JPS6337131Y2 - - Google Patents

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JPS6337131Y2
JPS6337131Y2 JP6745582U JP6745582U JPS6337131Y2 JP S6337131 Y2 JPS6337131 Y2 JP S6337131Y2 JP 6745582 U JP6745582 U JP 6745582U JP 6745582 U JP6745582 U JP 6745582U JP S6337131 Y2 JPS6337131 Y2 JP S6337131Y2
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JP
Japan
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spindle
pressure
pressure chamber
piston
gas bearing
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JP6745582U
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JPS58173415U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば精密中ぐり盤等のスピンド
ルを支持する中ぐり主軸装置に関るものである。
従来、高速回転するスピンドルを支持する工作
機械の気体軸受においては、切削加工時にスピン
ドルを後退させる軸方向(スラスト方向)の過負
荷が作用した場合、これによりスピンドルと軸受
との面接触部分で焼付きが起き、気体軸受を破損
させる原因となつていた。
このような焼付きを防止するため、スピンドル
に許容以上の負荷が作用した場合、これを検出手
段によつて検出し、スピンドルを回転駆動する駆
動装置を停止させるようにした装置が提案されて
いる。
しかし、このような従来の装置では、加工物
(ワーク)の加工条件に応じてスピンドルの先端
位置を自動的に調整したり、また加工状態毎にス
ピンドルに作用する過負荷を防止させることがで
きないという問題があつた。
この考案は、係る従来の問題点に着目して案出
されたもので、その目的とするところはワークの
加工条件に応じてスピンドルの先端に取り付ける
切削工具位置を自動的に調整できると同時に、ス
ピンドルに軸方向の過負荷が作用した場合、その
過負荷を吸収してスピンドルと軸受との焼付きを
有効に防止した中ぐり主軸装置を提供するもので
ある。
この考案は、上記目的を達成するため、先端側
に切削工具を着脱自在に取り付け、他端側を駆動
装置に連動させて成るスピンドルを気体軸受本体
に設けたスラスト気体軸受により回転、且つ摺動
自在に支持させて成る中ぐり主軸装置に於て、前
記気体軸受本体と、この内部に挿通させたスピン
ドルとの間に多段形状の圧力室を形成し、この圧
力室の内部に摺動自在な複数のピストンを介し
て、スピンドルの後退時における複数の位置決め
用圧力室と、スピンドルの進出時における複数の
位置決め用圧力室とを区画形成し、前記スピンド
ルの周壁に、スピンドルに一定以上の負荷が作用
した場合この負荷を吸収緩和する緩衝機構を設
け、前記それぞれの位置決め用圧力室に作動圧流
体の給排口を接続したことを要旨とするものであ
る。
以下添付図面に基いて、この考案の実施例を説
明する。
第1図は精密中ぐり盤におけるスピンドル1を
支持する2分割型の気体軸受本体3の断面図を示
し、このスピンドル1の両端近傍には、気体軸受
本体3の内部に埋設されたラジアル気体軸受5
a,5bにより回転、且つ摺動自在に支持されて
いる。
上記スピンドル1の先端には、切削工具7を装
着する工具ホルダ9が取り付けられ、また後端に
は図示しない駆動装置と連動するプーリ11が取
り付けられている。
前記気体軸受本体3の内部には、多段円筒形状
の位置決め用の圧力室13が形成され、この圧力
室13の中心部に、前記スピンドル1が貫通して
いる。また上記圧力室13の後端側はラジアル気
体軸受5bにより密閉され、また前端側は蓋体1
5により密閉されている。
上記圧力室13内に位置するスピンドル1の一
部には、段状の係止部17が形成され、この係止
部17からラジアル気体軸受5b側の外周面に
は、止め輪19により係止された皿バネ等の弾性
部材21が嵌挿されている。そしてスピンドル1
の係止部17と弾性部材21との間にはフランジ
23を備えた中空円筒状の摺動体25が摺動自在
に嵌挿されている。
前記気体軸受本体3とスピンドル1との間に形
成された圧力室13内には、スピンドル1の後退
切り換え時に高圧の作動圧流体を供給する第1圧
力室27と、スピンドル1の軸方向の位置決めを
行う位置決め室29に嵌装されたスピンドル位置
決め用の第1ピストン31と、スピンドル1の過
負荷を防止させる位置決め室29と第2圧力室3
3とを区画形成する第2ピストン35とがそれぞ
れ水密的並びに気密的に摺動自在に内装されてい
る。
そして、上記弾性部材21と摺動体25と第2
ピストン35とによつて、スピンドル1に作用し
た過負荷を吸収緩和する緩衝機構が構成されてい
る。
上記第1ピストン31の後端面31aは、作動
圧流体のP1とP2との圧力により常時第2ピスト
ン35の端面35aと当接し、また第1ピストン
31の後端面31aの内径部には、摺動体25の
フランジ23と僅かな空隙を有するスラスト静圧
軸受を形成する切欠凹部37が形成されている。
また前記第1圧力室27と第2圧力室33に
は、作動圧流体の供給口27a,33aと排出口
33bがそれぞれ形成され、第1圧力室27内に
は高圧空気、あるいは油圧を、また第2圧力室3
3内にはラジアル気体軸受5a,5bに供給する
と同様な圧気が供給されるようになつている。
なお、上記位置決め室29及び第2圧力室33
内を摺動する第1ピストン31と第2ピストン3
5とのストロークの間隔A,Bは、A<Bの関係
になつている。
また第1圧力室27に供給される作動圧流体の
圧力P1と、第2圧力室33内に供給される作動
圧流体の圧力P2との関係は、P1>P2となつてい
る。また29aは第1ピストン31が位置決め室
29の前端に着座したことを検出する図示しない
公知の検出手段に接続する検出口であり、29b
は後端に着座したことを検出する図示しない公知
の検出手段に接続する検出口である。
次に上記のような構成から成るこの考案の作用
について説明する。
まず第1図に示すように、スピンドル1の工具
ホルダ9に取り付けた切削工具7が第2圧力室3
3に供給される作動圧流体の設定圧力P2により、
X1の位置を保持している状態で例えば中ぐり加
工を行う。そして、加工中にスピンドル1の先端
に第1図において右方向へ設定圧力P2以上の負
荷が作用した場合、スピンドル1は図の右方向へ
移動し、摺動体25も弾性部材21によつてその
フランジ23を係止部17に押圧係合されたま
ま、スピンドル1と一体的に右方向へ移動する。
この時、摺動体25は、そのフランジ23と第
2ピストン35との間に供給口33aからの作動
圧流体による静圧空気層を介して、第2ピストン
35を第2圧力室33内に供給されている作動圧
流体の設定圧力P2に抗してフランジ23と共に、
右方向へスライドさせる。即ち、第2ピストン3
5は、第1ピストン31から離れる。従つて、こ
の第2ピストン35がスピンドル1に作用した右
方向への過負荷を吸収緩和し、フランジ23とピ
ストン35との接触部分における焼付きを防止さ
せるものである。
またスピンドル1の先端に作用している過負荷
が無くなつた場合には、圧力P2によりピストン
35を左方向に移動させ、フランジ23を介して
スピンドル1は再びX1の位置まで復帰するもの
である。
なお切削工具7がX1の位置にて加工を行う場
合には、第1圧力室27内には圧力をかけておか
ないか、あるいは低圧の流体を供給する。
次にワークの加工状態により切削工具7をX2
の位置にて加工を行う場合には、第1圧力室27
内に作動圧流体を供給すると、第1圧力室27に
供給された圧力P1は第2圧力室33に供給され
る作動圧流体の圧力P2よりも大きいため、第1
ピストン31は第2図に示すように位置決め室2
9の作動圧流体の検出口29bを閉鎖する位置ま
で押圧され、またこれと同時に第2ピストン35
もこれに押圧されて、ストロークAだけ図の右方
向へ移動させられる。
この結果、フランジ23及び摺動体25を介し
てスピンドル1も第1ピストン31のストローク
Aだけ右方向にスライドさせることができ、X2
の位置にて加工を行うことが出来るものである。
そしてX2の位置にて加工を行つている最中に、
第2圧力室33に供給されている作動圧流体の圧
力P2以上の過負荷がスピンドル1の先端に作用
した場合には、前述と同様にスピンドル1の係止
部17と係合しているフランジ23は、第2ピス
トン35との間に供給口33aからの作動圧流体
による静圧空気層を介して第2ピストン35を第
2圧力室33の作動圧流体の設定圧力P2に抗し
てフランジ23と共に、右方向へスライドさせ
る。従つて、この位置においても、第2ピストン
35がスピンドル1に作用した右方向への過負荷
を吸収緩和し、フランジ23とピストン35との
接触部分における焼付きを防止させるものであ
る。
なお上記の作用は、切削加工時にスピンドル1
の先端に過負荷が作用した場合、スピンドル1が
右方向にスライドして焼付きを防止させることに
ついて説明したが、スピンドル1が例えば後端側
から過負荷を受けた場合には、切欠凹部37とフ
ランジ23との間の圧力によつて摺動体25は静
止されたまま、弾性部材21の圧縮弾性変形によ
りスピンドル1のみ左方向へ移動する。したがつ
て、この弾性部材21がスピンドル1に作用した
左方向への過負荷を吸収緩和し、フランジ23と
静圧空気層とを形成している切欠凹部37との接
触を防止する。
また上記の実施例では、2段階の加工について
説明したがこれに限定されず、第3図の他の実施
例に示すように、圧力室とピストンとを増加させ
ることにより、工具の位置(X1,X2,X3)をま
すことが可能である。なおその他の構成について
は、上記の第1実施例と同様なので同一符号を付
して説明は省略する。
この考案は、上記のようにスピンドルの先端に
取付けた切削工具の位置を、ワークの加工条件に
対応させて数段階に自動的に調整できるため複数
のワークの切削加工が可能となり、また同時に各
加工状態でスピンドルに過負荷が作用した場合、
各加工状態毎にスピンドルを自動的に移動させて
過負荷を防止できるため、焼付き等の問題も未然
に防止出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る気体軸受本体の断面
図、第2図は、スピンドルの先端を後退させた時
の圧力室の一部断面図、第3図は他の実施例を示
す断面図である。 1……スピンドル、3……気体軸受本体、5
a,5b……ラジアル軸受、7……切削工具、1
1……プーリ、13……圧力室、17……係止
部、21……弾性部材、27……第1圧力室、2
9……位置決め室、31……第1ピストン、33
……第2圧力室、35……第2ピストン、35a
……第2ピストンの前端面、P1,P2,P3……作
動圧流体の圧力、A,B,C,D,E……ピスト
ンのストローク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端側に切削工具を着脱自在に取り付け、他端
    側を駆動装置に連動させて成るスピンドルを気体
    軸受本体に設けたスラスト気体軸受により回転、
    且つ摺動自在に支持させて成る中ぐり主軸装置に
    於て、前記気体軸受本体と、この内部に挿通させ
    たスピンドルとの間に多段形状の圧力室を形成
    し、この圧力室の内部に摺動自在な複数のピスト
    ンを介して、スピンドルの後退時における複数の
    位置決め用圧力室と、スピンドルの進出時におけ
    る複数の位置決め用圧力室とを区画形成し、前記
    スピンドルの周壁に、スピンドルに一定以上の負
    荷が作用した場合この負荷を吸収緩和する緩衝機
    構を設け、前記それぞれの位置決め用圧力室に作
    動圧流体の給排口を接続したことを特徴とする中
    ぐり主軸装置。
JP6745582U 1982-05-11 1982-05-11 中ぐり主軸装置 Granted JPS58173415U (ja)

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JP6745582U JPS58173415U (ja) 1982-05-11 1982-05-11 中ぐり主軸装置

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JP6745582U JPS58173415U (ja) 1982-05-11 1982-05-11 中ぐり主軸装置

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Publication Number Publication Date
JPS58173415U JPS58173415U (ja) 1983-11-19
JPS6337131Y2 true JPS6337131Y2 (ja) 1988-10-03

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ID=30077283

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JP6745582U Granted JPS58173415U (ja) 1982-05-11 1982-05-11 中ぐり主軸装置

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