JPS6341737B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6341737B2 JPS6341737B2 JP55116235A JP11623580A JPS6341737B2 JP S6341737 B2 JPS6341737 B2 JP S6341737B2 JP 55116235 A JP55116235 A JP 55116235A JP 11623580 A JP11623580 A JP 11623580A JP S6341737 B2 JPS6341737 B2 JP S6341737B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nylon
- sheet
- internal combustion
- layer
- layers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は、自動車用内燃機関の機関本体に外表
面が外部に露出するように装着されるオイルパ
ン、シリンダヘツドカバー等の、自動車用内燃機
関の外装用シート状部品に関する。 省エネルギーの観点から自動車重量を軽減する
ために、耐熱性および耐油性に優れたナイロン６
が部品材料として種々検討されている。なかでも
上記ナイロン６製シートを用いてプレス成形によ
りオイルパン等の自動車用内燃機関の外装用シー
ト状部品を製造することが試みられているが、ナ
イロン６は、機械的強度が充分ではなく、その上
寒冷地区で使用される道路凍結防止剤としての
CaCl2、MgCl2、NaClといつた金属塩により侵さ
れ易く、特に応力を生じさせた条件下において使
用された場合には早期にクラツクを発生し、部品
の機能が損なわれるという不具合がある。 本発明は、上記不具合がなく、十分な機械的強
度を有し成形性にも優れた、自動車用内燃機関の
外装用シート状部品も提供することを目的とす
る。そしてこの目的を達成するために本発明は、
自動車用内燃機関の機関本体に外表面が外部に露
出するように装着される、自動車用内燃機関の外
装用シート状部品において、ガラスロービングフ
アイバで補強された、ナイロン６を母材とする内
側層と、この内側層の外面に重合される、ナイロ
ン11よりなる外側層とより構成され、前記内、外
側層が、その両層に対するスタンピング成形によ
り相互間を一体に結着されたことを特徴とする。 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第４図において、自動車用内燃機関の
外装用シート状部品としてのオイルパン６は、ガ
ラスロービングフアイバで補強された、ナイロン
６を母材とする内側層１と、この内側層１の外面
に重合される、ナイロン11よりなる外側層２とよ
り構成され、前記内、外側層１，２は、その両層
１，２に対するスタンピング成形により相互間が
一体に結着されている。 第１図には、前記オイルパン６の一部の拡大断
面が示されており、このものにおいて内側層１
は、ガラスロービングフアイバよりなる中間層１
ａと、それの両面を被覆する、ガラスシヨートフ
アイバおよび無機充填剤を混入したナイロン６よ
りなる表面層１ｂとを有し、その一方の表面層１
ｂに、ナイロン11よりなる外側層２が積層され
る。 外側層２を内側層１に接合するには、その両層
２，１を予熱すると共に相互に積層させて図示し
ない成形型にセツテイングし、次いで両層２，１
を、それが第４図に示すオイルパン形状となるよ
うにスタンピング成形し、その成形により両層
２，１を相互に一体に圧着する。 下表は上記本発明シートＡと前記従来のナイロ
ン６層のみよりなるシートＢのCaCl2、MgCl2に
対する試験結果を示す。 応力状態S1はオイルパン想定ボルト締付け試験
で、第２図に示すように鋳鉄製ブロツク３の上面
にパツキン４を介して外装用シートＡ，Ｂを載
せ、６mmの締付けボルト５によりトルク1.2Kg・
ｍで締付けたものである。本発明シートＡは、そ
のナイロン11よりなる外側層２を上方に向けてブ
ロツク３上に載せられる。 応力状態S2はソルベントストレスクラツク試験
で、第３図に示すように各シートＡ，Ｂを湾曲さ
せて曲げ歪（頂点の表面歪約2100μ）を与えたも
のである。本発明シートＡは、そのナイロン11よ
りなる外側層２を凸面側に位置させる。 試験条件は、室温におけるCaCl2、MgCl2の
100％水溶液を各応力状態にある各シートＡ，Ｂ
の上面に塗布し、各シートＡ，Ｂを、絶乾状態の
下に150℃、12時間、次いで95％湿度の下に50℃、
12時間それぞれ保持し、これを１サイクルとして
24時間毎にクラツクを調べ、その都度新しい前記
水溶液を塗布した。
面が外部に露出するように装着されるオイルパ
ン、シリンダヘツドカバー等の、自動車用内燃機
関の外装用シート状部品に関する。 省エネルギーの観点から自動車重量を軽減する
ために、耐熱性および耐油性に優れたナイロン６
が部品材料として種々検討されている。なかでも
上記ナイロン６製シートを用いてプレス成形によ
りオイルパン等の自動車用内燃機関の外装用シー
ト状部品を製造することが試みられているが、ナ
イロン６は、機械的強度が充分ではなく、その上
寒冷地区で使用される道路凍結防止剤としての
CaCl2、MgCl2、NaClといつた金属塩により侵さ
れ易く、特に応力を生じさせた条件下において使
用された場合には早期にクラツクを発生し、部品
の機能が損なわれるという不具合がある。 本発明は、上記不具合がなく、十分な機械的強
度を有し成形性にも優れた、自動車用内燃機関の
外装用シート状部品も提供することを目的とす
る。そしてこの目的を達成するために本発明は、
自動車用内燃機関の機関本体に外表面が外部に露
出するように装着される、自動車用内燃機関の外
装用シート状部品において、ガラスロービングフ
アイバで補強された、ナイロン６を母材とする内
側層と、この内側層の外面に重合される、ナイロ
ン11よりなる外側層とより構成され、前記内、外
側層が、その両層に対するスタンピング成形によ
り相互間を一体に結着されたことを特徴とする。 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第４図において、自動車用内燃機関の
外装用シート状部品としてのオイルパン６は、ガ
ラスロービングフアイバで補強された、ナイロン
６を母材とする内側層１と、この内側層１の外面
に重合される、ナイロン11よりなる外側層２とよ
り構成され、前記内、外側層１，２は、その両層
１，２に対するスタンピング成形により相互間が
一体に結着されている。 第１図には、前記オイルパン６の一部の拡大断
面が示されており、このものにおいて内側層１
は、ガラスロービングフアイバよりなる中間層１
ａと、それの両面を被覆する、ガラスシヨートフ
アイバおよび無機充填剤を混入したナイロン６よ
りなる表面層１ｂとを有し、その一方の表面層１
ｂに、ナイロン11よりなる外側層２が積層され
る。 外側層２を内側層１に接合するには、その両層
２，１を予熱すると共に相互に積層させて図示し
ない成形型にセツテイングし、次いで両層２，１
を、それが第４図に示すオイルパン形状となるよ
うにスタンピング成形し、その成形により両層
２，１を相互に一体に圧着する。 下表は上記本発明シートＡと前記従来のナイロ
ン６層のみよりなるシートＢのCaCl2、MgCl2に
対する試験結果を示す。 応力状態S1はオイルパン想定ボルト締付け試験
で、第２図に示すように鋳鉄製ブロツク３の上面
にパツキン４を介して外装用シートＡ，Ｂを載
せ、６mmの締付けボルト５によりトルク1.2Kg・
ｍで締付けたものである。本発明シートＡは、そ
のナイロン11よりなる外側層２を上方に向けてブ
ロツク３上に載せられる。 応力状態S2はソルベントストレスクラツク試験
で、第３図に示すように各シートＡ，Ｂを湾曲さ
せて曲げ歪（頂点の表面歪約2100μ）を与えたも
のである。本発明シートＡは、そのナイロン11よ
りなる外側層２を凸面側に位置させる。 試験条件は、室温におけるCaCl2、MgCl2の
100％水溶液を各応力状態にある各シートＡ，Ｂ
の上面に塗布し、各シートＡ，Ｂを、絶乾状態の
下に150℃、12時間、次いで95％湿度の下に50℃、
12時間それぞれ保持し、これを１サイクルとして
24時間毎にクラツクを調べ、その都度新しい前記
水溶液を塗布した。
【表】
上記表から明らかなように従来のシートＢは短
時間のうちにクラツクを発生するが、本発明シー
トＡは長時期経過してもクラツクの発生がなく、
ナイロン11よりなる外側層２による積層効果が顕
著である。 なお本発明は、内燃機関のシリンダヘツドカバ
ーにも適用可能である。 以上のように本発明によれば、自動車用内燃機
関の機関本体に外表面が外部に露出するように装
着される、自動車用内燃機関の外装用シート状部
品において、ガラスロービングフアイバで補強さ
れた、ナイロン６を母材とする内側層と、この内
側層の外面に重合される、ナイロン11よりなる外
側層とより構成され、前記内、外側層は、その両
層に対するスタンピング成形により相互間が一体
に結着されたので、前記内側層は、高温潤滑油等
に曝されても耐油性、耐熱性に優れたナイロン６
を母材とすることから早期に劣化、変質すること
はなく、またそのナイロン６が道路凍結防止用金
属塩に侵され易く且つ機械的強度も不充分である
にも拘らず、該金属塩に強いナイロン11よりなる
外側層の積層効果によつて内側層を金属塩より有
効に保護することができ、且つガラスロービング
フアイバの補強効果によつて内側層自体に十分な
実用強度をもたせることができる。またナイロン
６を母材とする内側層に補強のためにガラスロー
ビングフアイバを混入するも、該内側層にナイロ
ン11よりなる外側層を、内、外両層に対するスタ
ンピング成形により容易に圧着接合させることが
できるから、その両層の積層一体化をインジエク
シヨン成形を用いなくても支障なく行うことがで
き、またその両層間に接着剤を特別に塗布する必
要もない。さらに自動車用内燃機関の外装用シー
ト状部品は比較的大型で絞り量も比較的少ないか
ら、前記スタンピング成形によつて支障なく成形
することができる。
時間のうちにクラツクを発生するが、本発明シー
トＡは長時期経過してもクラツクの発生がなく、
ナイロン11よりなる外側層２による積層効果が顕
著である。 なお本発明は、内燃機関のシリンダヘツドカバ
ーにも適用可能である。 以上のように本発明によれば、自動車用内燃機
関の機関本体に外表面が外部に露出するように装
着される、自動車用内燃機関の外装用シート状部
品において、ガラスロービングフアイバで補強さ
れた、ナイロン６を母材とする内側層と、この内
側層の外面に重合される、ナイロン11よりなる外
側層とより構成され、前記内、外側層は、その両
層に対するスタンピング成形により相互間が一体
に結着されたので、前記内側層は、高温潤滑油等
に曝されても耐油性、耐熱性に優れたナイロン６
を母材とすることから早期に劣化、変質すること
はなく、またそのナイロン６が道路凍結防止用金
属塩に侵され易く且つ機械的強度も不充分である
にも拘らず、該金属塩に強いナイロン11よりなる
外側層の積層効果によつて内側層を金属塩より有
効に保護することができ、且つガラスロービング
フアイバの補強効果によつて内側層自体に十分な
実用強度をもたせることができる。またナイロン
６を母材とする内側層に補強のためにガラスロー
ビングフアイバを混入するも、該内側層にナイロ
ン11よりなる外側層を、内、外両層に対するスタ
ンピング成形により容易に圧着接合させることが
できるから、その両層の積層一体化をインジエク
シヨン成形を用いなくても支障なく行うことがで
き、またその両層間に接着剤を特別に塗布する必
要もない。さらに自動車用内燃機関の外装用シー
ト状部品は比較的大型で絞り量も比較的少ないか
ら、前記スタンピング成形によつて支障なく成形
することができる。
第１図は本発明の一実施例の部分拡大断面図、
第２図はオイルパン想定ボルト締付試験の説明
図、第３図はソルベントストレスクラツク試験の
説明図、第４図はオイルパンの断面図である。 １……内側層、２……外側層。
第２図はオイルパン想定ボルト締付試験の説明
図、第３図はソルベントストレスクラツク試験の
説明図、第４図はオイルパンの断面図である。 １……内側層、２……外側層。
Claims (1)
- １ 自動車用内燃機関の機関本体に外表面が外部
に露出するように装着される、自動車用内燃機関
の外装用シート状部品において、ガラスロービン
グフアイバで補強された、ナイロン６を母材とす
る内側層１と、この内側層１の外面に重合され
る、ナイロン11よりなる外側層２とより構成さ
れ、前記内、外側層１，２は、その両層１，２に
対するスタンピング成形により相互間が一体に結
着されたことを特徴とする、自動車用内燃機関の
外装用シート状部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11623580A JPS5739960A (en) | 1980-08-22 | 1980-08-22 | Sheet for sheath |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11623580A JPS5739960A (en) | 1980-08-22 | 1980-08-22 | Sheet for sheath |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5739960A JPS5739960A (en) | 1982-03-05 |
| JPS6341737B2 true JPS6341737B2 (ja) | 1988-08-18 |
Family
ID=14682155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11623580A Granted JPS5739960A (en) | 1980-08-22 | 1980-08-22 | Sheet for sheath |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5739960A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6017748A (ja) * | 1983-07-12 | 1985-01-29 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 平版印刷版の消去液 |
| JP5182062B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2013-04-10 | トヨタ自動車株式会社 | オイルパン構造 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4967975A (ja) * | 1972-11-04 | 1974-07-02 |
-
1980
- 1980-08-22 JP JP11623580A patent/JPS5739960A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4967975A (ja) * | 1972-11-04 | 1974-07-02 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5739960A (en) | 1982-03-05 |
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