6342146Y2 JP 1986040360 U JP1986040360 U JP 1986040360U JP 4036086 U JP4036086 U JP 4036086U JP S6342146 Y2 JPS6342146 Y2 JP S6342146Y2
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bobbin
tray
yarn
remaining
bobbins
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【考案の詳細な説明】 本考案はボビンの処理装置、特に精紡機、自動
ワインダー等の繊維機械に対して供給、排出され
るボビンの搬送路途次におけるボビン処理装置に
関する。
例えば、精紡機で生産される糸を巻取つた管糸
は次工程の巻返し工程において巻返されこの場
合、自動ワインダーが適用されるが巻返されて糸
層を有しない空ボビンは再度精紡機へ返送され
て、糸の巻取りが行われるというようにボビンは
精紡機とワインダ間を循環している。
この場合は、ワインダから排出されるボビン
は、糸層を全く有しない空ボビン、わずかに糸層
は有するがワインダへの再供給には適しない極小
残糸付ボビン、あるいは、全く巻返されずに満巻
きの糸層を有するか、巻返し量が少なくワインダ
への再供給が可能な残糸付ボビンの三種類に大別
される。
上記の如く、ワインダから排出される各種ボビ
ンは、搬送路途次のボビン処理装置により適宜選
別されて、特定のボビンは特定の搬送路あるいは
貯留ボツクスへ移送される。この場合、ボビンの
選別方法として一般に糸層部分に光を投射し、該
光線の反射または透過を光電管センサが検出する
ことにより空ボビン、残糸付ボビンの識別を行う
方法があるが、レンズ表面の汚れ、外乱光線等に
より、選別ミスの発生率が高く、また、ボビン表
面の残糸量が極めて少なく、ボビン表面に数回し
か巻付いておらず、糸と糸との間が大きく離れて
いるような場合には、光センサではもはや残糸検
出は不可能である。
本考案は、上記欠点を解消することを目的とし
たものである。即ち、搬送路上を搬送媒体に挿立
されて搬送されるボビンを所定位置において上記
搬送媒体から抜き取り残糸の有無を選別して処理
する装置において、上記搬送媒体から上方あるい
は垂直上方へ抜き取られ移送されるボビンの上方
への移送経路の途次に、ボビン表面に接触するブ
ラシ状の係合部材を有する残糸検出片をボビンの
移送に追従して変位自在に軸支し、さらに上記検
出片の変位を感知する近接スイツチを設け、ボビ
ンの移送経路に、糸層を有するボビンが通過した
際、上記糸層にブラシ状の係合部材が接触して変
位する残糸検出片の変位の有無を近接センサによ
り判別しボビンを識別するようにしたもので、直
接糸層に接触して空ボビン、残糸付ボビンを識別
しようとしたものである。
以下本考案の実施例を図面に従つて説明する。
第1図、第2図は、本考案装置を適用した精紡
ワインダーの一例を示すレイアウト図で、精紡機
100で生産される紡績糸を巻取つた管糸Kは例
えばトランスポートバンド101上のペグに挿入
支持されて、精紡機100に沿つて長手方向に移
送され、管糸供給装置102へ投入され、下方で
待機する管糸搬送媒体、例えばベルトコンベア上
を移送されるボビン挿立用ペグを形成したトレイ
に直立して挿立され、ワインダ103の各巻取ユ
ニツト104へ供給される。105は管糸のバン
チ巻を解舒して糸端を引出す口出し装置、あるい
は管糸の糸層の有無を検出するセンサを等を有し
た準備装置である。
上記ワインダ103の各巻取ユニツトへの管糸
供給は、トレイに管糸を挿着したまゝ、各個別に
管糸搬送路106から各ユニツトの巻取位置へ供
給される。巻取りの完了した空ボビン、あるいは
糸層を有する残糸付ボビンは、巻取ユニツトに沿
つて配設される空ボビン搬送路107により移送
されボビン処理装置108によつて空ボビンと残
糸付ボビンとに選別される。
上記処理装置108によつてトレイから抜き取
られた空ボビンは例えば空ボビン搬送路109に
よつて上方へ移送され、精紡機上方を長手方向に
延びる搬送路110により精紡機の端部まで移送
され、シユート111を介してストツク部112
にストツクされるか、またはタイミングをとつて
下方のトランスポートバンド101上の空ペグに
供給、挿着される。一方、上記ボビン処理装置1
08で、空ボビン、あるいは極小残糸付ボビンを
抜き取られ空になつたトレイはさらに搬送路11
3上を移送されて新たな管糸Kの供給を受けるべ
く管糸供給装置102位置へ搬送される。
第3図、第4図に上記ボビン処理装置の実施例
を示す。本装置において自動ワインダから糸を巻
取られて排出されたボビンbは、円盤形のトレイ
1のペグ2上に挿着され立設した挿立状態でベル
トコンベア3上を移送されて来る。また、上記ワ
インダにおいては2種の糸が同時に巻取られるも
のとし、各ボビンbは上記糸の種類に応じて2種
のトレイ1に支持されるものとする。トレイ1の
種別はトレイの周面に付した識別マークにより、
又はトレイ1の色若しくは形状によつてその差異
が表示されており、後述するセンサによつて判別
される。本装置は上記コンベア3に近接して配置
され、該コンベア3上を移送されて来るトレイ1
およびボビンbを判別して停止させ又は通過させ
る判別装置Aと、該装置Aにより停止せられたボ
ビンbの上端を把持するボビンチヤツク装置B
と、該チヤツク装置Bを昇降移動させる昇降装置
Cと、上記チヤツク装置Bの移動を案内するガイ
ド装置Dとに大きく分けられる。
判別装置Aはトレイ1の前記マークを判別する
第1センサS1と、該第1センサS1の下流側で
本選別装置上に設けられた第2および第3センサ
S2,S3と、コンベア3上のトレイ1を本選別
装置の前方で停止させるトレイ停止装置5とから
成つている。上記第1センサS1は光電反射式の
センサであるが、第2センサS2はコンベア3上
を移動するボビンbに極めて近接した検知バー6
を有しており、該ボビンbに糸Yが多数巻回され
ている場合に上記検知バー6が糸層と接触してト
レイ移動方向に旋回するようになつている。検知
バー6の旋回はその一端に近接スイツチが設けら
れることによつて検出され、該旋回が検出された
ときトレイ停止装置5は作動せず、トレイ1はそ
のままコンベア3上を通過する。第8図に示す8
は検知バー6を元の位置に復帰させるためのトー
シヨンスプリングである。第3センサS3は極少
残糸検出用のセンサで、ボビンbの一部に残糸が
僅かに残つているか否かを検出するものである。
トレイ停止装置5は棒状のストツパをロータリー
ソレノイドにより旋回させてトレイ1を停止させ
るもので、上記第2センサS2が糸Yを検出しな
かつた場合に作動する。
第4図に概略表示した第3のセンサS3につい
て第5,6,7図に詳細に示す。
上記第3のセンサS3は、残糸に直接接触する
残糸検出片120と、該検出片120を作用位置
へ位置決めする位置決め装置121と検出片の変
位を検出する近接スイツチ122等より構成され
る。
即ち、ガイドロツド10に挿着固定されたブラ
ケツト123上には、第1の旋回部材124と第
2の旋回部材125がブラケツト123に固定さ
れた垂直軸126に枢支され、上記第1,第2の
旋回部材124,125間にはトーシヨンスプリ
ング127が介在し、該スプリング127の一端
は上記ブラケツト123に、他の一端は第2の旋
回部材125に係止しており、該スプリング12
7によつて第2の旋回部材125は軸126を中
心に第6図反時計針方向に付勢されると共に、第
1の旋回部材124上のストツパ128に第2の
旋回部材125が当接することにより第1の旋回
部材124も第2の旋回部材125と一体的に軸
126回りに反時計針方向に付勢されている。
上記第2の旋回部材125は角形に形成され、
該角形の一側面125aに突出した水平軸129
に残糸検出片120が回転自在に枢支され、垂直
面内を一定角度範囲内で揺動可能である。該軸1
29には図示しないトーシヨンスプリングが巻装
され、検出片120を軸129回りに第7図時計
針方向に付勢している。130は検出片120の
下限を規制するストツパで第2の旋回部材125
に水平に突出したピンで構成される。上記検出片
120の先端にはブラシ131が植毛され、空ボ
ビンの通過接触によつては検出片120は変位せ
ず、ボビン上の糸の接触によつてのみ検出片12
0が変位するような係合部材131が固着されて
いる。即ちブラシ状の係合部材131はわずかな
糸にも係合し、ボビンの移送に追従して検出片が
変位するものである。
また、上記検出片120の下位には近接スイツ
チ122が第7図の如く、第1の旋回部材124
に固定されて設けてあり、該スイツチ122の上
端面122aから検出片120が水平または垂直
方向に離反することにより残糸有りを検出するよ
うになつている。
上記第1,第2の旋回部材124,125の位
置決めは、フレーム132に固定した水平軸13
3を中心に揺動する揺動レバー134と第1の旋
回部材124とを連結バー140により行われ
る。上記揺動レバー134は上端水平部がさらに
L形に曲折し、該部分135が無端ベルト28上
に固定されたブロツク136上に当接している。
該ブロツク136には後述するチヤツカに連結さ
れる部材15が連結されており、無端ベルト28
の1回動によりチヤツカが1回上下に往復動す
る。従つてブロツク136が第5図の位置即ちベ
ルトの上側プーリ27上端に位置している時は揺
動レバー134は第6図実線位置134即ち検出
片120がボビン搬送路より没した位置にあり、
ボビンの搬送を妨げることがない。上記ベルト2
8の回動が開始され矢印137方向に回動を始め
ると、ブロツク136も同方向に移動しチヤツカ
が下降するが、揺動レバー134はブロツク13
6との当接を解き、スプリング127力により第
5図矢印138方向に第6図二点鎖線134a位
置まで旋回し、第1の旋回部材124をロツド1
40を介して旋回させ、検出片120を第6図二
点鎖線位置120a、即ち残糸検出作用位置へ変
位させる。
従つてベルト28の回動中、即ち、チヤツカの
下降、上昇中は第1の旋回部材124は第6図二
点鎖線位置124aに位置決めされ続け、チヤツ
カの上昇時、ボビンに糸層が存在すれば、第2の
旋回部材125が軸126を中心に第6図時計針
方向にスプリング127力に抗して旋回するか、
検出片120が第7図二点鎖線位置120bへ旋
回するかである。ブロツク136が元位置即ち再
び第5図位置へ復帰すると揺動レバー134がス
プリング127に抗して矢印139方向へ旋回し
て元位置即ち、第6図実線位置へ復帰する。
次にボビンチヤツク装置Bについて説明する。
第3,4図においてボビンチヤツク装置Bは本
処理装置の中央に固定したガイドロツド10に昇
降部材11を摺動自在に設け、該昇降部材11に
チヤツカ12およびカムフオロア13を設けたも
のである。これらの詳細は第8図に示され、昇降
部材11は上端に突片14を、下端にL形部材1
5を有し、スラストベアリング16によりロツド
10に沿つて昇降自在であると共に、該昇降部材
11の外周にチヤツカ12とカムフオロワ13と
を固定したリング17を回動自在に支持してお
り、更に該リング17はトーシヨンスプリング1
8によつてその回動を抑制されている。チヤツカ
12はその下面にボビンbの上端を収容する凹部
19を有しており、またチヤツカ12内にはカム
部材20が軸21で軸支されていて、該カム部材
20はその旋回により上記凹部19内に出没する
様になつている。カム部材20の一端はチヤツカ
12に対し上下動可能に支持されたピン22に軸
23で連結されており、ピン22の下端を押すと
カム部材20が旋回してその一部が凹部19内に
突出し、下端を押すと凹部19から退避する様に
なつている。また上記軸23からは第10図に示
す如くチヤツカ12の外側部に突出した軸24,
24との間にスプリング25,25が張設されて
おり、該スプリング25,25の引張り力によつ
てカム部材20は上記した出没いずれかの位置を
とる様付勢されている。
次に昇降装置Cはフレーム26の下端に設けた
モータMと、フレーム26中央位置に設けたプー
リ27、該プーリ27と上記モータMのプーリと
の間に巻掛けられた無端状のベルト28、および
前記したL形部材15、更に第4センサS4、ス
トツパ群29,30a,30b,30c,30d
等を備えている。前記昇降部材11はL形部材1
5によつて上記ベルト28に連結されており、前
記第2センサS2の作用によりモータMが駆動さ
れてベルト28が走行し、昇降部材11がロツド
10に沿つて昇降する。第4センサS4はフレー
ム26の上端に固定された近接スイツチで、前記
突片14を検出することにより昇降部材11を最
上位で停止させる働きをする。ロツド10の下端
にはストツパ29が、上端には4つのストツパ3
0a,30b,30c,30dが夫々設けられて
いて、昇降部材11が最下位に来たときそのチヤ
ツカ12のピン22に上記ストツパ29が当接し
てカム部材20を突出させ、最上位に来たときピ
ン22に上記ストツパ30a,30b,30c,
30dのいずれかが当接してカム部材20を退避
させる様になつている。
ガイド装置Dは第9図および第10図に示す様
にフレーム26の上部に設けられており、3つの
ガイド板31,32,33と各種の切替装置類、
およびこれらを支持する基板34から構成されて
いる。上記ガイド板には中央に位置し両側にガイ
ド面31a,31bを有する中央ガイド板31
と、その両側に位置し各外側にガイド面32a,
33aを有する左側および右側ガイド板32,3
3とがあり、これらは前記ストツパ30a,30
b,30c,30dを支持するストツパ支持板3
5と共に上記基板34に固定されている。該基板
34の両側からはアーム36a,36bが延出し
ており、各アーム36a,36b先端の軸37
a,37bには操作レバー38a,38bとガイ
ドレバー39a,39bとが互いに一体となつて
旋回自在に支持されている。上記ガイドレバー3
9a,39bも各外側がガイド面となつており、
旋回時に該ガイド面で中央ガイド板31と左右側
ガイド板32,33の各先端部分を滑らかに連絡
できる様になつている。なお、40a,40bは
上記軸37a,37bに設けられたガイドレバー
39a,39b復帰用のトーシヨンスプリングで
ある。中央ガイド板31の背部には2つのロータ
リーソレノイド41,42が固定され、該ソレノ
イド41,42の軸には夫々切替部材43,44
が固定されていて、下側の第1切替部材43は中
央ガイド板31の下端に形成した切欠き45内に
位置し、上側の第2切替部材44にはその一端に
2本のピン46a,46bが固定してある。第1
の切替部材43は両側にガイド面43a,43b
を有する尖つた形状をなし、第1ロータリーソレ
ノイド41の励磁により矢印47a,47b方向
に旋回する。第2切替部材44は第2ロータリー
ソレノイド42の励磁によつて矢印48a,48
b方向に旋回し、該旋回時にそのピン46a,4
6bが前記操作レバー38a,38bを交互に押
上げ、これにより各ガイドレバー39a,39b
が中央ガイド板31と左右側のガイド板32,3
3との間を連絡し又は解放する。
上述したボビン処理装置に関し、次にその作用
を説明する。
ボビンbを支持したトレイ1がコンベア3上を
移動して来ると、まず第1センサS1がトレイ上
の識別マークによつてトレイ1の種類を判別し、
これによりロータリーソレノイド41が励磁され
て、第1切替部材43は第9図に示す位置をと
る。次いで、第2センサS2がボビン上に糸層を
検出しなかつた場合、即ち、残糸付ボビンではな
い場合、この時該ボビンは空ボビンか極少残糸付
ボビンのいづれかであるが、第4図に示すトレイ
停止装置5が作動して上記トレイ1を定位置に停
止させる。昇降部材11はその最上位が待機位置
となつており、トレイが定位置に停止すると同時
にモータMが駆動され、ベルト28が走行を開始
し、該ベルト28にL形部材15で連結された昇
降部材11は静かに下降を開始する。昇降部材1
1が最下位に来たときチヤツカ12のピン22が
ストツパ29に当接してカム部材20を旋回させ
る。このときチヤツカ12の凹部19内には上記
トレイ停止装置5により停止せられたボビンbの
上端が挿入されており、該上端がカム部材20に
よつて押圧されることにより、ボビンbはチヤツ
カ12で把持される。昇降部材11はこの状態か
ら上昇過程に移り、トレイ1からボビンbを抜き
去り、その後図示しないタイマの作用によりトレ
イ停止装置5が空のトレイ1を解放する。
上記チヤツカの昇降時に、把持したボビンが空
ボビンである場合、該空ボビンは第5図の残糸検
出片120を変位させることがないので、第9図
に示す第2切替部材44を実線位置に保持した状
態を保つ。該第2の切替部材44は第1センサS
1がトレイを検出した時同時にロータリーソレノ
イド42によつてピン46aが一方の操作レバー
38aを押上げて、該レバー38aと一体のガイ
ドレバー39aを第9図に示す位置に位置決めさ
れている。
従つてチヤツカの上昇中、カムフオロア13は
第1切替部材43に当接し、その左側ガイド面4
3aから中央ガイド板31および左側ガイドレバ
ー39aを経て左側ガイド板32のガイド面32
a上に移り、これに伴いボビンチヤツク装置Bは
トーシヨンスプリング18の付勢力に抗して90度
だけ旋回しつつ上昇して第1図に示す姿勢をと
る。ボビンチヤツク装置Bが最上位に達したとき
その突片14が第4センサS4により検出されて
モータMの駆動が停止し、同時にチヤツカ12の
ピン22がストツパ30aにより上方より押圧さ
れてカム部材20が凹部19内から退避し、ボビ
ンbは解放されてフレーム26に固定されたシユ
ート50内に落下する。
一方、チヤツカの上昇中、把持しているボビン
が極少残糸付ボビンの場合は、第6図二点鎖線位
置の残糸検出片120aが残糸に係合し、残糸の
糸層の径に応じて第2旋回部材125がスプリン
グ127に抗して軸126を中心に時計針方向に
旋回移動すると共に、検出片120aが第7図二
点鎖線位置120b近傍へ旋回動するため、近接
センサ122が作動し、第2切替部材44は第9
図矢印48b方向へ旋回し、ガイドレバー39a
は、レバー39bの如くガイド31との連続が断
たれ、カムフオロアがガイド面43aからガイド
面31aへとガイドされることになり、チヤツカ
の最上昇端での位置が第10図の位置30bとな
り、該位置で解散された極少残糸付ボビンは別の
シユートを介してストツクボツクスまたは空ボビ
ン搬送路系外へ払出される。
一方コンベア3上を移送されて来たトレイ1が
別種のトレイであれば第1センサS1によつて第
1切替部材43は矢印47b方向に旋回した位置
をとり、このときカムフオロア13は該第1切替
部材43の右側ガイド面31に沿つて案内され
る。第1および第2ロータリーソレノイド41,
42の動作は第11図に示す如くであり、ここで
X1とX2、Y1とY2は互いに同種のトレイ1
を示し、X1とY1は空のボビンbをX2とY2
は極少残糸付ボビンbを示し、ONとは第1およ
び第2切替部材43,44が夫々矢印47a,4
8a方向に旋回し、OFFとは逆方向への旋回を
示している。即ち、移送されて来たボビンbに糸
Yが充分に巻回されていれば第2センサS2によ
つて該ボビンbは通過し、充分巻回されていなけ
ればトレイ停止装置5により停止される。また第
1センサS1の働きによりトレイ1の種類に応じ
て第1の切替部材43の向きが切替えられ、カム
フオロワ13が中央ガイド板31の左側又は右側
へ切替案内される。更に第3センサS3の働きに
より上記ボビンb上に極少残糸が存在するか否か
が検出され、その結果によりガイドレバー39
a,39bが2位置に旋回してカムフオロワ13
を中央ガイド板31のガイド面31a,31b上
に案内するか、又は左右側ガイド板32,33の
ガイド面32a,33a上に案内するかが決定さ
れる。つまり糸Yを充分に有しないボビンbにつ
いてその落下位置がトレイ1の種類と極少残糸の
有無により合計4つに切替えられるのであり、前
記ストツパ30a,30b,30c,30dおよ
びシユート50は上記落下位置に適応した位置に
夫々4つづつ設けられており、該シユート50に
より夫々区分されて排出されたボビンbは図示し
ない容器内に収容されるか、又はコンベア等で精
紡機に返送される。
なお、第12図は、残糸付ボビンの検出用第2
センサS2の動作とトレイの停止装置の平面図
で、第2センサS2はコンベア3上を移動するボ
ビンbに極めて近接した検知バー6を有してお
り、該ボビンbに糸Yが多量に巻かれている場合
に、上記検知バー6が糸層と接触して二点鎖線位
置6aへ旋回する。検知バー6の旋回はその一端
に近接スイツチ7が設けられることによつて検出
され、該旋回が検出された時はトレイ停止装置5
は作動せずトレイ1はそのままコンベア上を移動
する。トレイ停止装置5は棒状のストツパ9をロ
ータリーソレノイドにより旋回させてトレイ1を
停止させるもので、上記第2センサS2が糸を検
出しなかつた場合に作動する。
なお、第4図に示すように、残糸検知バー6お
よび極少残糸検出片120はボビンbの中間部に
位置して設ければ十分でボビン全長に渡つて設け
る必要はない。即ち、ボビンbに紡績糸を巻取る
場合は一般にボビンの下位から巻付けていくため
中間部に糸層が多量にある場合はボビン全長に渡
つて糸層を有し、中間部即ち、検知バー6が作動
しない場合はボビンの下部に極少残糸が残つてい
るか空ボビンのいづれかである。
また極少残糸検出片120も同様にボビンの中
間部かまたは中間部より上位に位置しておけば、
ボビン下位に残つている極少残糸(第7図Y2)
を検出することができる。また、極少残糸がほと
んど糸層を形成せず第2の旋回部材125の水平
面内の変位が生じない場合でも、検出片120先
端の糸係止部材131がわずかな糸に引掛かるこ
とにより検出片120が垂直面内を変位し、極少
残糸付ボビンであることを検出できる。
以上のように、本考案では、ワインダーから排
出される各種ボビンのうち、空ボビンと極少残糸
付ボビンのみをトレイから抜取ることができると
共に、さらにトレイから抜取られたボビンの昇挙
移送経路に該経路を通過するボビンの糸層に直接
的に接触してボビンの移動に伴つて変位するブラ
シ状の係合部材を有する残糸検出片を設け、該検
出片の変位の有無により空ボビンと残糸付ボビン
とを識別するようにしたので、従来の如く、糸層
部分に光線を投射して識別する方法に比べて、極
めて確実に識別でき、特にボビン上に残糸が数回
しか巻付いてないようなボビンをも検出でき検出
ミスの発生を大巾に減少することができ、特にボ
ビンの自動搬送システムにおいて、ボビンの搬送
路を決定する上でも極めて顕著な効果を発揮し、
フレキシブルな搬送システムを可能にするもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はボビンの搬送システムの一例を示す概
略構成正面図、第2図は同平面図、第3図はボビ
ン処理装置の一例を示す正面図、第4図は同側面
図、第5図は同装置に適用された本考案装置の実
施例を示す斜視図、第6図は同平面図、第7図は
残糸検出片の挙動を示す説明図、第8図はボビン
チヤツク装置の断面側面図、第9図はガイド装置
の正面図、第10図は第9図の横断平面図、第1
1図は第1,第2のロータリーソレノイドの動作
を説明するための図、第12図は第2センサおよ
びトレイ停止装置を説明するための平面図であ
る。 1……ボビン搬送媒体、3……ベルトコンベ
ア、10……ガイドロツド、11……昇降部材、
12……チヤツカ、108……ボビン処理装置、
120……残糸検出片、122……近接スイツ
チ、131……ブラシ、b……ボビン、Y2……
極少残糸、S2……第2のセンサ、S3……第3
のセンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 個々に分離したトレイ上に挿着されたまゝ自動
    ワインダーから排出されるボビンの搬送路の途次
    に設けられるボビン選別処理装置であつて、該処
    理装置が移送されてきたボビンがトレイから抜取
    られるか通過させるかを判別するセンサと、所定
    位置に処理すべきボビン付トレイを停止させるト
    レイ停止装置と、停止したボビンの頭部を把持し
    てトレイから抜取り昇挙させるチヤツカ部材と、
    上記トレイから上方へ抜き取られ昇挙されるボビ
    ンの移送路の途次に設けられる極少残糸検出装置
    とからなり、該極少残糸検出装置が、昇挙される
    ボビンの残糸に直接接触するブラシ状係合部材を
    有する残糸検出片と、該検出片の残糸との係合に
    よる変位を感知する近接スイツチとを有し、さら
    に、上記近接スイツチの作用によりトレイから抜
    取られたボビンが空ボビンか極少残糸付ボビンか
    を判別するようにしたことを特徴とするボビン処
    理装置。
JP1986040360U 1986-03-19 1986-03-19 Expired JPS6342146Y2 (ja)

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JP1986040360U JPS6342146Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19

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JPS61180176U JPS61180176U (ja) 1986-11-10
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