JPS6337975B2 - - Google Patents

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JPS6337975B2
JPS6337975B2 JP10974680A JP10974680A JPS6337975B2 JP S6337975 B2 JPS6337975 B2 JP S6337975B2 JP 10974680 A JP10974680 A JP 10974680A JP 10974680 A JP10974680 A JP 10974680A JP S6337975 B2 JPS6337975 B2 JP S6337975B2
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JP
Japan
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digital filter
filter device
output
gain coefficient
value
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JP10974680A
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JPS5735407A (en
Inventor
Kotaro Hanzawa
Shigenori Sano
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP10974680A priority Critical patent/JPS5735407A/ja
Publication of JPS5735407A publication Critical patent/JPS5735407A/ja
Publication of JPS6337975B2 publication Critical patent/JPS6337975B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/04Recursive filters
    • H03H17/0461Quantisation; Rounding; Truncation; Overflow oscillations or limit cycles eliminating measures

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、演算のダイナミツクレンジに対する
オーバーフロー処理を行うと共に、オーバーフロ
ー時にはフイルタの利得制御を行うようにしたデ
イジタルフイルタ装置の改良に関する。 従来より、乗算器、加算器、遅延回路等より成
るデイジタルフイルタ装置が種々考えられてい
る。しかして、このデイジタルフイルタ装置、特
に、巡回形デイジタルフイルタ装置に於ては、演
算のダイナミツクレンジを越えて、オーバーフロ
ーが生じた場合は、フイルタは発振状態となり誤
動作をする等非常に不都合を生じる。従つて、デ
イジタルフイルタ装置においては、オーバーフロ
ーを可能な限り生じないようにする為、予めダイ
ナミツクレンジを広くとつておき、演算を行つて
いた。 その為、通常状態で、デイジタルフイルタ装置
を動作せしめたならば、データの上位ビツトはほ
とんど有効利用がなされず、極めて不経済であ
り、また、デイジタルフイルタ装置の入、出力間
の雑音比の悪化をまねいていた。更に、デイジタ
ルフイルタ装置は、その入力ビツト数に比べ、出
力ビツト数が大となり、例えば、デイジタルフイ
ルタ装置の出力をD−A変換器に供給する場合
は、D−A変換器の処理ビツト数を大とせねばな
らず、また、上記デイジタルフイルタ装置をカス
ケード接続することは上記入、出ビツト数の不一
致により事実上不可能であつた。 しかるに、このようなデイジタルフイルタ装置
を用いて、選択した周波数において、その振幅特
性にピークをもたせるレゾナンス特性を実現せし
めた際は、上述した如く、ダイナミツクレンジを
非常に広くとらねばならず、全く不経済な回路構
成とならざるを得ず、また、その回路規模が大と
なるに従い、対雑音比の悪化をまねく等、種々の
問題点があつた。 そこで、本出願人は先に、演算データがダイナ
ミツクレンジを越えてオーバーフローした場合は
フイルタの利得係数を減少せしめるようにした発
明を特許出願するに至つた。しかし、その場合
も、オーバーフローが生じている間に、カツトオ
フ周波数の変更等により利得係数が小なる値に切
替つた場合は、利得係数として0または負のデー
タを出力するという可能性があつた。 本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、
演算のダイナミツクレンジに対し処理データがオ
ーバーフローした場合は、フイルタの利得係数を
減少せしめるようにし、且つ、減少せしめた上記
利得係数が正の値でなくなつた場合は、利得係数
として正の値のデータを出力し、更に上記利得係
数を減少せしめるのを停止するようにしたデイジ
タルフイルタ装置を提供することを目的とする。 以下、本発明の一実施例につき、詳細に説明す
る。第1図は、本実施例のデイジタルフイルタ装
置の回路構成を示すものである。尚、デイジタル
フイルタの伝達関数H(Z)は、アナログフイル
タの伝達関数H(S)からある種の変換により求
められるが、本実施例の場合、2次のアナログの
ローパスフイルタの伝達関数から、双一次Z変換
を行うことにより、次式の伝達関数H(Z)を得、 H(Z)=K・(1+Z-12/1+b1Z-1+b2Z-2…式
(1) この伝達関数H(Z)に基き、デイジタルフイ
ルタ装置を構成するものである。ただし、上式(1)
において、係数b1,b2は、フイルタの特性に関す
る係数であり、極の位置が決定され、係数Kは、
フイルタの全体の利得を決める利得係数である。 しかして、図中1は乗算器で、利得係数制御回
路2から供給される係数K″に基き入力データを
K″倍して、加算器3に供給する。そして、この
加算器3の出力は後述する桁あふれ処理回路4に
供給され、オーバーフロー処理された後、単位時
間の遅延を行う遅延回路5に供給されると共に、
この桁あふれ処理回路4の出力は、加算器6に供
給される。更に、この加算器6には、上記遅延回
路5出力が乗算器7にて2倍されて供給され、こ
れ等のデータを加算して、その結果データを加算
器8に供給する。 また、上記遅延回路5出力は乗算器9にてb1
されて加算器10に供給されると共に、単位時間
の遅延を行う遅延回路11に供給される。そし
て、この遅延回路11出力は、直接加算器8に供
給されると共に、乗算器12に供給されるb2倍さ
れて加算器10に与えられる。 加算器10では、上記乗算器9出力と乗算器1
2出力の各々を減算して、加算器3に印加する。
従つて、上記加算器3は、乗算器1出力と加算器
10出力を加算する。 また、図中13は、後述する利得制御回路であ
り、この出力は、加算器14に供給され、係数K
を減少せしめる程度を制御することによりフイル
タの利得を制御するものである。 しかして、加算器14では、係数Kと上記利得
制御回路13出力を加算して、係数K′を得、こ
れを、上述した利得係数制御回路2に供給する。 このように構成されたデイジタルフイルタ装置
の出力は、加算器6出力と、遅延回路11出力を
加算する上記加算器8の出力である。 尚、上記、加算器14、乗算器9,12に供給
される係数K,b1,b2は、ROM(リードオンリメ
モリ)より与えられるもので、カツトオフ周波数
に応じたデータとなる。また、上記デイジタルフ
イルタ装置の演算処理は、2の補数表現で、全て
パラレルに行われ、その信号伝搬ラインもパラレ
ルに設けられている。 次に、上記桁あふれ処理回路4の概略につき説
明する。即ち、乗算器1から加算器3に対する入
力信号の絶対値が1未満のデータであるとして、
次の仮定、即ち「デイジタルフイルタ装置の出力
の絶対値は1未満のデータである。」という仮定
をする。 更に、フイルタが、安定して動作する為に、伝
達関数の極が全てZ平面上の単位円内にあるとい
う必要性より、上記係数b1,b2の満足すべき条件
を下式(2),(3)の如く得る。 |b1|<2 ……式(2) |b2|<1 ……式(3) そこで、いま、桁あふれ処理回路4の出力の絶
対値をd未満とすると、乗算器7出力の絶対値は
2d未満となり、従つて加算器6出力の絶対値は
3d未満となり、よつて、加算器8出力の絶対値
は4d未満となる。従つて、上記仮定を満足する
ようにするには、上記データdは、d=1/4とせ
ざるを得ない。 このように、d=1/4とすると、このデイジタ
ルフイルタ装置の巡回経路内での各データの大き
さは第1表のようになる。
【表】 従つて、桁あふれ処理回路4に対する入力の絶
対値は7/4未満のデータとなり、桁あふれ処理回
路4では、この入力データに対し出力データの絶
対値が1/4未満のデータとなるように制御するも
のである。 以下、この桁あふれ処理回路4の詳細につき第
2図を参照して説明する。この桁あふれ処理回路
4の入力は、上述したように、その絶対値が7/4
未満である為、小数点以上は2ビツト(そのうち
上位ビツトは符号ビツトである)であり、また、
小数点以下を8ビツトとする。このデータのう
ち、小数点以下の第2ビツト以下第8ビツトは、
トランスフアゲート22〜28に供給され、小数
点以下第1、第2ビツト及び小数点以上第1ビツ
ト、第2ビツトはアンドゲート15へ直接供給さ
れると共に、インバータ16〜19を介してアン
ドゲート20に供給される。そして、このアンド
ゲート15,20の出力はオアゲート21を介し
て、上記トランスフアゲート22〜28の開成信
号となると共にインバータ29を介して後述する
トランスフアゲート31〜37の開成信号とな
る。 即ち、上記トランスフアゲート31には、上記
入力データの小数点以上第2ビツトである符号ビ
ツトが供給され、上記トランスフアゲート32〜
37には上記符号ビツトがインバータ30にて反
転された信号が各々供給される。 そして、上記オアゲート21出力が“1”の場
合は、トランスフアゲート22〜28の出力が桁
あふれ処理回路4の出力となり上記オアゲート2
1出力が“0”の場合は、トランスフアゲート3
1〜37の出力が桁あふれ処理回路4の出力とな
る。尚、桁あふれ処理回路4からは、最上位ビツ
トとして符号ビツトが、その第2ビツト〜第7ビ
ツトとして「2-3」〜「2-8」の重み付けされたデ
ータが出力される。更に、上記インバータ29出
力、即ち、入力の絶対値が1/4を越えた場合に信
号“1”が出力されるオーバーフロー信号は、利
得制御回路13に供給される。 次に、第3図を参照して、上記利得制御回路1
3の詳細につき説明する。上記インバータ29出
力はアンドゲート38を介し、全加算器(フルア
ダー)40〜49の一方の入力端Aに各々与えら
れると共に、インバータ50にて反転された信号
が、全加算器40のキヤリー入力端Cに与えられ
る。尚、上記アンドゲート38は後述する利得係
数制御回路2よりの信号がインバータ39にて反
転され開閉制御信号として与えられる。更に、こ
の加算器40〜49の他方の入力端Bには、この
全加算器40〜49の出力端Sから出力された信
号が、遅延回路51を介して単位時間遅延され、
その出力の最上位ビツト(符号ビツト)が直接、
第10ビツト以上第2ビツト(「2-9」〜「2-1」に
重み付けされる。)がアンドゲート52〜60を
介して印加される。尚、上記加算器40〜48で
は、そのキヤリー出力端COより、各々上位ビツ
ト側全加算器41〜49のキヤリー入力端Cに対
しキヤリー信号を与える。 そして、上記アンドゲート52〜60の一端に
は、遅延回路51の符号ビツト出力が印加されて
おり、この出力が“1”、即ち、出力値が負数の
場合に限り、上記アンドゲート52〜60を介し
て、遅延回路51から印加される第10ビツト〜第
2ビツト出力を上記全加算器40〜48に供給す
ると共に、第1図の加算器14に印加するように
している。 次に、第4図を参照して、利得係数制御回路2
の詳細について説明する。この利得係数制御回路
2には、加算器14より、係数K′が与えられる。
この係数K′は最上位ビツトが符号ビツトで、以
下「2-1」〜「2-8」に重み付けされたデータより
成る。 そして、符号ビツトを除く全ビツトデータは、
各々アンドゲート61〜67及びオアゲート68
に供給されると共に、インバータ69〜76を介
してアンドゲート77に印加される。更に、この
アンドゲート77には上記符号ビツトもインバー
タ78により反転されて印加される。 しかして、このアンドゲート77出力はオアゲ
ート79を介してオアゲート68に与えられるほ
か、上記利得制御回路13内のインバータ39に
印加される。 更に、上記符号ビツトデータはインバータ80
を介して上記アンドゲート61〜67に与えられ
ると共に、オアゲート79にも与えられる。 尚、この利得係数制御回路2出力の符号ビツト
は必ず“0”となるように設定されている。 従つて、この利得制御回路2からは、入力デー
タである係数K′が零または負の場合は、最小の
正の値である「2-8」のデータが係数K″として出
力され、係数K′が正の場合は、アンドゲート6
1〜67が開成されることになり、係数K′が係
数K″として出力されることになる。 次に、本実施例の動作につき説明する。即ち、
先ず、第5図を参照して桁あふれ処理回路4の動
作につき説明する。第5図Aは、桁あふれ処理回
路4に対する入力データの絶対値が1/4より小の
場合、即ち正の値のときは、小数点以下第2ビツ
ト以上の4ビツトがオール0であり、負の値のと
きは、上記4ビツトがオール1である為、第2図
のアンドゲート15またはアンドゲート20より
信号“1”が出力されることになり、従つてトラ
ンスフアゲート22〜28が開成され、入力デー
タが、そのまま出力データとなる。 また、第5図Bは、桁あふれ処理回路4に対す
る入力データの絶対値1/4以上1/2未満の場合であ
り、このときは、上記オアゲート21出力は
“0”となる為、トランスフアゲート31〜37
が開成されることになる。従つて、この桁あふれ
処理回路4に対する入力データが正値の場合は、
符号ビツトのみを“0”とし、他のビツトを全て
“1”として、出力することになり、他方、上記
入力データが負値の場合は、符号ビツトのみを
“1”とし、他のビツトを全て“0”として出力
することになる。よつて、この場合は、桁あふれ
処理回路4の出力は、正の場合ダイナミツクレン
ジの最大値となり、負の場合、ダイナミツクレン
ジの最小値となる。 更に、第5図C,Dは各々、桁あふれ処理回路
4に対する入力データの絶対値が1/2以上1未満
の場合と、1以上7/4未満の場合を示すものであ
るが、いずれの場合も、上記第5図Bの場合と同
様に、桁あふれ処理回路4は動作し、その出力デ
ータは正の場合ダイナミツクレンジの最大値とな
り、負の場合はダイナミツクレンジの最小値とな
るものである。 従つて、第1図に示すデイジタルフイルタ装置
では、桁あふれ処理回路4によつて、ダイナミツ
クレンジに対するオーバーフローが防止され、こ
のデイジタルフイルタ装置が接続される外部装置
のオーバーフローの防止が可能となると共に、デ
イジタルフイルタ装置の発振動作も防止し得るこ
とになる。 しかして、上記桁あふれ処理回路4内のインバ
ータ29出力が“0”の場合、即ち、上記ダイナ
ミツクレンジに対してオーバーフローしていない
場合は、第3図の利得制御回路13の全加算器4
0〜49の入力端Aには、データ「2-10」の値が
印加されることになる。従つて、加算器40〜4
9では、アンドゲート52〜60出力及び遅延回
路51の最上位ビツトと加算が行われ、遅延回路
51にて単位時間遅延された後、出力されること
になるが、その際、符号ビツトが“0”の場合、
即ち、正値の出力が、遅延回路51より成される
場合は、全加算器40〜49のB入力端に対し
て、オール“0”のデータが印加されると共に、
第1図の加算器14に対してデータ「0」を供給
することになる。従つて、加算器14は、ROM
から与えられる係数データKが直接データK′出
力となる。 そして、その場合、第4図に示す利得係数制御
回路2からは係数K′がそのまま出力データK″と
なり、乗算器に与えられる。 しかして、そのような場合は、例えば、第6図
Aに示す如く、通常のローパスフイルタとしてこ
のデイジタルフイルタ装置を使用している場合で
あり、その振幅特性の利得も、1(0dB)となる。 しかるに、第6図B、更には第6図Cの如く、
カツトオフ周波数c(角周波数ωc=2πc)で、振
幅特性にピークをもたせる為、例えば、伝達関数
H(Z)の係数b2を制御した際は、桁あふれ処理
回路4からは、オーバーフローを示す信号が、利
得制御回路13に供給されることになる。そし
て、その場合、利得係数制御回路2より“0”信
号がインバータ39に与えられる際は、アンドゲ
ート38が開成され全加算器40〜49には、
「−2-8(1−2-1)」の値、即ち、最下ビツトに対
応する全加算器40のキヤリー入力端Cのみ
“0”信号で、全加算器40〜49の入力端Aに
はオール“1”が印加されることになり、入力端
Bから供給されるデータ例えば「0」と加算を行
い、遅延回路51に供給する。 従つて、遅延回路51からは、符号ビツトが
“1”として出力される為、アンドゲー52〜6
0が開成し、その結果、第1図の加算器14に
は、上記「−2-8(1−2-1)」が出力されるように
なり、係数データKが上記値だけ減少させられ
て、係数データK′となり、利得係数制御回路2
を介して乗算器1に印加される。 更に、単位時間経過後上記桁あふれ処理回路4
より、オーバーフローを指示する信号が、利得制
御回路13に印加されると、上記遅延回路51出
力「−2-8(1−2-1)」と今回供給されるデータ
「−2-8(1−2-1)」が全加算器40〜49で加算
され、その結果出力「−2-7(1−2-1)」が、次の
加算器14に供給されるデータとなる。 このように、桁あふれ処理回路4からオーバー
フローを指示する信号が出力する間、加算器40
〜49では、順次、この出力値を減少(即ち、そ
の絶対値を増加)するように動作し、その結果、
乗算器1に供給する係数データK″の値を減少せ
しめ、フイルタの全体の利得を下げるように働
く。しかして、係数データK″を減少せしめるこ
とにより、加算器3出力が上記ダイナミツクレン
ジを越えないように変化してくると、上記桁あふ
れ処理回路4内のインバータ29出力は“0”と
なる。 従つて、利得制御回路13内の全加算器40〜
49には正の値「2-10」が印加されるようになり
遅延回路51出力との加算が、行われ、その出力
値が、負の場合は、上記係数データK′を、本来
の係数データKに比べて小なる値とすると共に、
順次、その値を増加してゆく。従つて、フイルタ
の利得は、上がるようになつて来る。しかし、遅
延回路51の出力が、正の値となつた場合は、上
記アンドゲート52〜60は閉成される為、利得
制御回路13出力は「0」となり上記加算器14
において、入力データKより大の出力データ
K′を得るようなことは防止される。 しかるに、桁あふれ処理回路4から、オーバー
フローを指示する信号が、利得制御回路13の与
えられている間に、カツトオフ周波数cの変更等
により利得係数Kがより小なる値に変更された場
合、利得係数制御回路2では、加算器14から供
給されるデータK′が正の際、即ちその最上位ビ
ツトである符号ビツトが“0”の場合は、アンド
ゲート61〜67を開成して上記入力データ
K′を係数K″として出力するが、上記データK′が
「0」となつた際は、アンドゲート77出力をオ
アゲート79,68を介して出力するようにす
る。従つて、係数K″は「2-8」と設定される。 また、上記データK′が負の値となつた場合は、
インバータ80出力が“0”となり、アンドゲー
ト61〜67が閉成されると共に、オアゲート7
9,68を介して“1”信号を出力するようにな
る。また、係数K″の符号ビツトは強制的に“0”
とされている為、この利得係数制御回路2の出力
K″は「2-8」となる。 従つて、乗算器1には、係数データK″として
必ず正の値が印加されることになり、フイルタの
発振動作等の防止が可能となる。 更に、利得係数制御回路2内のオアゲート79
出力は、上述した利得制御回路13内のインバー
タ39を介してアンドゲート38に与えられてい
る為、桁あふれ処理回路4よりオーバーフロー信
号が発生していても、利得係数Kが小の値に変更
されて、係数K′が0または負となつた場合、ア
ンドゲート38出力を“0”にする。 従つて、利得制御回路13内の全加算器40〜
49には正の値「2-10」が印加されるようにな
り、フイルタの利得を上げるように加算器14に
印加するデータを増加する、換言すると利得制御
回路13出力を零に近づけるようにする。 このようにして、利得係数を切替えた場合も、
デイジタルフイルタ装置は誤動作しないように制
御され、また、第6図B,Cに示す如くデイジタ
ルフイルタ装置にレゾナンス特性を付加した場合
も、レゾナンス特性を付加しない第6図Aと同様
その振幅特性の最大値が常に1となるように制御
され、出力レベルの変化は生じないようになつて
いる。 尚、上記実施例は、伝達関数H(Z)が式(1)で
与えられるデイジタルフイルタ装置につき説明し
たが、一般の2次/2次のデイジタルフイルタ装
置、即ち、その伝達関数が H(Z)=K・1+a1Z-1+a2Z-2/1+b1Z-1+b2Z-2
…式(4) で与えられるデイジタルフイルタ装置に本発明を
適用することも出来る。例えば、その場合、桁あ
ふれ処理回路4に於て、その出力の絶対値が、
1/1+a1+a2を越えないように、ダイナミツクレ ンジを設定し、上記同様の動作を行わしめること
により、デイジタルフイルタ装置の出力の絶対値
が1を越えないようにすることが可能となる。そ
の場合、利得係数制御回路2にて同様動作を行わ
しめることにより利得係数を正の値に保持するこ
とが出来る。 また、本発明は、伝達関数が H(z)=K・1+a1Z-1+a2Z-2…+anZ-m/1+b1Z
-1+b2Z-2…+boZ-n で表現されるより高次のデイジタルフイルタ装置
にも適用出来ることは勿論である。 更に、1つのデイジタルフイルタ装置に対し、
外部ROMから係数を供給して、種々の特性を有
するフイルタを生成する場合は、上記桁あふれ処
理回路4において、伝達関数の零点を決定する係
数データから、最大値をおよび最小値を算出し
て、ダイナミツクレンジを決定し、このダイナミ
ツクレンジ内に入力データが存する場合は、入力
データを桁あふれ処理回路4の出力とし、上記ダ
イナミツクレンジ内に上記入力データが存しない
場合、入力データが正値の際は上記演算で算出し
た最大値を、入力データが負値の際は上記演算で
算出した最小値を各々出力するように制御すれば
良く、その際、オーバーフローが検出された場合
は、上記利得制御回路に於て、フイルタの利得を
下げるように動作せしめれば良い。しかして、そ
の場合も、利得係数制御回路2において、利得係
数が必ず正の値となるように、上記同様にして制
御し得る。 更にまた、桁あふれ処理回路4、利得制御回路
13及び利得係数制御回路2を設ける経路位置
も、必要に応じて種々変更し得ることは勿論であ
る。 加えて、上記実施例は、パラレル演算により動
作するデイジタルフイルタ装置に本発明を適用し
たものであるが、シリアル演算により動作するデ
イジタルフイルタ装置に本発明を適用し得ること
は勿論であり、その場合は、桁あふれ処理回路
4、利得制御回路13及び利得係数制御回路2の
構成がシリアル演算に適した回路構成となること
は勿論である。 加えて、また、上記実施例では、利得係数制御
回路2にて、入力データK′が零または負の値と
なつたことを検出した場合は、桁あふれ処理回路
4からオーバーフロー信号が出力していたとして
も、利得制御回路13にて、デイジタルフイルタ
装置の利得を上げるべく、その出力値を増加する
ようにしたが、その場合、例えば、加算器40〜
49には入力端Aからデータ「0」を印加するよ
うにして、利得制御回路13の出力を保持するよ
うにし、上記オーバーフロー信号が停止してか
ら、利得制御回路13出力を増加、即ち「0」に
近づけるように動作せしめることも可能である。 更に、本発明によるデイジタルフイルタ装置を
使用するにあたり、ナイキストのサンプリング定
理により、サンプリング周波数(単位時間を決定
する。)をsとした場合は、フイルタ入力信号を
s/2以上の周波数成分を含まないようにし、更に、 折返しひずみとの関係から、上記フイルタの入力
信号の周波数成分をs/4で制御すると、一層効果 的である。 以上、詳述した如く、本発明のデイジタルフイ
ルタ装置に於ては、演算のダイナミツクレンジに
対するオーバーフロー処理を行うと共に、オーバ
ーフローが生じた場合は、フイルタの利得係数を
減少せしめるように制御したことにより、予め演
算のダイナミツクレンジを広くとつておく必要は
なく、データの上位ビツトも有効利用出来、デイ
ジタルフイルタ装置の入出力データのビツト数も
等しくすることが出来る為、外部装置に対する接
続も容易となり、またデイジタルフイルタ装置の
カスケード接続も容易に行えるという利点があ
り、更に、オーバーフロー時に、単にダイナミツ
クレンジの最大値あるいは最小値を桁あふれ処理
回路より出力するものに比べ、波形ひずみが大幅
に改善出来、また、このデイジタルフイルタ装置
の出力レベルは、常に一定となる為、例えば、こ
のデイジタルフイルタ装置を電子楽器あるいは各
種音響機器に適用した場合も、出力音量が一定に
保てるという利点がある。更に、予め、デイジタ
ルフイルタ装置のダイナミツクレンジが決定され
る為、固定小数点演算に非常に有効であるという
利点がある。 加えて、本発明のデイジタルフイルタ装置に於
ては、上述した利得係数が零または負の値となつ
た場合は、利得係数として最小の正の値を出力す
るようにしたことにより、利得係数は常に正の値
に保たれる為、デイジタルフイルタ装置が発振す
る等の誤動作を防止出来るという利点があり、ま
た、その際、同時に上記オーバーフロー検出によ
り上記利得係数が減少せしめられるのを停止した
ことにより、デイジタルフイルタ装置の特性を上
記オーバーフロー時に変更する等しても、本来の
利得係数に早く回復するという利点があるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示し、第1図は、
本実施例の回路構成図、第2図は第1図の桁あふ
れ処理回路4の詳細図、第3図は第1図の利得制
御回路13の詳細図、第4図は、利得係数制御回
路2の詳細図、第5図は、上記桁あふれ処理回路
4の動作を説明する為の図、第6図は、本実施例
のデイジタルフイルタ装置の振幅特性を示す図で
ある。 1,7,9,12……乗算器、2……利得係数
制御回路、3,6,8,10,14……加算器、
4……桁あふれ処理回路、13……利得制御回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伝達関数が H(z)=K・1+a1Z-1+a2Z-2…+anZ-m/1+b1Z-1
    +b2Z-2…+boZ-n で表現されるデイジタルフイルタ装置に於て、 該デイジタルフイルタ装置の入力段の信号が所
    定のダイナミツクレンジに対して正または負のオ
    ーバーフローをしたことを検出する検出手段と、 該検出手段で上記正のオーバーフローが検出さ
    れた際、上記デイジタルフイルタ装置の入力段に
    上記ダイナミツクレンジの最大値を出力すると共
    に、上記負のオーバーフローが検出された際、上
    記デイジタルフイルタ装置の入力段に上記ダイナ
    ミツクレンジの最小値を出力することによりオー
    バーフロー処理を行なう第1の制御手段と、 上記検出手段で正または負のオーバーフローが
    検出された際、上記伝達関数の利得を決定する利
    得係数Kの値を減少させて上記デイジタルフイル
    タ装置に与え、上記入力段の信号が続けてオーバ
    ーフローすることを抑制する第2の制御手段と、 該第2の制御手段の制御により減少された利得
    係数Kが零または負の値となつたことも検出し、
    上記利得係数Kとして最小の正の値を出力すると
    共に、上記第2の制御手段での利得係数減少動作
    を停止せしめる第3の制御手段と を具備したことを特徴とするデイジタルフイルタ
    装置。 2 上記ダイナミツクレンジは上記デイジタルフ
    イルタ装置の伝達関数の零点を決定する上記伝達
    関数の係数an(m=1,2,…m)に基いて設定
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のデイジタルフイルタ装置。 3 上記第3の制御手段は、上記第2の制御手段
    の制御により減少された利得係数Kが零または負
    の値となつたことを検出し、上記利得係数Kとし
    て上記最小の正の値を出力すると共に、上記第2
    の制御手段での利得係数減少動作を停止せしめ、
    且つ上記第2の制御手段に対し上記利得係数Kを
    増加せしめるように制御することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のデイジタルフイルタ装
    置。
JP10974680A 1980-08-09 1980-08-09 Digital filter device Granted JPS5735407A (en)

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