JPS6339591Y2 - - Google Patents
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- JPS6339591Y2 JPS6339591Y2 JP1983021443U JP2144383U JPS6339591Y2 JP S6339591 Y2 JPS6339591 Y2 JP S6339591Y2 JP 1983021443 U JP1983021443 U JP 1983021443U JP 2144383 U JP2144383 U JP 2144383U JP S6339591 Y2 JPS6339591 Y2 JP S6339591Y2
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Landscapes
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Description
本考案は含水爆薬用合成樹脂フイルム筒に関す
るものである。 ここで言う含水爆薬とは通常スラリー爆薬およ
びエマルジヨン爆薬と呼ばれるもので、かゆ状な
いし膠質状の性状を有するものである。 従来、含水爆薬用包材として、高圧法ポリエチ
レン(以下、LDPEと略す)の単層フイルムや、
二軸延伸ポリエステルフイルムに、LDPEフイル
ムを両面ラミネートしたフイルム、或は、未延伸
ナイロンフイルムに、LDPEフイルムを両面ラミ
ネートしたフイルム(実公昭55−40478)が用い
られているが、何れも種々の問題があり、含水爆
薬用包材として、満足のいくものではない。 LDPEの単層フイルムを用い、含水爆薬を充填
した場合、充填物の内圧によりフイルムが引き伸
ばされて充填後の薬包の直径が充填時の規定寸法
より著しく大きくなり、規定寸法に削孔された発
破孔に装填することが困難である。 二軸延伸ポリエステルフイルムに、LDPEフイ
ルムを両面ラミネートしたフイルムを用い、含水
爆薬を充填した場合は、充填後の薬包の膨張は防
止できるが、雷管挿入口をあけ、雷管を取り付け
る際、雷管挿入口が裂けて、大きくなり、雷管が
抜け落ちてしまう。また、薬包を発破孔に装填す
る際、岩石の鋭角部に接触すると、薬包が破れて
しまい、発破孔の途中に薬包が引掛るなどして装
填が困難となる。 未延伸ナイロンフイルムに、LDPEフイルムを
両面ラミネートしたフイルムを用い、含水爆薬を
充填した場合には、LDPEの単層フイルムと比較
すると、薬包の膨張は小さいが、フイルムの引張
伸度が大きい為含水爆薬充填後、薬包が膨張し、
製品の直径がばらつく。また、含水爆薬を充填す
る際、例えば縦型自動充填結紮機により、ラミネ
ートフイルムの端部を重ね合わせ、熱風シーラー
により、重ね合わせ部をヒートシールし、形成さ
れたフイルム筒に含水爆薬を自動充填し、自動的
に結紮部をつくる方式を用いるが、熱風シールし
た重ね合わせ部が伸縮し、薬包に「そり」が発生
してしまう。また、長さの長い薬包を発破孔に装
填する際、フイルムの「こし」が不足している
為、薬包の一端を持つた場合、他の一端が垂れ下
がつてしまい装填がしにくい。 更に、含水爆薬を誤つて落下させてしまつた場
合に、破裂してしまうという欠点がある。 本考案者は、含水爆薬の包装素材につき鋭意研
究したところ、含水爆薬入り薬包を使用する場
合、第3図に示すように雷管挿入口7をあけ、雷
管8を挿入し、脚線9を巻いて雷管を取り付ける
が、フイルムの引裂強度が弱いと雷管挿入口が裂
けて大きくなり、雷管が抜け落ちてしまうことが
明らかとなつた。また、薬包を発破孔に装填する
際、フイルムの引裂強度が弱いと、岩石の鋭角部
に接触すると薬包が破れてしまい、発破孔の途中
に薬包が引掛るなどして装填が困難となる。これ
らの特性を満足する為には、適度の引裂強度が必
要であることが解明された。 また、含水爆薬を充填後、内容物として起泡剤
やガス発生剤が入つている為、含水爆薬が膨張
し、その際、フイルムの引張強度が弱く、引張伸
度が大きいと薬包が膨張し、製品の直径がばらつ
く。薬包の膨張が大きい場合には、規定寸法に削
孔された発破孔に薬包を装填することが困難とな
る。この特性を満足する為には、引張強度が適度
に強く、かつ引張伸度が小さいことが必要である
ことが解明された。 また長さの長い薬包を発破孔に装填する際に、
装填を容易にするためには、フイルムに適度のこ
しが必要であることが解明された。 また、含水爆薬を誤つて落下させてしまつた場
合にも、破袋しないことが必要であり、適度の落
下破袋強度が必要であることが解明された。 本考案品は、以上の必要な特性を全て満足し、
従来品の欠点を全て解決した含水爆薬用合成樹脂
フイルム筒である。 即ち、本考案は、厚さ12〜50μの二軸延伸ナイ
ロンフイルムの両面が、厚さ15〜50μのL−
LDPEフイルムで積層され、かつ、積層フイルム
がJIS−P−8116エルメンドルフ法にて引裂強度
50g・cm/cm以上、JIS−Z−1707にて引張強度
4.5Kg/15mm幅以上、JIS−Z−1707にて引張伸度
200%以下であり、積層フイルムの端部が重ね合
わされ、筒状に形成されていることを特徴とする
含水爆薬用合成樹脂フイルム筒に関するものであ
る。 本考案における二軸延伸ナイロンフイルムと
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイ
ロン11、ナイロン12、ナイロン610等を原料とし、
T−ダイ法またはチユーブラー法で成膜した未延
伸ナイロンフイルムを縦、横2方向にそれぞれ延
伸倍率2.0〜6.0倍に延伸してフイルムに、面配向
を与え、更に緊張下で熱処理を行つて結晶化させ
たフイルムであり、JIS−Z−1707にて引張伸度
150%以下、JIS−P−8116エルメンドルフ法にて
引裂強度30g・cm/cm以下であり、原料としては
ナイロン6、ナイロン66が好ましい。 本考案におけるL−LDPEフイルムとは、例え
ば、米国特許4076698号に示されるような樹脂フ
イルムであり、エチレンと炭素数3〜10のα−オ
レフインとを低圧法により、共重合させて得られ
る線状低密度ポリエチレン(Linear Low
Density Polyethylene)を意味し、エチレンの
コモノマーとしてのα−オレフインは、共重合体
中1〜20wt%であるのが好ましい。メルトイン
デツクスは0.1〜20g/10min、密度は0.910〜
0.940g/cm3が好ましい。 二軸延伸ナイロンフイルムの厚さは、12〜
50μ:両面に積層されるL−LDPEフイルムの厚
さは15〜50μが適当で、充填薬量(薬包の断面積
×薬包の長さ×含水爆薬の比重)によつて適宜フ
イルムの厚さをこの範囲内で調節する。フイルム
の厚さがこの範囲外であると、引裂強度、引張強
度、引張伸度の物性を満足しないばかりか、含水
爆薬を充填する際、縦型自動充填結紮機により、
フイルムの端部を重ね合わせ、熱風シーラーによ
るヒートシールが不可能となり、適当でない。 更に積層フイルムの物性についても、JIS−P
−8116エルメンドルフ法にて引裂強度50g・cm/
cm以上、JIS−Z−1707にて引張強度4.5Kg/15mm
幅以上、JIS−Z−1707にて引張伸度200%以下で
あることが不可欠である。引裂強度が50g・cm/
cm未満であると、雷管保持性が不良となり、雷管
を薬包に取り付ける際、雷管が抜け落ちてしま
う。また、薬包を発破孔に装填する際に、岩石の
鋭角部に接触すると薬包が破れ発破孔の途中に薬
包が引掛るなどして装填が困難となり適当でな
い。 引張強度が4.5Kg/15mm幅未満、引張伸度が200
%を越えると、含水爆薬を充填後、薬包が膨張
し、薬包の直径がばらつく。薬包の膨張が大きい
場合には、発破孔に装填することが困難となり適
当でない。また、引張強度が4.5Kg/15mm幅未満
であると、落下破袋強度が不良となり適当でな
い。 以下、本考案を図面に基づき、詳細に説明す
る。一例として、厚さ15μの二軸延伸ナイロンフ
イルム1の両面に厚さ30μのL−LDPEフイルム
2をラミネートした全厚み75μの三層フイルムを
合成樹脂フイルム筒の素材として使用する。(第
1図参照) 含水爆薬を充填する際は、手動式でも連続的で
も良いが、特に縦型自動充填結紮機、例えば、旭
化成工業株式会社製ADP(商品名)を利用して、
ラミネートフイルムの端部を重ね合わせ、熱風シ
ーラーにより重ね合わせ部3を形成し、筒状に形
成されたフイルム筒に含水爆薬4を自動充填し
(第2図参照)、同時に結紮部5をつくると完成さ
れた薬包6となる。(第3図参照) 二軸延伸ナイロンフイルムの片側、或は両側に
塩化ビニリデンをコートした後に、両面をL−
LDPEフイルムで積層したフイルムを素材として
利用することも可能である。本考案フイルムとし
ての引裂強度、引張強度、引張伸度はそのまま保
持され、かつ、水蒸気透過率やガスバリヤー性が
著しく改良され、内容物の蒸散に伴う、薬包の重
量変化及び組成変化を防止することが可能とな
る。 フイルムの積層法としては、共押出法、ドライ
ラミネート法、押出ラミネート法の何れも利用で
きるが、ドライラミネート法が好ましい。 各種構成の積層フイルムにつき、評価した結果
を表−1に示す。
るものである。 ここで言う含水爆薬とは通常スラリー爆薬およ
びエマルジヨン爆薬と呼ばれるもので、かゆ状な
いし膠質状の性状を有するものである。 従来、含水爆薬用包材として、高圧法ポリエチ
レン(以下、LDPEと略す)の単層フイルムや、
二軸延伸ポリエステルフイルムに、LDPEフイル
ムを両面ラミネートしたフイルム、或は、未延伸
ナイロンフイルムに、LDPEフイルムを両面ラミ
ネートしたフイルム(実公昭55−40478)が用い
られているが、何れも種々の問題があり、含水爆
薬用包材として、満足のいくものではない。 LDPEの単層フイルムを用い、含水爆薬を充填
した場合、充填物の内圧によりフイルムが引き伸
ばされて充填後の薬包の直径が充填時の規定寸法
より著しく大きくなり、規定寸法に削孔された発
破孔に装填することが困難である。 二軸延伸ポリエステルフイルムに、LDPEフイ
ルムを両面ラミネートしたフイルムを用い、含水
爆薬を充填した場合は、充填後の薬包の膨張は防
止できるが、雷管挿入口をあけ、雷管を取り付け
る際、雷管挿入口が裂けて、大きくなり、雷管が
抜け落ちてしまう。また、薬包を発破孔に装填す
る際、岩石の鋭角部に接触すると、薬包が破れて
しまい、発破孔の途中に薬包が引掛るなどして装
填が困難となる。 未延伸ナイロンフイルムに、LDPEフイルムを
両面ラミネートしたフイルムを用い、含水爆薬を
充填した場合には、LDPEの単層フイルムと比較
すると、薬包の膨張は小さいが、フイルムの引張
伸度が大きい為含水爆薬充填後、薬包が膨張し、
製品の直径がばらつく。また、含水爆薬を充填す
る際、例えば縦型自動充填結紮機により、ラミネ
ートフイルムの端部を重ね合わせ、熱風シーラー
により、重ね合わせ部をヒートシールし、形成さ
れたフイルム筒に含水爆薬を自動充填し、自動的
に結紮部をつくる方式を用いるが、熱風シールし
た重ね合わせ部が伸縮し、薬包に「そり」が発生
してしまう。また、長さの長い薬包を発破孔に装
填する際、フイルムの「こし」が不足している
為、薬包の一端を持つた場合、他の一端が垂れ下
がつてしまい装填がしにくい。 更に、含水爆薬を誤つて落下させてしまつた場
合に、破裂してしまうという欠点がある。 本考案者は、含水爆薬の包装素材につき鋭意研
究したところ、含水爆薬入り薬包を使用する場
合、第3図に示すように雷管挿入口7をあけ、雷
管8を挿入し、脚線9を巻いて雷管を取り付ける
が、フイルムの引裂強度が弱いと雷管挿入口が裂
けて大きくなり、雷管が抜け落ちてしまうことが
明らかとなつた。また、薬包を発破孔に装填する
際、フイルムの引裂強度が弱いと、岩石の鋭角部
に接触すると薬包が破れてしまい、発破孔の途中
に薬包が引掛るなどして装填が困難となる。これ
らの特性を満足する為には、適度の引裂強度が必
要であることが解明された。 また、含水爆薬を充填後、内容物として起泡剤
やガス発生剤が入つている為、含水爆薬が膨張
し、その際、フイルムの引張強度が弱く、引張伸
度が大きいと薬包が膨張し、製品の直径がばらつ
く。薬包の膨張が大きい場合には、規定寸法に削
孔された発破孔に薬包を装填することが困難とな
る。この特性を満足する為には、引張強度が適度
に強く、かつ引張伸度が小さいことが必要である
ことが解明された。 また長さの長い薬包を発破孔に装填する際に、
装填を容易にするためには、フイルムに適度のこ
しが必要であることが解明された。 また、含水爆薬を誤つて落下させてしまつた場
合にも、破袋しないことが必要であり、適度の落
下破袋強度が必要であることが解明された。 本考案品は、以上の必要な特性を全て満足し、
従来品の欠点を全て解決した含水爆薬用合成樹脂
フイルム筒である。 即ち、本考案は、厚さ12〜50μの二軸延伸ナイ
ロンフイルムの両面が、厚さ15〜50μのL−
LDPEフイルムで積層され、かつ、積層フイルム
がJIS−P−8116エルメンドルフ法にて引裂強度
50g・cm/cm以上、JIS−Z−1707にて引張強度
4.5Kg/15mm幅以上、JIS−Z−1707にて引張伸度
200%以下であり、積層フイルムの端部が重ね合
わされ、筒状に形成されていることを特徴とする
含水爆薬用合成樹脂フイルム筒に関するものであ
る。 本考案における二軸延伸ナイロンフイルムと
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイ
ロン11、ナイロン12、ナイロン610等を原料とし、
T−ダイ法またはチユーブラー法で成膜した未延
伸ナイロンフイルムを縦、横2方向にそれぞれ延
伸倍率2.0〜6.0倍に延伸してフイルムに、面配向
を与え、更に緊張下で熱処理を行つて結晶化させ
たフイルムであり、JIS−Z−1707にて引張伸度
150%以下、JIS−P−8116エルメンドルフ法にて
引裂強度30g・cm/cm以下であり、原料としては
ナイロン6、ナイロン66が好ましい。 本考案におけるL−LDPEフイルムとは、例え
ば、米国特許4076698号に示されるような樹脂フ
イルムであり、エチレンと炭素数3〜10のα−オ
レフインとを低圧法により、共重合させて得られ
る線状低密度ポリエチレン(Linear Low
Density Polyethylene)を意味し、エチレンの
コモノマーとしてのα−オレフインは、共重合体
中1〜20wt%であるのが好ましい。メルトイン
デツクスは0.1〜20g/10min、密度は0.910〜
0.940g/cm3が好ましい。 二軸延伸ナイロンフイルムの厚さは、12〜
50μ:両面に積層されるL−LDPEフイルムの厚
さは15〜50μが適当で、充填薬量(薬包の断面積
×薬包の長さ×含水爆薬の比重)によつて適宜フ
イルムの厚さをこの範囲内で調節する。フイルム
の厚さがこの範囲外であると、引裂強度、引張強
度、引張伸度の物性を満足しないばかりか、含水
爆薬を充填する際、縦型自動充填結紮機により、
フイルムの端部を重ね合わせ、熱風シーラーによ
るヒートシールが不可能となり、適当でない。 更に積層フイルムの物性についても、JIS−P
−8116エルメンドルフ法にて引裂強度50g・cm/
cm以上、JIS−Z−1707にて引張強度4.5Kg/15mm
幅以上、JIS−Z−1707にて引張伸度200%以下で
あることが不可欠である。引裂強度が50g・cm/
cm未満であると、雷管保持性が不良となり、雷管
を薬包に取り付ける際、雷管が抜け落ちてしま
う。また、薬包を発破孔に装填する際に、岩石の
鋭角部に接触すると薬包が破れ発破孔の途中に薬
包が引掛るなどして装填が困難となり適当でな
い。 引張強度が4.5Kg/15mm幅未満、引張伸度が200
%を越えると、含水爆薬を充填後、薬包が膨張
し、薬包の直径がばらつく。薬包の膨張が大きい
場合には、発破孔に装填することが困難となり適
当でない。また、引張強度が4.5Kg/15mm幅未満
であると、落下破袋強度が不良となり適当でな
い。 以下、本考案を図面に基づき、詳細に説明す
る。一例として、厚さ15μの二軸延伸ナイロンフ
イルム1の両面に厚さ30μのL−LDPEフイルム
2をラミネートした全厚み75μの三層フイルムを
合成樹脂フイルム筒の素材として使用する。(第
1図参照) 含水爆薬を充填する際は、手動式でも連続的で
も良いが、特に縦型自動充填結紮機、例えば、旭
化成工業株式会社製ADP(商品名)を利用して、
ラミネートフイルムの端部を重ね合わせ、熱風シ
ーラーにより重ね合わせ部3を形成し、筒状に形
成されたフイルム筒に含水爆薬4を自動充填し
(第2図参照)、同時に結紮部5をつくると完成さ
れた薬包6となる。(第3図参照) 二軸延伸ナイロンフイルムの片側、或は両側に
塩化ビニリデンをコートした後に、両面をL−
LDPEフイルムで積層したフイルムを素材として
利用することも可能である。本考案フイルムとし
ての引裂強度、引張強度、引張伸度はそのまま保
持され、かつ、水蒸気透過率やガスバリヤー性が
著しく改良され、内容物の蒸散に伴う、薬包の重
量変化及び組成変化を防止することが可能とな
る。 フイルムの積層法としては、共押出法、ドライ
ラミネート法、押出ラミネート法の何れも利用で
きるが、ドライラミネート法が好ましい。 各種構成の積層フイルムにつき、評価した結果
を表−1に示す。
【表】
【表】
【表】
上記実験例によれば、
比較例1,2は引裂強度及び引張強度が弱く、
雷管保持性及び落下破袋強度が劣り不適性であ
る。 比較例3は引裂強度が強く、雷管保持性は良好
であるが、引張強度が弱く、引張伸度が大きい
為、落下破袋強度が劣り、膨張率も大きくまた、
こしもなく、不適性である。 比較例4,5,6,7は引裂強度及び引張強度
が弱く、雷管保持性及び落下破袋強度が劣り不適
性である。 比較例8は引裂強度が強く、雷管保持性は良好
であるが、引張強度が弱く、引張伸度が大きい
為、落下破袋強度が劣り、膨張率も大きく不適性
である。 本考案による実施例は、引裂強度が強く、雷管
保持性が良好であり、雷管が抜け落ちてしまうこ
とがない。また、引張強度が強く、落下破袋強度
が良好であり、引張伸度が小さく、膨張率も小さ
かつた。従つて、薬包の直径がバラつかず一定と
なり、また、薬包のそりがなく、フイルムに「こ
し」がある為、発破孔への装填が極めてスムーズ
となり、作業性が向上した。また、含水爆薬を誤
つて落下させても、破袋してしまうというような
ことはなくなり、安定性が著しく増加した。 以上、説明したように、本考案品は含水爆薬包
を使用するに際し、従来品のような欠点がまつた
くなく作業能率が高まると共に、極めて安全に取
扱うことができるフイルム筒である。
雷管保持性及び落下破袋強度が劣り不適性であ
る。 比較例3は引裂強度が強く、雷管保持性は良好
であるが、引張強度が弱く、引張伸度が大きい
為、落下破袋強度が劣り、膨張率も大きくまた、
こしもなく、不適性である。 比較例4,5,6,7は引裂強度及び引張強度
が弱く、雷管保持性及び落下破袋強度が劣り不適
性である。 比較例8は引裂強度が強く、雷管保持性は良好
であるが、引張強度が弱く、引張伸度が大きい
為、落下破袋強度が劣り、膨張率も大きく不適性
である。 本考案による実施例は、引裂強度が強く、雷管
保持性が良好であり、雷管が抜け落ちてしまうこ
とがない。また、引張強度が強く、落下破袋強度
が良好であり、引張伸度が小さく、膨張率も小さ
かつた。従つて、薬包の直径がバラつかず一定と
なり、また、薬包のそりがなく、フイルムに「こ
し」がある為、発破孔への装填が極めてスムーズ
となり、作業性が向上した。また、含水爆薬を誤
つて落下させても、破袋してしまうというような
ことはなくなり、安定性が著しく増加した。 以上、説明したように、本考案品は含水爆薬包
を使用するに際し、従来品のような欠点がまつた
くなく作業能率が高まると共に、極めて安全に取
扱うことができるフイルム筒である。
第1図は、本考案に使用される3層フイルムの
拡大断面図。第2図は、本考案フイルム筒を使用
した含水爆薬包の一例の横断面図。第3図は、一
部縦断面を示した本考案フイルム筒を使用した含
水爆薬包の使用説明図である。 1……二軸延伸ナイロンフイルム、2……L−
LDPEフイルム、3……重ね合わせ部、4……含
水爆薬、5……結紮部、6……薬包、7……雷管
挿入口、8……雷管、9……脚線。
拡大断面図。第2図は、本考案フイルム筒を使用
した含水爆薬包の一例の横断面図。第3図は、一
部縦断面を示した本考案フイルム筒を使用した含
水爆薬包の使用説明図である。 1……二軸延伸ナイロンフイルム、2……L−
LDPEフイルム、3……重ね合わせ部、4……含
水爆薬、5……結紮部、6……薬包、7……雷管
挿入口、8……雷管、9……脚線。
Claims (1)
- 厚さ12〜50μの二軸延伸ナイロンフイルムの両
面が、厚さ15〜50μのL−LDPEフイルムで積層
され、かつ、積層フイルムがJIS−P−8116エル
メンドルフ法にて引裂強度50g・cm/cm以上、
JIS−Z−1707にて引張強度4.5Kg/15mm幅以上、
JIS−Z−1707にて引張伸度200%以下であり、積
層フイルムの端部が重ね合わされ、筒状に形成さ
れていることを特徴とする含水爆薬用合成樹脂フ
イルム筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144383U JPS59130999U (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | 合成樹脂フイルム筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144383U JPS59130999U (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | 合成樹脂フイルム筒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59130999U JPS59130999U (ja) | 1984-09-03 |
JPS6339591Y2 true JPS6339591Y2 (ja) | 1988-10-18 |
Family
ID=30152564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2144383U Granted JPS59130999U (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | 合成樹脂フイルム筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59130999U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4686125A (en) * | 1984-09-28 | 1987-08-11 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Film laminate for sterile flexible containers |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5354541U (ja) * | 1976-10-12 | 1978-05-10 | ||
JPS5540478U (ja) * | 1978-09-08 | 1980-03-15 |
-
1983
- 1983-02-18 JP JP2144383U patent/JPS59130999U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5354541U (ja) * | 1976-10-12 | 1978-05-10 | ||
JPS5540478U (ja) * | 1978-09-08 | 1980-03-15 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59130999U (ja) | 1984-09-03 |
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