JPS6336579B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6336579B2
JPS6336579B2 JP9446380A JP9446380A JPS6336579B2 JP S6336579 B2 JPS6336579 B2 JP S6336579B2 JP 9446380 A JP9446380 A JP 9446380A JP 9446380 A JP9446380 A JP 9446380A JP S6336579 B2 JPS6336579 B2 JP S6336579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pass filter
adder
resonance
output
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9446380A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5720012A (en
Inventor
Kotaro Hanzawa
Shigenori Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP9446380A priority Critical patent/JPS5720012A/ja
Priority to US06/279,630 priority patent/US4467440A/en
Priority to GB8120520A priority patent/GB2080068B/en
Priority to DE19813127189 priority patent/DE3127189C2/de
Publication of JPS5720012A publication Critical patent/JPS5720012A/ja
Publication of JPS6336579B2 publication Critical patent/JPS6336579B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/04Recursive filters
    • H03H17/0405Recursive filters comprising a ROM addressed by the input and output data signals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はレゾナンス(共振)特性を有するバン
ドパスフイルタに関する。 近年、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、コイ
ルあるいは演算増幅器を用いて実現出来るアナロ
グフイルタに代り、乗算器、加算器、遅延回路等
で構成されるデイジタルフイルタが注目されてい
る。 しかして、デイジタルフイルタの伝達関数H(Z)
は、アナログフイルタの伝達関数H(S)から、整合
Z変換、双一次Z変換、標準Z変換等の変換によ
り求められる。 このうち、バンドパスフイルタの伝達関数H(Z)
は、ローパスフイルタあるいはハイパスフイルタ
の伝達関数に比し複雑であり、その回路構成も複
雑で、大規模なものとならざるを得ない。そこ
で、バンドパスフイルタを構成する場合、ローパ
スフイルタとハイパスフイルタをカスケード接続
することが行われる。 しかして、その場合の例えば2次のローパスフ
イルタ及びハイパスフイルタにつき着目する。即
ち、そのアナログフイルタの伝達関数は一般に、 HL(S)=HLω01 2/S2+ω01/Q1S+ω01 2…式(1
) HH(S)=HHS2/S2+ω02/Q2S+ω02 2 …式(2) となる。この伝達関数HL(S)(ローパスフイル
タ)、HH(S)(ハイパスフイルタ)において、
HL,HHは利得を表わし、通常1であり、Q1,Q2
はレゾナンスの深さを示し、レゾナンスのない通
常状態では
【式】であり、ω01,ω02は共振角周 波数である。上記通常状態では、S平面上で極
は、ローパスフイルタ、ハイパスフイルタの双方
とも第1図に示すように をとり、第2図に示す如くQ1,Q2が大きくなる
につれて、極は虚軸上の(0,±ω0)の点に変化
する。 そこで、この伝達関数HL(S),HH(S)から、
例えば双一次Z変換を行うと、その伝達関数は、 HL(Z)=KL(1+Z-12/1+b1Z-1+b2Z-2…式
(4) HH(Z)=KH(1−Z-12/1+b1Z-1+b2Z-2…式
(5) となる。 尚、b1=2ω0 2−8/Ts/ω0 2+2ω0/QTs+4/Ts2
…式(6) b2=ω0 2−2ω0/QTs+4/Ts2/ω0 2+2ω0/QTs
+4/Ts2…式(7) KL=HLω01 2/ω01 2+2ω01/Q1Ts+4/Ts2…式(8
) KH=4HH/Ts2/ω02 2+2ω02/Q2Ts+4/Ts2…式(
9) である。また、式(6),(7)においてω0はω01,ω02
を示し、QはQ1,Q2を示し、更に、式(6)〜(9)に
おいてTSはサンプリング時間である。 したがつて、式(4)、式(5)で伝達関数HL(Z)、
HH(Z)が表わされるローパスフイルタとハイパ
スフイルタを第3図に示すようにカスケード接続
することにより、バンドパスフイルタが構成され
る。即ち、第3図に於て、LPFはローパスフイ
ルタを示し、HPFはハイパスフイルタを示し、
このローパスフイルタLPF、ハイパスフイルタ
HPFは外部からの制御信号である共振角周波数
ω01,ω02、レゾナンスの深さを示すQ01,Q02
より制御される。 第4図は第3図の詳細を示す図で、先ずローパ
スフイルタLPFにおいて符号1は入力信号が供
給される加算器であり、この加算器1出力は、加
算器2及び、単位時間TS遅延回路3に与えられ、
更に、遅延回路3の出力は乗算器4,5に与えら
れる。この乗算器4には、ROM6に与えられる
共振角周波数ω01及びレゾナンスの深さを示すQ1
の各制御データにより選択されるデータb1が更に
供給され、入力信号がb1倍されて加算器1に与え
られる。なお、この入力信号は加算器1に対して
減算を指示するようになつている。また、上記乗
算器5は、単に入力信号を2倍する機能をもち、
その出力は加算器2に与えられる。更に、上記遅
延回路3出力が与えられ単位時間TSの遅延を行
う遅延回路7の出力は、更に乗算器8を介して加
算器1に与えられると共に、直接加算器2へ与え
られる。上記乗算器8には、上記ROM6に与え
られる制御データにより選択されたデータb2が更
に供給され、入力信号がb2倍されて加算器1に与
えられる。なお、この入力信号は加算器1に対し
て減算を指示するようになつている。そして、上
記加算器1出力、乗算器5出力及び遅延回路7出
力が供給され、それ等を加算する加算器2出力
は、ROM6から制御データにより選択されたデ
ータKLが供給される乗算器9に与えられ、KL
されて出力信号となる。 そして、その出力信号は、ハイパスフイルタ
HPFの入力信号となり、加算器11に与えられ
る。このハイパスフイルタHPFの構成は、上記
ローパスフイルタLPFと同様で、加算器11,
12は加算器1,2と対応し、遅延回路13,1
7は遅延回路3,7と対応し、乗算器14,1
5,18,19は乗算器4,5,8,9と対応
し、更に、ROM16はROM6と対応する。た
だし、乗算器15の出力は、加算器12に対し減
算を指示するようになり、また、ROM16から
は制御データω02,Q2により係数データb1,b2
KHが読出されて乗算器14,18,19に供給
されることになる。そして、乗算器19出力がバ
ンドパスフイルタの出力となる。然るに、上述し
たバンドパスフイルタにおいては、レゾナンスの
深さをnレベルとした場合は、レゾナンスの付加
機能のない場合に比ベ、係数記憶用ROM6及び
ROM16の容量はn倍とせざるを得ず、非常に
大容量のROMを備えてなければならぬものであ
つた。 この発明は、上記した事情に鑑みてなされたも
ので、時分割的にローパスフイルタとハイパスフ
イルタの動作をすると共に、伝達関数の各係数を
予め記憶し、この係数に応じて動作するバンドパ
スフイルタに於て、その係数の少なくとも1個の
係数を変更することにより、振幅特性にピークを
有するレゾナンス特性を付加したバンドパスフイ
ルタを提供することを目的とする。 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。 いま、上記式(1),(2)で表わされる伝達関数HL
(S),HH(S)において、
【式】の場合、 即ち、2次のバタワース型のローパスフイルタ及
びハイパスフイルタを、上記同様にして、双一次
Z変換を行い伝達関数HL(Z),HH(Z)を得る
と、それは、式(4),(5)の如くなり各係数b1,b2.
KL,KHは各々、各式(6)〜(9)に於て
【式】 とした値となる。 例えば、このローパスフイルタに於て、カツト
オフ周波数c1と変化させた時の極の移動を示す
と第5図の如くなる。即ち、第5図は、Z平面を
示し、曲線aは32KHzのサンプリングレートで計
算した極の軌跡(以後根軌跡とよぶ)を示しこの
根軌跡上の数値は、カツトオフ周波数の数値で、
500Hzごとの点が示してある。この根軌跡は、式
(4)に於て、その分母を零とした場合に得られ、そ
の値は、 となる。なお、単位円01上の数値は、Z平面での
角速度をΩ=2πcTSとした際の周波数を示すも
のであり、また、(−1,0)は2位の零点を示
す。 しかして、例えば、カツトオフ周波数C1が3K
Hzの場合に着目してみると、レゾナンスを付加し
た場合、上述したアナログフイルタと全く等価な
デイジタルフイルタでは、極が図示するバタワー
スの円02(曲線b)に沿つて、変化するようにな
る。尚、バワタースの円02は A=tanπcTS(≒0.3033) …式(11) として、01,02の距離=1+A2/1−A2(≒1.2026)、
円 02の半径=2A/1−A2(≒0.6682)により与えられ る。 ところで、式(10)で表わされる極は共役であるか
ら、Z平面上において1つの極と原点01との距離
をrとし、その実軸方向の値をxとすれば、次の
関係式が得られる。 b1=−2x …式(12) b2=r2 …式(13) ここで、ある周波数でピークを示す特性のフイ
ルタを実現する場合、極は単位円に近づいていけ
ば良く、本実施例ではr2即ち、係数b2のみを第5
図の直線cに沿つて変化させるものである。更
に、本実施例ではレゾナンスの深さを3レベルと
し、その場合の係数をb2oとする。但し、b2oは下
式で与えられる。 b2o=b2+1−b2/22・2n(n=−∞,0,1) …式(14) 以上はローパスフイルタの場合であつたが、ハ
イパスフイルタの場合も全く同様のことが成立す
る。即ち、カツトオフ周波数c2を変化させた時
の極の移動も、第5図の如くなる。なお、この場
合、2位の零点は(1,0)となる。 従つて、本実施例のハイパスフイルタにおける
レゾナンスの深さも3レベルとし、その場合の係
数b2を係数b2nと変換する。但し、b2nは下式で与
えられる。 b2n=b2+1−b2/22・2m(m=−∞,0,1) …式(15) 次に本発明の概念をわかり易く説明するため、
時分割動作ではなく、カスケード接続された第6
図に示すバンドパスフイルタを用いて、先ずレゾ
ナンス特性を得るための回路について説明する。
なお、説明の簡略化の為、第4図と同一箇所には
同一符号を付し、その説明を省略する。 第6図に於て、ROM6′及びROM16′には
カツトオフ周波数c1,c2に応じた係数b1,b2
記憶されており、乗算器9,19に供給される係
数KL,KHは、演算回路10a,10bに於て、
係数b1,b2から算出される。この演算回路10a
では、式(6)〜式(8)よりH=1とした場合判明する
ように KL=1+b1+b2/4 …式(16) の演算を行い、演算回路10bでは式(6),(7),(9)
より判明するように KL=1−b1+b2/4 …式(17) の演算を行うものである。 この演算回路10a,10bの詳細は、第7図
及び第8図の如く加算器21a,21b及び乗算
器22a,22bより成つている。即ち、演算回
路10aでは、ROM6′から与えられるデータ
b1,b2及び数値「1」を加算器21aにて加算
し、データ「1+b1+b2」を得、この出力「1+
b1+b2」が乗算器22aに与えられ、数値「4」
で除算される。具体的には小数点位置を2ビツト
左シフトすることにより除算は行われる。そし
て、この乗算器22aの出力、即ち、
「1+b1+b2/4」が係数KLとして乗算器9に与え られることになる。また、演算回路10bも演算
回路10aと同様に構成されているが、係数デー
タb1は加算器21bに対し、減算を指令するよう
に供給される為、加算器22a出力は「1−b1
b2」となり、従つて乗算器22b出力は
「1−b1+b2/4」となり、このデータ 「1−b1+b2/4」が係数KHとして、乗算器19に 与えられることになる。 また、第6図中符号20a,20bは、ROM
6′,16′より与えられる係数b2に対し、式
(14),(15)に応じた演算を実行して、係数b2o
b2nを算出する演算回路であり、制御信号n1,n0
n−∞及び制御信号m1,m0,m−∞に応じて、
第1表、第2表に示す如き出力値b2o,b2nを得
る。
【表】
【表】 この、演算回路20aは、第9図の如く構成さ
れている。尚、演算回路20bは演算回路20a
と同様であるので、その説明を省略する。 第9図に於て、入力データである係数b2は8ビ
ツト構成で、各々のビツトは2-1〜2-8の重み付け
がなされている。そして、この入力データはイン
バータ31〜38を介して、半加算器(ハーフア
ダー)41〜48に与えられると共に、直接全加
算器(フルアダー)51〜57及び半加算器58
に与えられる。 そして、上記半加算器48にはその他方の入力
端に論理値「1」を示すHighレベル信号が与え
られており、入力データb2に対し、2-8の値を加
算して上位ビツトに対応する半加算器47にキヤ
リー信号を与える。また、各半加算器41〜47
も、それぞれ、下位ビツト側の半加算器のキヤリ
ー出力が当該半加算器の他方の入力信号となつて
いる。而して、半加算器41〜47の出力は、デ
ータb2の各ビツトを反転し、最下ビツトに「+
1」をしたものであるから、2の補数表現の−b2
を示している。そして、この値に対し、半加算器
41のキヤリー出力を最上位ビツトとして用いる
ことにより、その値は1−b2を表現することにな
る。 更に、この半加算器41〜47の出力及び半加
算器41のキヤリー出力は、論理値「0」を示す
Lowレベル信号と共に、複数のトランスフアゲ
ートにより構成されたシフト回路23に与えられ
る。このシフト回路23では、レゾナンスの深さ
を制御する3個の信号n0,n1,n−∞によりその
シフト動作が制御されて、全加算器51〜57及
び半加算器58の他の一方の入力端に与える信号
を出力する。 即ち、n−∞の制御信号が“1”の場合は、シ
フト回路23の出力が全て零となり、従つて、全
加算器51〜57及び半加算器58からは係数デ
ータb2が直接データb2oとして出力される。 またn1の制御信号が“1”の場合は、半加算器
41のキヤリー出力及び半加算器41〜47の出
力が各々全加算器51〜57及び半加算器58に
供給されることになり、従つて、シフト回路23
の出力は1−b2/2となる為、係数boとしては、b2 +1−b2/2=1+b2/2の値が選択出力されることに なる。 更に、n0の制御信号が“1”の場合は、全加算
器51に与えられる信号を論理値「0」、全加算
器52〜57、半加算器58に与えられる信号を
各々、半加算器41のキヤリー出力及び半加算器
41〜46の出力とするように、シフト回路23
は動作し、従つて、シフト回路23の出力は
1−b2/22となる為、係数b2oとしては、b2+ 1−b2/22=1+3b2/4の値が選択出力されることに なる。 次に、上記の如く構成されたバンドパスフイル
タの動作を説明する。 即ち、このバンドパスフイルタに於て、レゾナ
ンスを付加しない場合、即ち
【式】の 場合は、制御信号n−∞及び制御信号m−∞を
“1”とし、他の制御信号n1,n0及び制御信号
m1,m0を“0”とすることにより、カツトオフ
周波数c1,c2に応じた係数データb2を、演算回
路20a,20bを介して、係数b2o,b2nとし
て、乗算器8,18に供給する。従つて、第6図
に示すバンドパスフイルタでは、レゾナンスの無
いバンドパスフイルタとして動作する。 また、レゾナンスを弱く付加する場合、例えば
ローパスフイルタLPFに於ては、制御信号n0
“1”とし、他の制御信号n−∞,n1を“0”と
することにより、カツトオフ周波数c1に応じた
係数データb2を演算回路20aに与える。演算回
路20aでは、上述した如く、シフト回路23か
らは、1−b2/2が出力されることになり、従つて、 演算回路20aの出力は1+3b2/4となる。この 為、乗算器8に印加されるデータb2o=1+3b2/4 となり、カツトオフ周波数c1が共振周波数とな
り弱いレゾナンスをもつことになる。尚、ハイパ
スフイルタHPFに於ても、制御信号m0を“1”
とし、他の制御信号m−∞,m1を“0”とする
ことにより、カツトオフ周波数c2が共振周波数
となり、弱いレゾナンスをもつことになる。 更に、このバンドパスフイルタが強いレゾナン
スを有するように動作させる場合、例えばローパ
スフイルタLPFに於ては、制御信号n1を“1”と
し、他の制御信号n−∞,n0を“0”とする。そ
の結果、カツトオフ周波数c1に応じた係数デー
タb2は、演算回路20aに於て、1+b2/2に変換 されることになり、このデータが乗算器8に印加
される為、カツトオフ周波数c1が共振周波数と
なり、強いレゾナンスをもつことになる。尚、ハ
イパスフイルタHPFに於ても、制御信号m1
“1”とし、他の制御信号m−∞,m0を“0”と
することにより、カツトオフ周波数c2が共振周
波数となり、強いレゾナンスをもつことになる。 しかして、第6図に示すバンドパスフイルタに
おいては、ローパスフイルタLPFとハイパスフ
イルタHPFをカスケード接続して成るものであ
り、演算回路20a,20bに供給する制御信号
n0,n1,n−∞及び制御信号m0,m1,m−∞の
選択により各々カツトオフ周波数c1,c2にて所
望のレゾナンスを付加し得るようにしたから、例
えば、両カツトオフ周波数c1,c2において、レ
ゾナンスを同程度付加することも出来、あるい
は、一方のカツトオフ周波数c1またはc2におい
てのみ強いレゾナンスを付加し、他の一方のカツ
トオフ周波数c2またはc1において弱いレゾナン
スを付加するようにする等、各々のカツトオフ周
波数c1,c2においてレゾナンスの程度を独立し
て付加するようにすることも可能である。 次に本発明の一実施例について説明する。本発
明は時分割的にローパスフイルタとハイパスフイ
ルタの動作をするバンドパスフイルタに於て、上
述したレゾナンス特性を得るものである。第10
図は、本実施例の回路構成を示すもので、図中6
1はスイツチSW1を介して与えられるデータを加
算する加算器、この加算器61出力が供給される
加算器62、上記加算器61出力が単位時間TS
の2倍の遅延回路63を介して与えられる乗算器
64,65を有する。この乗算器64にはROM
66に与えられるカツトオフ周波数データc1
c2に従つて選択されるデータb1が更に供給され、
入力信号がb1倍されて加算器61に与えられる。
なお、この入力信号は加算器61に対して、減算
を指示するようになつている。また、上記乗算器
65は切替信号L/Hに応じて入力信号をローパ
スフイルタの場合2倍、ハイパスフイルタの場合
−2倍する機能をもち、その出力は加算器62に
与えられる。更に、上記遅延回路63出力は単位
時間TSの2倍の遅延時間をもつ遅延回路67を
介し、更に乗算器68を介して加算器61に与え
られると共に、直接遅延回路67の出力が加算器
62へ与えられる。上記乗算器68には、上記
ROM66に与えられるカツトオフ周波数c1
c2によつて選択されるデータb2が演算回路70
に供給され、制御信号n(n1,n0,n−∞),m
(m1,m0,m−∞)に基き変換されたデータ
b2′が更に供給され、入力信号がb2′倍されて加算
器61に与えられる。なお、この入力信号は加算
器61に対して減算を指示するようになつてい
る。 また、上記演算回路70は、第9図に示した演
算回路20aと同様で、それとの差異は、上記切
替信号L/Hにより、制御信号n(n1,n0,n−
∞),m(m1,m0,m−∞)を選択して、シフト
回路23に対する制御信号とするゲート回路が更
に付加されるところにあるが、その図示は省略す
る。従つて、この演算回路70の入力信号と出力
データとの関係は第3表のとおりである。
【表】 そして、上記加算器61出力、乗算器65出力
及び遅延回路67出力が供給され、それ等を加算
する加算器62の出力は、乗算器69に与えら
れ、K倍されてスイツチSW2に供給される。 即ち、図中71は第11図に示す如き演算回路
であり、ROM66より供給される係数データb1
b2が、加算器72に印加される。更に、この加算
器72には数値「1」も印加される。そして、こ
の加算器72には更に切替信号L/Hが供給さ
れ、ローパスフイルタを構成する場合は加算器7
2では「1+b1+b2」の演算が行われ、ハイパス
フイルタを構成する場合は、加算器72では、
「1−b1+b2」の演算が行われるよう切替制御さ
れる。 そして、この加算器72の出力は、乗算器73
に印加され、「4」で除算される。具体的には、
小数点位置を2ビツト左シフトすることにより除
算は行われる。このようにして式(16),(17)の
演算がなされ、その出力は係数データK(即ち
KL,KHとして乗算器69に供給される。 第10図に於て、スイツチSW2の出力は、切替
信号L/Hにより外部へバンドパスフイルタ出力
として供給されるか、再び、このデイジタルフイ
ルタ装置の入力として帰還されるか制御される。
図中74はラツチで後述するタイミングでスイツ
チSW2から供給されるデータをラツチし、上記ス
イツチSW1へそのデータを転送する。そして、ス
イツチSW1は、切替信号L/Hにより上記ラツチ
74を介して与えられるデータをデイジタルフイ
ルタ装置に供給するか、新たな入力データをこの
デイジタルフイルタ装置に供給するか切替制御す
る。 次に、本実施例の動作を説明する。本実施例の
概略的動作につき、先ず説明すると、入力データ
に対し、デイジタルフイルタ装置は、例えば最初
ハイパスフイルタ(カツトオフ周波数c2;可変)
として動作する。そして、その結果データに対
し、デイジタルフイルタ装置はローパスフイルタ
(カツトオフ周波数c1;可変)として動作する。
そして、その際、演算回路70によりレゾナンス
の付加が制御される。従つて、その結果、入力信
号は、振幅特性にピークをもつバンドパスフイル
タを介して出力されることになる。 即ち、外部からの入力データはスイツチSW1
より、第12図1に示されるタイミングでサンプ
リングして入力される。従つて、入力データは第
12図2の如く変更される。その際、切替信号
L/Hは第12図3の如く切替えられる。従つ
て、いま、ROM66では、所望のカツトオフ周
波数c2に応じた係数データb1,b2が読出される
と共に、演算回路71では、式(17)の如き演算
が実行され係数データKHが算出される。従つて、
第12図4に示す如くデイジタルフイルタ装置で
は演算回路70の演算結果に応じてレゾナンスが
付加されたハイパスフイルタを介したデータが算
出される。そして、その結果データは、第12図
5に示すタイミングで遅延回路63,67にラツ
チされると共に、乗算器69出力はスイツチSW2
を介して第12図6に示すタイミングでラツチ7
4に読込まれる。尚、上記遅延回路63,67に
読込まれたデータは次のハイパスフイルタの演算
を行う時間まで、遅延させられる。従つて、初替
信号L/Hが次に“0”に切替えられて遅延回路
63,67から出力するデータは前回ローパスフ
イルタの演算を実行した際の結果データである。
そして、その際ROM66からは、所望のカツト
オフ周波数c1に応じた係数データb1,b2が読出
されると共に、演算回路71では、式(16)の如
き演算が実行されて係数データKLが算出される。
従つて、デイジタルフイルタ装置では、スイツチ
SW1を介して与えられるラツチ74出力及び、遅
延回路63,67の出力に対し、演算回路70の
演算結果に応じてレゾナンスが付加されたローパ
スフイルタを介したデータが算出される。そし
て、その結果データは、スイツチSW2を介して外
部へ出力される。 このように本実施例では、ローパスフイルタと
ハイパスフイルタとのカツトオフ周波数が等しい
場合、デイジタルフイルタの伝達関数の係数b1
b2が全く同一となることを利用して、ROM66
には一種類のデータ(b1,b2)を記憶させるよう
にし、更に係数データK(KL,KH)が式(16),
(17)にて表現されることを利用して、ROM6
6の出力b1,b2に基づき演算回路71にて算出し
て得るようにし、加えて、レゾナンスを付加する
為の演算回路70も、ローパスフイルタとハイパ
スフイルタとの切替に応じて、それぞれ制御信号
n(n1,n0,n−∞),m(m1,m0,m−∞)に基
づき動作するようにした為、ROM66の記憶容
量の縮減が大幅にはかれると共に、デイジタルフ
イルタ装置も、ローパスフイルタとハイパスフイ
ルタとをカスケード接続してバンドパスフイルタ
を構成した場合に比べて、約半分のハードウエア
で良くなる。 尚、上記実施例では、レゾナンスの深さを3段
階にしたが、第5図に示すように、根軌跡上の極
から、単位円へ虚軸に沿つて、n段階にわけて、
増加するようにすれば、レゾナンスの深さはn段
階にとれ、その場合の演算回路は、必要に応じ
て、種々の回路構成とすることが出来る。例え
ば、b2o=b2+1−b2/2l・2n(n=−∞,01,… l-1),b2n=b2+1−b2/2l・2m(m=−∞,01,… l-1)とすれば、n,mの選択に応じてl+1段階
のレゾナンスの強度が選択出来る。 また、上記実施例では、本発明を2次のバタワ
ース型ローパスフイルタ及びハイパスフイルタよ
り成るバンドパスフイルタに適用したが、更に高
次のデイジタルフイルタから成るバンドパスフイ
ルタにも同様に適用し得ることは勿論であり、そ
の場合レゾナンスを付加させる為に、増加あるい
は減少させる係数も必要に応じて選択出来る。 この発明は、以上詳述した如く、時分割的にロ
ーパスフイルタとハイパスフイルタの動作をする
と共に、伝達関数の係数を予め記憶し、この係数
に応じて入力信号をフイルタリングするバンドパ
スフイルタに於て、その係数の少なくとも1個の
係数を制御信号に応じて変更し、その結果、振幅
特性にピークをもたせてレゾナンス特性を付加し
たことにより、バンドパスフイルタの係数記憶用
ROMの容量を増すことを無しに簡単な回路を付
加するのみでレゾナンス特性を有することにな
り、また一個のデイジタルフイルタを時分割的に
ローパスフイルタとハイパスフイルタとの動作を
させてバンドパスフイルタを構成したため、カス
ケード接続したものに比べて約半分の回路規模と
なり、バンドパスフイルタを集積化する上で、非
常に有効となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のアナログフイルタの極を示す
図、第2図は、従来のアナログフイルタのレゾナ
ンス特性を示す図、第3図は、第1図及び第2図
のアナログフイルタに対応するデイジタルフイル
タの概略的構成図、第4図は第3図の詳細図、第
5図は本発明のバンドパスフイルタを説明する為
の図、第6図は本発明のレゾナンス特性を説明す
るためのカスケード接続されたバンドパスフイル
タの回路構成図、第7図及び第8図は、第6図の
演算回路10a,10bの詳細図、第9図は、第
6図の演算回路20aの詳細図、第10図は、本
発明の一実施例を示す回路構成図、第11図は、
第10図の演算回路71の詳細図、第12図は、
実施例の動作を説明する為のタイムチヤートであ
る。 1,2,11,12,61,62……加算器、
3,7,13,17,63,67……遅延回路、
4,5,8,9,14,15,18,19,6
4,65,68,69……乗算器、6′,16′,
66……ROM、10a,10b,71……演算
回路、20a,20b,70……演算回路、23
……シフト回路、74……ラツチ、SW1,SW2
…スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 時分割的にローパスフイルタとハイパスフイ
    ルタの動作をすると共に、所定の伝達関数に従つ
    て入力信号をデイジタル演算処理によりフイルタ
    リングするバンドパスフイルタに於て、 上記伝達関数のレゾナンス特性を有しないとき
    の複数の係数を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された上記係数の少なくと
    も1個の係数を制御信号に応じて変更する変更手
    段と を具備し、この変更された係数に従つて入力信号
    をフイルタリングすることによつて振幅特性にピ
    ークをもたせてレゾナンス特性を得るようにした
    ことを特徴とするバンドパスフイルタ。 2 上記変更手段は、上記時分割動作に応答し
    て、上記ローパスフイルタと上記ハイパスフイル
    タとの少なくとも一方のフイルタの上記係数を変
    更して振幅特性にピークをもたせてレゾナンス特
    性を得るようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のバンドパスフイルタ。 3 上記変更手段は、上記係数の少なくとも1個
    の係数を、増加あるいは減少させることにより、
    上記伝達関数のZ平面上の極を虚軸に平行に移動
    せしめて振幅特性にピークをもたせて成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記
    載のバンドパスフイルタ。
JP9446380A 1980-07-09 1980-07-09 Band-pass filter Granted JPS5720012A (en)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9446380A JPS5720012A (en) 1980-07-09 1980-07-09 Band-pass filter
US06/279,630 US4467440A (en) 1980-07-09 1981-07-01 Digital filter apparatus with resonance characteristics
GB8120520A GB2080068B (en) 1980-07-09 1981-07-02 Digital filter apparatus
DE19813127189 DE3127189C2 (de) 1980-07-09 1981-07-09 Digitalfiltervorrichtung mit Resonanzeigenschaften

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9446380A JPS5720012A (en) 1980-07-09 1980-07-09 Band-pass filter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5720012A JPS5720012A (en) 1982-02-02
JPS6336579B2 true JPS6336579B2 (ja) 1988-07-20

Family

ID=14110963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9446380A Granted JPS5720012A (en) 1980-07-09 1980-07-09 Band-pass filter

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5720012A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58201416A (ja) * 1982-05-19 1983-11-24 Nec Corp デイジタルフイルタ
JPS63269613A (ja) * 1987-04-28 1988-11-07 Kenwood Corp デジタル・フイルタ
US4866435A (en) * 1987-10-16 1989-09-12 Rosemount Inc. Digital transmitter with variable resolution as a function of speed

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5720012A (en) 1982-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4422156A (en) Digital filter device
US4467440A (en) Digital filter apparatus with resonance characteristics
US4489391A (en) Digital filter apparatus having a resonance characteristic
US4580237A (en) Digital tone control arrangement
JPS6336579B2 (ja)
GB2080068A (en) Digital Filter Apparatus
JPS6336578B2 (ja)
JPS6336571B2 (ja)
JPS6337969B2 (ja)
JPS6336577B2 (ja)
JPS6336574B2 (ja)
JPS61111013A (ja) 任意に設定可能な周波数特性を有するデイジタルフイルタ
JPS6337973B2 (ja)
JPS6282707A (ja) デジタル・グラフイツク・イコライザ
JPH0113244B2 (ja)
JPS6336573B2 (ja)
JPH0715264A (ja) 信号処理装置
JP3172046B2 (ja) サンプリングレートコンバータ
JPS6118212A (ja) デイジタルフイルタ
JPH0744425B2 (ja) デイジタル濾波回路
JPS6337970B2 (ja)
JPH0374047B2 (ja)
JPS6337976B2 (ja)
JP2001308684A (ja) ディジタルフィルタ回路
JPH0261807B2 (ja)