JPS6336371B2 - - Google Patents

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JPS6336371B2
JPS6336371B2 JP27987284A JP27987284A JPS6336371B2 JP S6336371 B2 JPS6336371 B2 JP S6336371B2 JP 27987284 A JP27987284 A JP 27987284A JP 27987284 A JP27987284 A JP 27987284A JP S6336371 B2 JPS6336371 B2 JP S6336371B2
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Hirotaka Nishikawa
Mitsuru Uete
Kazuhiro Inagaki
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ラツプホーマーにおいてラツプのゲ
レン捕正を行うラツプのゲレン捕正装置に関する
ものである。
一般にコーマーの前工程であるラツプホーマー
においてラツプを巻取る場合、ラツプの巻取装置
の特性によつてラツプの巻始めから巻終わりに至
る間にラツプの巻取長さ(即ちラツプの巻径)に
応じてラツプのゲレン(単位長さ当たりの重量)
に変動を生じ、ラツプの巻取長さが長くなるにつ
れてラツプのゲレンも大きくなる。ところが、こ
のようなラツプホーマーにおけるラツプのゲレン
変動は後工程における糸の番手変動を招いて糸品
質に悪影響を及ぼし、今日のように高いレベルの
高級糸が要求されるときには無視し得ない大きな
問題となつてきた。特に、後工程であるコーマー
でのラツプ交換や練条機でのフイードケンス交換
を一斉に行つて作業性の向上を図るようにした場
合には、上記のラツプのゲレン変動が多数本分重
畳される為に紡出スライバーのゲレン変動が極め
て大きくなり、後工程における糸品質を著しく悪
くする問題があつた。
そこで本発明は、上記問題点を解決することを
目的とするもので、ラツプの巻取り長さの増大に
伴なうラツプのゲレン変動をラツプの巻取り中に
補正することができてラツプの品質を高めること
ができ、また必要があれば後工程のコーマーや練
条機で生ずる紡出スライバーのゲレン変動をも補
正し得るようにラツプのゲレンを補正することが
できると共に、後工程のコーマーにおけるラツプ
のリツキングを防止することができ、後工程にお
ける糸品質の向上を図り得るようにしたラツプの
ゲレン補正装置を提供しようとするものである。
次に本願の実施例を図面に基いて詳しく説明す
る。第1図、第2図は本願を実施した3ヘツドタ
イプのラツプホーマーを示している。先ずこのラ
ツプホーマーについて説明すると、1はラツプL
を巻取部側へ移送する為のベルトコンベアで、機
枠2に回転自在に支持された駆動ローラ3および
従動ローラ4と、これらの両ローラ3,4に懸回
されたエンドレスベルト5によつて構成されてい
る。このベルトコンベア1の駆動ローラ3はメイ
ンモータ6によつてベルト7、プーリー8、駆動
軸9および歯車列10等を介して矢印方向へ回動
されるようになつている。11,11A,11B
は上記ベルトコンベア1の移送路の途中に機台の
長手方向(第1図の左右方向)に適宜な間隔を保
つて第1、第2、第3のヘツド部が並設され、そ
のうちの第2のヘツド部11Aの一部が本願のゲ
レン補正装置の実施によつて後述するように変更
されていることを除いて総て同一構成であり、次
に第1のヘツド部11についてのみ説明し、第
2、第3のヘツド部11A,11Bについては第
1のヘツド部11と同一若しくは均等構成と思わ
れる部分に第1のヘツド部11と同一の符号にア
ルフアベツトのA,Bを付して重複説明を省略す
る。第1のヘツド部11において、12はケンス
(図示省略)から引出される多数本のスライバー
を案内する為のクリール、13はクリール12か
ら送られて来るスライバーを平面上に揃えるスラ
イバーテーブルで、このスライバーテーブル13
上には各スライバーを直角に曲げると共に平板状
に寄せ集めるスライバーガイド(図示省略)が設
けられている。14は約45度傾斜して配置されて
いるドラフト部で、機枠2に回転自在に支持され
ている夫々上、下一対のフロントローラ15とバ
ツクローラ16によつて構成されている。上記下
側のフロントローラ15はメインモータ6と連繋
した駆動軸9の回転によつて傘歯車17,18、
カウンターシヤフト19および傘歯車20,21
を介して矢印方向へ回動されるようになつてお
り、また、下側のバツクローラ16もフロントロ
ーラ15のローラ軸15aの回転によつて歯車2
2,ドラフトチエンジ歯車23、中間歯車24お
よび歯車25を介して矢印方向へ回転されるよう
になつている。26はスライバーをドラフト部へ
送り込む為のフイードローラで、上記歯車25の
回転によつて歯車列27、シヤフト29および傘
歯車30,31を介して矢印方向へ回転されるよ
うになつている。この各ヘツド部のドラフト部
は、第2図に示すように、カウンターシヤフト1
9から夫々分岐した歯車等の伝動手段を介して独
立的に駆動するようになつている。次に、32は
上記ベルトコンベア1の前方に配設された上下一
対のカレンダーローラで、下側のカレンダーロー
ラ32が上記駆動軸9の回転によつて歯車列33
を介して矢印方向へ回転されるようになつてい
る。34はカレンダーローラ32の前方に配設さ
れた巻取部で、機枠2に回転自在に支持された
前、後一対の巻取ドラム36,35と、ラツプレ
ート(図示省略)間に保持されたボビン37を巻
取ドラム35,36上に押圧する加圧機構(図示
省略)等で構成されている。上記後側の巻取ドラ
ム35はカレンダーローラ32の回転によつて歯
車38,39,40を介して矢印方向へ回転さ
れ、前側の巻取ドラム36は上記歯車40の回転
によつて歯車41,42を介して矢印方向へ回転
されるようになつている。以上のように構成され
たラツプホーマーにおいては、メインモータ6を
回転駆動させた状態で第1、第2、第3の3組の
ヘツド部11,11A,11Bに夫々所定本数
(例えば16本)のスライバーを供給すると、これ
らの多数本のスライバーが夫々のドラフト部1
4,14A,14Bにおいてドラフトされてラツ
プLに形成され、この各ドラフト部14,14
A,14Bから送り出された3枚のラツプLがベ
ルトコンベア1のコンベアベルト5上に供給され
て一枚のラツプLに重合され、この一枚のラツプ
Lがカレンダーローラ32に移送された後巻取部
34においてボビン37に巻取られてフルラツプ
La(巻き上がりラツプ)に成形される。このよう
にしてラツプLをボビン37に巻取る場合、ボビ
ン37はこれに巻取られたラツプLを介して従動
回転されるようになつている関係上、ボビン37
に巻取られたラツプLの長さが長くなるにつれて
即ちボビン37に巻取られたラツプLの重量が大
きくなるにつれてボビン37の回転が遅れ、これ
によりボビン37に巻取られたラツプLのゲレン
は巻取り前のラツプLに比べてラツプLのボビン
37への巻取長さが長くなるにつれて数%大きく
なる。なお、43は周知のラツプ計量装置で、上
記ラツプホーマーによつて巻き上げられたフルラ
ツプLaの重量を測定器43aによつて測定し、
この測定量と基準設定重量の偏差値を差動トラン
ス43bによつて電圧値として出力するように構
成されている。44はフルラツプ搬送コンベアで
ある。
次に、上記のようなラツプホーマーに実施した
ラツプのゲレン補正装置について説明する。先
ず、45は第2のヘツド部11Aのドラフト部1
4Aにおけるドラフト量を変更し得るように付設
されたPIV方式の変速機で、これの入力軸46は
上記カウンターシヤフト19の回転によつてこの
カウンターシヤフト19上のプーリー47、シン
クロベルト48、方向変換機構49、シンクロベ
ルト50および入力軸46上のプーリー51を介
して回転されるようになつている。上記変速機4
5の出力軸52にはプーリー53が固着され、こ
のプーリー53とフロントローラ15Aのローラ
軸15aAに回転自在に嵌合されたプーリー54
とにシンクロベルト55が懸回されている。上記
プーリー54はフロントローラ15Aのローラ軸
15aAに回転自在に嵌合された歯車56に一体
的に結合されている。この歯車56は第1、第3
のヘツド部11,11Bの歯車22,22Bに相
当するもので、ドラフトチエンジ歯車23Aに噛
合されている。従つて、第2のヘツド部11Aに
おいてはドラフト部14Aのフロントローラ15
Aは第1、第3のヘツド部11,11Bと同様に
カウンターシヤフト19によつて直接的に回転さ
れるが、バツクローラ16Aはカウンターシヤフ
ト19の回転が変速機45によつて所定量変速さ
れて伝達されるようになつている。上記変速機4
5の変速量は変速軸57の回転によつて任意の大
きさに変更し得るようになつている。次に、58
は巻取部34にこの巻取部34で巻取られるラツ
プLのボビン37への巻取位置がフルラツプLa
状態のラツプ全長を所定数(例えば20)に区分す
る各巻取長さ位置になつたことを検出して夫々巻
取位置信号を発信し得るように付設された巻取長
さ検出装置で、本実施例では前側の巻取ドラム3
6の回転量を検出することによつてラツプLの各
巻取長さ位置を検出するようになつている。この
巻取長さ検出装置58において、59はパルス発
生器で、前側の巻取ドラム36のドラム軸36a
に固着されたパルス表示板60とこのパルス表示
板60の表示部60aを検出する近接スイツチ6
1から構成され、巻取ドラム36が所定角度(図
面では45度)回転される毎即ちラツプLがボビン
37に所定量巻取られる毎に近接スイツチ61か
ら測長パルスを発信するようになつている。62
は上記測長パルス数をカウントしてラツプLのボ
ビン37への巻取位置が予め設定された各巻取長
さ位置になる毎に巻取位置信号を発信する為のプ
リセツトカウンターで、これのカウント設定値P
は、フルラツプ状態のラツプ全長をE、このラツ
プ全長EをN等分する位置(両端位置も含む)を
各巻取長さ位置とし、更に上記測長パルスの発信
間隔に相当するボビン37への巻取り量をeとす
ると、P=E/eNの式を満足する値に設定され、
ラツプLがボビン37にE/N(=Pe)だけ巻取
られる毎に即ちラツプLの各巻取長さ位置がボビ
ン37への巻取位置に到る毎に巻取位置信号とし
て例示するステツプ切換信号を発信するように構
成されている。次に、63は上記各巻取長さ位置
に対応するドラフト補正量を予め夫々設定し得る
ように構成されたドラフト補正量設定装置で、図
面では互いに平行に配設された(N+1)個の可
変抵抗器として例示するスライドボリユーム63
a0,63a1……63aNによつて構成され、
これらのスライドボリユーム63aが各巻取長さ
位置に順次対応され、各ドラフト補正量をこれら
のスライドボリユーム63a0,63a1……6
3aN(以下総称してスライドボリユーム63aと
記す)によつて電圧値で設定し得るようになつて
いる。次に、64は上記巻取長さ検出装置58か
らのステツプ切換信号によつて第2のヘツド部1
1Aの変速機45の変速量をそのステツプ切換信
号に対応するドラフト補正量設定装置63のスラ
イドボリユーム63aのドラフト補正量に応じた
変速量に順次切換える為の制御装置で、次のよう
に構成されている。先ず、上記変速機45の変速
軸57に歯車65が固着され、この歯車65がパ
イロツトモータ66の回転軸66aに固着された
歯車67に噛合されている。上記パイロツトモー
タ66は後述の演算回路の演算結果に応じて発信
されるパイロツトモータ制御回路68の操作信号
によつて正、逆転されるようになつている。ま
た、上記変速軸57には可変抵抗器を用いた変速
量検出器69の検出軸が連結され、変速機45の
パイロツトモータ66による変速量をこの変速量
検出器69によつて電圧値として検出し、この電
圧値を後述の演算回路にフイードバツクさせるよ
うになつている。上記変速量検出器69によつて
出力される電圧値の大きさは、上記ドラフト補正
量設定装置63によつて設定されたドラフト補正
量分だけドラフト部14Aがドラフト補正される
ようにパイロツトモータ66が操作されたとき、
上記ドラフト補正量を設定したときの設定電圧値
と等しくなるように設定されている。70は上記
巻取長さ検出装置58からのステツプ切換信号に
よつてそのステツプ切換信号に対応するドラフト
補正量設定装置63のスライドボリユーム63a
を後述の演算回路に接続させる為のステツピング
リレーで、駆動コイル70aと多数の接点70b
から構成され、これらの接点70bの切換によつ
てラツプLの各巻取長さ位置に対応するドラフト
補正量を順次演算回路71に入力させ得るように
なつている。演算回路71はドラフト補正量設定
装置63からの電圧値と変速量検出器69からの
電圧値を比較し、その偏差を増速信号又は減速信
号に変えてパイロツトモータ制御回路68へ送り
込むようになつている。次に、72は上記ラツプ
計量装置43の偏差値によつて制御回路73を介
して制御されるラツプ重量制御用パイロツトモー
タで、回転軸72aには可変抵抗器74の検出軸
74aが連結され、上記偏差値に応じたラツプ重
量補正値を記憶して電圧値として出力し得るよう
になつている。この可変抵抗器74からの電圧値
は上記演算回路71においてドラフト補正量設定
装置63からの電圧値に加算されるようになつて
いる。
上記のように構成した本実施例においては、ラ
ツプLの巻取りを開始する前に、先ずドラフト補
正量設定装置63の各スライドボリユーム63a
のドラフト補正量とラツプ計量装置43の基準設
定重量を設定する。これらの各スライドボリユー
ム63aのドラフト補正量の大きさは、予め当該
ラツプホーマーで巻き上げたフルラツプLaを巻
戻してラツプ巻取りに伴なうラツプLの各巻取長
さ位置でのゲレンを測定して得たデータに基いて
各巻取長さ位置でのゲレン変動を補正し得る大き
さとなるように設定する。また、この場合必要な
らば後工程のコーマーと練条機における紡出スラ
イバーのゲレン変動をも補正し得るように各ドラ
フト補正量を設定しても良い。上記ラツプホーマ
ーでのラツプLの巻取りに伴なうラツプLのゲレ
ン変動はラツプLの巻取り量が多くなるにつれて
ゲレンが大きくなるので、各ドラフト補正量は巻
終わりに近くなるにつれてドラフト部14Aでの
ドラフト量が大きくなるように設定する。またコ
ーマーにおいてはラツプ径が小さくなるにつれて
紡出スライバーのゲレンが若干大きくなるので、
このゲレン変動を補正する為にはラツプホーマー
でのラツプLの巻取り量が少ないときほどラツプ
Lのゲレンが若干小さくなるように各ドラフト補
正量を設定し、練条機においてはケンス内の供給
スライバーが少なくなるにつれて紡出スライバー
のゲレンが若干小さくなるので、このゲレン変動
を補正する為にはラツプホーマーでのラツプLの
巻取り量が多くなるにつれてラツプのゲレンが若
干大きくなるように各ドラフト補正量を設定すれ
ば良い。次に、ラツプホーマーのメインモータ6
を回転駆動させてラツプLの巻取りを開始する
と、この巻取作業の開始によつて制御装置64の
ステツピングリレー70が第1ステツプにセツト
され、ドラフト補正量設定装置63の最初のスラ
イドボリユーム63a0で設定されたドラフト補
正量に相当する電圧値が演算回路71に入力され
る。これによりパイロツトモータ66の回転軸6
6aは変速量検出器69からの電圧値が上記スラ
イドボリユーム63a0からの電圧値と等しくな
るように回転制御され、第2のヘツド部11Aの
ドラフト部14Aのドラフト量がスライドボリユ
ーム63a0のドラフト補正量を加味した値とな
るように変速機45の変速量を制御する。従つ
て、第2のヘツド部11Aのドラフト部14Aか
らベルトコンベア1に供給されるラツプLはドラ
フト部14Aによつてスライドボリユーム63a
0のドラフト補正量を加味したドラフト量でもつ
てドラフトされ、巻取部34で巻取られるラツプ
Lのゲレンが制御される。一方、上部のようにメ
インモータ6が回転駆動されて巻取ドラム36が
回転されると、巻取長さ検出装置58のパルス発
生器59が巻取ドラム36の所定回転角度毎即ち
ラツプLがボビン37に所定長さ巻取られる毎に
パルス信号を発信し、このパルス信号をプリセツ
トカウンター62に入力される。そして、このプ
リセツトカウンター62のカウント数が予め設定
されたカウント設定値になると、このプリセツト
カウンター62がステツプ切換信号を発信してス
テツピングリレー70の駆動コイル70aに入力
される。これによりステツピングリレー70の接
点70bが今度は第2ステツプに切換えられ、2
番目のスライドボリユーム63a1で設定された
ドラフト補正量に相当する電圧値が演算回路71
に入力され、上記と同様にしてドラフト部14A
のドラフト量がスライドボリユーム63a1のド
ラフト補正量を加味した値となるように制御され
る。上記ステツプ切換信号はラツプLのボビン3
7への巻取位置が予め設定された巻取り長さ位置
になつたときに発信され、この巻取長さ位置に対
応するスライドボリユーム63a1のドラフト補
正量によつて第2のヘツド部11Aのドラフト部
14Aのドラフト量が補正される。以上のように
してラツプLのボビン37への巻取位置が各巻取
長さ位置になる毎にプリセツトカウンター62が
ステツプ切換信号を発信してステツピングリレー
70が最終ステツプ迄順次切換えられ、これによ
り第2のヘツド部11Aのドラフト部14Aのド
ラフト量が各巻取長さ位置に対応して設定された
ドラフト補正量を加味したドラフト量に順次切換
えられ、このドラフト部14Aのドラフト量がラ
ツプLのボビン37へ巻取長さに応じて変更され
る。上記ドラフト補正量設定装置63の各スライ
ドボリユーム63aのドラフト補正量は上記した
ようにラツプLの巻取りに伴なう各巻取長さ位置
でのゲレン変動を補正し得る大きさに設定してあ
るので、第2のヘツド部11AのラツプLは上記
ゲレン変動を補正し得るようにドラフトされる。
従つて、ラツプLの巻取りが完了したフルラツプ
LaにおいてはラツプLの巻取りに伴なうゲレン
変動が補正されたものになる。ラツプLの巻取り
が完了した後は巻取ドラム35,36上のフルラ
ツプLaをラツプ計量装置43上に載せてその重
量を測定し、この測定量と基準設定量との偏差値
によつてパイロツトモータ72が回転され、この
偏差値に応じたラツプ重量補正値が演算回路71
に入力されるようになる。従つて、次のラツプL
の巻取りの際にフルラツプLaの重量変動をも補
正される。なお、ステツピングリレー70が最終
ステツプから最初のステツプに切換えられるとき
にはドラフト部14Aのドラフト量が大きく変更
されて大きなラツプ斑を生ずる為、この切換が完
了する迄の間はラツプLの巻取りを低速で行つて
ラツプLの大斑部分が短くなるようにすることが
好ましく、その為メインモータ6とは別にクラツ
チを介して低速モータを付設すると良い。
上記実施例においては巻取長さ検出装置をパル
ス発生器とプリセツトカウンターによつて構成
し、等間隔の巻取長さ位置を検出するようにして
いるが、タイマーを利用して不等間隔の巻取長さ
位置を検出するようにしても良い。またパルス発
生器はカウンターシヤフト等他の部分の回転によ
つてパルスを発信するようにしても良い。更にま
た、巻取長さ検出装置は巻取ドラム上のボビンの
上昇量を検出してラツプの巻取長さを検出するよ
うに構成しても良い。また、上記実施例において
はドラフト補正量設定装置を多数の平行なスライ
ドボリユームで構成したので、ドラフト補正量の
設定値を1つの曲線として直視し得る大きな特徴
があるが、これに限定されるものではない。
以上のように本発明にあつては、ラツプをボビ
ンに巻取るとき、このラツプのボビンへの巻取位
置がフルラツプ状態のラツプ全長を所定数に区分
する各巻取長さ位置になると、第2のヘツド部の
ドラフト部のドラフト量を上記各巻取長さ位置に
対応して予め設定したドラフト補正量を加味した
ドラフト量に順次切換え、ラツプの巻取り長さに
応じてラツプのゲレンを補正するようにしたの
で、ラツプを成形する場合予め各巻取長さ位置に
対応するドラフト補正量をラツプの巻取長さの変
動によつて生ずるラツプのゲレン変動を補正し得
る大きさに設定すれば、ラツプの巻取り長さの変
動に伴なうゲレン変動をラツプの巻取中に自動的
に補正することができ、ラツプの成形能力を低下
させることなくラツプの品質を確実に高め得る効
果がある。また上記各ドラフト補正量を後工程の
コーマーにおいてラツプ径の変動によつて生ずる
紡出スライバーのゲレン変動や練条機において供
給スライバーのケンス収容量の変動によつて生ず
る紡出スライバーのゲレン変動をも補正し得る大
きさに設定すれば、コーマーや練条機において生
ずる紡出スライバーのゲレン変動をも補正し得る
ようにラツプのゲレンをラツプの巻取り中に自動
的に補正することができ、これによりコーマーに
おけるラツプ交換や練条機におけるフイードケン
ス交換を一斉に行つて作業性の向上を図るように
した場合でも、後工程における糸品質に最も影響
を与える練条機の紡出スライバーのゲレン変動を
従来のものに比べて著しく小さくすることができ
て糸品質の大幅な向上を図り得る効果がある。
また本発明にあつては、ラツプホーマーにおけ
る第2のヘツド部のドラフト部にそのドラフト量
を変更する変速機を付設すると共に、ラツプのボ
ビンへの巻取位置がフルラツプ状態のラツプ全長
所定数に区分する各巻取長さ位置になつたことを
検出して夫々巻取位置信号を発信し得るようにし
た巻取長さ検出装置を付設し、更に上記ラツプの
各巻取長さ位置に対応するドラフト部のドラフト
補正量を夫々設定し得るようにしたドラフト補正
量設定装置を備え、上記巻取長さ検出装置からの
各巻取位置信号によつて制御装置が変速機の変速
量をその巻取長さ位置に対応したドラフト補正量
設定装置のドラフト補正量に応じた変速量に順次
切換えるようにしたので、ラツプを成形する場合
予め実験的に求めたデータに基いてドラフト補正
量設定装置の各ドラフト補正量を所望の大きさに
設定しておくだけの簡単な作業でもつてラツプの
巻取長さの増大に伴なうゲレン変動や後工程のコ
ーマーや練条機における紡出スライバーのゲレン
変動を補正し得るようにラツプのゲレンをラツプ
巻取中に機械的に補正することができ、未熟練者
であつても簡単にラツプのゲレンを補正すること
ができ、また、上記のようにラツプマシンに変速
機と巻取長さ検出装置を付設するほかにはドラフ
ト補正量設定装置と制御装置を具備させるだけの
構成であるから、既設の従来のラツプホーマーに
実施する場合でも少ない費用と時間で実施し得る
効果があり、更に、本発明は、ラツプのゲレン補
正を、並設した3組のヘツド部のうちの中間に位
置した第2のヘツド部のドラフト部で行うように
したので、3枚のラツプのうちの1枚のラツプに
対してゲレン補正が行われ、そのゲレン補正のた
めのドラフト変更量がゲレン変動量の3倍とな
り、ゲレン補正を正確に行うことができ、しか
も、ゲレン捕正によつて平行度の向上したラツプ
が三層のうちの中間部に入つて重合され、巻取後
のラツプを後工程のコーマーに仕掛けて巻き戻す
際にリツキングの発生が減少するという特徴を有
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図はラ
ツプのゲレン補正装置を備えたラツプホーマーの
概略説明図、第2図はラツプのゲレン補正装置を
備えたラツプホーマーの一部を省略して示す斜視
図、第3図はラツプのゲレン補正装置の説明図で
ある。 14……ドラフト部、34……巻取部、45…
…変速機、58……巻取長さ検出装置、63……
ドラフト補正量設定装置、64……制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 機台の長手方向に適宜な間隔を保つて3組の
    ヘツド部が並設され、この各ヘツド部のドラフト
    部を、メインモータと連繋したカウンタシヤフト
    から夫々分岐した伝導手段によつて独立的に駆動
    するようにしたラツプホーマーにおいて、並設し
    た3組のヘツド部のドラフト部のうち、中間に位
    置した第2のヘツド部のドラフト部に、そのドラ
    フト量を変更する変速機を付設し、更に、巻取部
    で巻取られるラツプの全長を所定数に区分し、そ
    の区分したラツプの各巻取長さを検出して夫々の
    巻取位置信号を発信する巻取長さ検出装置と、ラ
    ツプの各巻取長さ位置におけるドラフト補正量を
    予め設定するドラフト補正量設定装置と、上記変
    速機の変速量を巻取長さ検出装置からの巻取位置
    信号によつて各巻取長さ位置における夫々のドラ
    フト補正量と対応した変速量に順次切換えるよう
    にした制御装置を具備させて構成したことを特徴
    とするラツプのゲレン補正装置。
JP27987284A 1984-12-26 1984-12-26 ラツプのゲレン補正装置 Granted JPS60167936A (ja)

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