JPS6339407A - 難着雪リング装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は送電線の難着雪リング装着装置に関する。

冬季に送電線に付着する雪は、場合によって送電線を切
断し、送電用鉄塔の倒壊を招く恐れがあるため着雪予防
策を講じる必要があり、その１つに既設の電線に難着雪
リングを装着するという技術がある。本発明は電線にこ
のリングを嵌める装置に関する。

（従来技術） 第５図の（イ）のように電線の一部に付着した雪は、（
ロ）、（ハ）、（ニ）という順に、電線を構成する撚線
の溝に沿って回転しながら電線を走り、（ホ）のような
筒雪を形成するに至る。そこで電線に一定間隔で適当な
リングを装着すれば、イ」着した雪は撚線の溝に沿った
回転移動ができなくなり、筒雪を形成するには至らない
。このようなリングを難着雪リングと称している。

ところで、電線にこのような難着雪リングを装着するに
は、手作業で装着する方法と、自走式装着機で装着する
方法とがある。

手作業で難着雪リングを装着するには、第６図に示すよ
うに、送電線５１に入車５０を掛け１作業者がこれに乗
って、第７図に示すようなプラスチック製の難着雪リン
グを一個ずつ第８図に示すような工具の把手部分５３を
握ってはその爪先部分５４でリングをかしめるというよ
うなことを行なっている。

また自走式装着機で難着雪リングを装着するには、第９
図に示すように送電線５１にリング自動装着機５５を取
付け、この自動装着機５５を空気によって自走させてリ
ングを自動装着させるようになっている。この自動装着
機５５を自走させる空気は、鉄塔の根元に置いたエアー
コンプレッサ５６からエアホースを介して導かれる。

（発明が解決すべき問題点） 上記のような手作業で難着雪リングを装着する方法では
、装着リングの数が多く、例えば鉄塔間隔３００ｍの場
合、ここに約ｔ、ｏｏｏ個のリングをとりつけねばなら
ず、これを局日で装着しているのが現状であり、作業員
の手の筋肉疲労が甚しく、３日間の連続作業は不可能で
ある。

また、自走式装着機で難着雪リングを装着する方法では
、リング装着済の所を逆走して戻れないため、エアーホ
ースは走り着いた次の鉄塔よりたぐり寄せたり、あるい
はまた、コンプレッサを移動してホースを再接続しなけ
ればならない等段取りに時間を費すという欠点があった
。

従来技術における１−記欠点を解消するのが本発明の目
的であり、軽敬でコンパクトなハンディタイプの難着雪
リング装着装置を提供するのが本発明の目的である。

（問題点を解決するための手段） 本発明によれば、上記目的は、既設の送電線に難着雪リ
ングを装着するための装置であって、モータを付勢する
ための電源として電池を内蔵し、複数個のリングを収納
したカセットを挿入してリング装着開始スイー、チをオ
ンするごとに前記複数個の難着雪リングを一個ずつ前記
モータによって駆動されるリング嵌合手段によって送電
線に嵌合するようにしたことを特徴とする難着雪リング
装着装置によって達成される。

（実施例） 以下図面を参照して本発明による難着雪リング装着装置
の実施例を説明する。第１図には本発明による難着雪リ
ング装着装置の外観を、第２図にはその内部構造を、第
３図にはその電気回路を示している。

第１図を参照すると、本発明による難着雪リング装着装
置の全体の機構が頂部に運搬用把手３０を有するカバン
形ケース内に収納されている。ケースのＡ面は監視図、
操作面であって、Ａ面には装置を架線にひっかけてぶら
さげるための開口３１、装置を架線上で移動させるため
の把手３２）電源スィッチ３３、装置をリング装着点ま
で移動させたときにリング装着を始動させるためのリン
グ装着始動用押釦スイッチ３４、その他の制御用部品（
図示せず）が設けられている。またＢ面は、多数のリン
グを収容したカセット収納部３５、および電源バッテリ
を収納したバッテリ収納部３６が設けられている。

次に第２図を参照すると、架線１の上をコロ２が２個、
架線の延伸方向に移動できるよう各々の軸２′を介して
フレーム３に設けられており、フレーム３には縦フレー
ム４が固定されている。縦フレーム４にはライナ５を介
してモータ板６が固定され、カラー付軸受１２を介して
上下に滑動可能なスライド板９が取付けられており、そ
のスライド板９には軸１９を中心に回動自在な左右一対
の爪１４．１５が取付けられている。爪１４．１５はス
プリング１８で常時下方に付勢され、それぞれの爪先１
４′、１５′が開いた状態にされている。これら一対の
爪先１４′、１５′でリングの嵌込みを行なうようにな
っている。

このため、爪１４．１５の位置はカセット２６の中に収
納されているリング２５がバネ２７によって送り出され
ている位置に待ちかまえているようになっている。また
１６．１７は爪１４．１５を内方に押込む力を爪の背後
より爪１４．１５に伝えるためのローラで、その力はそ
れぞれ偏心カム２０．２１より伝えられる。

一方、スライド板９は、上記したように固定されたガイ
ド用の軸受１２にガイドされて上下に滑動可能であり、
その上下動はモータ８の先端に取付けられた偏心カム１
０がスライド板９に固定されたローラピン１１を押上げ
ることによって行なう。１３は４個の軸受１２を支持す
るための支持板である。

７は、爪１４．１５でリング２５を嵌めるための動力源
としてのモータであって、モータ７が回転すると、カム
２０は第２図（イ）の倒立面図でみて左回動し、カム２
１は右回動するように、モータ７の駆動力を軸２２．２
３等により傘歯車を介してカム２ｏ、２１に伝達してい
る。

２４は上記モータ７．８を付勢するための電源用バッテ
リあって、好ましくは予備用も含めて２個の八ツテリを
ケース２８の底部に設けたバテリ収納部３６（第１図）
に収納し、装置全体の重心を下げる働きもさせている。

なおリングを収納するカセット２８は、第４図に示すよ
うに複数個のリング２５を２列にして各列のリング２５
をスプリング２７で爪１４．１５の方に付勢している。

カセット２６は第１図で示すカセット収納部３５に挿入
されている。このようにリングを２列に配列すると、片
側を使用後、差替えて反対側も使用することができる。

次にこのように構成した本発明の難着雪リング装着装置
の動作を主に第２図を参照して説明する。

作業員は第６図に示したような入車５０に乗り、リング
を収納したカセットを挿入した本発明の難着雪リング装
着装置本体を架線に掛け、装置の電源スィッチ３３（第
１図、第３図）を入れ、把手３２（第１図）により所望
の位置まで移動させ、次にリング装着の始動用押釦３４
（第１図、第３図）を押しリング装着の指示を与える。

それによって、まずモータ８が回転し、カム１０がロー
ラピン１１を押上げる。それによってスライド板９が上
昇し、爪１４．１５が上がり、リングカセット２６の第
１図（ロ）でみて最左端のリング２５が爪１４．１５に
よって持ち上げられる。このとき爪１４．１５は第１図
（イ）でＡの位置まで一ヒがる。この位置に達すると図
示せぬ位置検出スイッチ（第３図のＬＳＩ　）が作動さ
れてモータ７が回り、カム２０．２１によってそれぞれ
ローラ１６．１７を内方の押圧するのでローラ１６．１
７の位置はＡ＋Ｂ＋Ｃと移動し、それに従って爪先１４
′、１５′がリングの先端を嵌めるように回動する。こ
のようにして、電線１にリング２５が嵌められる。この
後もカム２１．２１．１０は回動を続けて爪１４．１５
、およびスライド板９を初めの位置に戻し、図示しない
位置検出スイッチ（第３図のＬＳ２　）によってモータ
の電源がオフされ、作業員は装置を次のリング装着位置
まで装置を移動させ、そこで上記動作を繰返す。

第３図は、第２図に示した装置の動力源であるモータ７
．８を駆動するための電気回路である。

図で電源用バッテリ２４は、例えばニッケルカドミウム
電池あって、バッテリ２４の存在を示す第１の電源表示
灯Ｌｌがバッテリ２４の端子間に直接接続されている。

モータ８は、電源スィッチ３３およびリング装着始動用
押釦スイッチ３４を介して、バッテリ２４に接続され、
モータ７は、スライド板９が上昇し切った位置でオンさ
れる第１のリミットスイッチＬＳＩを介してモータ８に
並列に接続されている。電源スィッチ３３の投入を表示
するための第２の電源表示灯Ｌ２が電源スィッチ３３を
介してバッテリ２４の端子間に接続されている。Ｔはタ
イマ、ＴｃはタイマＴの常開接点、Ｘは自己保持用リレ
ー、ＸｃはりＬ／−Ｘの常開接点、ＬＳ２はカム２０．
２１がリング２５の爪先を互いに嵌合させ終って初期位
置まで戻った位置でオフされる第２のリミットスイッチ
である。上記したように先ず電源スィッチ３３が投入さ
れ、次いでリング装着始動用押釦スイッチ３４が押され
ると、モータ８は直ちに駆動され、回転を開始する。そ
れと同時にリレーＸが励磁されてその常開接点Ｘｃを閉
じ、同時にタイマＴもまた作動されてその常開接Ｔｃを
閉じるので、リレーＸはその接点ＸｃおよびタイマＴの
接点Ｔｃを介して自己保持される。この時点ではカム２
０．２１がまだその初期位置にあり、第２のリミットス
イッチＬＳ２はオフ状態にある。このようにしてスライ
ド板９が上昇を開始すると、第２のリミットスイッチＬ
Ｓ２はオンされ、その後タイマＴは設定時間を経過して
その接点Ｔｃを開くが、第２のリミットスイッチＬＳ２
がオンされているのでリレー又は自己保持を続け、モー
タ８を駆動し続け、スライド板９をさらに上昇させ、上
昇し切った位置で第１のリミットスイッチＬＳＩがオン
される。第１のリミットスイッチＬＳＩのターンオンに
よってモータ７が始動され、カム２０．２１が回動して
ローラ１Ｂ、１７をそれぞれ内方に押圧し、爪先１４’
、１５’がリング２５の先端を嵌合させることは既に述
べた通りである。カム２０．２１がさらに回動して初期
位置に戻ると第２のリミットスイッチＬＳ２がオフされ
、リレーＸが除勢されてその接点Ｘｃを開くのでモータ
７．８ともに停止される。

（発明の効果） 本発明によれば、上記したように電源を電池としたモー
タによって、難着雪リング装着装置を携帯用にまとめ、
軽量コンパクトなタイプとしたため事前準備も簡単であ
り、困難な手作業から解放されたリング装着作業が可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による難着雪リング装着装置の全体を示
す斜視図、第２図はその内部構造を示す図であって（イ
）は倒立面図、（ロ）は立面図、第３図はその電気回路
を示すブロック図、第４図はそのリング収納カセットを
示す分解斜視図、第５図は雪筒形成に至る過程を示す説
明図、第６図は従来の手作業によるリング装着作業を説
明するための図、第７図は難着雪リングを示す斜視図、
第８図は手作業によるリング装着をするための工具を示
す図、第９図は従来の自走車によるリング装着作業を説
明するための図である。 （符号の説明） １　、、、、送電線の架線、７−８　、、、、モータ、
９　、、、、スライド板、１４・１５．、、、一対の爪
、１４′−１５’　、、、、一対の爪、 ２０會２１．、、、一対のカム、２４．、、、電池、２
５、、、、難着雪リング、 ２８、、、、リング収納カセット、 ３Ｂ、、、、リング装着開始スイッチ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）既設の送電線に難着雪リングを装着するための装
   置であって、モータを付勢するための電源として電池を
   内蔵し、複数個のリングを収納したカセットを挿入して
   リング装着開始スイッチをオンするごとに前記複数個の
   難着雪リングを一個ずつ前記モータによって駆動される
   リング嵌合手段によって送電線に嵌合するようにしたこ
   とを特徴とする難着雪リング装着装置。
2. （２）特許請求の範囲第１項の記載において、前記電池
   を電源とする第１と第２のモータが設けられ、第１のモ
   ータは前記リング装着開始スイッチのオンに応答して前
   記リング嵌合手段を前記複数個のリングのうちの最先端
   のものに隣接する位置まで移動させ、前記第２のモータ
   は前記リング嵌合手段を作動して前記最先端のリングを
   送電線に嵌合させるよう構成したことをする特徴とする
   難着雪リング装着装置。
3. （３）特許請求の範囲第２項の記載において、前記前記
   リング嵌合手段は、対向する爪先を有する一対の爪と、
   該一対の爪を担持して上下方向に移動可能なスライド板
   と、作動されると前記一対の爪に作用してその爪先をた
   がいに近づける方向に押圧する一対のカムとを含み、前
   記第１のモータは、前記リング装着開始スイッチのオン
   に応答して前記スライド板を上昇させて前記一対の爪を
   前記最先端のリングに隣接させ、前記第２のモータは前
   記一対の爪が前記最先端のリングに隣接したことに応答
   して前記一対のカムを作動させて前記前記一対の爪の爪
   先をたがいに近づける方向に押圧して前記最先端のリン
   グを送電線に嵌合させるよう構成したことを特徴とする
   難着雪リング装着装置。