JPS634039A - 加工性に優れた高強度極細鋼線用線材 - Google Patents

加工性に優れた高強度極細鋼線用線材

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JPS634039A
JPS634039A JP14634686A JP14634686A JPS634039A JP S634039 A JPS634039 A JP S634039A JP 14634686 A JP14634686 A JP 14634686A JP 14634686 A JP14634686 A JP 14634686A JP S634039 A JPS634039 A JP S634039A
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JP
Japan
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steel wire
strength
wire
wire rod
fine steel
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JP14634686A
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English (en)
Inventor
Toshio Fujita
藤田 利男
Kimio Mine
峰 公雄
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加工性に優れた高強度極細P4腺用線材に関し
、タイヤ、工業用ベルト、耐圧ホース用ワイヤーなどの
ゴム製品の補強材の分野で利用される。
〔従来の技術〕
一般にゴム製品の補強材としての極細鋼線は熱間圧延線
材から冷間伸線と熱処理の繰返しにより最終的に04〜
0.1mm線径に加工され、その後撚り加工機で各種の
スチールコードに撚られる。従来からのスチールコード
製造側からみれば、極細鋼線のため寸法精度面から生産
性が悪く、伸線あるいは撚線工程の真速化が望まれてい
る。
−方スチールコード使用側からすれば、例えばタイヤの
場合、軽量化のため高強度化が要求されており、高速加
工および高強度化は工業的に極めて重要な課題であると
思われろ。
これらに対処する方法として、伸線速度、撚り加工速度
の増大、累積減面率の増加、炭素量を増やした高炭素鋼
の適用等が実施されている。しかしながら、例えば撚秒
加工速度の増大は当然スチールコード素線にかかるねじ
り応力等が増加し断線を招く恐れがあり、累積加工度の
増大や単純に炭素量を増やすことで高強度化は比較的容
易に得られても、加工後の延靭性の劣化は避けられない
従って生産性向上や高強度化のための上記方法;ま必ず
しも有効な結果が得られない状況にあった。
従来、高強度掻細線に関して特開昭52−82621が
開示されているが、これは高強度、高靭性を有する極細
線用過共析鋼線材を指向したもので、C,Si、Mnの
他にCr、 VXNb、 Ti 。
AI、Coが添加されており、オーステナイト結晶粒の
微細化、フェライト地の強靭化、パーライトラメラ−間
隔の微細化を有効に利用しようとするものである。
本発明者らの研究の結果、例えばAIは0.010%以
下でも伸線加工性に有害な角状のAl2O3系酸化物が
認められ、0003%未満に抑える必要のあることを特
開昭52−85016に開示している。T1も同様の酸
化物を形成すると考えられ、またCOは非常に高価であ
るなど、これらの合金元素を添加することには問題があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は上記従来技術の問題点を解決し、合金元
素の添加を減少した安価な加工性に優れた高強度極細鋼
線用線材を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明のこ
の目的は次の2発明によって達成される。
第1発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、重量比にて C:0.70〜095%  Si:0.2〜05%Mn
: 0.4〜0.7%   v: o、o 5〜0.2
0%を含み残余がFeおよび不可避的不純物から成る熱
間圧延高炭素鋼線材であり、冷間伸線と熱処理を繰返し
付与し0.3+w径以下の極細鋼線となすことを特徴と
する加工性に優れた高強度極細鋼線用線材である。
第2発明の要旨とするところは第1発明と同一の基本成
分の他に更にNi:0.1〜0.5%を含有する加工性
に優れた高強度極細#I線用線材である。
本発明者らは伸線加工される高炭素鋼線材の機械的特性
に及ぼすVおよびNiの効果を鋭意研究した結果、冷間
伸線加工後の高強度化と延U性確保には■およびNiの
微量添加が有効であることを見い出した。本発明はこの
知見に基づいてなされたものである。
スチールコードの一般的な製造工程は熱間圧延線材を途
中径に1次伸線し、その後エアーパテンティングあるい
は鉛パテンテイング(以下り、Pと称する)を施し、更
に減面を加える2次伸線により大略0.8〜15111
111の線径とする。
ここで再度り、P  を施し所定の強度に調整しゴムと
の付着性を考慮しためつき工程を経た後3次伸線によっ
て04〜0.1醜径に仕上げる。その後撚り加工を施し
、各種のスチールコードとする。
この工程から明らかな如く高強度を得るには仕上伸線前
のり、P による初期強度と仕上伸線時の加工度が非常
に重要であることが理解される。通常JISに定められ
た成分系を用いて初期強度を高めるにはり、P、条件を
調整することによっである程度可能であるが、大きな強
度上昇は望めない。
本発明はVを0.05〜020%添加し焼入性を向上し
同−L P1条件でもパーライトラメラ−間隔を制御す
ることにより飛躍的に初期強度を上昇し、更に必要によ
り111線加工後の延靭性確保のためNi:0.10〜
0,50%を複合添加したのである。
次に本発明における成分限定理由について説明する。
Cニ 一般に伸線加工によって強度は上昇するが、Cの増加に
伴っても強度ζよ上昇するので、スチールコード用とし
ては0.70%以上のCを必要とする。
−方、Cが095%を越すと中心偏析が顕著になり、時
として加工性を阻害するする初析セメンタイトを析出し
延性劣化が著しくなる。従ってCは0.70A−0,9
5%に限定した。
Si : Siは脱酸剤として用いる他にフェライト地を強化する
作用を有するが、これらの機能を発揮させるには02%
以上が必要であり、また0、5%を越えても効果が飽和
し増加が期待できないので0.2〜0.5%の範囲に限
定した。
Mn ; Mnは焼入性を確保する上で0.4%以上を必要とする
が、中心偏析を考慮すると低い方が望ましく、また0、
7%を越すと伸線加工性を阻害するのでMnは0.4〜
07%の範囲に限定した。
V: VはC,Nとの親和力が強く炭窒化物生成元素である。
■の含有量とオーステナイト結晶粒度風との関係を第1
図に示したが、■はオーステナイト粒の細粒化に有効で
005%以上で阪7以上の細粒が得られる。同時に焼入
性も向上し、パーライトラメラ−間隔の微細化と均一化
が図られ大きな強度上昇をもたらすが、これらの効果は
0.20%を越えると飽和する。従ってVは005〜0
.20%の範囲に限定した。
上記C,Si、Mn5Vの各限定量をもって本発明の高
強度極細鋼線用線材の基1本成分とするが、更に下記限
定量のN1を含有する場合も本発明の目的をより有効に
達成することができる。その限定理由は次の如くである
Ni : Niはフェライト地の固溶強化を向上する元素で圧延材
あるいはり、P 後には無添加の場合と大差ないが、冷
間伸線加工度を増しても延靭性を損わない作用を有し、
そのためには最低0.1%は必要である。−方05%を
越えても明確な向上効果は認められないので、01〜0
.5%の範囲に限定した。
一般にスチールコード用として0.4m径以下のスチー
ルコード用素線が用いられるが、0.3+w径以下にな
ると安定した加工性を得るのが難しくなるので、本発明
はスチールコード用素線の中でも特に0.3M径以下極
細径用の線材に限定した。
〔実施例〕
高周波溶解炉で溶製した本発明鋼および連続鋳造製の比
較鋼の化学成分を第1表に示した。
第     1     表 1]i 本発明鋼は高周波溶解した100kgfi塊を150m
角の鋼片に熱間鍛造し、これを5.5+naa径の線材
に圧延した。比較鋼には連続鋳造製の55鵬径の5WR
H72A、5WRH82Aおよび5WR387Aを用い
た。
150m角から5,5M径への圧延条件はいずれも同一
条件でステルモア処理を行った。
これらの熱間圧延線材を3段階で0゜25IIIII径
の極細鋼線に仕上げた。すなわち、第1次伸線は2.8
mm径まで伸線しエアーパテンティングを施し、第2次
伸線は1.25a++a径まで行い、その後り、P処理
を行った。このり、P、条件は過熱温度970℃、鉛浴
温度は575℃とした。その後0.25mm径まで湿式
伸線を行った。
0.25m径極細鋼線の機械的性質を第2表に示した。
また0、25m径極細鋼線の強度に対する絞り値の変化
を第2図に、捻回値の変化を第3図に示した。第2図、
および第3図において、炭素含有量に応じて下記の如く
分類して表示した。
・:C=0.70〜0.71% ム: C=0.82〜0.83% 閣: C=0.89〜0.90% これらの結果から明らかな如く、本発明鋼の強度は、0
,7%C材で310kgf/mu2.0.8%C材で3
30〜350kgf/s2.09%C材で約360kg
 f /硼2と比較鋼の5WRH72A、 5WRH8
2Aおよび5WR387Aに比べ大幅に高いレベルにあ
る。更に延靭性の指標となる絞り値および捻回値は比較
鋼と同等あるいはそれ以上の値を示している。また、ス
チールコードとして重要な回転曲げ疲労限も比較鋼より
かなり高いレベルにある。
添加合金の効果についてみると、V単味の添加は強度を
著しく向上させておし、その効果は炭素含有量が少ない
場合により顕著である。これは炭素含有量が増加するこ
と自体焼入性が上がり同一温度でり、P 処理した時、
パーライトラメラ−間隔が小さくなり■の効果が小さく
なると思われろ。
しかし比較鋼に比し強度は高いにもかかわらず延靭性の
劣化は認められず、パーライト組織の均一化が寄与して
いると考えられる。
一方、Niの添加は絞り、捻回値の向上に有効に作用し
、350 kg f /ma2以上の高強度になっても
延靭性は低下せず、回転曲げ疲労限の向上にも有効であ
る。
〔発明の効果〕
本発明の高炭素m線材は、上記実施例からも明らかな如
く、成分時にVおよびNiを限定することにより、極細
m線において、極めて高い強度と優れた延靭性および耐
疲労性を有している。極細m線において、絞抄、捻回値
等の延靭性の優れていることは冷間加工性およびスチー
ルコード撚り加工性の良好なことを示唆しており、強度
およびw4疲労性の高いことはゴム製品の耐久性向上は
勿論、軽量化等が図れるものであり、本発明の線材はス
チールコード用素材として工業的に著効を発揮するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は■含有量とオーステナイト結晶粒度歯との関係
を示す線図、第2図は極細鋼線の引張強さと絞りとの関
係を示す関係図、第3図は極細鋼線の引張強さと捻回値
との関係を示す関係図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にて C:0.70〜0.95%Si:0.2〜0.5%Mn
    :0.4〜0.7%V:0.05〜0.20%を含み残
    余がFeおよび不可避的不純物から成る熱間圧延高炭素
    鋼線材であり、冷間伸線と熱処理を繰返し付与し0.3
    mm径以下の極細鋼線となすことを特徴とする加工性に
    優れた高強度極細鋼線用線材。
  2. (2)重量比にて C:0.70〜095%Si:0.2〜0.5%Mn:
    0.4〜0.7%V:0.05〜0.20%を基本成分
    として含み更にNi:0.1〜0.5%を含有し残余が
    Feおよび不可避的不純物から成る熱間圧延高炭素鋼線
    材であり、冷間伸線と熱処理を繰返し付与し0.3mm
    径以下の極細鋼線となすことを特徴とする加工性に優れ
    た高強度極細鋼線用線材。
JP14634686A 1986-06-23 1986-06-23 加工性に優れた高強度極細鋼線用線材 Pending JPS634039A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04371549A (ja) * 1990-12-28 1992-12-24 Kobe Steel Ltd 高強度高靭性極細鋼線用線材、高強度高靭性極細鋼線、および該極細鋼線を用いた撚り製品、並びに該極細鋼線の製造方法
JPH06336649A (ja) * 1992-11-16 1994-12-06 Kobe Steel Ltd 熱間圧延鋼線材、極細鋼線および撚鋼線、並びに極細鋼線の製造法
US6264759B1 (en) 1998-10-16 2001-07-24 Pohang Iron & Steel Co., Ltd. Wire rods with superior drawability and manufacturing method therefor

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