JPS6340641B2 - - Google Patents

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JPS6340641B2
JPS6340641B2 JP55148141A JP14814180A JPS6340641B2 JP S6340641 B2 JPS6340641 B2 JP S6340641B2 JP 55148141 A JP55148141 A JP 55148141A JP 14814180 A JP14814180 A JP 14814180A JP S6340641 B2 JPS6340641 B2 JP S6340641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
mbt
treatment
treated
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP55148141A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5772805A (en
Inventor
Masaji Kitada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Mokuzai Bofu KK
Original Assignee
Sanyo Mokuzai Bofu KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Mokuzai Bofu KK filed Critical Sanyo Mokuzai Bofu KK
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は2−メルカプトベンゾチアゾール(以
下「MBT」と略称する)の水溶性塩(以下
「MBT塩」と略称する)を有効成分の1つとす
る薬剤で木材を保存処理する際の、より有効な二
重処理により保存処理方法に関する。 木材は、電柱、家屋の土台や柱などの構築物の
用材として、また紙・パルプの原料であるチツプ
としてきわめて重要な資源である。 このように重要な木材も各種の木材腐朽菌によ
つて腐朽されやすく、また白アリやヒラタキクイ
ムシなどの昆虫に食害されやすいので、これらの
木材腐朽菌や木材加害虫により木材が劣化を受け
ないために完全に保存処理を施しておく必要があ
る。構築材料としての木材は十数年から数十年も
の間使用されることが多く、木材中で保存剤の効
力が長期間にわたつて持続される必要があり、き
わめて高い安定性と低い揮発性が要求される。 このような要求に基づき、従来より角種の無機
あるいは有機化合物を活性成分とする木材用防腐
剤・防虫剤が汎用されている。これらの木材保存
剤としては、銅−クロム−ヒ素系(以下「CCA」
と略称する)、フエノール類−フツ化物系(以下
「PF」と略称する)、硫酸銅、クレオソート油等
の木材保存剤があげられる。これらの木材用保存
剤が汎用されてきた理由としては、これらが木材
防腐・防虫・防蟻剤としてすぐれた効力を有して
いることは言うまでもないが、CCA、PF、硫酸
銅は水溶性であるため、溶剤として有機溶剤を使
用しなければならない場合と異なり、安全で取り
扱いがきわめて簡単であるうえ安価であることに
よるものである。クレオソート油はそれ自体が木
材防腐液であり、溶剤で希釈する必要がない。し
かしながら、これら従来の木材保存剤は前記した
ような長所とともに種々の短所をも有している。
そのうち共通した最大の短所は保健衛生上あるい
は環境汚染防止上好ましくないという懸念が持た
れているという点である。すなわち、CCAはク
ロム、ヒ素などの人体にきわめて有害な重金属を
含有し、保存処理工程における作業者の健康管理
をきわめて厳重に行なわなければならず、また処
理材を廃棄する際にも厳重な注意を必要とする。
PFはフツ化ソーダ、ジニトロフエノール、ジニ
トロ−0−クレゾール等のきわめて有毒性の化合
物がその重要な成分となつており、個々の化合物
について人体に対する悪影響が報告されている。
硫酸銅は劇物に指定されており、またジニトロフ
エノール、ジニトロ−0−クレゾール等とともに
農作物などの植物に対する毒性が著しく大きく、
薬害を起こす。クレオソート油は発ガン性が懸念
されていることもさりながら、特有の臭気及び汚
染があり、これによつて処理された木材は塗料に
よる塗装ができないという欠点がある。 近年、このような人体に有害な化合物の生産又
はこれを用いた製品の製造又は使用は著しく規制
されつつあることから、とくに有害な重金属を含
まないさまざまな毒性の低い木材保存剤が考え出
されているが、これらはいずれも危険性の高い油
溶性薬剤であつたり、安定性に欠けるため長期的
な効果を必要とする木材の保存処理には不適当で
ある等のため実用化されていない。 以上のような理由から、既に防腐・防虫・防蟻
活性が高く、その活性が長期間にわたり持続的に
発揮されるうえ、保健衛生上ならびに環境汚染防
止上問題なく、かつ安全性の高い水溶性の木材保
存剤として、すでにMBT塩を活性成分の1つと
する木材保存剤を提案した。(特開昭54−151102、
特開昭54−151103、特開昭55−108805)この提案
はさらに実用的な試験の継続から、十分に満足で
きるものであることを確認しているが、木材保存
剤の効力はいくら高くても高すぎることはなく、
省資源・省エネルギの見地から、木材に対しより
高い耐久性を付与することを要求されている。 本発明者は、以上のような事情に鑑み、さらに
鋭意研究を重ねた結果、MBT又はMBT塩はPH
8.5以下とくにPH7以下の酸性領域で飛躍的にそ
の防腐・防虫・防蟻活性を高めかつ、その効果が
持続的に発揮することを見出し、第一次処理とし
てMBT塩を含有する水溶性木材保存剤を、加圧
注入、浸漬、拡散、噴霧、塗布などの公知の方法
で木材に処理し、次いで第二次処理として酸性物
質又はその水溶液を同様に、加圧注入、浸漬、拡
散、噴霧、塗布など公知の木材処理法により処理
し、木材の酸性度がPH8.5以下に相当するように
調整することを特徴とする木材の保存処理方法を
完成した。 MBT及びMBT塩はPH8.5以下、とくにPH7以
下の酸性領域でその防腐・防虫・防蟻活性が著し
く高くなりまたその効果の持続期間も著しく延長
されるが、MBTは通常の溶剤には溶解しないの
で、そのままでは商業的に使用することは困難で
ある。またMBT塩は水に溶解してPH9.5〜10の水
溶液となるが、PHを8.5以下に下げようとすると
水に不溶となつて析出してしまう。そこでMBT
塩水溶液に若干の界面活性剤及び有機溶剤等を添
加したうえ酸性物質を添加することによりPH8.5
以下に調整された水性液を得、これを用いて木材
を処理することを試みた。ところがこの方法は、
実験的には良好な結果を得たものの、このように
した得たPH8.5以下の水性液は安定性が充分でな
く、高い防腐・防虫・防蟻効果は必ずしも再現性
よく得られず、商業的には使用し難い。 そこで、先ずPH9.5前後に調整されたMBT塩を
含有する水性の木材保存剤で木材を加圧注入、浸
漬、拡散、噴霧、塗布などの方法により処理した
のち、これに酸を作用させ、被処理材の酸性度を
PH8.5以下、望ましくはPH7以下に相当する値と
なるように調整することにより、被処理木材の耐
久性は単にMBT塩を加圧注入する第一次処理の
みより成る処理方法に比較して数倍の耐久性を付
与できることがわかつた。 第一次処理としてのMBT塩を含有する保存剤
での処理方法及び第2次処理として酸性物質で木
材を処理する方法は、被処理木材のどの程度の深
さにまで活性成分を含浸させたいか、又木材表面
から何cmの深さまでこのPH8.5以下に相当する酸
性度にしたいかによつて決定され、従つてその用
途に応じて必要な耐久年限と経済性の面から、噴
霧、浸漬、拡散、加圧注入などの方法が適宜組み
合わせて採用されるべきであるが、一般に第二次
処理では第一次処理よりもより高度の方法を採用
する必要はない。酸性物質は採用する処理方法の
種類によつてある程度は左右されるが、とくに限
定はされず、第二次処理作業上の取り扱いが容易
なら何でもよい。木材は釘やボルトなど鉄と共に
使用されることが多いので、特に鉄腐食性のない
酸、或いはPH緩衝剤を併用した酸、又、酸化性を
有しない酸が特に望ましい。 このように酸性物質を用いて第二次処理したの
ちの木材はPH8.5以下に相当する酸性度となつて
いる必要があるが、かかる酸性度は、たとえばPH
指示薬の溶液を木材の表面あるいは断面などに噴
霧するなどして塗布し、指示薬の発色によつて確
認することができる。しかし、酸性度の測定につ
いてはこの方法に限らず適宜の方法を用いてもか
まわない。 MBTの水溶性塩とは、MBTのナトリウム塩、
カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩などのアルカリ土金属塩、及び
アミン塩をいう。 以下本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 Na−MBT(MBTとして2%)と亜硫酸ソー
ダ(2%)を水に溶解し、スギ辺材(3×3×60
cm)に加圧注入処理し、ただちに第二次処理とし
て30%リン酸を塗布し、材が乾燥しないようにビ
ニールで包んで2週間放置した。 実施例 2 Na−MBT(MBTとして4%)を水に溶解し、
スギ辺材(3×3×60cm)に加圧注入処理し、注
入後2週間乾燥させたのち第二次処理として1%
スルフアミン酸を加圧注入処理した。 実施例 3 Na−MBT(MBTとして1%)、亜硫酸ソーダ
(1%)及びヒドラジン(0.5%)を含む水溶液を
スギ辺材(3×3×60cm)に加圧注入し、1週間
乾燥させてから第二次処理として亜リン酸10%水
溶液を塗布した。 次いで、上記実施例1〜3の如く処理した各10
本のスギ辺材(と従来法により比較処理したスギ
辺材)を長さの1/2が地上に出るように土中に立
て、3年後に杭の腐朽及び蟻害の程度を観察し
た。その結果、地際部分の被害度の平均値を表−
1に示す。 木材の酸性度は、D.W.リードら:Pulp and
Paper Mag.Canada.、60(5)59(1969)の方法に準
じ、クレゾールレツド0.033gとα−ナフトール
フタレイン0.067gをエタノールの100ml溶液とし
たPH混合指示薬を、処理木材の面に噴霧し、呈色
を確認する方法によつて調べた。この指示薬の酸
性色は淡紅、アルカリ性色は紫であり、PH8.3を
中心として濃紫から淡紫へ変化するものである。
従つて、木材断面が指示薬によつて酸性色すなわ
ち淡紫乃至淡紅であれば、PH8.3以下に相当する
酸性度であることがわかる。
【表】 表−1のように、本発明の方法によつて処理さ
れた木材はきわめて高い耐久性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第一次処理として、2−メルカプトベンゾチ
    アゾールの水溶性塩を含有する水溶性木材保存剤
    で木材を公知の方法により処理し、次いで第二次
    処理として、酸性物質又はその水溶液で木材を処
    理することにより、木材の酸性度がPH8.5以下に
    相当するように調整することを特徴とする木材の
    保存処理方法。
JP14814180A 1980-10-24 1980-10-24 Method of preserving and treating wood Granted JPS5772805A (en)

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JP14814180A JPS5772805A (en) 1980-10-24 1980-10-24 Method of preserving and treating wood

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JP14814180A JPS5772805A (en) 1980-10-24 1980-10-24 Method of preserving and treating wood

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JPS5772805A JPS5772805A (en) 1982-05-07
JPS6340641B2 true JPS6340641B2 (ja) 1988-08-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031907A (ja) * 1983-07-30 1985-02-18 東和木材株式会社 木材の変色防止防虫防かび剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54151103A (en) * 1978-05-19 1979-11-28 Sanyo Wood Preserving Preserving composition for wood

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