JPS6337678Y2 - - Google Patents
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- JPS6337678Y2 JPS6337678Y2 JP19750681U JP19750681U JPS6337678Y2 JP S6337678 Y2 JPS6337678 Y2 JP S6337678Y2 JP 19750681 U JP19750681 U JP 19750681U JP 19750681 U JP19750681 U JP 19750681U JP S6337678 Y2 JPS6337678 Y2 JP S6337678Y2
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- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、白地瓦の乾燥、焼成に際し、これ
らを台車(キルンカー)等の上に保持するための
瓦保持具に係り、さらにいえば、横向きとした瓦
をほぼ垂直に近い姿勢で多数立てかけ保持する横
型瓦保持具に関する。
らを台車(キルンカー)等の上に保持するための
瓦保持具に係り、さらにいえば、横向きとした瓦
をほぼ垂直に近い姿勢で多数立てかけ保持する横
型瓦保持具に関する。
(背景技術)
従来の横型瓦保持具は、第1図に示したとお
り、平行な2本の枠部材1,1間に横桟2…をか
け渡して枠部材1,1との各交差部は溶接で固着
し、各横桟2…の両端部分が瓦の下端支持部2
a,2aとして設けられている。隣り合う横桟
2,2の中間に、枠部材1,1に溶接した上部支
持部3が設けられている。
り、平行な2本の枠部材1,1間に横桟2…をか
け渡して枠部材1,1との各交差部は溶接で固着
し、各横桟2…の両端部分が瓦の下端支持部2
a,2aとして設けられている。隣り合う横桟
2,2の中間に、枠部材1,1に溶接した上部支
持部3が設けられている。
上記横型瓦保持具は、左右2個の下端支持部2
a,2aで瓦4の下端前縁の左右2個所を支持す
る構成なので、次の欠点があつた。
a,2aで瓦4の下端前縁の左右2個所を支持す
る構成なので、次の欠点があつた。
例えば第3図中左から2番目に示した如くに上
部支持部3が変形すると、正常な瓦4と当該上部
支持部3との間に隙間Sを生ずる。従つて、この
まま瓦4が1000℃〜1200℃で焼成されると、瓦4
は前記隙間Sを解消するが如くに変形してしま
う。つまり、高温焼成のため強度が低下し軟化し
た状態の瓦4は、その自重作用と、これに対する
支持の不平衡のため、隙間Sを生じた部位が、上
部支持部3に当接して必要十分な支持を得るまで
変形するのである。その結果、当初正常であつた
瓦4は、不良品となつてしまう。
部支持部3が変形すると、正常な瓦4と当該上部
支持部3との間に隙間Sを生ずる。従つて、この
まま瓦4が1000℃〜1200℃で焼成されると、瓦4
は前記隙間Sを解消するが如くに変形してしま
う。つまり、高温焼成のため強度が低下し軟化し
た状態の瓦4は、その自重作用と、これに対する
支持の不平衡のため、隙間Sを生じた部位が、上
部支持部3に当接して必要十分な支持を得るまで
変形するのである。その結果、当初正常であつた
瓦4は、不良品となつてしまう。
このように、上部支持部3の変形が原因で、焼
成前正常であつた瓦4が焼成工程の結果不良品と
なるということは、瓦保持具としては致命的欠陥
というのほかない。
成前正常であつた瓦4が焼成工程の結果不良品と
なるということは、瓦保持具としては致命的欠陥
というのほかない。
しかし、上部支持部3の変形は、次の(イ)〜(ハ)の
理由で実際上避け難い。即ち、 (イ) 瓦4の重量が相当大きい上に、瓦4は、垂直
に近い姿勢で立てかけ保持させるので、上部支
持部3の負担が大きい。
理由で実際上避け難い。即ち、 (イ) 瓦4の重量が相当大きい上に、瓦4は、垂直
に近い姿勢で立てかけ保持させるので、上部支
持部3の負担が大きい。
(ロ) 例えば第2図に示した万十軒瓦4のように小
巴4aや垂れ4bがあるものは、その重量分布
にかなり偏りを生ずる。
巴4aや垂れ4bがあるものは、その重量分布
にかなり偏りを生ずる。
(ハ) 上部支持部3は、通常、耐熱鋼により十分大
なる強度のものとして作られるが、焼成温度に
熱せられると、強度が著るしく低下する。
なる強度のものとして作られるが、焼成温度に
熱せられると、強度が著るしく低下する。
その他の理由として、横型瓦保持具は非常に高
価(一台がおよそ10000円以上)であるため、1
回きりの使い捨てになじまず、しかも上部支持部
3が変形しているかどうかは目測により見分ける
ことが実際上至難であり、たとえ上部支持部3の
変形を発見しても、その修正はほとんど不可能で
廃棄するほかはないという事情も悪く作用してい
る。
価(一台がおよそ10000円以上)であるため、1
回きりの使い捨てになじまず、しかも上部支持部
3が変形しているかどうかは目測により見分ける
ことが実際上至難であり、たとえ上部支持部3の
変形を発見しても、その修正はほとんど不可能で
廃棄するほかはないという事情も悪く作用してい
る。
ところで、上記横型瓦保持具は、左右2個の下
端支持部2a,2aが、瓦4の水返し4cの部位
を支持する構成(第2図)なので、当初瓦4を正
常に保持させても、瓦が横方向にずり動いた結
果、一方の下端支持部2aは依然として水返し4
cの部位を支持しているのに他方の下端支持部2
aは水返し4cから外れた部位を支持し、このた
め瓦4が傾いて保持されることも往々にしてあ
り、瓦4が焼成工程において歪を生じ不良品とな
ることがあつた。
端支持部2a,2aが、瓦4の水返し4cの部位
を支持する構成(第2図)なので、当初瓦4を正
常に保持させても、瓦が横方向にずり動いた結
果、一方の下端支持部2aは依然として水返し4
cの部位を支持しているのに他方の下端支持部2
aは水返し4cから外れた部位を支持し、このた
め瓦4が傾いて保持されることも往々にしてあ
り、瓦4が焼成工程において歪を生じ不良品とな
ることがあつた。
また、上記横型瓦保持具は、これを釉薬瓦の保
持に使用すると、左右2個の下端支持部2a,2
aのうち1個又は2個とも釉薬塗布面と接して支
持することとなり、その結果、焼成工程後瓦4を
取り除く際に釉薬の剥れによる品質の低下をきた
す欠点があつた。
持に使用すると、左右2個の下端支持部2a,2
aのうち1個又は2個とも釉薬塗布面と接して支
持することとなり、その結果、焼成工程後瓦4を
取り除く際に釉薬の剥れによる品質の低下をきた
す欠点があつた。
次に、実願昭55−105193号に係る横型瓦保持具
は、瓦の下端支持部を枠部材の間のほぼ中央に位
置する1個の突起部として構成しているので、上
述の如き欠点は解決したものとなつている。しか
し、その下端支持部は、瓦の下部に小さな線又は
点状に接触して支持する構成なので、いまだ軟ら
かい白地瓦に線又は点状の傷がつき易い。しか
も、瓦には下端支持部との接触部を中心とする曲
げが作用し易く、下端支持部との接触部位にひび
割れのおそれ、あるいは瓦が全体的に曲がるおそ
れがあつた。
は、瓦の下端支持部を枠部材の間のほぼ中央に位
置する1個の突起部として構成しているので、上
述の如き欠点は解決したものとなつている。しか
し、その下端支持部は、瓦の下部に小さな線又は
点状に接触して支持する構成なので、いまだ軟ら
かい白地瓦に線又は点状の傷がつき易い。しか
も、瓦には下端支持部との接触部を中心とする曲
げが作用し易く、下端支持部との接触部位にひび
割れのおそれ、あるいは瓦が全体的に曲がるおそ
れがあつた。
(考案の目的)
そこで、この考案の目的は、第一に、瓦保持具
の変形、特に上部支持部の変形が原因で正常な白
地瓦が焼成工程において歪を生じ不良品化するこ
とを防げ、第二に、瓦は可及的小のピツチにつめ
て横向きに効率よく多数保持せしめることがで
き、第三に、横向きとした瓦が多少ずり動いても
瓦が焼成工程において歪を生じ不良品化すること
を防ぐことができ、また、釉薬の剥れによる品質
の低下を防げる構成に改良した横型瓦保持具を提
供することにある。
の変形、特に上部支持部の変形が原因で正常な白
地瓦が焼成工程において歪を生じ不良品化するこ
とを防げ、第二に、瓦は可及的小のピツチにつめ
て横向きに効率よく多数保持せしめることがで
き、第三に、横向きとした瓦が多少ずり動いても
瓦が焼成工程において歪を生じ不良品化すること
を防ぐことができ、また、釉薬の剥れによる品質
の低下を防げる構成に改良した横型瓦保持具を提
供することにある。
この考案の究極の目的は、瓦が単一のかつ突起
状の下端支持部によつて傷つき又はひび割れ、曲
がりを生ずることがないように、下端支持部の形
状を改良した横型瓦保持具を提供することであ
る。
状の下端支持部によつて傷つき又はひび割れ、曲
がりを生ずることがないように、下端支持部の形
状を改良した横型瓦保持具を提供することであ
る。
(考案の構成と作用効果)
上記目的を達成するため、この考案の横型瓦保
持具は、瓦の下端支持部をば、略平行に並べた枠
部材の間の幅方向ほぼ中央で、かつ、上部支持部
とは枠部材の長手方向に所定距離をおいた位置
に、枠部材間の幅方向に若干の間隔にわたり瓦と
接触する形状の突起部として構成したことを特徴
とする。
持具は、瓦の下端支持部をば、略平行に並べた枠
部材の間の幅方向ほぼ中央で、かつ、上部支持部
とは枠部材の長手方向に所定距離をおいた位置
に、枠部材間の幅方向に若干の間隔にわたり瓦と
接触する形状の突起部として構成したことを特徴
とする。
従つて、瓦の上部支持部が例えば第6図の左か
ら3番目のように変形しても、これに保持せしめ
た瓦が焼成工程中に変形を生ずることはない。何
故なら、瓦は、その下端が、枠部材の間のほぼ中
央に位置する1個の突起部としての下端支持部に
よりいわば自在性のある状態に支持されているた
め、瓦は変形した上部支持部の前縁全長にわたり
もたれかかつて安定に支持される。このため、焼
成工程において瓦が軟化した状態となつても、上
部支持部による瓦の支持バランスは良好に保た
れ、瓦4に変形を生ずる原因とはならないからで
ある。
ら3番目のように変形しても、これに保持せしめ
た瓦が焼成工程中に変形を生ずることはない。何
故なら、瓦は、その下端が、枠部材の間のほぼ中
央に位置する1個の突起部としての下端支持部に
よりいわば自在性のある状態に支持されているた
め、瓦は変形した上部支持部の前縁全長にわたり
もたれかかつて安定に支持される。このため、焼
成工程において瓦が軟化した状態となつても、上
部支持部による瓦の支持バランスは良好に保た
れ、瓦4に変形を生ずる原因とはならないからで
ある。
つまり、上部支持部が変形しても、それなりに
支障なく使用でき、格別修正する必要はない。従
つて、その耐用寿命が尽きるまで有効に使用で
き、すこぶる経済的である。
支障なく使用でき、格別修正する必要はない。従
つて、その耐用寿命が尽きるまで有効に使用で
き、すこぶる経済的である。
その上、1個の下端支持部の両側に2枚の瓦の
下端を支持させることができ、かつ、2枚の瓦は
1個の瓦上部支持部を挾んでその両側に立てかけ
られるので、ピツチを可及的小さくつめて効率よ
く多数の瓦を保持せしめることができる。従つ
て、瓦の炉装入量が増え、生産性が向上する。
下端を支持させることができ、かつ、2枚の瓦は
1個の瓦上部支持部を挾んでその両側に立てかけ
られるので、ピツチを可及的小さくつめて効率よ
く多数の瓦を保持せしめることができる。従つ
て、瓦の炉装入量が増え、生産性が向上する。
また、1個の突起部として構成した下端支持部
は、横向きとした瓦の水返しの略中央部を支持す
るので、保持された瓦がある程度ずり動いても、
瓦の支持状態に変化をきたさない。従つて、ずり
動いた瓦が焼成工程において歪を生じ不良品とな
るおそれはない。
は、横向きとした瓦の水返しの略中央部を支持す
るので、保持された瓦がある程度ずり動いても、
瓦の支持状態に変化をきたさない。従つて、ずり
動いた瓦が焼成工程において歪を生じ不良品とな
るおそれはない。
さらに、釉薬瓦の保持に使用した場合にも、突
起部として構成した下端支持部が釉薬塗布面と接
して支持することはほとんどない。従つて、下端
支持部の位置で瓦の釉薬が剥れ品質の低下をきた
すおそれはない。
起部として構成した下端支持部が釉薬塗布面と接
して支持することはほとんどない。従つて、下端
支持部の位置で瓦の釉薬が剥れ品質の低下をきた
すおそれはない。
次に、瓦の下端支持部は、瓦の下端前縁のほぼ
中央部を小さく局部的に支持するという意義を失
なわない限度の間隔で瓦の下部に接触し支持する
から、瓦の下端前縁の支持が一点に集中せず支持
力が分布する。従つて、その支持点に傷はつき難
く、また、その支持点を中心とする曲げは集中し
難く、瓦に曲がり又はひび割れを生ずるおそれが
ない。
中央部を小さく局部的に支持するという意義を失
なわない限度の間隔で瓦の下部に接触し支持する
から、瓦の下端前縁の支持が一点に集中せず支持
力が分布する。従つて、その支持点に傷はつき難
く、また、その支持点を中心とする曲げは集中し
難く、瓦に曲がり又はひび割れを生ずるおそれが
ない。
かくして、この考案の瓦保持具は、品質、精度
及び歩留りの良い瓦の製造に寄与すると共に、耐
用寿命に優れ、経済的である。その上、変形の有
無の点検や変形の修正などの手間を格別要しない
のである。
及び歩留りの良い瓦の製造に寄与すると共に、耐
用寿命に優れ、経済的である。その上、変形の有
無の点検や変形の修正などの手間を格別要しない
のである。
次に、図示した実施例を説明する。
(第1の実施例)
第4図〜第7図において、図中1,1はφ12mm
程度の耐熱丸鋼棒より成る2本の平行な枠部材、
2…は前記枠部材1,1の間に各々平行にかけ渡
したφ9mm程度の耐熱丸鋼棒より成る横桟2…で
ある。各横桟2…は、枠部材1,1との各交点を
溶接で一体的に固着されている。第6図に示した
枠部材1,1の間隔Wは、約170mmである。図中
3…は隣り合う横桟2,2の中間位置に設けた上
部支持部である。これは平鋼板を台形状に屈曲し
て成り、その両下端が2本の枠部材1,1に溶接
で固着されている。図中3a,3bは、上部支持
部3の強度を増すため、上面部及び両肩部にプレ
ス成形した凹凸部である。
程度の耐熱丸鋼棒より成る2本の平行な枠部材、
2…は前記枠部材1,1の間に各々平行にかけ渡
したφ9mm程度の耐熱丸鋼棒より成る横桟2…で
ある。各横桟2…は、枠部材1,1との各交点を
溶接で一体的に固着されている。第6図に示した
枠部材1,1の間隔Wは、約170mmである。図中
3…は隣り合う横桟2,2の中間位置に設けた上
部支持部である。これは平鋼板を台形状に屈曲し
て成り、その両下端が2本の枠部材1,1に溶接
で固着されている。図中3a,3bは、上部支持
部3の強度を増すため、上面部及び両肩部にプレ
ス成形した凹凸部である。
上部支持部3の高さhは、第7図に示した通
り、横向きとしほぼ垂直に近い姿勢で立てかけた
瓦4の背面中腹部以下の位置、より厳密にいえ
ば、瓦4の谷部における湾曲凸面、即ち、第7図
の瓦4,4において内向きに対面している面の垂
線に対する変曲点より以下の位置を支持する寸法
(h≒80mm)とされている。
り、横向きとしほぼ垂直に近い姿勢で立てかけた
瓦4の背面中腹部以下の位置、より厳密にいえ
ば、瓦4の谷部における湾曲凸面、即ち、第7図
の瓦4,4において内向きに対面している面の垂
線に対する変曲点より以下の位置を支持する寸法
(h≒80mm)とされている。
図中2a…は瓦4の下端支持部である。これは
各横桟2…の中央部を垂直上向きに凸の略矩形状
に屈曲せしめた突起部として形成されている。該
下端支持部2aの大きさは、枠部材1,1間の幅
方向間隔aが約30mm、高さbが約20mm程度であ
る。各下端支持部2a…は、略平行に並べた2本
の枠部材1,1間の幅方向ほぼ中央で、かつ、上
部支持部3,3とは枠部材1の長手方向に所定の
距離l(第6図において、l≒44mm)をおいた位
置に設けられている。
各横桟2…の中央部を垂直上向きに凸の略矩形状
に屈曲せしめた突起部として形成されている。該
下端支持部2aの大きさは、枠部材1,1間の幅
方向間隔aが約30mm、高さbが約20mm程度であ
る。各下端支持部2a…は、略平行に並べた2本
の枠部材1,1間の幅方向ほぼ中央で、かつ、上
部支持部3,3とは枠部材1の長手方向に所定の
距離l(第6図において、l≒44mm)をおいた位
置に設けられている。
上記横型瓦保持具は、乾燥用又は焼成用台車等
の上に載置し、瓦4は、第7図に示したように、
横向きとなし、1個の上部支持部3を挾む配置で
その両側に立てかけその下端部は下端支持部2a
の手前側に止め、ほぼ垂直に近い姿勢で立てかけ
保持させる。もつとも、万十軒瓦4は、その小巴
4a及び垂れ4bが互い違いの並び(第5図参
照)となるように保持させ、もつて、小さなピツ
チで多数の瓦4…を効率よく保持させる。
の上に載置し、瓦4は、第7図に示したように、
横向きとなし、1個の上部支持部3を挾む配置で
その両側に立てかけその下端部は下端支持部2a
の手前側に止め、ほぼ垂直に近い姿勢で立てかけ
保持させる。もつとも、万十軒瓦4は、その小巴
4a及び垂れ4bが互い違いの並び(第5図参
照)となるように保持させ、もつて、小さなピツ
チで多数の瓦4…を効率よく保持させる。
従つて、第6図中左から3番目に示した如くに
上部支持部3が変形していても、これに保持せし
めた瓦4は、必らずその背面が上部支持部3の前
縁全長にわたりもたれかかる状態で安定に保持さ
れ、焼成工程において変形を生ずることはない。
何故なら、瓦4の下端が、枠部材1,1の間の幅
方向ほぼ中央に位置する1個の突起部として形成
した下端支持部2aにより、局部的に、かつ、自
在性をもつて支持されており、瓦4の前記上部支
持部3へのより安定なもたれかかりが許容される
からである。
上部支持部3が変形していても、これに保持せし
めた瓦4は、必らずその背面が上部支持部3の前
縁全長にわたりもたれかかる状態で安定に保持さ
れ、焼成工程において変形を生ずることはない。
何故なら、瓦4の下端が、枠部材1,1の間の幅
方向ほぼ中央に位置する1個の突起部として形成
した下端支持部2aにより、局部的に、かつ、自
在性をもつて支持されており、瓦4の前記上部支
持部3へのより安定なもたれかかりが許容される
からである。
また、下端支持部2aは、瓦4の下端前縁の水
返し4cのほぼ中央部を局部的に支持するから、
瓦4が何らかの事情で横方向にずり動いても支持
状態は良好に維持され、焼成工程において不良品
化するおそれはない。
返し4cのほぼ中央部を局部的に支持するから、
瓦4が何らかの事情で横方向にずり動いても支持
状態は良好に維持され、焼成工程において不良品
化するおそれはない。
さらに、釉薬瓦を保持せしめた場合にも、下端
支持部2aが釉薬塗布面を支持することはほとん
どなく、釉薬剥れによる品質の低下をきたすおそ
れはない。
支持部2aが釉薬塗布面を支持することはほとん
どなく、釉薬剥れによる品質の低下をきたすおそ
れはない。
その上、この横型瓦保持具は、下端支持部2a
が上向きに垂直な凸の小さな矩形状に形成されて
おり、瓦4の下端前縁は若干の間隔aにわたる線
状に、又は垂直部2a′,2a′による2点で支持さ
れるので、瓦の支持力は分散される。従つて、白
地瓦に下端支持部2aと接触した跡が線又は点状
の痕跡として残ることはない。しかも、間隔aに
わたつて支持されるため、瓦4には支持点を中心
とする極端な曲げ作用は集中発生し難く、よつて
瓦の曲がり又はひび割れのおそれはほとんど生じ
ない。
が上向きに垂直な凸の小さな矩形状に形成されて
おり、瓦4の下端前縁は若干の間隔aにわたる線
状に、又は垂直部2a′,2a′による2点で支持さ
れるので、瓦の支持力は分散される。従つて、白
地瓦に下端支持部2aと接触した跡が線又は点状
の痕跡として残ることはない。しかも、間隔aに
わたつて支持されるため、瓦4には支持点を中心
とする極端な曲げ作用は集中発生し難く、よつて
瓦の曲がり又はひび割れのおそれはほとんど生じ
ない。
(第2の実施例)
第8図は、各横桟5…の中央部に、φ9程度の
耐熱丸鋼棒よりなる長さ20mm程度の短かい2本の
ピン6′,6′を、同横桟5の長手方向に約30mmの
間隔で上向きに直立させ固着し、もつて下端支持
部6を構成した横型瓦保持具を示す。従つて、瓦
の下部は、2本のピン6′,6′により、2点で支
持される。なお、上部支持部7は、耐熱丸鋼棒を
溶接によつて略台形のブリツジ形状に組立てたも
のとして設けられている。
耐熱丸鋼棒よりなる長さ20mm程度の短かい2本の
ピン6′,6′を、同横桟5の長手方向に約30mmの
間隔で上向きに直立させ固着し、もつて下端支持
部6を構成した横型瓦保持具を示す。従つて、瓦
の下部は、2本のピン6′,6′により、2点で支
持される。なお、上部支持部7は、耐熱丸鋼棒を
溶接によつて略台形のブリツジ形状に組立てたも
のとして設けられている。
(第3の実施例)
第9図において、図中8は横桟5の中央部に、
同横桟5の長手方向に約30mmの長さの板状片を溶
接で固着して形成された下端支持部である。従つ
て、瓦の下部は、板状片の長さの限度に線状に支
持される。
同横桟5の長手方向に約30mmの長さの板状片を溶
接で固着して形成された下端支持部である。従つ
て、瓦の下部は、板状片の長さの限度に線状に支
持される。
上部支持部9は、左右の枠部材1,1上に対称
的に直立させ固着した支持脚9a,9aの頂部間
にタイバー9bをかけ渡して固着し、さらに控え
バー9c,9cで補強た耐熱丸鋼棒溶接構造とし
て構成されている。
的に直立させ固着した支持脚9a,9aの頂部間
にタイバー9bをかけ渡して固着し、さらに控え
バー9c,9cで補強た耐熱丸鋼棒溶接構造とし
て構成されている。
(第4の実施例)
第10図は、耐熱鋳鋼で一体的に鋳造された横
型瓦保持具を示す。
型瓦保持具を示す。
即ち、左右の平行な枠部材10,10間に所要
の間隔で横桟11…を各々平行に形成し、各横桟
11の中央部に、同横桟11の長手方向に長さ約
30mmの板状をなす下端支持部12,12が形成さ
れている。また、隣り合う横桟11,11の中間
位置であつて左右の枠部材10,10上に、左右
対称に直立する板状の上部支持部13,13が形
成されている。さらに、上部支持部13,13の
位置であつて枠部材10,10間につなぎ桟14
が形成されている。
の間隔で横桟11…を各々平行に形成し、各横桟
11の中央部に、同横桟11の長手方向に長さ約
30mmの板状をなす下端支持部12,12が形成さ
れている。また、隣り合う横桟11,11の中間
位置であつて左右の枠部材10,10上に、左右
対称に直立する板状の上部支持部13,13が形
成されている。さらに、上部支持部13,13の
位置であつて枠部材10,10間につなぎ桟14
が形成されている。
(第5の実施例)
第11図において、図中15は、各横桟5…の
中央部に溶接で固着された下端支持部である。こ
れは同横桟5の長手方向に平行な辺の長さaが30
mm程度のものとして、耐熱鋼板により平面が長方
形の短かい筒状枠体として形成されている。
中央部に溶接で固着された下端支持部である。こ
れは同横桟5の長手方向に平行な辺の長さaが30
mm程度のものとして、耐熱鋼板により平面が長方
形の短かい筒状枠体として形成されている。
(第6の実施例)
第12図において、図中15は横桟5の中央部
に溶接で固着された下端支持部である。これは横
桟5の長手方向に平行な辺の長さaが30mm程度の
ものとして、耐熱鋼板により平面が六角形の短か
い筒状枠体に形成されている。
に溶接で固着された下端支持部である。これは横
桟5の長手方向に平行な辺の長さaが30mm程度の
ものとして、耐熱鋼板により平面が六角形の短か
い筒状枠体に形成されている。
(第7の実施例)
第13図は、横桟5の中央部に、間隔aが30mm
程度の十字形をなす下端支持部17を溶接で固着
した構成の横型瓦保持具を示す。
程度の十字形をなす下端支持部17を溶接で固着
した構成の横型瓦保持具を示す。
(その他の実施例)
第14図は、横桟11の中央部に、間隔aが30
mm程度で平面相矢尻形状の下端支持部18を一体
的に鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
mm程度で平面相矢尻形状の下端支持部18を一体
的に鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
第15図は、横桟11の中央部に、間隔aが30
mm程度で平面タイコ形状の下端支持部19を一体
的に鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
mm程度で平面タイコ形状の下端支持部19を一体
的に鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
第16図は、横桟11の中央部に、間隔aが30
mm程度で平面鼓形状の下端支持部20を一体的に
鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
mm程度で平面鼓形状の下端支持部20を一体的に
鋳造した構成の横型瓦保持具を示す。
第1図は従来の横型瓦保持具の例を示す斜視
図、第2図と第3図は同前の横型瓦保持具の使用
状態を示す斜視図と平面図である。第4図はこの
考案の第1実施例たる横型瓦保持具を示す斜視
図、第5図〜第7図は同前の横型瓦保持具の使用
状態を示す斜視図と平面図及び正面図である。第
8図〜第16図はそれぞれこの考案の異なる実施
例たる横型瓦保持具の主要部を示す斜視図であ
る。 4……瓦、2,5,11……横桟、2a,6,
8,12,15,16,17,18,19……下
端支持部、3,7,9,13……上部支持部、
1,10……枠部材。
図、第2図と第3図は同前の横型瓦保持具の使用
状態を示す斜視図と平面図である。第4図はこの
考案の第1実施例たる横型瓦保持具を示す斜視
図、第5図〜第7図は同前の横型瓦保持具の使用
状態を示す斜視図と平面図及び正面図である。第
8図〜第16図はそれぞれこの考案の異なる実施
例たる横型瓦保持具の主要部を示す斜視図であ
る。 4……瓦、2,5,11……横桟、2a,6,
8,12,15,16,17,18,19……下
端支持部、3,7,9,13……上部支持部、
1,10……枠部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 瓦4の下端前縁を支持する下端支持部2a
と、瓦の上方背面を支持する上部支持部3とを
有し、瓦4は横向きとしてほぼ垂直に近い姿勢
で立てかけ保持される横型瓦保持具において、 瓦の下端支持部2aは、略平行に並べた枠部
材1,1の間の幅方向ほぼ中央の位置であつ
て、上部支持部3とは枠部材1の長手方向に所
定の距離lをおいた位置に、枠部材1,1間の
幅方向に若干の間隔にわたり瓦4と接触する形
状の突起部として形成されていることを特徴と
する横型瓦保持具。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載した下
端支持部2aは、枠部材1,1間にかけ渡した
横桟2に設けている横型瓦保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19750681U JPS5898598U (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 横型瓦保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19750681U JPS5898598U (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 横型瓦保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5898598U JPS5898598U (ja) | 1983-07-05 |
JPS6337678Y2 true JPS6337678Y2 (ja) | 1988-10-05 |
Family
ID=30110724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19750681U Granted JPS5898598U (ja) | 1981-12-26 | 1981-12-26 | 横型瓦保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5898598U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123697U (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-12 | 月男 原田 | 斜列型瓦焼成用保持具 |
JP7225892B2 (ja) * | 2019-02-18 | 2023-02-21 | 日本製鉄株式会社 | トレイ及び熱間プレスライン |
-
1981
- 1981-12-26 JP JP19750681U patent/JPS5898598U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5898598U (ja) | 1983-07-05 |
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