JPH0552698U - 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具 - Google Patents

丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具

Info

Publication number
JPH0552698U
JPH0552698U JP10305791U JP10305791U JPH0552698U JP H0552698 U JPH0552698 U JP H0552698U JP 10305791 U JP10305791 U JP 10305791U JP 10305791 U JP10305791 U JP 10305791U JP H0552698 U JPH0552698 U JP H0552698U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof tiles
roof
tile
round
finding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10305791U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH086234Y2 (ja
Inventor
月男 原田
Original Assignee
月男 原田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 月男 原田 filed Critical 月男 原田
Priority to JP1991103057U priority Critical patent/JPH086234Y2/ja
Publication of JPH0552698U publication Critical patent/JPH0552698U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH086234Y2 publication Critical patent/JPH086234Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸瓦、伏間瓦、軒瓦、谷丸瓦、袖丸瓦など尻
部の見付に玉縁を有する瓦の乾燥及び焼成工程に使用さ
れる、焼成用間隔保持具を提供する。 【構成】 平面形状が丸瓦a、伏間瓦bなどの尻部の見
付a1 又はb1 とほぼ同じ曲線状をなす見付支持部1が
前後に隣接する瓦の間隔保持に必要な間隔をあけて多数
略水平に配置され、しかもこの見付支持部1は玉縁a2
又はb2 の長さよりも高く形成されており、前記見付支
持部1の上に尻部の見付a1 又はb1 を載せて略垂直に
立てられた瓦の玉縁a2 又はb2 における裏面の略中央
部に当たる位置に係止部2が設けられている。 【効果】 瓦の釉薬による焼結部を発生する接点がな
く、しかも熱の廻りがほぼ均等になる適正間隔を保つの
で、100%に近い歩留りで品質の良い瓦の生産性向上
に寄与する。瓦を保持させる作業が比較的簡単、容易で
能率が良い上に、一定の焼成平面積当りの保持瓦枚数は
従来方式に比して約5倍になり、この意味でも瓦の生産
性向上に寄与する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、丸瓦、伏間瓦、軒瓦、谷丸瓦、袖丸瓦など尻部の見付に玉縁を有 する瓦の乾燥及び焼成工程に使用される、焼成用間隔保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、丸瓦や伏間瓦の乾燥及び焼成に際しては、図9のように台車上に平行に 配置された2本の三角鋼棒c、c(又は丸棒角棒など)の上に丸瓦a又は伏間瓦 bを間隔をあけて載せるか、又は図10A、Bのように棚レンガdの上に載せる ことが一般的に行なわれている。
【0003】
【本考案が解決しようとする課題】
図9のように三角鋼棒c、cの上に丸瓦a又は伏間瓦bを載せて焼成工程を行 なうと、瓦の釉薬により瓦と三角鋼棒cとの接点に焼結が発生し、その焼結部を 剥離させて瓦を取り出すため、剥離傷によって等外品が多く発生して歩留りが低 下する。また、丸瓦a及び伏間瓦bは図9のように平たく伏せた姿勢で三角鋼棒 c、cの上に載置されるため、割合大きな占有スペースを要し、載置可能な瓦の 枚数が少なく、生産効率が悪いという欠点がある。
【0004】 図10A、Bのように丸瓦a、伏間瓦bを棚レンガdの上に載せる方式の場合 は、釉薬を塗布していない裏面が棚レンガdで支持されるので、釉薬の剥離によ る歩留り低下の問題はない。しかし、瓦はやはり伏せた姿勢で載置されるので、 載置可能な瓦の枚数が少なく、生産効率が悪いという欠点があり、解決すべき課 題になっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、この考案に係る丸瓦、 伏間瓦などの焼成用間隔保持具は、図1〜図8に実施例を示したとおり、 平面形状が丸瓦a、伏間瓦bなどの尻部の見付a1 又はb1 とほぼ同じ曲線状 をなす見付支持部1が前後に隣接する瓦の間隔保持に必要な間隔をあけて多数略 水平に配置され、しかもこの見付支持部1は玉縁a2 又はb2 の長さよりも高く 形成されており、前記見付支持部1の上に尻部の見付a1 又はb1 を載せて略垂 直に立てられた瓦a又はbの玉縁a2 又はb2 における裏面の略中央部に当たる 位置に係止部2が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
垂直に立てた姿勢の丸瓦a、又は伏間瓦bの見付a1 又はb1 は、同じ曲線状 をなす見付支持部1の上に安定状態に支持される。垂直に立てた姿勢の丸瓦a又 は伏間瓦bは、その湾曲形状の故に、表面方向(図1のX方向)へは倒れ易いが 、裏面方向(図1のY方向)へは倒れにくい性質を有するが、係止部2により玉 縁a2 の裏面の略中央部が支持されるので、瓦は極めて安定な状態に保持される 。丸瓦a又は伏間瓦bは、見付支持部1の間隔にしたがい多数枚効率良く保持さ れる。
【0007】
【実施例】
次に、図1〜図8に示した本考案の実施例を説明する。 図1と図2は丸瓦aの焼成用間隔保持具の実施例を示している。これは外径が φ12の耐熱丸鋼棒を使用した2本のベース3、3が約13cmの間隔をあけて長 手方向に平行に配置され、同じくφ12の耐熱丸鋼棒を使用した中央桟4が前記 2本のベース3、3の中央に平行に配置され、これらの3本はφ12の耐熱丸鋼 棒による横つなぎ5と溶接で接合され強固なベース枠が形成されている。平面形 状が丸瓦aの尻部の見付a1 と同じ曲率半径の半円形状(図1参照)に形成され た見付支持部1は、φ9の耐熱丸鋼棒を加工したものであり、ベース3の長手方 向に約60mmの間隔をあけて、図示例の場合は4個(但し、10〜15個の多数 で実施することもある)配置されている。この見付支持部1は、その両端部の略 直角に屈曲された脚部1a、1aを両側のベース3、3と溶接で接合し、丸瓦a の玉縁a2 の長さよりも少し高い位置に水平に設けられている。また、前記中央 桟4の上には、平面方向に見た間隔Z(図1)が丸瓦aの玉縁a2 のつけ根厚さ と略等しい大きさ(図2を参照、約15mm)となる配置で、厚さ5mmの耐熱平鋼 板を使用した係止部2が溶接で設けられている。係止部2はまた、隣接の見付支 持部1の中央部との当接部6をもち(図2の破断部参照)、該当接部6を溶接す ることにより、見付支持部1は三つの支点で支持される構成になっている。但し 、図1中左端の見付支持部1は横つなぎ5上に溶接して立てた耐熱鋼片7で中央 部を支持されている。
【0008】 従って、焼成工程に付すべき丸瓦aの白地は、図1と図2に例示したように、 尻部の見付a1 を見付支持部1の上に載せ、玉縁a2 を係止部2の前縁との隙間 へ差し入れ、玉縁a2 の裏面中央部を係止部2の前縁へ当接させ略垂直な姿勢に 立てることにより、云わば見付支持部1、1同士の間隔にしたがい、見付支持部 1と同数の丸瓦aを、一定間隔で効率よく安定に保持させられる。なお、前記の ようにして保持された丸瓦aの転倒モーメントは、係止部2の支持力により平衡 を保つが、係止部2を設けた中央桟4に反力を与える横つなぎ5を補剛するため 平鋼板8が設置されている。
【0009】
【第2の実施例】 図3と図4に示した焼成用間隔保持具は、やはり丸瓦aの乾燥、焼成に使用さ れるものであるが、2本のベース3、3の間隔を棚レンガd(図10参照)の幅 寸以下の100mm程度とし、1本の棚レンガdの上に1台(又は一列)の割合で この焼成用間隔保持具を設置して使用できる構成とされている。ちなみに、上記 第1実施例の焼成用間隔保持具の場合は、2本のベース3、3が、一定の間隔を あけて平行に配置された2本の棚レンガの上に跨がる形に設置して使用される。 もっとも、広幅レンガを使用する場合は1本でも使用可である。
【0010】 本実施例の焼成用間隔保持具は、前記のように2本のベース3、3の間隔が狭 められたことに伴い、見付支持部1のうち、ベース3より外方に突き出て片持ち 状態となる両端部が丸瓦aの重量に耐えられるようにするため、同見付支持部1 は厚さ6mm、幅35mmの耐熱平鋼板を曲げ加工したもので形成されている。また 、中央桟は省略され、係止部2は見付支持部1及び横つなぎ5に溶接して設けら れている(図4参照)。
【0011】
【第3の実施例】 図5と図6に示した焼成用間隔保持具は伏間瓦bの焼成に使用されるものであ り、見付支持部1の平面形状は、図5のとおり伏間瓦bの尻部の見付b1 とほぼ 同じくの字の曲線状に形成されている。見付支持部1、1間の長手方向の間隔は 約50mmで、その両端の脚部1a、1aは約200mmの幅寸で平行に配置された 2本のベース3、3に溶接され、見付支持部1は玉縁b2 の長さよりも高い位置 に略水平に設けられている(図6参照)。係止部2は中央桟4の上に溶接で設け られ、前記見付支持部1との間隔Zは図5の平面方向に見て約22mmの大きさで 設けられている。その余の構成は上記第1実施例とほぼ共通する。伏間瓦bは、 図6のように尻部の見付b1 を見付支持部1の上に載せて玉縁b2 を係止部2と の間へ差し入れ、同玉縁b2 の裏面略中央部が係止部2の前縁で支持され、略垂 直な姿勢で保持される。伏間瓦bは、見付支持部1と同数だけ、見付支持部1、 1の間隔にしたがって略均等配置に保持される。
【0012】
【第4、5の実施例】 以上に説明してきた各実施例は、見付支持部1が1本の連続した棒状に形成さ れているが、この限りではない。図7に示した実施例の場合は、両側2本のベー ス3、3の上に一定の高さで平行に設けられたサイドバー11、11と、瓦の見 付の平面形状とほぼ同じ曲線の一部の円弧形状に形成されて係止部2へ溶接され たセンターピース12とを各々同一の高さに設けて不連続的な点及び線で見付支 持部が構成されている。保持具端部の係止部2’は中央桟4に溶接したピン状に 形成されている。
【0013】 図8に示した実施例は、さらに進んで、図7におけるセンターピース12に代 わる2本のピン13、13を横つなぎ5の上に溶接して垂直に立て、両側のサイ ドバー11、11との4点で瓦の尻部の見付を支持する不連続的な見付支持部が 構成されている。また本実施の場合、係止部は中央桟4の上に立設したピン2’ として構成されている。
【0014】
【その他の実施例】
以上に説明してきた各実施例は、耐熱丸鋼棒や平鋼板の加工と溶接による組立 て品の構成であるが、この限りではない。保持すべき瓦と同じか少し大きい幅寸 をもつ長尺のレンガ又はセラミックの長手方向に一定のピッチで瓦の玉縁を楽に 挿入可能な形状と大きさで同玉縁の長さよりも少し深い凹みを設けると共に、そ の凹みに玉縁の裏面略中央部を支持する係止部を設けた構成で実施することもで きる。また、図8の構成において、サイドバー11とその下のベース3を一体の 構成とすれば、鋳造製品の製作も容易に可能である。
【0015】
【本考案が奏する効果】
本考案に係る丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具は、瓦の釉薬による焼結部 を発生する接点がなく、しかも熱の廻りがほぼ均等になる適正間隔を保つので、 100%に近い歩留りで品質の良い瓦の生産性向上に寄与する。 また、瓦を保持させる作業が比較的簡単、容易で能率が良い上に、一定の焼成 平面積当りの保持瓦枚数は図9、図10の従来方式に比して約5倍にもなり、こ の意味でも瓦の生産性向上に寄与するところ大である。しかも従来使用していた レンガは熱容量が大きかったことに比して、本考案の保持具は熱容量が小さい構 造なので、省エネルギ効果があり燃費が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図である。
【図2】第1実施例の一部を破断した正面図である。
【図3】第2実施例の平面図である。
【図4】第1実施例の一部を破断した正面図である。
【図5】第3実施例の平面図である。
【図6】第3実施例の一部を破断した正面図である。
【図7】第4実施例の主要部を示した斜視図である。
【図8】第5実施例の主要部を示した斜視図である。
【図9】従来の焼成方式を示した斜視図である。
【図10】A、Bは丸瓦及び伏間瓦の焼成方式の従来例
を示した斜視図である。
【符号の説明】
a 丸瓦 b 伏間瓦 a1 、b2 見付 1 見付支持部 a2 、b2 玉縁 2 係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が丸瓦、伏間瓦などの尻部の見
    付とほぼ同じ曲線状をなす見付支持部が前後に隣接する
    瓦の間隔保持に必要な間隔をあけて多数略水平に配置さ
    れ、しかもこの見付支持部は玉縁の長さよりも高く形成
    されており、前記見付支持部の上に尻部の見付を載せて
    略垂直に立てられた瓦の玉縁における裏面の略中央部に
    当たる位置に係止部が設けられていることを特徴とす
    る、丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具。
JP1991103057U 1991-12-13 1991-12-13 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具 Expired - Fee Related JPH086234Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991103057U JPH086234Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991103057U JPH086234Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0552698U true JPH0552698U (ja) 1993-07-13
JPH086234Y2 JPH086234Y2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=14344050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991103057U Expired - Fee Related JPH086234Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086234Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62288490A (ja) * 1986-06-03 1987-12-15 衣浦化成株式会社 瓦焼成用治具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62288490A (ja) * 1986-06-03 1987-12-15 衣浦化成株式会社 瓦焼成用治具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH086234Y2 (ja) 1996-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10503581A (ja) キルン・ファーニチュアの柱の設計
JPH0552698U (ja) 丸瓦、伏間瓦などの焼成用間隔保持具
JPS6337678Y2 (ja)
JPS6244315Y2 (ja)
US5112223A (en) Hollow load-bearing universal kiln car refractory modules
JPH0138478Y2 (ja)
JPS634950Y2 (ja)
JPS5854638Y2 (ja) 瓦の焼成治具
JPS6320959Y2 (ja)
JPH0332960Y2 (ja)
JPS6244316Y2 (ja)
JPS644079Y2 (ja)
JPS6243278Y2 (ja)
JPS64560Y2 (ja)
JPS595840Y2 (ja) 瓦焼成用台車
JPS6342319Y2 (ja)
JPH025358Y2 (ja)
JPS634949Y2 (ja)
CN218994060U (zh) 一种堇青石蜂窝陶瓷烧结窑架
JPS6342318Y2 (ja)
CN213940325U (zh) 一种洞洞板
JPH0138479Y2 (ja)
JPH06221771A (ja) ローラハース炉用搬送台
CN211199379U (zh) 一种qpq工装辅助挂件
JPH0829072A (ja) 瓦等の板状体の焼成用起立整列棚具

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees