JPS6338756B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は飲料自動販売機における原料自動供
給抽出装置に関するものである。

［従来の技術］ 飲料自動販売機あるいは抽出機として、１回の
使用分量ずつ包袋に密封した粉末コーヒや、紅
茶、緑茶等の抽出材料を出し、これに熱湯を加え
て成分を抽出するものとして実公昭59−9353号公
報に記載のものがある。

このものはフイルタ付きのコーヒ抽出器、およ
び販売動作ごとにフイルタ上に残留するコーヒか
すをかす排出通路へ掻き落すスクレーパを備えた
フレツシユブリユー式コーヒ自動販売機におい
て、前記かす排出通路の出口側に位置して通常時
はかす排出通路の側方へ後退待機させておきコー
ヒ抽出器の洗浄に際してのみかす排出通路に臨む
ように引き出して洗浄排水を受ける排水受皿を設
置するとともに、該受皿を、かす回収容器とは別
の排水回収容器へ連通してなることを特徴とする
フレツシユブリユー式コーヒ自動販売機における
洗浄水回収装置である。

［発明が解決しようとする問題点］ ところがこの従来技術はコーヒかすが抽出器に
付着するため、このかすを洗浄するためのもの
で、フイルタ洗浄用の水が多く必要である等の第
１の問題点がある。

また、機内に設置したフイルタであるため個別
の容器に過孔を明けたものと異なり、粉末原料
容器内で原料が湿気てしまつたり大型の粉末原料
容器自体の異臭が付着してしまう等の第２の問題
がある。

また、実公昭39−16524号公報に示されるもの
もある。

このものは２枚の過可能なパツキングペーパ
ー２，２内に一定間隔毎にコーヒ粉末３を充填し
この上部にガイド５に沿つて上下する熱湯注入筒
４を設計し、その下部にカツプ６をおいたコーヒ
自動販売装置である。

しかし、この従来技術は飲用コーヒ原料が過
可能なパツキングペーパーを通して飲料自販機内
で湿気てしまつたり、飲料自販機内の異臭が浸透
してコーヒ粉末が異臭を帯びてしまうという大き
な問題点がある。

さらにまた実公昭39−957号公報に示すように
浸出器中に充填用開口を有する器体、第１および
第２区画を形成する為の上記器体の内側に周縁的
に接触する多孔性分離具および充填用開口を密封
する為の破壊し易い閉塞より成り、上記器体は破
壊し易くまた底部壁および底部壁の周縁から延長
する側壁を有し、また上記側壁の頂部から平面に
て延長する輪縁を有し、上記第１区画は脱水され
た酪農生成物の貯蔵に適応され、上記第２区画は
粉末コーヒの貯蔵に適応され、上記閉塞は上記充
填用開口を越えて延長して上記輪縁に結合される
事を特徴とするコーヒ飲料の生成用浸出器の構造
が提案されている。

ところがこの従来技術は、浸出器自体が単品で
独立したものであり、しかも各浸出器単品毎にそ
の底部にロシを貼着したものである。

したがつてこのものはこの浸出器を単品毎に抽
出部へ移送する手段と、浸出器の蓋板と底板との
両方にそれぞれ注湯ノズルと排液ノズルとを突き
刺す手段とが必要であり、特に前記浸出器を各単
品毎に抽出部へ移送する手段が浸出器自体が単品
である点で極めて構成複雑かつ大きなスペースと
高価な製作費を要するという第１の大きな問題点
がある。

また、蓋板に注湯ノズルを突き刺して加圧注湯
して抽出するものであるため、注湯用突き刺し手
段４０直下以外の原料は抽出され難く、抽出効率
が著しく悪いという第２の問題点がある。

この発明は、上記した各問題点を全て除きレギ
ユラーコーヒや紅茶または緑茶のような原料に湯
を加圧して加えることでコーヒ、紅茶、緑茶の成
分を短時間かつ経済的に抽出するのに好都合な抽
出装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的は、一定量の原料を連続したカツプ状
の凹みで構成された気密保持容器内に入れて前記
気密保持容器の開口部を封止材で気密封止し周縁
にパーフオレーシヨンを形成した原料気密保持収
納帯を搬送する第１のスプロケツトホイールと、
前記封止材を前記気密保持容器より引き剥がす第
２のスプロケツトホイールと、引き剥がされた封
止材を巻取る巻取ドラムと、封止材を剥がされた
前記気密保持容器の底部に多数の微細過孔を明
けるニードルピンを角筒体の各面に有する孔明け
機と、前記ニードルピンを清掃するためのブラシ
と、湯送管を側面に取付け内部にピストンを挿入
した上シリンダと、この上シリンダの下部に対向
して接離し、排出口を有する下シリンダで構成し
たドリツプ機構とで構成することで達成される。

［作用］ この発明の抽出装置は第１および第２のスプロ
ケツトホイールで気密保持容器内に原料の入つた
原料気密保持収納帯を一定量づつ搬送し、第２の
スプロケツトホイールと巻き取りドラムとで１個
分の気密保持容器の封止材を引き剥がすと共に気
密保持容器の底部にニードルピンで原料過用の
微細過孔を明けた後、この容器をドリツプ機構
内に収容して湯送管を通して送られてきた熱湯を
上シリンダより下シリンダにピストンで圧送して
原料を抽出し、抽出が終わつたら前記容器をドリ
ツプ機構より取り出し、次の容器のドリツプに備
える。

［実施例］ 第１図は、焙煎し中細挽したコーヒ豆、紅茶等
の原料１を帯状の樹脂フイルムに一定の間隔を存
して底の平らなカツプ状の凹みで構成された気密
保持容器２を連続的に形成した原料容器連結帯３
の前記各容器内に一定量ずつ入れてから同様の材
料からなる封止材４を各気密保持容器２の開口部
に塞ぐようにヒートシールし、両側縁にパーフオ
レーシヨン５およびリード部６を設けた原料気密
保持収納帯７である。

この原料気密保持収納帯７における原料容器連
結帯３の剛性は封止材４と原料容器連結帯３との
接着力よりも強く設定し封止材４を引いたときヒ
ートシール部が剥れても封止材４は切れず、しか
も原料容器連結帯３は上記の力の程度では折れ曲
ることがない剛性を有しており、またヒートシー
ル部は通常は完全に気密保持できるように構成さ
れている。

この原料気密保持収納帯７は第２図ａに示すよ
うに蛇行するようにして飲料自動販売機内に収納
される。

次にこの原料気密保持収納帯７から気密保持容
器２内の原料１をドリツプ機構に供給する機構と
ドリツプ動作について説明する。

第２図ａに示すように、前記原料気密保持収納
帯７の先端部にはダミー容器３ａとリード部６が
予じめ設けられており、ドリツプ機構８の前方に
配設された１対のスプロケツトホイール９のスプ
ロケツトに、このリード部６のパーフオレーシヨ
ン５を係止されると共に、封止材４の先端を巻取
ドラム１０のスプールに設けられている穴に挿入
し、原料容器連結帯３のダミー容器３ａをガイド
ピン１０ａの下面を介してドリツプ機構８にセツ
トしておく。

顧客により料金の投入と図示してない選択釦が
押されると、内部にヒータ１１を配設し角筒体１
２の外面に多数の微細なニードルピン１３を取付
けた過孔明け機１４が垂直に上昇して、気密保
持容器２の平坦な底部に原料１が洩れ落ちない程
度の微細過孔２ａを明ける。

この孔明けが終ると第２図ｂに示すように過
孔明け機１４は下降し、スプロケツトホイール９
が回動し、原料容器連結帯３を右行せしめると共
に、その上にヒートシールした封止材４をパーフ
オレーシヨン５に突入したスプロケツトで強力に
引つぱつて剥離し、この剥離に伴つて繰出される
封止材４は巻取ドラム１０に巻回されるのである
が、この原料容器連結帯３はガイドピン１０ａの
下面を摺動して右行するから前記剥離動作により
気密保持容器２の上動を阻止しており、この動作
の進行に伴つて封止材４を剥された部分の原料容
器連結帯３はその気密保持容器２内の原料１は零
れることなく円滑に上下シリンダ１５，１６間に
送り込まれる。

このあと、第２図ｃに示すように、下シリンダ
１６が上昇し、上下シリンダ１５，１６がＯリン
グを介して液密的に対接し終ると、図示してない
貯湯タンクよりカツプ一杯分に相当する量の熱湯
が湯送管１７を通して上シリンダ１５内に注ぎ込
まれる。

熱湯が注ぎ込まれると、第２図ｄに示すように
上シリンダ１５内のピストン１８が下降し、熱湯
を気密保持容器２に明けた微細過孔２ａより透
過させるよう下シリンダ１６側に圧送することに
より、ドリツプされたレギユラーコーヒーは排出
口１９より、図示してないカツプ自動供給装置よ
り取出されたコツプ２１内に、予じめ選択した量
の砂糖、クリーム等と共に注入される。

この間に、過孔明けにより微細なニードルピ
ン１３に付着した孔明け残滓は角筒体１２の1/4
回転毎に上昇するブラシ２０で除去される。

一杯分のコーヒのドリツプが完了すると第２図
ｅに示すようにピストン１８が上昇し、下シリン
ダ１６およびブラシ２０が下降し、次の顧客のた
めのスタンバイ状態に入り、以下第２図ａ〜第２
図ｄの動作でレギユラーコーヒあるいは紅茶の抽
出が行なわれる。

また第３図の変形例に示すようにニードルピン
１３に付着した孔明け残滓は平板１２Ａの下降時
にブラシ２０Ａで除去すれば平板１２Ａを回転さ
せる必要がなく簡単に構成できる。

［発明の効果］ この発明は以上述べたように前記問題点を解決
するための手段を採用し、特に気密保持容器２の
底部に多数のニードルピン１３で多数の微細過
孔２ａ，２ａを明けることで、飲料原料１を湯で
抽出して販売することができるから、紙やフイ
ルター等の過部材を別途必要としないという第
１の効果がある。

またこの発明では飲用コーヒ原料が飲料自販機
内で湿気てしまつたり、飲料自販機内の異臭が浸
透してコーヒ粉末が異臭を帯びてしまうことがな
く、美味しくて香りのよいレギユラー飲料を販売
することができるし、粉末原料が他所へ飛散する
ことがないという第２の効果がある。

しかも一定量の原料１を連続したカツプ状の凹
みで構成された気密保持容器２内に入れて前記容
器２の開口部を封止材をもつて封止してその側縁
にパーフオレーシヨン５を形成した原料気密保持
収納帯７を搬送する手段が簡単かつ小スペースで
済むし、上シリンダ１５およびピストン１８を介
して加圧注湯するようになしたので、原料をまん
べんなく抽出できるから抽出効率が良いという第
３の効果がある。

さらにまた原料を自動的にドリツプ機構内にド
リツプ可能なようにして搬入し、更にこの機構よ
り搬出し、淹れ滓の排除も容器と一緒に捨ててし
まうので、常に新しい容器でコーヒ等を淹れるこ
とができて衛生的であり、メカ的に簡素なので製
造コストが安くつく等の第４および第５の各効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの発明の一実施例を示すもの
で、第１図は原料容器連結帯の斜視図、第２図ａ
〜第２図ｅはいずれも原料のドリツプ機構内への
送り込みとドリツプならびにドリツプ機構からの
送り出し動作の説明図、第３図は残滓除去の変形
例を示す動作の説明図である。 １……原料、２……気密保持容器、２ａ……微
細過孔、３……原料容器連結帯、４……封止
材、５……パーフオレーシヨン、６……リード
部、７……原料気密保持収納帯、８……ドリツプ
機構、９……スプロケツトホイール、１０……巻
取ドラム、１１……ヒータ、１２……角筒体、１
３……ニードルピン、１４……孔明け機、１５…
…上シリンダ、１６……下シリンダ、１７……湯
送管、１８……ピストン、１９……排出口、２０
……ブラシ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 飲用原料を湯で抽出して販売に供する飲料自
   動販売機において、一定量の原料１を連続したカ
   ツプ状の凹みで構成された気密保持容器２内に入
   れて前記気密保持容器２の開口部を封止材４で気
   密封止し周縁にパーフオレーシヨン５を形成した
   原料気密保持収納帯７を搬送する第１のスプロケ
   ツトホイール９と、前記封止材４を前記気密保持
   容器２より引き剥がす第２のスプロケツトホイー
   ル９と、引き剥がされた封止材４を巻取る巻取ド
   ラム１０と、封止材を剥がされた前記気密保持容
   器２の底部に多数の微細過孔２ａを明けるニー
   ドルピン１３を角筒体１２の各面に有する孔明け
   機１４と、前記ニードルピン１３を清掃するため
   のブラシ２０と、湯送管１７を側面に取付け内部
   にピストン１８を挿入した上シリンダ１５と、こ
   の上シリンダの下部に対向して接離し、排出口１
   ９を有する下シリンダ１６で構成されたドリツプ
   機構８とで構成したことを特徴とする飲料自動販
   売機における原料自動供給抽出装置。